GTEC Basicライティングを攻略法!傾向と対策法とは

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GTECという英語力を測るテストを聞いたことはありますか?

英語力を証明するテストとしては、英検やTOEIC、TOEFLなどが有名かもしれないですが、最近はGTECが様々な教育機関や企業、団体で導入され始めています。

しかし、他の英語試験と違って、今盛り上がってきているGTECの対策の情報や参考書、問題集はまだまだ少ないのが現状です。こちらの記事では、その今アツいGTEC Basic ライティングについてと、その対策をご紹介してきます。

GTEC Basicとは

■GTECについて

まず、GTEC Basicのライティングについてお話する前にGTECというテストをもう少し詳しくご紹介しましょう!

GTECとは、ベネッセが提供している英語力を測定するテストです。正式名称は、「Global Test of English Communication」です。その特徴は、下記になります。

「GTEC」は、小学生から社会人まで英語力が測定できるスコア型英語4技能テストです。

「GTEC」シリーズには3種類のテストがあり、レベル別に10タイプの問題タイプに分かれ、小学生から社会人まで継続的に英語力を測ることができます。” (GTEC公式サイトから抜粋)

こちらの説明にある通り、4技能を正確に測ることができるため、様々な教育機関や企業団体で導入されています。

■GTEC Basicって?

GTECテストには中学高校生向けの(Core・Basic・Advanced・CBT)があります。

Core・Basic・Advancedは、問題形式や内容・問題数・制限時間が同じです。
一方でCBTは問題形式が異なります。

大体の目安ですが、各テストの対象年代の目安はこちらです。

Core:中2から中3
Basic:中3から高2
Advanced:高1から高3
CBT:高2後半から高3

GTEC Basicなので、中学3年生から高校2年生の人たちを目安に用意されているテストです。

GTEC Basicのライティングの傾向と対策

■ライティングパートの出題傾向

それでは、早速GTECライティングのパートではどのような問題が出題されているか問題ごとに解説していきます。

先程、お伝えしたとおり、Core・Basic・Advancedはライティングも出題形式が同じです。Basicは日常生活と社会との接点のあるようなテーマ設定になっていることが多いです。

Part
内容
出題問題数
時間

A
Eメール問題
1問
5分

B
意見展開問題
1問
20分
合計

2問
25分


PART A
GTEC ライティングのPart Aは、Eメール内の質問に対して、イラストに沿った内容を、適切に応答できるかを問われる問題です。

PART B
Part Bは、与えられたテーマに対して自分自身の考えや意見を、自由記述形式で表現する問題となっています。

■ライティングパート採点基準

採点基準を見ていきましょう。

回答内容や主張をどれだけ伝えることができるか、というのがライティングパートで測られる能力です。そのために大きく分けて2つの観点・基準で採点がされています。

①回答内容や主張が伝えることができたか【内容】
②いかに効率的に伝えられているか【構成・正確さ・語彙力・文法・構成展開】

GTECのコツとしては、この2つの基準で上手く高得点を狙っていくことが重要です。次の項目では例題を使いながら実際にどのように得点を稼いでいくか見ていきましょう。

※詳しくは、こちらにベネッセが出している採点基準説明冊子というのがあるので、さらに詳しく知りたい場合はこちらを参照してみてください。https://www.benesse.co.jp/gtec/fs/pdf/GTEC_ScoringCriteria.pdf

■ライティングパートの対策

それでは、ベネッセが公開しているサンプル問題を例にどのように問いていったらよいかを見ていきましょう。

ライティング問題のサンプルはこちらから詳しく見ることができます。https://www.benesse.co.jp/gtec/fs/sample/gtec/

Part A Email問題

GTECで出題される問題で、eメールの解答例を参考にしてください。GTECで回答する時のライティングテンプレートになります。

問題文:
「あなたはカナダに留学中です。あなたは、部活の合宿で宿泊する予定のホテルからメールを受け取りました。返信するメールを単語のみではなく、できるだけ文で書きなさい。」

ホテルからのメール(抜粋):
Hello,

Thank you again for choosing the laughing Cat Hotel. We just have two additional questions about your stay. First, does anyone in your group have any special meal requirements? Second, do you have any requests about your rooms? We look forward to hearing from you.

Best regards,
John Cave

Step1:ホテルからのメールの内容を確認

まずはホテルからのメールの内容を確認しましょう。まとめるとこうなります。

2つの質問があり連絡した。
質問① 宿泊学生のうちで特に食べ物に対しての要望がある人はいるか。
質問② 宿泊する部屋の要望はあるか。


この2点を理解することが、GTEC writingで回答を書いていく上でとても重要です。

Step 2:写真を確認し、どのような答えをすべきか確認

サンプル問題にある写真を見てみましょう。これをもとに2つの質問への答えを英語で考えていきます。整理すると...

質問①への回答:宿泊する学生のうち、一人が野菜を食べることができず、もう一人が魚を食べることができない。
質問②への回答:ホテルの最上階の部屋を希望する。

Step 3:英語メールのテンプレートをもとに、英文を書く。

回答する内容まではわかれば、これをあとは英語メールのテンプレートに当てはめながら書いていきます。

①はじめとおわりの挨拶
はじめ:Hello,(相手の名前) 他にもHi, 〇〇 Dear 〇〇、でもOKです。
おわり:Sincerely,(じぶんの名前)他にもBest regards, 〇〇などもOKです。

②メールの目的を伝える。
挨拶のあとは、メールを書いている目的を書きましょう。
この場合は、
・I am writing this mail because I would like to answer your questions.

③2つの質問への回答を書く。
次にメインの内容になる、質問への回答を書いていきましょう。コツはできるだけ自分が慣れている文を使うことです。無理して難しい表現をしようと、すると間違えてしまうことがあります。

例:
・one of my friends cannot eat vegetables and another is not able to eat fish. Could you change the menu for them?
・If possible, we would like a room on the top floor.

③(プラスα)返信お待ちしております、と足せるとベター
最後に、「返信をお待ちしております」とメールに書いておくと、相手もあなたのメール内容に返信する必要があると改めて認識してくれます。決して失礼な表現ではないので、この場合は加えておくと丁寧です。

・I’m looking forward to hearing from you.

これらを合わせると、下のような回答が出来上がります。

Hello, John,

I am writing this mail because I would like to answer your questions.
One of my friends cannot eat vegetables and another is not able to eat fish.
Could you change the menu for them?
If possible, we would like a room on the top floor.
I’m looking forward to hearing from you.

Sincerely,
Kaoru

Part B 意見展開問題

意見展開問題は、自分の意見を英語で伝えるという高度な問題です。

しかし、特に英語でのこういった意見や考えを伝える文章には、ある程度のテンプレートがあり、そのテンプレートをもとに自分の意見を展開していくことが、高得点を狙っていくことにつながっていきます。

そちらの方が論理展開が相手にとっても伝わりやすいですし、テンプレートや型を覚えておけば、スペルミスや文法的ミスは防ぐことが出来るからです。

こちらは例となりますが、下のような流れで話を進めていくとわかりやすい文章になります。

導入(主張)→理由1→理由2→結論

この場合にそれぞれの項目で使える英語表現のテンプレートをご紹介しましょう。

導入
I agree/disagree that(主張) 
私は〜に賛成/反対です。



I think it is very important that ...
私は〜がとても大事だと思います。

I have two/three reasons to support my opinion.
私の意見を支持する2/3つの理由があります。


主張1
Firstly, ... (第一に)、First of all, ... (第一に)、To start with, ... (第一に)
②例:For example, (例えば)、For instance, (例えば)

主張2
①理由:Secondly, ... (二番目に)、On the other hand (一方で)
②例:For example, (例えば) 、For instance, (例えば)

結論
In conclusion, ... (結論としては、)、In summary, ... (まとめると、)

サンプル問題でのエッセーテーマはこちらです。

「高校生がアルバイトすることについて、あなたはどう思いますか。あなたの意見とその理由を書きなさい。」

まずは導入から見ていきましょう。

導入:
「私は高校生がアルバイトすることについて賛成です。」
I think that it is important that high school students work part-time.

これが導入の文章になりますね。賛成でも反対でも良いですが、まずは自分が高校生のアルバイトについてどのように思っているかの主張を冒頭に書くようにしましょう。

「理由は2つあります。」
I have two reasons to support my opinion.

ここはテンプレート通り使えてしまうのでとても便利ですよ!理由のパートへのつなぎの言葉になります。GTECライティングで使える表現としてぜひ覚えてください。

理由1:
理由 「1つ目に、アルバイトを通して、良い経験ができ、知識や技術を習得することができます。」
Firstly, they can have great experiences through part-time jobs. They can also learn knowledge and skills.

理由に入っていきましょう。高校生がアルバイトをする利点の1つ目を書いていきます。間違えないようになるべく自分が知っている表現を使うことが、減点をへらしていくコツです。

例:「例えば、塾で働いたら、人に勉強を教えるのが上手になります。そのようなスキルは将来役に立ちます。」
For example, they would get better at teaching, if they work at cram school. Those experiences and skills are helpful for their future.

身近な例でもいいですし、実際に自分が体験した例も説得力があって良いです。理由をサポートするような具体例を考えてみましょう。

理由2:
理由 「2つ目に、お金を賢く使うことを学ぶことができます。」
Secondly, they can learn how to spend money wisely.

理由1と同様な流れで書いていきます。理由1とは違った視点のものがよいでしょう。

例:「お金を稼ぐのは簡単なことではないとわかるので、無駄遣いをしなくなるでしょう。」
They will find that earning money is not easy and stop wasting their money.

結論:
「結論として、高校生がアルバイトをすることに私は賛成です。」
In conclusion, I agree that high school students work part-time.

最後に結論を書きましょう。導入と同じ主張を別の表現方法で書けると、重複を避ける英語文化の中では高得点です。

論理展開は、基本的にはテンプレートを使っていけば問題ありません。ただし、実際に英語で自分の主張を書いていくにはやはりアウトプットの練習は欠かせません。

過去問など問題集を使いながら実際に何度か自分で書いてみるのが重要です。また、もしお願いできるなら学校の英語の先生やALTの先生などに、添削をお願いするのが良いかと思います。


ここでまた少し余談!

下記記事では、GTBC Basicのスピーキングとリーディングについて解説しています!両方とも事前にしっかり準備して、万全の状態で試験に取り掛かりましょう♪


GTEC Basic ライティング まとめ

いかがでしたか?ライティングは苦手という人もいるかもしれないですが、スピーキングテストとは違い、テンプレートを覚えたり、事前対策が出来る部分も大いにあります。

日頃から日記など英語で文章を書いてみるのも良いかもしれません。
GTEC Basicは今後さらに広がっていく可能性のある英語のテストですので、英語学習向上のため是非チャレンジしてみていただければと思います。

また紙の書籍もありますが、GTECの対策アプリもでているようなのでそちらも利用してみてください。
この記事が皆様のお役に少しでも立ちましたら幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。