英検2級の筆記対策を効率的に!どう勉強したらいい?

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これから英検2級に挑むという方にとって、筆記対策は大きな問題になっているのではないでしょうか。初めから筆記が得意!という人は少なく、学校でもなかなか重点的に学習しないので、実質練習する機会は高校受験の英作文対策が初めてだったという人も多いです。

では、英検2級に合格するためのキーポイントであるライティングはどのように勉強したら良いのでしょうか。ここでは、より効率的に英語で文章が書けるようになる方法をご紹介します。

英検2級のライティング形式を確認してみよう

そもそも英検に急にライティング要素を入れますよとなったのは、大学入試試験が変わることや、これからはライティング技能も身につけなければいけないよねといった方針があったからです。

そこで取り入れられた問題は、英語の短い質問に対して、自分の意見を80~100語の英語で書くというものでした。

英語の文章を一から書く機会すらほぼないのに、自分の意見を英語で書くとなるとちょっとハードルが高いと感じた方も多いのでは?でも大丈夫です!コツさえつかめば何も難しいことはなく、中学英語でもいけるとわかるはずです。

英検は全体の点数で合否が決まるのですが、ライティングは以下の要素で点数が配分されます。

・質問にきちんと対応した内容になっているか

・正しい構成になっているか

・適切な単語が使用されているか

・適切な文法が使用されているか

ライティングの場合はこれらが満遍なく見られます。もし仮に文法的には100点満点の英文が書けたとしても、質問に対する返しになっていなければ点は引かれてしまいます。よって、単純に英文を書く能力だけを高めてもダメなことがわかります。質問をきちんと読み取る能力と、それに対してまっすぐに答える力、相手に伝えやすいような構成力も見られることを意識しましょう。

英文を書く時の決まりを覚えてしまおう

英検のライティングに対応するためには、その解答方法を覚えてしまうのが手っ取り早いです。特に国語に苦手意識がある人にとっては、どこから書き始めたらよいかわからないと思うことはあるのではないでしょうか。それを解決するために、英語で文章を書く時のテンプレートを用意しました。

・主張(質問に対して賛成か反対か)

・理由①

・理由の例

・理由②

・理由の例

・まとめ(最初に書いた主張を繰り返して締める)

これさえ覚えてしまえば構成はバッチリです!あとはこれに沿って英文を考えていきましょう。ちなみに、80語と短いライティングなので、理由②が書けなさそうであれば飛ばしても構いません。

なぜこのような文章構成が良いのか、その理由はいくつかあります。1つは、もともとこのように結論から書く方法が英語でレポートを書く時のルールだからです。2つ目は、理由を言うことで自分の主張を支えることができ、さらにそれに例を加えることで、相手に内容が伝わりやすいようにできるからです。そして3つ目は、最後にまた最初の主張を繰り返すことで、一連の流れは自分の主張と絡んでおり、一環しているということを見せられるからです。

このような構成の元で文章を書くと、とてもまとまりが感じられ、内容が読み手にスムーズに入っていきます。もし皆さんも、このような文章を呼んだらまとまりが良い、すんなりと自分の中に落とし込めたと感じるはずです。

日本語の作文は、理由や根拠から入って最後に結論を書くという流れがあるので、ちょっと書き方が違いますね。言いたいことを先に言うというのは、英語の文法にも表れているので海外っぽくはあると思います。

語彙力は中学英語でもOKな理由

英検2級というと高校卒業程度のレベルになるのですが、ライティングに限って言うなら中学レベルの語彙力でも十分です。というのも、自分の主張なのだから自由に単語を変えられるからです。

書きたいけれどわからない単語があったとしても、それを別の知っている言葉に言い換えることができれば英文はできてしまいます。高校受験をした方なら、学校の先生や塾の先生にこう言われた覚えはありませんか?「本当のことではなくてもいいから、自分が自信を持って書ける単語で文章を作れ」と。

言い換えができれば知らない単語やスペルに自信がない単語をひたすらに避けることができ、かつ言いたいことを伝えられるので筆記はクリアできます。言い換えの能力については、英検2級を受験しようと思っている時点で既についているはずなのでここは問題がないと思います。

より簡単な文法、より簡単な単語を使って文章を書いても、それが適切に使われていればよほどのことがない限り減点対象にはなりません。上記で説明した通り、ライティングの採点配分は正しいことであり、難しい単語や文法を使っているかどうかを見ているわけではありませんからね。

よって、英検2級に合格するには語彙力は必須ですが、筆記にだけ焦点を当てればそこまでの語彙力は必要ないということがわかります。もちろん、知っている単語が多ければ多いほどすんなりと書けますし、言い換えによって避けなければならない内容もなくなるのでメリットは大きいです。


ここで少し余談!

下記記事では、英検準2級の「面接」の対策方法についてご紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪

nativecamp.net


文法力も中学英語で対応できる英検2級の筆記

語彙力だけでなく、文法力も中学英語で対応できてしまうのが英検2級の筆記です。やはり言いにくいことがあればそれをより簡単な文法にしてしまえば良いので、中学までの学習をしっかりやっていればそう困ることはありません。よっぽど難しいことを言いたいのであれば言い換えも困難になるかもしれませんが、そのような時は理由を変えたり意見を変えることで対処可能です。

実際に高校で習う仮定法などをライティングで使わなければならない質問はなく、避けて通れる道です。簡単な文法ばかりを使っていると一文が短くなり、ぶつ切れになっているようで格好は悪いかもしれませんが、やはり正しい文法を使っているのならこれもよほどのことがない限り減点対象にはなりません。自信のない文法を無理に使うより、簡単で自信のある文法を使って書いた人の方がライティングの得点は上がるのです。

瞬時に意見が思いつくトレーニングをしよう

語彙力も文法力も中学レベルで良いのなら、英検2級の筆記対策は何をしたら良いのでしょうか。まずはライティングの採点にあるように、質問に適切に応えられる力をつけなければならないため、瞬時に自分の意見が言えるようにするトレーニングをしてみるのがおすすめです。

これは英語でなくても良いので、身近にあるものでできます。例えば、Twitterで時事問題について疑問を呈している人や意見をつぶやいている人のツイートを見て、自分なりに考察し、意見を考えてみるのです。新聞のコラムを読んだ意見でも良いですし、ネットニュースを見て感じたことを声に出して言うのも効果的です。普段自分が使っているものから自由に題材を拾ってきて、ただ情報収集をして終わりにするのではなく、自分の意見を明確にする練習をしましょう。

少しずつ慣れてきたら、次は賛成や反対、意見を漠然と述べるだけではなく、上記で解説した構成を作って声に出してみましょう。

・主張(質問に対して賛成か反対か)

・理由①

・理由の例

・理由②

・理由の例

・まとめ(最初に書いた主張を繰り返して締める)

これですね。まずは自分の意見を言い、その後にどうしてそう思うのか理由を2つくらい言えるようにしておきましょう。例を見つけるのは頭の体操にもなるかもしれません。文章化するのは後で良いので、まずは自分が何をどう思うかを相手に伝えるためのトレーニングを続けましょう。隙間時間があればいつでもできるのでおすすめです。

思いついたことを英文化する練習に移行しよう

このステップもできるようになってきたら、いよいよこれらを英文化してみましょう。コツは、自分が思ったことをその通りに書くのではなく、自分が自信のある単語と文法だけで書けるレベルにまで落とすことです。場合によっては自分の意見を変える必要があるかもしれませんが、嘘でも根拠となる理由がしっかりしていればそれで点数はゲットできます。

正確性を求められるので、できればここからの作業はノートに書きましょう。机に座って正しく書けるかをチェックします。採点者が欲しいなら、学生の場合は学校の先生の助けを乞いましょう。英語に意欲的だと成績もアップするかもしれませんよ?特に関心・意欲・態度の評点が上がります。

大人の場合も本当なら採点者がいてくれれば良いのですが、アドバイスがもらえる人がいないようならネットに頼るのも手です。Yahoo!知恵袋などに投稿するのも良いですが、ネイティブスピーカーに採点してもらいたいなと思うなら、そのようなアプリを使うのもおすすめです。ニュースフィードに投稿すれば、それをネイティブスピーカーが直してくれるアプリもあります。これなら気兼ねなく聞くことができるので勉強になるでしょう。

ここまで来たら、英検2級の筆記対策は概ねできているはずです。対応力がついたか参考書や練習問題集などで確かめてみましょう。できるだけ社会的な色々なジャンルの話題を取り上げることによって幅広い質問に対応できるはずですから、合格までは常日頃からアンテナを張り色んな問題について自分がどう思うかを吐き出してみましょう。


ここでまた少し余談!

下記記事では、英検2級の面接の対策方法についてご紹介しています!これから英検に挑戦される方はぜひ参考にしてみて下さい♪♪

nativecamp.net


まとめ

英検2級の筆記対策、何かためになるようなことは見つかったでしょうか。まだまだ本格的な長い文章を書けという問題ではないため、少しコツをつかんだら突破できるはずです。とはいえ、今回紹介したような構成や書き方を知らないと得点につながらないこともあるので、普段から自分の意見を言えるよう準備をしておく必要があります。得意でないジャンルの質問が来ても、このトレーニングを積んでいればすぐに書き始められるはずですよ!