英検は、わかりやすく学校の英語をどれほどやってきたかが見える試験です。
学生で、これから英検準2級の受験を考えている人も、社会人で、今から英語力の復活を目指したい人も、この記事でその勉強に必要なことを学びましょう!
効率良く勉強できれば、1発で合格して受験費用だって浮くはずです。では、早速合格までの道のりを見てみましょう!
とにかく語彙力を増やさなければ合格はない!
外国語を学ぶ際に立ちはだかる壁は「単語」ですよね。
単語がわからないことには文法を学ぼうにも躓いてしまいますし、もちろん長文読解だってできません。
英検では単語そのものの意味を問われることだってありますし、ライティングがあるのでその時に書きたい単語が出てこなければアウトです。
そして、英検準2級は3級とは比べものにならないほど語彙力が増します。英検3級は中学卒業程度のレベルと言われているので、英検準2級はそれ以上のものとなります。
少なくとも高校1年生のレベルに達していなければいけないので、学生であれば中学生のうちに英検準2級が取れたらとても頑張って勉強したことが証明されます。
では、その語彙力、どのようにして増やしていけば良いのでしょうか。
毎日20分の暗記時間を作る
学生でも社会人でも、まずはとにかく毎日20分間を英検のために準備できるように調整しましょう。
暗記は集中力が必要なので、1時間など多めに取るのは逆に良くありません。一気に暗記できても、その後こぼれるように頭から抜けて言ってしまうからです。
よって、効率的に語彙力をアップさせるには、毎日コツコツと続けられる習慣が必要です。
20分なら忙しくてもそこまでの負担に感じないでしょうし、部活や仕事があっても無理のないスケジュールが立てられますよね。
長文を解く時間となれば頭をフル回転させなければいけないのでやりたくないという億劫な感覚があるかもしれませんが、単語なら単純作業なのですぐに取り組みやすいというメリットもあります。
より効率的に語彙力を付けたいのであれば、通学時間や通勤時間を使って単語を覚えてみましょう。単語帳なら小さいものを選ぶと、片手で持てるので電車内でもつり革を持ちながら勉強できます。
また、今ならスマホのアプリも便利ですね。画像を見てそのイメージで単語を覚えられるものもあるので、いくつかインストールしてみて自分のお気に入りを1つ探して見ましょう。
そもそもスマホを隙間時間に使っていることも多いのですから、その時間に単語が覚えられるのはとても効率的です。
寝る前を暗記時間にしよう
語彙を増やさなければリーディングにもライティングにも太刀打ちできないのなら、とにかく単語を覚えるのみです!
もし毎日20分の単語暗記時間を作るなら、寝る前がおすすめです。もちろん朝でも昼でも空いた時間なら積極的に学習して欲しいのですが、それが難しいのであれば、寝る前の20分を使うといいでしょう。
暗記に最も適した時間なので、英検に受かるまではこの習慣を付けてみましょう。
この時、五感をフル活用すると脳に定着しやすくなります。目でじっと単語を見つめるだけの勉強法はNG。
単語を目で見る他に、口に出したり音源を聞いたりして耳と口も使いましょう。スペルを覚えるためにノートなどに書きこめば、腕も動かすことが出来ます。
こうして五感で覚えると、短期記憶に残るだけでなく長期記憶として残してくれるのです。
寝る前に少し練習ができたら、その単語はまた3日後や1週間後などに繰り返してみてください。自分で小テストをするのです。
ここで単語を書けたらクリア、書けなかったらチェックをし、1回目に間違えたところがわかるようにします。
これはスマホアプリでもこのような機能があるものをおすすめします。こうすることによって、自分が苦手な覚えにくい単語がどんどん浮き彫りになってきます。
何度も間違える単語こそこれからがっつり馴染ませていかなければならないものです。
面倒くさくても、耳で聞くことは続けてみてください。これは英検準2級のリスニングで役に立つからです。
英語の音を避けていたらカタカナ英語になってしまい、リスニングの経験値も上がりません。例文の中に単語を組み込むなどした音源は単語学習におすすめです。
その文の流れの中で単語を覚えてみましょう。文ならリエゾンなども意識できるようになります。
ここで少し余談!
下記記事では、「参考書より分かりやすい英文法解説」の活用法をご紹介しています!文法がまだ少し怪しいなあという方は、ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
長文読解の苦手はどう克服する?
英検で避けて通れないのが長文読解、リーディングですね。
もしこれが苦手だとしたら、解決方法はあるのでしょうか。模範解答を見てもなんだかしっくりこない…。そんな場合の対処法を考えていきましょう。
しっくりこないのは慣れていない証拠
英検準2級の長文読解は、高校1年生でも理解できる簡単な内容になっています。
これが日本語で国語の問題として出題されたら、きっとほとんどの人が100点を取るでしょう。
それなのに英語になると設問内容が理解できなかったり、模範解答通りに行かないのは、単純に英語に慣れていないからです。
つまり、やるべきことは繰り返し問題演習をすることです。
長文は、その文の日本語訳があったらそれを読むことで理解できるでしょう。
もし、ここで理解できなければそれは英語力というより国語力の問題になってくるので、国語の長文読解からやり直す必要があります。ここではひとまず日本語では読解ができる場合を考えます。
英語になった途端長文がわからなくなるのであれば、「習うより慣れよ」の精神で練習を繰り返しましょう。
文法的説明をすることもできますが、それだと英検の決まった時間内に解くスキルが身につきません。
限られた時間内でどれだけ内容を理解できるかを見られる試験なので、速さも磨かなくてはなりません。
それならば、文法を重んじて論理的な解釈をするよりは、何度も何度も繰り返し問題を解いて長文というものに慣れていく方が良いように思います。
もちろん、論理的な方法で解いた方が自分には向いているという人もいるので一概には言えませんが、どちらの方法が良いかわからない、論理的な方法は避けたいというのなら反復する方法が良いでしょう。
問題集を買って練習し、間違えたらそこの解説を読みましょう。納得したら、暗記するのではなく、どのような思考をたどってその解答へ行きつくのかを頭に叩き込んでみてください。
この思考手順を理解し、定着させることができれば初見の文章でも対応できるようになっていくはずです。
長文読解は、一度読んで解説を見たらその文の内容を覚えてしまうのが厄介なところですよね。だからせっかく問題集を買ってもすぐに解き終えてしまうと困っている人も多いのでは?
しかし、ただ英文を読むだけでは設問に答えるための能力が鍛えられないので、ここは冊数が多くなっても仕方ありません。新しい問題をどんどん解いて、とことん慣れてください。
学校の英語の授業の方法では英検に対処できない
中学・高校での英語の授業では、教科書に書いてある文章を丁寧に読み解く授業が行われていきます。
1つの文章を長い期間をかけて解説したり、宿題で生徒に訳してくるよう言い、それを授業中に発表したりする学校もあります。
けれど、この方法は英検には全く不向きで、対策にはなりません。
学校の英語の授業が英検向きでない理由は、まず速読を目的としていないことにあります。英検は持ち時間が決まっているので、その中でいかに正確に、いかに速く文章が読めるかをチェックされます。
対して学校の授業では、中身を文法的に理解できているかを丁寧に確かめるため、初見の文章をどう理解するかという対策はしてくれていません。
ここを対策しないと高校受験や大学受験にも対応できないので、個人的には日本の英語教育の大いなる問題だなと思っています。
また、高校になると特に英語の先生によって教え方が異なります。
文章読解に関して、文法を主軸に速さよりも正確さを重視して解く方法を教える先生もいれば、日本語の文章を読む時のようにニュアンスを大事にして推測を交え読解していく感覚的な方法を教える先生もいます。
一体どちらの方法にしたらいいのかと混乱する生徒もいますし、社会人になった人でも今までの勉強方法が染みついていると再び勉強を始める際に間違ったやり方をしてしまうかもしれません。
教え方に正解がない以上、学校に頼らず英検対策に特化した速読を個人的に練習するよう心がけることが大切です。
学校の勉強は定期テストで良い点を取るためのものであると割り切り、それとは別の英検のための勉強はそれぞれがやるべきです。
具体的な方法は参考書や問題集に乗っていますが、上記で述べたように「習うより慣れよ」で自分で時間をはかり、その時間内にどれだけ読めるか訓練をするのもおすすめです。
問題集にはどれくらいの時間で解ければ良いか書かれているものがあるので、その時間を参考にしてみましょう。20分と書かれているならタイマーを使い、それが鳴るまでに解けるかを試します。
何度か繰り返していくと、自分が苦手な出題形式がわかってくる他、どこで時間を使えば良いかなどが明確になっていきます。
これが本番でできればグッと合格に近づくので、常に時間と戦うことを意識しましょう。プレッシャーになるのであまり好きではないという人も多いと思いますが、これをクリアしていかなければ英検の合格はもぎ取れません。
レベルが上がっていけばいともたやすく時間を残して全内容を理解できるようになるので、経験値を積んでいきましょう。
ここでまた少し余談!
下記記事では、大学受験の英語を効率良く乗り越えるための方法をご紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
まとめ
英検準2級の合格方法、一番大切なのは語彙力でしたね。
とにかく語彙が増えるので、まずはここをなんとかしなければなりません。
それと並行して読解に慣れ、経験値を積み上げていきましょう。
学校の英語の授業のやり方ではなく、英検対策としての速読を意識することがポイントですよ!

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。