『となりのトトロ』のセリフで英語学習をしよう!

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幅広い世代から愛されているジブリ映画『となりのトトロ』

英語吹替・字幕版もあり、海外でも広く知られている映画です。本記事では、となりのトトロのセリフが英語でどのように表現されるかをご紹介します。

外国人に作品について説明するときに使えるフレーズも解説するのでぜひ参考にしてくださいね。

『となりのトトロ』って英語でなんていう?

作品名は英語で何というか、外国人にあらすじをどのように説明するか、そして作品に出てくる単語を見ていきましょう。

『となりのトトロ』は英語で『My Neighbor Totoro』

『となりのトトロ』は、英語で『My Neighbor Totoro』といいます。

この作品を知らない外国人などに対しては『My Neighbor Totoro』を使うのが良いでしょう。ジブリ映画ファンなどの場合は『Tonari no Totoro』で通じる場合もあります。

作品について英語で説明してみよう

続いて、作品について英語で説明していきましょう。

となりのトトロは宮崎駿が脚本・監督を務め、スタジオジブリが制作した1988年の日本のアニメファンタジー映画です。
My Neighbor Totoro is a 1988 Japanese animated fantasy film written and directed by Hayao Miyazaki and produced by Studio Ghibli.

教授の2人の幼い娘(サツキとメイ)と、戦後における日本の田舎にいる親しみやすい森の精との交流の物語です。
It is the story of a professor's two young daughters (Satsuki and Mei) and their interactions with friendly wood spirits in post-war rural Japan.

上記のように、いつ・誰によって制作された映画なのかを説明した後に、映画の内容をメインの登場人物について触れながら説明するのがポイントです。

『となりのトトロ』に出てくる単語

続いて、となりのトトロに出てくる英単語のなかで特に覚えにくいものをご紹介します。

・どんぐり:acorn
・くすのき:camphor tree
・おたまじゃくし:tadpole
・お化け屋敷:haunted house
・リス:squirrel

英語吹替・字幕版で観た際に、これらの英単語が作品中のどんなシーンで出てくるのかぜひチェックしてみてくださいね。

『となりのトトロ』のセリフはどのように英訳されている?

となりのトトロのセリフがどのように英訳されているかを見ていきましょう。

今回は、妹メイ・姉サツキ・父・母のセリフのなかで特に印象に残るものをご紹介します。

妹メイのセリフ

I really saw him. I'm not lying. I'm not lying... You don't believe me.
ほんとだもん!本当にトトロいたんだもん!ウソじゃないもん!

「lying」は「嘘をつく」を意味する「lie」の現在進行形です。
「I'm not lying」は直訳すると「私は嘘をついていない」という意味になり、ここではトトロが本当にいたことを伝える文章になっています。

I’m not scared at all!
メイ、怖くないもん!

「be scared」で「怖い」という意味です。
セリフではまったく怖くないことを伝えるため、「まったく〜ない」を意味する「not ~ at all」が使われています。

I bet your name’s Totoro, isn’t it?
あなたトトロって言うのね?

「bet」は「賭ける、賭け」という意味があり、ネイティブスピーカーの間ではよく「I bet」または「You bet」の形で使われます。
上記のセリフでは「賭ける」と直訳すると違和感があるので、「トトロっていうに違いない」というようなニュアンスです。

姉サツキのセリフ

I’m looking for my sister. Have you seen a little girl wandering around?
妹を捜してるんです。女の子、見ませんでしたか?

「look for」は「〜を探している」を意味します。
「Have you seen ~ ?」の部分は過去分詞の疑問形で、「見ましたか?」と相手に尋ねている文章です。「wander around」は「歩き回る、ぶらぶらする」を意味します。

If it's not too much trouble, could we stay until it stops raining?
お地蔵さま、ちょっと雨やどりさせて下さい。

「If it's not too much trouble」の部分は直訳すると「それがそんなに問題ではないなら」を意味します。
これは相手に何かお願いをするとき、敬意の気持ちを込めたいときによく使われる表現です。「could」から始まる疑問文は先生や上司、お客様などに対して何かお願いするときに使われます。

Don't be dumb, Mei! Oh I give up. You are so stupid!
メイのバカ!もう知らない!

「Don't be dumb」は乱暴な言葉遣いですが、日常会話でよく出てきます。
「dumb」は「バカな、頭の悪い」の意味で、「Don't be dumb」を直訳すると「バカになるな」という意味ですが、ニュアンスとしては「バカじゃない?」または「バカ!」という意味です。

Were you bringing that corn to the hospital?
とうもろこしをお母さんに届ける気だったの?

「Were you bringing」の部分は、現在進行形の意味では?と疑問に思う方もいるかと思います。
「be + ~ing」は現在進行形だけではなく、何かをやると決めていてすでに具体的な予定やスケジュールが決まっている時にも使える表現です。

I shouldn’t have yelled at her. This is all my fault.
メイのバカ。すぐ迷子になるくせに

こちらのセリフは、英語と日本語の表現がかなり異なります。
英語のセリフを直訳すると、「彼女に怒鳴るべきではなかった。すべて私のせいだ」という意味です。

「should have + 過去分詞」はよく使われる言い回しで「〜しておくべきだった」と後悔の気持ちを表現できます。今回は否定形で「shouldn’t have + 過去分詞」の形で使われているので、「〜するべきではなかった」という意味です。

サツキとメイのセリフ

Come out, dust bunnies!
まっくろくろすけ出ておいで!

「come out」は「出てくる」という意味です。
まっくろくろすけは英語で「dust bunnies」と表現されます。

父のセリフ

Well, I’m pretty sure they were dust bunnies.
こりゃ、まっくろくろすけだな

「pretty」は「可愛い」という意味だけでなく「かなり」という意味があります。
「pretty sure」はよく使われる表現で、「間違いない」や「かなり確実だ」といった意味です。お父さんは、このシーンでまっくろくろすけだと確信したんですね。

You probably met the king of this forest.
メイはきっとこの森の主に会ったんだ。

「probably」は「たぶん、おそらく」という意味です。確信はしていないけどたぶんそうだろう、と思ったときに使われます。

I've always wanted to have a haunted house. It's been my lifelong dream.
お化け屋敷に住むのが、子供の時から、お父さんの夢だったんだ。

「I've always wanted」の部分では「have + 過去分詞」の現在完了形が使われており、「ずっと〜したかった」という、ある物事が継続している状況を表しています。
「lifelong dream」はよく使われる熟語で「生涯の夢」という意味です。

母のセリフ

I could swear I just saw Satsuki and Mei laughing up in that tree.
今、そこの松の木でサツキとメイが笑ったように見えたの。

「swear」は「誓う、宣誓する」という意味のほか、「確かに〜だ、〜を保証する」という意味もあります。
上記は、サツキとメイが笑っていたのを確信したことを表現したセリフです。

I can’t wait to get back on my feet.
さぁ早く元気にならなくちゃね

「can’t wait to」は「〜するのが待ちきれない、早く〜したい」を意味する慣用表現です。
「get back on one’s feet」は落ち込んだ状態や病気などから回復する様子を表します。このセリフは、お母さんが自分自身が早く元気にならなければいけないことを表現した文章です。


ここで少し余談!

下記記事では、Youtubeを使った英語学習方法をご紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪

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となりのトトロの主題歌を英語で歌おう!

オープニング主題歌「さんぽ」は英語で「Stroll」と表現されます。「stroll」は「散歩、ぶらつく」という意味です。早速歌詞を見ていきましょう。

Hey, let's go/歩こう
Hey, let's go/歩こう
I'm happy as can be/私は元気
Let's go walk with you and me/歩くの大好き
Ready, set, come on, let's go/どんどんゆこう

「歩こう」の部分は直接的に「walk」などの単語は使われず、「Hey, let's go」と表現されています。その他の部分も、日本語と英語の表現方法の違いを見比べてみるのも面白いかもしれませんね。

エンディング曲「となりのトトロ」は映画タイトルと同様に「My Neighbor Totoro」と表現されます。歌詞を見ていきましょう。

And you’ll be with Totoro Totoro/となりのトトロ トトロ
Has been living in the woods for a long time/森の中にむかしから住んでる

「となりのトトロ トトロ」の部分は「And you’ll be with Totoro Totoro」と表現され、直訳すると「そしてあなたのそばにトトロがいる」という意味です。


ここでまた少し余談!

下記記事では、日本の伝統芸能に関する英語表現をご紹介しています!ぜひ海外の方に日本の伝統文化を英語で紹介してみて下さい♪♪

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映画を活用して英語学習をしよう

映画を活用することで、テキストだけを使うよりも楽しく英語を学べます。

洋画だけではなく、『となりのトトロ』のような昔から馴染みのある邦画の英語吹替・字幕版を観て学ぶのも面白いかもしれません。

また、映画の話題は外国人との会話で頻繁に出てきます。ネイティブキャンプでは、講師とさまざまな話題について話せるので、ぜひ本記事で学習した内容を参考にレッスンで練習してみてくださいね。