さて、皆さん英語の勉強は順調ですか?ただ、英語と一言で言っても、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングと4技能があるので、自分がどれをレベルアップさせたいかによって勉強方法も変わりますよね。
今回は、特に英文法に焦点を絞ってみたいと思います。
文法がわかれば話せることも増えてきますし、相手の言っていることがわかるようになるので英会話にも読み書きにも活かせます。
ちょっと文法を強化したいなと思ったら、「総合英語forest」という参考書を使ってみてください。
今日はこの使い方を紹介していきます!ぜひ参考にしてみてくださいね。
「総合英語forest」とは?
まずはこちらの教材の紹介です。
これはとてもわかりやすい英文法書として評判が高く、これから英語をもう少し本格的に理解したいという人におすすめです。
ただし、わかりやすいと言っても中学英語を理解していなければこの参考書は使えません。つまり、一般的には高校生向けの参考書・受験対策テキストになるのです。
具体的に中学英語というと、be動詞や一般動詞の肯定文、疑問文、否定文から始まり、3人称単数や過去形は中1で習います。中2では比較級や最上級が入ってきて、日本語にはない独特な言い回しやイディオムを覚えていきます。中3になると関係代名詞や分詞も覚え始め、ここで一通り英語がわかるようになります。
上記で挙げたような文法に聞き馴染みがなかったり、どんな文法だったかわからないようであれば、まずは中学英語を完璧にしておきましょう。それから総合英語forestを使うとすんなり上級の英文法がわかるようになるはずです。
「総合英語forest」の構成
高校で習う文法を学ぶ時に総合英語forestを使うなら、その使い方も理解しておきましょう。この参考書は3つのパートに分かれていることで、よりわかりやすくなっています。それぞれのパートを詳しく見ていきましょう。
Part1で文法のイメージを掴む
Part1では、文法のイメージを掴みます。
ここは普通であれば省いてしまうようなところですが、意外と役立ちます。そもそもなぜこのような文法が存在するのかを説明してもらうことで、どんな時に使えるのかが理解できます。
このワンステップがあると、なぜそれを学ぶのかが明確になり、やる気に繋がります。
もしいきなり新しい文法ルールをただ学ぶとなれば、意味も分からず学ばされている感が否めません。
学生時代はこれがスタンダードではありませんでしたか?
良い先生ならその文法の必要性や理由まで説明してくれるでしょうけれど、なかなかそうもいかなかったかもしれません。ということで、Part1で文法のイメージを掴んでからPart2へ行きます。
Part2で文法ルールを理解する
Part2は、文法ルールの基本を学ぶ格となる部分です。
総合英語forestの良いところは、ここに基本となる例文を豊富に用意してくれていることです。例文があると何が良いかというと、実際にその文法を使う時に自分ですぐ言葉が思い浮かんでくることです。
単語やイディオムを覚える時もそうですが、例文がなくただそれだけを覚えるのでは、ただの知識として終わってしまいます。例文で覚えることで使える英語になっていくのです。
文法は例文と一緒に基礎を何度も練習して慣れていくのがコツです。
忘れてしまわないように、頭に馴染むまで繰り返しましょう。一度わかったと思っても、人間は忘れる生き物です。実際に使えるようになるまで自分のものにしようと思うなら3周程度は繰り返した方が良いでしょう。
特に英会話で使おうと思うのであれば、とっさに出てくるようにしなければならないので脳に定着するまでに時間がかかります。忍耐力と集中力がある人が、最終的にその文法を使って話せるようになります。
Part3でより細かく知る
Part3では、Part2で学んだ文法をより深いところまで追い求めます。
皆がよくひっかかる問題であったり、覚えにくい例外を含む例文などが掲載されています。ここまで勉強すれば高校英語はバッチリになるでしょう。
もし自信がついてきたなら、冬に新聞に掲載される大学入試問題を解いてみるのも良いですね。1年に1回、自分の実力を測るには良いチャンスです。
特に試験や検定を受ける予定がない人も、これならタダで問題を解けるのでお得です。
ここで少し余談!
下記記事では、ゲーム感覚でできる英語学習アプリ「英語物語」についてご紹介しています!継続をさせるには、楽しんで英語学習をすることです!この「英語物語」も皆さんの英語学習にきっと役立つと思うので、ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
「総合英語forest」のおすすめの使い方
ここまで総合英語forestのレベルや構成を見てきましたが、ここからはその具体的な使い方について紹介しましょう。
私がおすすめなのは、forestを文法書として使い、別の問題集を買ってセットで使うことです。なぜなら、総合英語forestは問題演習が少ないからです。
「総合英語forest」とは別に問題集を買おう
総合英語forestはあくまで英文法を理解するための解説書という立ち位置になるので、インプット専用になっています。
しかし、学習したことを自分が本当に理解しているかを試すにはアウトプットが必要です。それが問題集なので、高校生向けの文法別問題集や、大学受験向けの問題集を買ってみましょう。
自分が使いやすいと思ったもので大丈夫ですが、説明はforestが全てしてくれているので単なる問題集で十分です。
最初は文法別になっているものにしておくと、わからない時にforestで確認がしやすいですよ!その後、全ての文法がごちゃ混ぜになった問題を解けば自分の正しい実力がわかります。
どの文法を使うかわかっていると解けるけれど、それがわからない総合的な問題になると解けないいう人は社会人でも多いようです。それはまだまだ練習が足りない証拠。無理して色々な文法が混じった問題集を選ばず、文法分けされているものを選んでみましょう。
「総合英語forest」で理解した文法を問題集で確認する方法
より定着しやすい方法としては、一気に文法を理解するのではなくて、1つの文法が理解できたらすぐに問題集を解くことです。総合英語forestで1つ文法を理解できたら、問題集の方で同じ文法箇所を探して解きましょう。
この時、問題集に直接書き込むことはおすすめしません。なぜなら、1度使ったきりで2度目以降使えなくなるからです。
英文法を定着させるには何度も繰り返す必要があるため、何度でも使えるように別のノートに書いていきましょう。すると、まっさらな状態の問題集が手元に残り、苦手なところや強化したいところを反復練習できます。
1回目に使用する際は、問題を解いて間違えた問題番号に印をつけておきましょう。
ここが自分の苦手ポイントであると後でわかるようにするためです。2回目にそこを解く時には注意できますし、間違えた問題を解けるようになったなら実力がアップしていることがわかります。
反対にまた解けなかったなら、以前きちんと定着できていなかった証拠となるので文法理解からやり直しましょう。2回目に間違えた問題番号には、2回目とわかるよう1回目とは違う印をつけるのがコツです。
これを繰り返していくと、印が多いところが自分の苦手な箇所だと一目でわかります。これぞ世界に1つだけの自分専用の問題集です!
文法が理解しにくい時はどうすればいい?
高校英語となると、中学英語をワンランクアップさせた形になるので、簡単には覚えられないこともあるでしょう。中には、forestで理解はできても小難しくてすぐに忘れてしまうということもあるかもしれません。
そんな時は、例文を参考にして自分オリジナルの文を書く練習をしてみましょう。これはかなり効果的ですよ!難しければ、例文の英文を隠して日本語訳を英語にする練習にしても良いです。
これは、簡単に言えば「習うより慣れよ作戦」ですね。頭で理解するというよりは、実際にその文法を使っていくことで慣れていく方法です。急に海外へ投げ出された帰国子女などはこのような方法で学ぶことが多いでしょう。
文法はよくわからないけれど、とりあえず周りが使っている英語を真似て言ってみることで、コミュニケーションが取れるようになっていきます。
たとえ苦手な文法でしっくりこないと思っても、何度か繰り返していくうちに「こういうものなのだ」と馴染む瞬間があります。まだ馴染まないのであればそれは反復が足りない証拠です。
時間がかかるものもあるかもしれませんが、ここは根気です!乗り越えられた人のみがその文法を使えるようになると思って頑張りましょう!
例文を頼りに自分がこの文法を使って文を作るならどうするだろうと自由に発想を巡らせ、たくさん文をノートに書いてみてください。答えがないことから間違った文ではないだろうかと不安になる場合でも問題ありません。
日本人は失敗をしてはいけないと教えられてきたため、ここが勉強の弊害になっています。ミスは気にせず、とにかくできるだけたくさんの文を書いてみましょう。forestに載っている例文を正しく覚えていれば大丈夫なので、ここはガンガン進めましょう。
学習習慣を付けよう!
勉強方法がわかっても、それを実行に移す時間がなければ意味がありません。社会人は勉強が仕事ではないのでなかなか時間が取れませんが、それならば学習習慣を付けるようにしましょう!
例えば、休日の朝、30分だけ英文法を学習する時間にしてみませんか?もし週休2日制なら少なくとも週に1時間の勉強時間が確保できます。
一気にやるのも良いですが、やる気が途中で途絶えてしまうことも多いのでできるだけ決まった曜日、決まった時間に勉強することをおすすめします。学習塾などもそうですしね。
まとめ
総合英語forestは英文法を学ぶのに最適です。
前提として中学英語がわかっていないと使用できないものですが、そのレベルはもう大丈夫という人はぜひ使ってみましょう。
問題集と合わせてコツコツ繰り返せば、大学入試問題は楽に解けるようになっているはずです。
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。