「急ぐ」って英語でなんて言う?例文も紹介!

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急いで目的地に早く着かないといけない時や、仕事で作業を急いでやらないといけない時、子供同伴や緊急時など、「こんな時の急ぐって英語でなんて言ったら良いんだろう?」という場面は多々ありますよね。

そこで今回は、「急ぐ」を英語で表現する方法や基本フレーズ、例文を紹介したいと思います!

「急ぐ」の英語表現

「急ぐ」を表現するための代表的な単語として、「Hurry」「Rush」「quick」「quickly」「fast」の5つが挙げられます。

ここではそれぞれの単語の使い方を、例文も混えながら具体的にご紹介します。

「Hurry」の意味

「Hurry」は「急ぐ」「急がせる」という動詞、「急ぎ」という意味の名詞があります。 名詞の場合、「in a hurry」で「急いで」という副詞的な使い方をすることが多いです。

「Hurry」を使った例文を見ていきましょう。

・Hurry up!
「急いで!」

・The train is coming. Hurry up to the station.
「電車が来てます。駅に急いで。」
※命令文なので、場合によっては少しきつく聞こえます。
丁寧に言いたい場合は、「Could you please hurry up?」が使えます。

・She didn’t have to hurry though.
「彼女、急がなくても良かったのに。」

・We don't have to hurry. It’s still 2 pm.
「私たちは急ぐ必要はありません。まだ午後2時です。」

・I have to hurry to the office.
「急いでオフィスに行かなきゃ。」

・I hurried home.
「私は急いで帰宅しました。」

・Don't hurry me.
「急かさないでください。」

・We should hurry.
「私達、急いだほうが良いですね。」 

・I don't want to hurry you, but we have to finish this by 5 pm.
「急かせたくはないのですが、私たちはこれを午後5時までに終わらせなければなりません。」

・I'm in a hurry.
「私は急いでいます。」

・Please come in a hurry.
「急いで来てください。」

・I have to get ready in a hurry.
「急いで支度しなきゃ。」

・Tim left in a hurry.
「ティムは急いで去っていきました。」

「Rush」の意味

「急ぐ」を表現する単語として「rush」もよく使われます。
日本語だと「ラッシュアワー」という言葉が使われているので、この単語自体を知っているという方は多いのではないでしょうか。

動詞だと「急ぐ」「急がせる」、形容詞だと「急ぎの」といった意味になります。「hurry」と使い方は非常に似ているので、使いやすいですよ。

以下は「rush」を使った例文です。

・I have to rush to my client’s office.
「クライアントのオフィスへ急いで行かなければなりません。」

・Oh my gosh, I overslept. I have to rush to school.
「しまった、寝坊してしまいました。学校へ急いで行かなければなりません。」

・I rushed to the site.
「現場に急行しました。」

・I don’t like to rush before going out.
「出かける前に急ぎたくはありません。」

・What's the rush?
「何でそんなに急いでいるのですか?」

・Don't rush.
「急がなくていいですよ。」

・No rush.
「急がなくていいですよ。」

・I'm in a rush.
「私は急いでいます。」

・I came home in a rush.
「急いで帰って来ました。」

・I have to finish my homework in a rush.
「大急ぎで宿題を終わらせなければなりません。」

「hurry」と「rush」の違いはあるのか?

ここまで読んでいただいた方の中には、「hurry」と「rush」をどうやって使い分けるんだろうと思っている方もいるでしょう。
そこで、ここではこれら2つの類語の違いがあるかどうかを見ていきたいと思います。

まず、「hurry」をケンブリッジ辞書で調べてみると以下のような説明がされています。

“to move or do things more quickly than normal or to make someone do this”
普段よりも素早く動いたり物事をすること、または誰かにさせること
(ケンブリッジ辞書より英文引用)

次に、「rush」の意味の説明です。

“to go or do something very quickly”
とても素早く行ったり何かをすること
(ケンブリッジ辞書より英文引用)

これだけだといまいち違いははっきりしないのでもう少しGoogleで検索してみたところ、ネイティブスピーカーの意見として以下のことが書かれていました。

・「rush」は、他のことを考える余裕がないくらい時間がなく、急いでしなければならないときに使われるが、「hurry」は「rush」ほど速いスピード感ではない

・「hurry」と「rush」はどちらも置き換え可能な単語

・「rush」には少しマイナスな意味が含まれているが、大抵はどちらでもよく大きな違いはない

(参考記事:HiNative)

これらのことを踏まえた結論としては「hurry」と「rush」にはそこまで違いはないと言えますが、とにかく急いでどこかに到着したり何かを終わらせなければいけないような、余裕がない様を表現するには「rush」が使いやすいと言えるでしょう。

「Quick」の意味

英語学習者なら「quick」が「素早い」という意味だと知っている方は多いと思いますが、実はこの単語も「急ぐ」というニュアンスで使うことはできます。

以下の英文を見てみましょう。

・Make it quick.
「急いで終わらせてください。」

・Be quick.
「急いでください。」

・You should be a little quicker.
「あなたはもうちょっと急いだほうが良いですよ。」

・Send it to me real quick.
「それを急いで私に送ってください。」

・I’ll check that out real quick.
「それを急いでチェックします。」
「real quick」は「すぐに」という副詞的な表現で、日常会話ではよく使われます! 

「Quickly」の意味

「quickly」は「素早く」という意味の副詞で、「quick」同様「急いで」という意味で使うことも可能です。

以下が「quickly」を使った例文です。

・Leon walked quickly.
「レオンは急いで歩いた。」

・Get ready more quickly.
「もっと急いで準備してください。」

・Finish this as quickly as you can.
「できる限り急いで、これを終わらせてください。」

・I will quickly reply to all of the emails.
「私は全てのメールに急いで返信します。」

「Fast」の意味

「Fast」は「速い」「速く」という意味の単語なので、「急ぐ」意味でも使われることはあります。

以下の例文を見てみましょう。

・Could you please go a little faster?
「もう少し急いで行ってもらえますか?」

・Move faster.
「急いで(動いて)ください。」

・I don’t know why, but he was typing so fast. He seems so busy today.
「理由は知らないけど、彼はすごく急いでタイピングしてました。今日はとても忙しそうです。」

・We are leaving here an hour later, so you should do that so fast.
私たちは1時間後にここを出発するので、急いでそれをやったほうがいいですよ。

・Why are you doing that so fast? We have a lot of time.
「なんでそんなに急いでそれをやってるんですか?私たちにはたくさんの時間がありますよ。」


ここで少し余談!

下記記事では、「しばらく」の英語表現についてご紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪

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〜「fast」のよくある間違い〜

◇「fast」は形容詞・副詞どちらにもなる

「fast」は「速い」という形容詞と、「速く」という副詞のどちらもあります。
「速く」という意味で「fastly」と言ってしまう人たちが多く見られますが、「fast」のまま使うのが一般的です。

◇「fast」は速さ、「early」は早さ

日本人の学習者に多いのが「fast」と「early」を混同してしまうミス。
「fast」と「early」は意味が似ていますが、日本語でも「速」と「早」で違いがあるように、英語でも違いがあります。「fast」は「スピード」、「early」は「時間的」と覚えとくとわかりやすいです。例えば、

○He can run fast.
×He can run early.
※「走る」のはスピードなので、「fast」が適切

○I always get up early.
△I always get up fast.
※「スピーディ」に起きるという意味であれば文法的に「fast」でもありですが、「早い時間に」起きるという意味であれば「early」が適切

◇「fast」は動詞で「断食する」

時々、「急ぐ」「速く〜する」の意味で「fast」を動詞として使っている人を見ますが、動詞では「断食する」という意味になってしまうので気をつけましょう。

ちなみに朝食は英語で「breakfast」ですが、これは「break+fast」、つまり「断食を終わらせる」という意味から来ています。寝ているときはもちろん何も食べないので断食状態になりますが、その状態を壊すものが朝食という位置付けです。


ここでまた少し余談!

下記記事では、ホテルで使える英会話をご紹介しています!旅行先のホテルであたふたしてしまわないように、ぜひ参考にしてください♪♪

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まとめ

今回は英語で「急ぐ」を表現する方法として、以下を紹介しました。

・hurry
・in a hurry
・rush
・in a rush
・quick
・quickly
・fast

これらは日常会話の中でとてもよく使われるだけでなく、ビジネスシーンや災害時など緊急で相手にお願いしたいときなどにも使えます。実用性の高い表現なのでしっかり覚えて、使えるようにしていきましょう!