「目処が立つ」の英語表現を関連フレーズと一緒にご紹介♪♪

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「目処が立つ」は英語で何て言ったらよいのだろうか?英会話や英作文をする中で、脳内に「目処が立つ」の日本語が浮かんできてもとっさに英語に訳すのは難しいですよね。

そこで、この記事では「目処が立つ」の英語表現をはじめ、その関連表現や日本語での読み方や意味、目処と目途の違いなどを解説していきますのでぜひ参考にしてみてください。

目処が立つの日本語

「目処が立つ」の英語表現を確認する前にまず、日本語で「目処が立つ」の読み方や意味を確認しておきましょう。

「目処が立つ」と書いて「めどがたつ」と読みます。その意味は「ものごとの見通しが立つ」、「ものごとがどのように展開していくか予想がつく」という意味です。そのため、「仕事を終える目処が立った。」、「宿題の期限に間に合う目処が立った。」などという風に使うことができます。

目処(めど)と目途(もくと・めど)

「目処が立つ」の意味で使われる言葉の「目処」は見当の意味合いがありますが、それ以外の場面で使われる「目処」には目当てや目標といった意味合いもあります。

また、「目処」と同様に「めど」と読める漢字に「目途」がありますが、「目途」は「もくと」と読むのが正式です。この「目途(もくと・めど)」にも目的や目標、めどといった意味合いがあるため目処と目途はほぼ同義で使うことができる言葉と言えます。

仮に目処や目途を「目的」の意味で使うといった場合には、「この貯蓄の目途は老後の生活費用である。」といった使い方などが可能です。つまり、目処と目途はほぼ同義(見通し・見当・目的の意)で、目処を「もくと」と読むことはないということを覚えておけるとよいでしょう。

目処が立つを英語で言うと

ここまでは、「目処が立つ」の日本語の読みやその意味合い、目処と目途の違いについてその内容を確認してきましたが、ここからは「目処が立つ」の英語表現を確認していきたいと思います。

「目処が立つ」を英語で言うと、下記のような熟語で表現できます。

see the light at the end of the tunnel(トンネルの先の光が見える)

長いトンネルに入っていた状態でやっと出口が見えてきた、トンネルから出られそうだと見通しが立てられた状態のイメージです。

例文)
After two years of declining profits, there’s finally a light at the end of the tunnel.
(二年の減益の後、やっと改善の目途が立ってきた。)

上記例文のように「see」を使わなくても同義の表現ができます。

また、逆に目処が立たないと言いたい場合には「目処が立つ」の文を否定する文を作ればOKです。

例文)
After two years of declining profits, there’s no light at the end of the tunnel yet.
(二年の減収の後、いまだに収益改善の目処は立っていない。)

「see the light at the end of the tunnel」以外にも「目処が立つ」の意味として使える英語表現は複数あるので、それらを一つずつ例文付きで見ていきましょう。

can say for certain when~

「can say for certain when~」この表現の訳は「いつ~なのかはっきり言える」なので、つまり「目処が立つ」の意味で使えます。

この表現は、次の例文のように使うことが可能です。

We cannot say for certain when the shipments will arrive.
(私たちは荷物がいつ到着するのか目処が立っていない。)

なお、「certain」には「確信している、確実な」と言った意味があります。

have an outlook on~

「outlook」には先行きや展望といった意味があり、それをhave(持っている)という意からhave an outlook on~で「~に関する先行きや展望がある」と訳すことができます。

例文)
We have a bright outlook on the business progress.
(私たちはそのビジネスに明るい見通しを持っている。)

have a clear idea when ~

「have a clear idea when~」は「いつ~なのかはっきりとした考えがある」と訳せます。

いつ何がどうなるのか、起きるのかなどはっきりとわかっている状態、すなわち「目処が立っている」と言い換えられるでしょう。

例文)
I have a clear idea when the company’s stock price will rise.
(私はその会社の株価がいつ上がるのか見通しを持っている。)

なお、あくまでこれらは「目処が立つ」を英語表現しようとした際の一例なので、これ以外の方法でも「目処が立つ」を表現可能です。

そのため、この後解説する「目処が立つの表現がとっさに思い出せなかったら」の項目や、「目処が立つの関連表現」もあわせて参考にしてみてください。

目処が立つの表現がとっさに思い出せなかったら

ここまで紹介してきたように、「目処が立つ」は将来の事象がどうなるのかについて自信を持って言える・考えがあるということを英語で示せれば表現できます。

そのため、ここまでに紹介した「outlook」や「clear idea」、「certain」といった単語以外にも、「expect(予期する)」、「foresee(見越す)」など様々な単語を組み合わせることで「目処が立つ」の英語表現を作ることが可能です。

つまり、今回この記事で紹介しているような表現が英会話などの場面でとっさに思い出せなかったとしても、自分でそれに近い表現を作れれば問題はありません。実際に自分で英作文をする場合には、「目処が立つ」という日本語をまず別の日本語に言い換えるのも一つの手です。

「目処が立つ」を別の日本語に言い換えるとしたら、例えば下記のような日本語も考えられるでしょう。

・予想されている
・見当がつく
・見通しがつく

「目処が立つ」を他の日本語に変換できれば、その日本語表現に該当する英語表現が思いつく可能性は必ず出てきます。

そのため、会話中などに「目処が立つ」の表現が思い出せない時もあせらず、他の表現に言い換えてみたり、自分だけの英語表現を作ったりしてみてください。なお、「見当がつく」と「見通しがつく」については目処が立つの関連表現として後述もしているので、そちらもぜひ内容をチェックしてみてください。

目処が立つの関連表現

「目処が立つ」に類似した関連の日本語は数多くあり、「目処が立つ」の英語表現が気になる方はそうした日本語の英語表現も気になるのではないでしょうか。

また、ここで紹介する表現を覚えておければ「目処が立つ」の英語表現を忘れてしまっても代用が可能です。そのため、ここでは「目処が立つ」に関連した日本語表現の英語表現を例文つきで紹介していきます。

見当がつく

「見当」は、はっきりとしていないことについて大体の予想をすることで、見込みの意味もあります。

見当を使った日本語の例文としては、「冷蔵庫にあった私のプリンを勝手に食べた犯人の見当はついている(見込みをつけている)。」などを挙げることが可能です。見当の英語単語表現としてはguess(推測・見当)やestimate(見当をつける)などが該当します。

例文)
Guess how old he is.
(彼が何歳であるか見当をつけてみて。)

Estimate the number of visitors to the event.
(イベント来場者数の見当をつけみて。)

この他にも、会話や文章の内容次第では「見当がつく」の英語表現として「suspect(感づく・怪しいと思う)」を使うことも可能です。

例文)
I suspect that he is the person who ate my pudding.
(私は彼が私のプリンを食べたのではないかと疑って(見当をつけて)いる。)

見通しがつく

「見通しがつく」は物事のなりゆきや、将来の予測がつくといった意味の日本語です。

日本語の「見通し」に該当する英単語には「outlook」や「prospect」などがあります。「outlook」に関しては前述の「目処が立つ」の部分で「have an outlook on~」の表現を紹介しましたが、下記の例文のような使い方も可能です。

We have a bright outlook for the future.
(私達は将来に対して明るい見通しを持っている。)

また、「prospect」を使うことでも次の例文のように「見通し」を表現できます。

At 30 he was an unemployed YouTuber with no prospects.
(彼は30歳にして無職の何の見通しもないユーチューバーだった。)

明るい兆しが見える

「明るい兆しが見える」は事態が好ましくなることが予測される、物事が良い方向にいくと見通しがつくといった意味です。

暗闇の中に一点の光が見えてきた、トンネルの出口が見えてきた、つまり「明るい兆しが見える」はちょうど「see the light at the end of the tunnel」の表現がぴったりと合う表現の一つと言えます。なお、兆しを英単語として表現すると「sign」、「indication」、「omen」などが該当するので、それらの単語と例文もあわせてチェックしておきましょう。

例文)
That’s a good sign.
(それは良い兆しだ。)

There are clear indications that the situation is improving.
(明らかな状況改善の兆しがある。)

a good omen
(良い兆し)

光明が差す

暗い見通しであった状態からあかるい見通しが立つことを「光明が差す」とも表現します。

つまり、この「光明が差す」も英語で表現する場合には「see the light at the end of the tunnel」の表現を使うことが可能です。


ここで少し余談!

下記記事では「どっちもどっち」の英語表現についてご紹介しています!これは覚えておくとかなり便利な表現なので、ぜひ参考にしてください♪♪

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「目処・目途」目的や目標の意味での英語表現

ここまでは「目処(めど)が立つ」の英語表現やその関連英語表現を紹介してきましたが、ここからは「目処・目途」を目的や目標といった意味合いで使う場合の英語表現を紹介していきます。

「目処・目途」を見通しの意味で使う場合の英語表現はここまでに前述してきた「目処をつける」と同じです。ですが、目的や目標の意味で使う場合には当然ながら英語表現も変わってきます。

目的、目標に該当する英単語には「purpose」、「target」、「goal」、「objective」などがあるため、「目処・目途」を目的や目標の意味で使用するのであれば、こうした単語が適訳となるでしょう。

それら単語を使った例文を下記に紹介しますのでこちらもあわせてチェックしてみてください。

例文)
The purpose of his visit was to eat the premium pudding.
(彼の訪問の目的は、その高級プリンを食べることだ。)

a target day
(計画などの目標期日)

The goal of our project is to complete the construction within a year.
(我々の事業計画の目途は、その建設を年内に完遂することだ。)

the primary objective
(第一の目標)


ここでまた少し余談!

下記記事では日本の「上下関係」についてご紹介しています!これも日本と海外との大きな違いの一つなので、外国の方に日本にはこんな仕組みがあるという事を紹介してみましょう♪♪

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まとめ

「目処が立つ(めどがたつ)」を英語で表現する方法は数多くありますが、熟語としては「see the light at the end of the tunnel」が挙げられます。

その熟語以外にもこの記事中では沢山のフレーズを紹介してきているので、それらを暗記してしまってもいいですし、自分でオリジナルのフレーズを英作文するのも良いでしょう。

また日本語の「目処・目途」には目標といった意味合いもあるので、そうした意味合いの時には「目処が立つ」の時とは違った英語表現になるので注意が必要です。

最後にはなりますが、ぜひ本記事で紹介した「目処が立つ」の英語表現を次の英会話や英作文の機会から使ってみてください。