中国語会話に役立つ形容詞の使い方や覚え方をご紹介♪♪

Chinese

中国語会話でもその他の外国語会話でも必ず必要なのは単語の量です。

基本的な会話に必要な単語は1000語程度と言われることもあります。

専門的な単語は普段の会話に特に必要ありません。

それでもある程度の語彙力は求められるでしょう。

それではどうしたら基本的な単語を覚えることができるのでしょうか。

今回は特に単語の中でも状態や様子を表す形容詞の使い方や覚え方のコツを学んでいきたいと思います。

名詞と形容詞と動詞の違い

まず名詞や形容詞、動詞といった品詞の違いを簡単に整理したいと思います。

日本語では名詞は物の名称などを指すことがあります。

例えば「ハンカチ、鉛筆、机」などです。

こうした単語は中国語にも存在し「手帕,圆珠笔,桌子」など、たくさんあります。

形容詞はというと、これは少しふれたように、ある人や、物の状態や様子を表しています。

日本語で単語を挙げるなら「暑い、寒い、高い、低い、軽い、重い」といった単語を形容詞と呼ぶことができます。

これも中国語では「热,冷,高,低,轻,重」ということができます。

異なる点は、日本語では「暑くない、寒くない、暑かった、寒くなかった」のように時制によって単語の語尾を変化させるルールがあります。

でも中国語では形容詞そのものの漢字を変えることはありません。

むしろ時制表現を表す漢字を追加したりすることで表現します。

どういった表現化はこれから説明したいと思います。

動詞はどうかというと、基本的に形容詞は様子や状態を表すのに対し、動詞は動きや動作を表します。

日本語で言うと「食べる、走る、歩く、話す、飛ぶ」という動詞があります。

中国語でも「吃,跑,走,说,飞」というように、動詞を表現する単語があります。

ここでも日本語では「食べない、食べます、食べれば、食べよう」という活用ルールがありますが、中国語では動詞の漢字そのものに手を加えるのではなく、新たに漢字を追加して様々なニュアンスを表現しています。

それではこれから数ある中国語の文法の中でも形容詞を使った文法項目にしぼって見ていきましょう。

形容詞を使った文型とその例文

さっそく形容詞を使った文型を見ていきましょう。

動詞も文法に欠かせないなので、まず中国語の骨組みがわかる基本中の基本といえる文型を紹介します。

主語+状語+動詞または形容詞+目的語

形容詞の後ろに目的語は置かない

状語(ニュアンスや否定表現などを表す単語をここに置くことが多い、飾りとも言える部分)

ここで注目したいのは形容詞の位置と動詞との違いです。

形容詞は主語や状語より後ろに置かれます。

加えて、または、とあるように、動詞と並列に置かれることは基本的にありません。

さらに、目的語を伴いません。

この点で動詞と異なります。

動詞は目的語を伴うことがあるからです。

この理屈を知ることで、以下の形容詞を使った文型を理解することが容易になります。

形容詞文

主語+状語+形容詞

これは先ほどの文章を見ているとわかりやすいかと思います。

この文型を使ってこのような文章を作ることができます。

这个包很大(这个包:主語、很:状語、大:形容詞)

このかばんは大きい

主語は、「このかばん」、状語は「とても」を表す単語が使われています。

少しややこしくなりますが、状語の很は肯定文の場合特に意味を成さないことがあるので「このかばんは大きい」という意味になるのです。

今天不热(今天:主語、不:状語、热:形容詞)

「今日は暑くない」

という意味です。

否定を表す単語、不を状語に置いて否定を表すパターンです。

それではもう一つの形容詞を使った文型を紹介します。

状態補語文

主語+状語+形容詞+得―

この文型は形容詞の部分を「得」という単語の後ろ側で詳しく説明するという性質を持っています。

例えば以下のような文章があります。

今天热得很

今日はとても暑い

得の前の部分で、今日は暑いという意味になることは前の例文から推測できることでしょう。

そして得の後ろ側は前にある形容詞「热」を説明するので、どんなふうに暑いかを述べていることになります。

つまり很という言葉を後ろに添えることで、とても暑いとなるわけです。

ポイントは状態補語文の得そのものには意味がありません。後ろで説明を加えるという合図だと理解すれば十分です。

形容詞文の肯定形や否定形、疑問文の作り方

状語の解説でも触れましたが、形容詞文の肯定形や否定形の作り方はそれほど難しくありません。

肯定表現には何か特別加える単語はありませんが、否定形の場合は不という漢字を状語の位置に置きます。

肯定文の

这个包很大(このかばんは大きい)

は、否定文では

这个包不大(このかばんは大きくない)

となります。

疑問文はというと、最後に吗?を加えて表したり、肯定形と否定形を両方並べて表現したりします。

例文

这个包大吗?(このかばんは大きいですか)

这个包大不大?(同上)

下の例文は肯定の大と、否定の不大をくっつけて疑問文を作っています。

否定文(部分否定)

それでは「とてもいいわけではない」というように部分的に否定するときはどうするのでしょうか。

「とても」を表す単語は中国語で「很」を使います。

この「很」を打ち消すわけですから、否定の不を很の前に置くことで「とてもーというわけではない」と表現することができます。

例文

今天的天气不很好(今天的天气:主語、不:状語、很:状語、好:形容詞)

今日の天気はとてもいいというわけではない。(あまり良くない)

主語の今日の天気が、形容詞の「良い」という意味につながります。

状語の部分で「とても」という単語に不を使って部分否定している構造です。

不という否定は直後の単語を否定する、このように覚えれば部分否定を理解しやすいでしょう。

形容詞と程度副詞

日本語にも「とても、非常に、すごく、たいへん、かなり」というように物の様子の程度を表現するものがあります。

中国語にもそうした表現があって、これらを使うことで表現に幅が出てきます。

一例を上げると「非常(非常に),最(最も),特别(特に),挺(とても)」などがあります。

こうした単語は基本的に状語の位置に置かれます。

先程の、主語+状語+形容詞のパターンで考えるとこのような文章ができます。

这个包特别大(このかばんは特別大きい)

这个包最大(このかばんは最も大きい)

今天非常热(今日は非常に暑い)

今天挺热(今日はとても暑い)

ただ単に、カバンが大きいとか、今日は暑い、だけの文章ではなく、自分の主観を入れた様々な表現をしてみるのはどうでしょうか。

中国人との会話も弾んでいくことでしょう。

形容詞を使った文章の程度表現

形容詞の程度を学ぶことができましたが、こうした程度表現は比較表現にもよく使われます。

日本語でいうと「私は彼より3歳若い」とか「このかばんはあのカバンよりちょっと小さい」というように「ちょっと」とか「3歳」という程度の量も含めて表現されることもあります。

中国語でもそのような「程度の量」を入れて表現します。

この「程度の量」は特に形容詞の後ろに置かれます。

さらに、日本語に相当する「-より」という表現は中国語では、比較の比、「比」を使って表します。

それではそれぞれの置かれている位置を例文から見てみましょう。

这个包比那个包大一点。(这个包:主語、比那个包:状語、大:形容詞、一点:程度の量)

このかばんはあのかばんよりちょっと大きい。

という意味です。

主語+状語+形容詞+程度の量

と基本的にこのような表現になります。

注目したいのは、比+比較の対象(那个包)、の部分です。比較の比は前置詞で、その後ろに比較の対象となる名詞などを伴い、前置詞句を構成します。

その前置詞句は状語の位置において比較文を作るのです。

同じ要領でこのように年の差を表現します。

我比他大三岁(我:主語、比他:状語、大:形容詞、三岁:程度の量)

私は彼より三歳年上だ。


ここで少し余談!

日本語と中国語では、漢字は同じなのに意味が全く違う言葉がいくつも存在します。間違ったフレーズを使って相手に勘違いされないように正しい意味を下記記事で一緒に学んでいきましょう♪♪

nativecamp.net


形容詞の意味をイラストで覚える学習方法

形容詞をこれまでいくつか見ることができました。

形容詞はここで挙げた単語だけでなく、他にもたくさんの単語があります。

こうした単語を覚えるのはどうしたらいいのでしょうか。

覚えておきたいのは、形容詞でも動詞でもそうですが、漢字を見て分かるだけでは不十分です。

日本人は漢字を見ればその意味をある程度理解できます。

もちろん中国語と違うニュアンスもあることでしょう。

そうしたニュアンスを文章の説明だけ見て理解した。と片付けないほうがいいかもしれません。

なぜなら会話は文章のやり取りではないからです。

むしろ音とイメージのやり取りと考えたほうがいいでしょう。

中国人の言葉を耳から音で聞きます。

頭の中で「大きい、小さい、短い、長い」と日本語に訳すならそれだけコミュニケーションの時間ロスになってしまいます。

裏を返せば、形容詞も音とイメージで覚えるようにすることで会話に役立つ覚え方ができるのです。

そこで役立つのが絵を使った勉強方法です。日本でも絵の辞典というものが売られていたりします。

幼稚な感じに思えるかもしれませんが、外国語初心者にとっては役立つ情報が満載なのです。絵がイメージの役割を果たすからです。

日本人は中国語で「短、热、冷、高」などの漢字を見ただけですぐに意味が分かるかもしれません。

それでもあえて発想を変えて見るようにしましょう。

大という漢字を見たら、大きいものを頭の中でイメージすることができます。

他の漢字でも同じ要領で頭の思考回路を作り変えることができるでしょう。

その際、できれば耳から単語を聞くようにしてください。

中国語のCDなどの単語の音声を聞きながら口を動かします。

単語を口ずさみながら頭の中で形容詞のそれぞれのイメージを膨らませるようにしてみてください。

こうすることで人間の五感を使って、耳や口や目、イメージから単語を覚えることができます。

形容詞の基本的なフレーズ表現

ここで中国人の会話に役立ちそうな文章を簡単に紹介します。

日语难吗?(日语:日本語、难:難しい)

主語+形容詞+疑問の吗

日本語は難しいですか?

という文章です。

相手が中国人のときにこのような質問をしてみるのはどうでしょうか?

ちなみに难の反対は、简单(簡単)です。

中国に行ったとき、逆に汉语难吗?(中国語は難しいですか?)と聞かれることもあるかもしれません。

中国比日本大(中国:主語、比日本:状語、大:形容詞)

主語+状語+形容詞

中国は日本より大きい。

という文章です。

いろんなスケールの広さを感じるときにこんなことを話せるかもしれません。

最後の大、という単語を変えて「热,冷」などを入れることで天候の話題にも使えることでしょう。


ここでまた少し余談!

下記記事では、中国のレストランで中国語で注文が出来るようになる方法をご紹介しています!ぜひ参考にしてください♪♪

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まとめ

形容詞は人や物の様子や態度を表すのでイメージにしやすい単語と言えます。

会話に使えるように音とイメージのストックとして蓄えていきましょう。

頭に蓄積された形容詞のストックを簡単な文型を使った短い文章で言えるようになるなら、初級の壁を超えるのはそんなに遠くないと思います。