さて、次の休みは海外旅行にでかけよう!どの国に行こうかな?そう考えるだけでワクワクしてしまいますね。景色が綺麗、買い物をしたい、美味しいものが食べたい!旅の目的はひとそれぞれ。しかし多くのみなさんが共通して思うことは「治安が良くて安全な国で楽しく旅行をしたい!」ということではないでしょうか。
今回は世界平和度指数に基づいて、治安が良いといわれる国トップ10をランキング形式でご紹介!ぜひ次回の旅先の参考にしてみてください。
世界平和度指数とは
世界平和度指数とは、世界の国・地域の安全性を数値化して、ランキング形式で発表したものです。
世界人口の99.7%をカバーする約160カ国を対象に安全性を分析しており、オーストラリアの経済平和研究所(IEP)によって毎年ランキングが発表されています。2024年度の世界平和度指数ランキングは2024年6月11日に発表されました。
評価項目は犯罪率、難民数、軍事力の規模、国内紛争の有無など23個にわたります。すなわちこのランキングを見れば、世界で一番安全な国を知ることができます。
治安が良い国ランキングTop10
2024年度版世界平和度指数ランキングに基づいて、治安がいい国ランキング2024年最新版をご紹介してきます。
第10位 マレーシア
概要:東南アジアに位置し、マレー半島南部とボルネオ島北部からなる。観光業と天然資源が主要産業。都市部でさえも豊かな自然を見ることができます。日本人が海外移住したい国ランキングは常に上位をキープ。
フライト時間:約7時間
時差:日本-1時間
有名な観光スポット:ペトロナスツインタワー、ブルーモスク、ランカウイ島、ボルネオ島
観光者への魅力
ショッピングやエンターテインメントは勿論、宗教的建築物、自然観光も楽しめる多様性が魅力。離島が多く存在しており、少し足をのばすと綺麗な海を見ることができます。ショッピングからリゾート地まで楽しみたい方におすすめ。また、多民族国家であるため、マレー系、中華系、インド系と様々な食事を楽しむことができます。国民性はとてもおおらか。親日の方もかなり多いです。母国語はマレー語ですが、幅広い地域で英語が通じるため安心です。
注意点
一部地域ではスリや置き引きが発生することがあるため、混雑した場所での貴重品の管理をしっかり。主要観光地や繁華街であっても、一本裏道に入ると雰囲気がガラリと変わることも。また、サバ州では海賊が出没することもあるため、最新の治安情報を確認しましょう。
第9位 スロベニア
概要:中央ヨーロッパに位置し、アルプス山脈とアドリア海に面した美しい自然が魅力の国。国土の6割が森林。主要産業は観光、製造業、農業です。
フライト時間:約17時間
時差:日本-8時間
有名な観光スポット:ブレッド湖、ポストイナ鍾乳洞、リュブリャナの旧市街。
観光者への魅力
自然に溢れ、山岳地帯や湖の他に鍾乳洞がとても美しい。首都リュブリャナでは歴史的な街並みも楽しむことができます。日本人観光客は比較的少ないですが、温泉大国という一面もあります。また、ワイン・チーズ・ビールなどを国内で生産することができ、質が高くリーズナブルなため、美食を楽しみたい観光客にもおすすめ。安全性の高さから女性が一人旅できる場所としても有名です。
注意点
スリ、置き引きに気をつけるのは勿論、デモや集会が行われている場所からは距離をとるのが無難。メテルコヴァ・メストは薬物の売買などが行われていることもあるため、特に夜間は注意が必要です。物価はヨーロッパ平均と比べて手頃ですが、人気観光地では物価がやや高めに設定されています。
第8位 デンマーク
概要:北ヨーロッパのスカンジナビアに位置する、世界で最も小さな国の一つ。主要産業は製造業と農業、観光です。税率が高いこと、幸せな国であることで有名。
フライト時間:約11時間30分
時差:日本-8時間
有名な観光スポット:チボリ公園、人魚姫の像、クロンボー城、ビルン
観光者への魅力
洗練されたモダンな北欧デザインと同時に、歴史あるカラフルな街並みを見ることができる。アンデルセンゆかりの地・レゴ本社がある国としても有名な国です。都市部も歩きやすくカフェ巡りやショッピングを楽しめ、のんびりと観光したい人におすすめです。真面目でルールを守る国民性のため、暴力事件なども少ないのは嬉しいところ。
注意点
コペンハーゲンなどの都市部ではスリに注意が必要。特に大きな駅では注意しましょう。また、コペンハーゲン内にもノアブロ・クリスチャニアといった治安の悪い場所があります。物価が高い国のため、特に外食費についてはしっかり計画を立てておきましょう。
第7位 ポルトガル
概要:ヨーロッパ南西部に位置しており、日本の1/4程度の大きさ。観光業とワイン産業が主要な国。穏やかな気候と美しい海岸線が特徴です。
フライト時間:約21時間
時差:日本-9時間
有名な観光スポット:ベレンの塔、レロ・イ・イルマオン書店、ポルト歴史地区、シントラの王宮
観光者への魅力
歴史的な建築が多く残り、どこを見てもフォトジェニックな雰囲気。主要都市から海も近く、美しい自然を楽しめる観光地でもあります。ワインが有名で食べ物も美味しい。それにも関わらず、ヨーロッパの中で物価が安いのは大きな魅力です。テロに狙われる理由が少ない国で、温厚な国民性であるため治安も良好です。
注意点
人気観光地ではスリが発生することがあるため、特に混雑した場所ではバッグや貴重品の管理に気をつけましょう。また、気候の良い夏から秋にかけては観光客が多く混雑しています。公用語はポルトガル語で、英語はあまり通じません。
第6位 スイス
概要:中央ヨーロッパに位置しており、アルプス山脈に囲まれた国。九州と同じくらいの面積。主要産業は観光と金融業。空気と水が綺麗で高品質な時計やチョコレートで有名です。
フライト時間:約13時間
時差:日本-8時間
有名な観光スポット:マッターホルン、ベルン旧市街地、インターラーケン、ルツェルン湖
観光者への魅力
山岳地帯が多く、四季を通じてハイキング、スキー、クルーズなどの様々なアクティビティが楽しめます。世界遺産に登録された旧市街地もあり、街を歩くだけでも素敵な観光になること間違いなし。ジュネーブではレンタルサイクルが進んでおり、自転車で移動できるのも楽しいところ。大自然と街のバランスが取れた観光地です。マナーを守るという国民性が治安の良さに寄与しているようです。
注意点
物価が非常に高いため、予算を綿密に立てることが重要です。山岳地帯へ行く場合は、天候の急変や雪崩などのリスクがあるので事前調査と準備を怠らずに。自己責任が問われる国でもあり、マナーとルールを守り、トラブルを引き起こさないようにしましょう。
第5位 シンガポール
概要:東南アジアに位置している国で、東京都23区ほどの面積しかない。貿易・金融・観光業が発展した都市国家。観光だけでなく、ビジネスで訪れる人も多いです。
フライト時間:約7時間30分
時差:日本-1時間
有名な観光スポット:マリーナベイ・サンズ、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ、ユニバーサル・スタジオ
観光者への魅力
買い物やエンターテインメント、グルメを楽しみたい都会派の旅行者に最適。国自体がかなりコンパクトであるため、滞在日数が少なくても楽しむことができます。多民族国家であり、チャイナタウン、アラブストリート、リトルインディアなど様々な文化が一度に味わえるのは面白いところ。政府が安全対策に積極的に取り組んでおり、アジアの中でも特に治安がいいとして有名です。
注意点
ポイ捨てや喫煙・飲食エリアも含めて、厳しい法律で定められています。違反した場合、観光客であっても厳しく罰されます。公共マナーやルールは事前に調べ、遵守すること。また、物価が高いため、計画はしっかりと立てておきましょう。
第4位 ニュージーランド
概要:南太平洋に位置する島国。北島と南島に分かれており、日本の3/4程度の面積。主要産業は観光と農業で、乳製品やワインが有名です。
フライト時間:約11時間
時差:日本+3時間
有名な観光スポット:ミルフォードサウンド、ロトルア温泉地、映画『ロード・オブ・ザ・リング』の撮影地
観光者への魅力
コンパクトで過度な都会感はなく、山・湖など豊かな自然に囲まれている。気候の良い中で自然を満喫したい旅行者に最適です。公用語が英語のため、留学先やワーキングホリデー先としても選ばれています。年間を通して涼しく、ハイキング、スキー、カヤックなどのアクティビティも豊富。穏やかで親切かつ、極端なフランクさのない国民性は日本人にはとても馴染みやすいようです。
注意点
レンタカー移動をする方も多いですが、観光地では車上荒らしが発生することがあるため要注意。車内に貴重品を残さないようにしましょう。また、山岳地帯では天候変化が激しいため、気候に備えた準備をしておくことが必要です。
第3位 オーストリア
概要:中央ヨーロッパに位置する、北海道くらいの大きさの国。観光業と製造業が中心。ウィーンの音楽や美術は世界的に有名です。
フライト時間:約14時間
時差:日本-7時間
有名な観光スポット:ウィーンのオペラハウス、シェーンブルン宮殿、ザルツブルクの旧市街
観光者への魅力
世界遺産、独自文化、大自然を一度に楽しむことができる。特に音楽や歴史を楽しみたい人には最適です。どこを見ても綺麗な町並みでおしゃれなカフェも多く、女性の一人旅も多い印象をうけます。また、国の半分以上がアルプス山脈の中にあり、山岳地帯でのスキーやハイキングも人気です。昔からの伝統が色濃く残っている一面もあり、各地で行われている伝統的なお祭りや行事、伝統工芸品も見逃せないポイントです。
注意点
スリやひったくりが多発する場所もあるため、観光地では貴重品に注意。タクシーでのぼったくり被害もあるので、タクシーは正規のものを使いメーターを確認すること。また、物価が高めであるため、出費の管理は正確に行いましょう。
第2位 アイルランド
概要:ヨーロッパ北西部、イギリスの隣に位置。主要産業は農業、IT、製薬など。観光も大きな収入源です。音楽、ダンス、文学、神話など多岐にわたる文化が特徴。
フライト時間:約16時間
時差:日本-9時間
有名な観光スポット:ダブリン城、モハーの断崖、キラーニー国立公園、ダブリンのトリニティ・カレッジ
観光者への魅力
自然の美しさを満喫したい人、アイルランド独特の文化や音楽を体験したい人におすすめ。ヨーロッパでありながら公用語が英語なのもありがたいところ。フレンドリーで気さくな気質の温かい人々との交流も魅力です。特に音楽好きである人が多く、お酒、ダンスと共に楽しむ人も多いとか。日本人が少なく物価が安いため、留学やワーキングホリデーにも人気。街がコンパクトで徒歩で移動できるのも魅力の一つです。
注意点
観光地では季節によって混雑が予想されるため、訪問時期を工夫するとよいでしょう。また、1日の中に四季があると言われるほど天気は変わりやすく、特に冬は防寒対策をしっかりと行いましょう。
第1位 アイスランド
概要:北大西洋に位置する小さな島国で、北海道と四国をあわせたくらいの面積。主要産業は漁業と観光。地熱エネルギーやエコツーリズムにも注力しています。世界平和度指数は長年上位をキープしている、自然豊かな国です。
フライト時間:約13時間
時差:日本-9時間
有名な観光スポット:ブルーラグーン、オーロラ観測スポット、ゴールデンサークル
観光者への魅力
「氷と火の国」と呼ばれるアイスランドは、氷山と火山が大きな魅力の一つ。自然の壮大さや神秘的なオーロラを楽しみたい人にぴったりです。首都にいてもオーロラが観測できることもあるとか。一都市滞在型でなく、移動しながらの観光となります。移動になれており、ダイナミックな自然に囲まれた環境が好きな方に最適です。テロや誘拐などの危険性が極めて低く、女性が夜に一人で歩いても安全といわれる一面も。友好的で親切な人柄は、観光客も優しく受け入れてくれます。
注意点
天気が非常に変わりやすく、移動には十分な備えが必要。また、人気観光地でのゴミ放置や自然保護エリアへの無断立ち入りは厳しく制限されています。また、強いお酒も多く、現地のお酒に挑戦してみたい方は注意が必要です。
治安が良い国の特徴
治安の良い国は、経済が発展しており貧富の差が少ない傾向がみられます。そのような国では福祉や教育などの社会保障も高水準であることが多く、人々の生活が安定しています。政治的にも大きな波がないため、治安維持機能がしっかりと働いており犯罪率は世界的にみて低い傾向に。
安全性が高いため、多くの旅行者に恵まれて観光地が発達し、さらに国が栄えるという好循環を呼んでいます。人柄も穏やかで短期旅行先としても、長期ステイ先としても過ごしやすい印象です。世界平和度指数ランキングではヨーロッパやアジア太平洋地域が多く上位にランクインしています。
治安が悪い国の特徴
治安が悪い国は、経済的な困難に直面している国が多く、紛争やテロの標的になりやすい傾向があります。これらの国々は、政治的不安定さが影響して統制が十分に取れておらず、犯罪組織の活動が活発化しやすい環境にあるのです。そのため、犯罪率が増加する傾向がみられます。治安の悪い国では、スリやひったくりという軽犯罪だけでなく、誘拐や監禁などの重犯罪に関するエピソードも。
世界の治安が悪い都市ランキングでは、中東、アフリカ、そして中南米の一部地域が名を連ねています。しかし、意外なことにフランス、トルコといったヨーロッパの国々も治安の悪い都市ランキングにランクインしているのです。特にフランスのマルセイユはヨーロッパの中でも治安の悪い都市として知られています。訪問する際は治安の悪い地域には行かないように気をつけましょう。
治安が良い国でも注意すべき点
貴重品の管理
どんなに治安が良い国でも観光地ではスリや置き引きのリスクがあります。観光地には海外からの犯罪者が集まることもあるため、ポケットに貴重品を入れない、リュックは前に抱える、現金は人目につかないように扱うなど、基本的な対策が重要です。
スマートフォンも狙われやすいため、使わない時はすぐにしまうようにしましょう。追い抜きざま・すれ違いざまにバイクで盗まれることもあるため、注意が必要です。
危険なエリアに近づかない・夜遊びしない
危険とされるエリアはもちろん、普段安全とされる場所でもデモなどが行われる場合は近づかないことが賢明です。人が多く集まる場所はスリやテロの標的になりやすく、昼間であっても近づかないようにしましょう。治安が良い国は、夜間に独り歩きができるという話も多いですが、どの国も夜間は犯罪率が上がる傾向にあるため、目的なく不用意に出歩かないようにしましょう。
治安について現地の人に確認をする
少しでも違和感を感じたら、現地での情報収集も大切。宿泊先の人やお店の人に、現地ならではの情報を積極的に確認するといいでしょう。英語が苦手な方もいらっしゃると思いますが、「Is this a safe area?」といった治安がいいことが確認できる簡単な英語を覚えておくと安心です。
宗教や文化の理解をしておく
日本とは異なる文化や宗教、歴史的背景を持つ国も多く、現地の人々へのリスペクトが重要です。特に宗教を重んじる地域では、服装や行動に配慮が求められる場合があります。こちらが良かれと思ってしたことが、実はとんでもなく失礼だった!ということも。現地の習慣やマナーを理解することでトラブルを避け、より楽しく安全に旅を楽しめます。
もしもの時の連絡先を把握しておく
海外旅行先の日本大使館、警察、大きな病院、宿泊先の連絡先は事前に確認しておきましょう。スマホが盗難にあってしまったケースも想定し、連絡先やパスポート情報などをクラウド上に保存する、または紙でメモを持ち歩くのも有効です。
安心して海外旅行を楽しむためには?
世界の治安ランキング、いかがでしたでしょうか。皆さんの行きたい国は見つかりましたか?安心して海外旅行を楽しむためには、しっかりとした事前調査と対策が欠かせません。訪問したい国を決めたら、観光名所だけではなく、国の文化、人、最新の治安情報などをしっかりと理解し、十分な安全対策をして旅行にでかけましょう。
皆さんの旅行が実り多きものになりますよう、心よりお祈りしております!