「海外へ留学したい、でもどこの国に行くのがいいんだろう?」そう疑問に思っている方もいると思います。
また、留学先の国が決定しても、その後に
留学先で通う学校も決めなくてはいけませんよね。
学校もそれぞれの留学の目的や重視するポイントによっておすすめのところは違うので、よく調べる必要があります。
留学におすすめな国や魅力的な国はたくさんありますが、
その中のひとつにフィリピンがあります。
今回は、フィリピン留学の特徴やおすすめポイント、フィリピン留学をする際の目的別語学学校の選び方をご紹介していきます。
- フィリピン留学の特徴
- フィリピン留学のメリット
- フィリピン留学で注意したいこと
- フィリピンの語学学校比較〜目的別〜
- TOEICなどの試験対策をしたい場合
- マンツーマン指導を受けたい場合
- 日本人の割合で選ぶ場合
- まとめ
フィリピン留学の特徴
フィリピンは7,000を超える島々からなる、1年を通して高温多湿であることが特徴の国です。
年間の平均気温は25℃~28℃という点は、日本とは環境が大きく異なる部分です。
日本からの直行便も出ているので、それを利用すれば約5時間で行くことができ、時差も1時間しかありません。
はじめての海外で日本から遠く離れたところに行くのは不安だと感じる方にも安心ですね。
また、フィリピンの語学学校の特徴はマンツーマンレッスンが主流なことです。
これにより、欧米諸国に留学へ行くのと比べて英語を使う機会が増えることでしょう。
フィリピン留学のメリット
次に、フィリピン留学をするメリットを3点ご紹介します。
留学費用が安い
まず、フィリピン留学は他の国への留学と比べて費用を安く抑えることができます。
渡航費は航空会社や出発時期にもよりますがハイシーズンを避ければ往復4万程度で行くことができます。
学費に関しては1ヵ月で15万~25万くらいが相場です。
これは一見高く感じると思いますが、この費用には居住費・食費・洗濯や掃除などのサービス代が含まれているのです。
フィリピンの語学学校では、学費と居住費に関してはその合計が記載されていることが多くあります。
トータルするとフィリピン留学の費用は学費や居住費、生活費、渡航費、海外留学保険費、ビザ申請費などを含めて1ヵ月で26万~46万、3ヶ月で63万~101万、半年で114万~167万、1年間で215万~310万ほどになります。
短期間でも英語力の向上が見込める
先ほども軽くご紹介しましたが、フィリピンではマンツーマンレッスンが主流なため授業中に英語を使う機会が多くなります。
また、フィリピンの語学学校は授業数が多く、なかには1日で最大13時間のレッスンを受けられるようなところもあります。
英語に積極的に触れられる時間を多く確保できるので、短い期間であっても英語をしっかり学ぶことができます。
サポート体制が整っている
フィリピンの語学学校では、食事や宿泊などがセットになっているプログラムが豊富に準備されています。
そのため、勉強に集中しやすいサポート体制が整った環境です。
プログラム数も多いため自分にあったものを見つけることができます。
フィリピン留学で注意したいこと
ここまでフィリピン留学のメリットのみお伝えしてきましたが、逆にデメリットとなるようなものはあるのでしょうか。
人気の高いフィリピン留学ですが、実は「最悪だった」との感想とともに帰ってきた方もいるようです。
そうならないためにも、フィリピン留学前に注意したい3点をお伝えします。
環境
フィリピンの環境はキレイと言えるものではありません。
語学学校や宿泊先はある程度キレイに保たれていても、少し街中に出ると匂いがきつかったり虫が多かったり、トイレに紙が流せなかったりします。
日本では想像がつかない環境なので、事前にある程度心構えをしておくといいでしょう。
食事・水
食事や水が合わなかったという方は多くいます。
語学学校によっては、フィリピン料理が中心になるところもあります。
フィリピン料理は日本人にも食べやすい味付けになっているので短期間であれば困ることはさほどないと思いますが、脂っこく味が濃いめなのでヘルシーな料理が恋しくなってしまうこともあるでしょう。
また、フィリピンのお米はパサパサしていて、これが苦手だったという方もいるようです。
水はほとんどの学校でウォーターサーバーが用意されています。
水道水は確実にお腹を壊すので飲むことができません。
うがいや歯磨きでもウォーターサーバーの水を使ってください。
ネット環境
フィリピンでは、日本ほどはネット環境が整っておらず速度も遅いです。
学校ではWi-Fi環境が整備されているところも多いですが、自分の部屋ではインターネットが使えないということも多いでしょう。
普段はネット環境が整っているところでも雨や台風の影響で接続できなくなることもあります。
通常よりもスマホを触る時間が減るので、空いた時間を勉強や現地の友達との時間に充てられるというメリットもありますが、どうしてもネット環境が必要だという方もいると思います。
そんな方はWi-Fiルーターを借りて持ち歩いているとストレスが減るかもしれません。
フィリピンの語学学校比較〜目的別〜
ここからは、フィリピンに留学する際の語学学校の選び方をご紹介します。
語学学校といっても学校によってプログラム内容や方針が大きく違うため、どのようなことを学びたいのかであったり学校に求めることを決めてそのうえで選びましょう。
今回は目的別にフィリピンの語学学校を比較していきます。
TOEICなどの試験対策をしたい場合
まずはフィリピン留学を通してTOEICなどの試験対策をしたい場合です。
TOEICとは、日常英語によるコミュニケーションとビジネス英語能力を検定するためのテストです。
短期留学や仕事のスキルアップを目指す方に人気のプログラムとなっています。
フィリピン留学のTOEICコースでは、1日6時間から10時間のTOEIC対策を受講できます。
そのようなTOEICコースがある語学学校を一部ご紹介します。
CPILS
CIPILSは、セブ島で最も歴史のある伝統派の語学学校です。
講師の質が高いのが特徴で、これにより長年の運営を可能としています。
CIPILSは、セブ島では珍しくIELTSやTOEICの公式試験会場に認定されているため、校内でTOEICの受験をすることも可能です。
老舗校なため、「キャンパスの古さが気になるのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、安心してください。
しっかりとメンテナンスされていて、校内にはプールやジム、売店、クリニック、ランドリー、自習室が完備されています。
BECI スパルタ校
2022年にオープンしたBECI スパルタ校は、今でも伝統のスパルタ規定を守っている数少ない学校です。
「夜間義務自習」「母国語禁止」「平日外出禁止」「ポイント制」などのスパルタ規制を採用しています。
「3+1人部屋」といい、3人の生徒と1人の講師が一緒に生活するスタイルが特徴です。
この3人の生徒は同じ国籍に偏らないようになっていることと、先生との共同生活によって常に英語を使う環境に身を置くことができます。
Philinter
20年以上の歴史を誇る2002年に開校したPhilinterは、セブ島で初めてセミスパルタ式を導入した語学学校です。
優秀な語学学校として、これまでに何度も表彰されてきており、教育に対する熱心さがフィリピンでも群を抜いているのが特徴です。
授業の質と文化体験のバランスを取りたい方におすすめです。
内部寮だけでなく、外部のコンドミニアム寮に滞在できる数少ない学校です。
マンツーマン指導を受けたい場合
フィリピンの語学学校の特徴として、マンツーマンレッスンが主流であることがあります。
学校によってはマンツーマンで1日10時間以上の勉強もできるので、英語を自分に合ったレベルから学びたい人には最適です。
そのような特徴を活用するためにマンツーマンレッスンを数多く受けられる学校をご紹介します。
EG Academy
EG Academyは、2013年に設立された語学学校です。
基本的な学校設備に加えてプールやバスケットコート、バドミントンコートなどもあり勉強以外のことでリフレッシュできるような環境が整っています。
すべてのカリキュラムにおいてネイティブ講師のレッスンを受講できるのが最大の特徴です。
マンツーマンレッスンを最大8回、一日に受けることができます。
EV Academy
EV Academyは20年以上の実績を誇る、セブ島で初めてスパルタ式を採用した語学学校です。
現在はセミスパルタとスパルタから自由に選択することができるので、セブ生活を満喫したい方にもおすすめです。
EV Academyでは厳格な採用基準に基づいた採用が行われており、それをクリアした優秀な講師陣が200名以上在籍しています。
その講師陣のマンツーマンレッスンを一日に最大8回受けることができるのです。
日本人の割合で選ぶ場合
次に、語学学校を選ぶ際に日本人の割合を気にする方もいると思います。
「母国語を話せる環境があると英語が上達しないのではないか」と不安に思い、日本人がいない学校を選びたいという考えももちろんわかります。
また逆に、「英語ばかりだと心が折れてしまいそう」と感じ、ある程度日本人がいるところで選びたいという方もいるかもしれません。
ここでは日本人の割合という観点でも語学学校を紹介していきます。
Stargate 90%
Stargateは、2016年に設立された日本人オーナーの語学学校です。
日本人にとっての心地よい生活環境が準備されていて、日本人の割合が約9割です。
50名規模のアットホームな校舎で、日本人以外では台湾からの留学生も多いです。
初心者向けの留学をコンセプトにしており、留学生の英語レベルや希望に応じて細かくカリキュラムを選択することができます。
日本人シェフが監修した食事が提供されたり、プールやジムが完備されたコンドミニアムで快適な留学生活を送ったりすることもできます。
CellaUni
Cella Uniは2006年に開校し、これまでのフィリピン留学を支えてきた語学学校です。
優秀なベテラン講師が多く在学しています。
日本人の比率は約1割と少なめで、日本語を使わない環境に身を置くことができるでしょう。
セミスパルタの学校で、平日門限は22時と厳しすぎずゆるすぎない規定があります。
自由な環境を希望する方には通学可能で門限のない外部寮もあります。
こちらには部屋内には豪華なキッチンがあり自炊もできる環境が整っています。
まとめ
今回はフィリピン留学の特徴やメリット、語学学校の選び方について解説しました。
フィリピンは比較的短期間かつ安く行ける留学先なので、初めての留学の方にもおすすめです。
とはいえ日本とは異なる環境なので、ストレスに感じすぎず対処するために事前にどのような環境なのかを調べてイメージしておくことは大切です。
人気留学先だけあって語学学校は数え切れないほどあります。
そのため、自分が何を目的に留学に行きたいのか、どのような環境で学びたいのかの軸をしっかり持ってそれに合ったものを選ぶようにしましょう。

◇経歴(英語を使用した経歴)
小中学生時代をアメリカ・ニューヨーク州で過ごした後、高校では英語を専門的に学び大学では主に英語教育を学びました。その中で、実際に中学生に対して学校で英語の授業を行ったり塾講師として受験英語の指導を行ったりしていました。
◇資格
・英検準1級
・TOEIC865点
・中学校教諭一種免許状(英語)
・高等学校教諭一種免許状(英語)
◇海外渡航経験
小学校3年生から中学生までの間、アメリカ・ニューヨーク州で生活し、現地の学校に通っていました。
この経験を通じて、異文化の中で生活する楽しさや戸惑いを肌で感じながら、英語や多様な価値観に触れることができました。
まだ幼いうちに新鮮な経験ができたこともあり、クラスメートとの交流や現地の行事への参加を通じて、自然とアメリカの文化に溶け込んでいく貴重な時間を過ごしました。
◇自己紹介
WEBライターのりんと申します。義務教育時代を海外で過ごした経験を活かして主に英語や教育に関する記事を執筆しております。