映画を観たり、海外旅行に行って素晴らしい景色を見たりした時に「感動」する場面もありますよね。
そんな時に使える英単語や英語表現はどんな単語やフレーズを使うことができるのでしょうか?
「感動」という感情は、興奮冷めやらぬ状態でのボディーランゲージや簡単な単語を使うことで伝わりやすい感情の一つなのですが、今回は簡単な英単語も含め、文章での表し方も紹介していきますので、応用して使ってみましょう!
まずは、英語の分詞を理解しよう!
英語には、分詞というものが存在します。
まず「感動」という英単語を知る前に、分詞を理解するところから始めましょう。
英文法の中の一つである分詞には、大きく分けて2つある。
現在分詞と過去分詞
この2つ。
現在分詞は”~ing”を付け、過去分詞は”-ed”を付ける。
普段から、現在形・過去形と覚えていると思いますが、現在形と現在分詞・過去形と過去分詞は違いがあります。
S(主語)+V(動詞)+ ~ing
という構文で現在形ですが、この中の~ingの部分のみを指すのが現在分詞です。
現在分詞では、必ず能動態になっているという特徴があります。
一方の過去形と過去分詞の違いは、過去形は時制を決め、過去分詞は動詞として扱われていません。
S(主語)+be動詞+ -ed
という構文で過去形ですが、この中の-edの部分が過去分詞となります。
過去分詞では、動詞の過去形と同じ形をしていることが多いのが特徴。
過去分詞を含む構文では、be動詞によって時制が決まり、動詞の過去分詞で意味を表すので、過去分詞の部分は動詞ではなく、別に動詞が必要になってくるのです。
英語の文法の中でも、混乱しがちなこの部分ですが今回の「感動」という英単語・英語表現を知るには必要な文法なので、知っておきましょう。
「感動した」という表現にする際のポイントは?
分詞を理解したところで、もう一つ大切な英文法があります。
それは、能動態と受動態です。
前項でも出てきたこのワード、この違いをご説明します。
感情を表す場合、日本語でも「感動した!」「悲しかった」「興奮した」といいますよね。
その場合は、「~される、~された」という受け身になります。これを受動態と呼びます。
一方で、「~させる、~させる」は何かを働きかけたり、動作が行われますよね。これを能動態と呼びます。
例)能動態「AがBに対して何かをする、何かをさせる」
⇒ 行動を行うAに焦点が当てられています。
主語であるAが行動を起こすこと。※自分から行動を起こすこと
受動態「BがAに何かをされる、何かをさせられた」
⇒ 行動を受けるBに焦点が当てられています。
主語であるBに対して何か行動を起こすこと。※
このように、どちらがどうする・されるかで表現が違ってくることが分かります。
今回の「感動」というワードは、「感動させる」「感動する」でニュアンスが違ってきます。受動態は受け身である(主語に対しての行動)というポイントを覚えておきましょう。
ちなみに!
ネイティブキャンプ内のブログにも、能動態・受動態のポイントや違いが書かれているブログがありますので、そちらもcheckしてみてくださいね!
「感動」を表す3つの単語とは?
今回の「感動」を表す単語に対し、ここまでは英文法をおさらいまたは勉強してきました。
なぜここまでに必要だったのかというと、英単語の表記の仕方にポイントがあるからなのです。
「何かに感動させられる」というニュアンスと、「何かに感動した」というニュアンスでは単語の表記が変わってきます。ここで必要なのがこれまで学習してきた能動態と受動態になってくるという訳です。
まずは、「感動」を表す英単語を見ていきましょう。
「感動」を表す英単語に関しては、言い方次第で色々ありますが辞書やネットで調べると以下の3つが出てきます。
・ move
・ touch
・ impress
この3つの英単語を使ったフレーズ集が多く出てくると思います。
英語を勉強したことがある・現在している方だとこの3つの英単語が「感動」と調べると辞書に載っている英単語だと知っている方も多いはずです。
まずは、この3つの英単語をそれぞれどう使い分けしているのかをご紹介します。
一つの意味で複数の英単語がある場合は、使い分けがとても重要になってきます。日本語でも伝えたい「感動」によってニュアンスの違いがあるはずです。
そのニュアンスというのは、自分の感情やどこから得たのかというところではないでしょうか。
今回の「感動」は、そういった点を意識してみましょう。
まずはmoveです。ここでいうmoveは、心を動かされた・心を打たれた・涙を流す感動というニュアンスで使います。
move
意味:動かす、移動させる、移す
読み方:múːv(米国英語), mu:v(英国英語)
move(動かす、移動させる、移す)という意味でもあります。
しかし、moveだけでは「感動した」という表現にはなりにくいのです。
というのも、本来moveの単体で利用する場合は「動かす」という意味で使われることが多いですよね。
そこでポイントは、受け身(受動態)にする必要があるということ。
be動詞+movedにする事で、「感動した」という表現に。
この場合は、be動詞で時制を表す必要があるのでbe動詞は過去形にしましょう。
例文)※受動態
She was moved by the film.
彼女は、その映画を観て感動した。
He was moved by the beautiful scenery.
彼はその美しい景色を見て感動した。
She was moved by the proposal that she cried.
彼女はプロポーズに感動して泣いてしまった。
I was moved by their performance.
彼らのパフォーマンスを見て感動した。
例文を見ると、前置詞はbyを使っています。
基本的には、be動詞+moved+byを使うのが通常の形ですので覚えておきましょう。
例文)※能動態
That movie will move people.
その映画は、人々を感動させます。
This concert is rumored to be moving people.
このコンサートは、人々を感動させると噂なんだよ。
次にtouchです。ここでのtouchは、気持ち的に感動した・心温まるような感動・心に響いたというようなニュアンスで使います。
touch
意味:触れる・触ってみる、触れ合わせる
読み方:tˈʌtʃ(米国英語)
touchの意味は、皆さんご存知の通り触るという意味です。
しかしこれも、受動態にする事で「感動した」という表現にすることができます。
ここでも、be動詞は過去形にして受動態を作ります。
例文)※受動態
I was touched by his family's story.
彼の家族の話を聞いて心を打たれたよ。
My husband gave me flowers for my birthday and I was touched!
夫が私の誕生日に花をくれたので感動したのよ。
I was touched by his kind actions.
彼の優しい行動に感動しちゃった。
こちらも、基本的には前置詞にbyを付けて表現します。
例文)※能動態
I have a weakness for touching movies.
感動的な映画には弱いの。
That book has many touching scenes.
あの本は、感動的なシーンが多い。
最後はimpress。これは、強い印象を受ける・関心や感銘するというニュアンスでMoveやtouchよりも、物や建造物や技術など何に影響を受けたか説明できる場合に使います。
そして、Amazing!やincredibele!なんて言葉が飛び出してくるような感銘を受ける場合に使うことが多いですね。
impress
意味:印象を与える・印象付ける・感銘を与える・感動させる
読み方:ɪmprés(米国英語), ˈɪmpɹɛs(英国英語)/
impressは、元々の意味の中に「感動させる」や「感銘をあたる」という意味が含まれています。ここはmoveやtouchの違いの一つですね。
例文)※受動態
I was impressed with that historic building that I was shocked to see it.
あの歴史的建造物を見て衝撃を受ける程の感動を覚えたよ。
I studied abroad and was impressed by the different culture and buildings than in Japan.
海外留学をして日本とは違う文化や建物に感動したんだ。
I was impressed with the craftsmanship of the traditional Japanese culture.
日本の伝統文化を受け継ぐ職人の技には驚いたよ。
impressの場合は、前置詞にbyとwithを使うことが多いです。ちなみに、byの代わりにwithで置き換えても大丈夫です。
例文)※能動態
The technology is impressive and one of the most amazing in the world.その技術は世界でも有数の凄さだと感心させられる。
その映画のCGは高い技術のもとで制作されているので、感動的な映画になる。
impressの場合、感情を持つ対象には過去分詞を使って感情を持たないモノや技術には形容詞を使うことがあります。
能動態にする場合は、人を主語にせず映画やモノを主語にします。
「感極まる」という場合や「とても感動する/した」などにしたい場合は
soやdeeplyを各単語の前につけることができます。
ここで少し余談!
下記に、日本語ではよくつかう表現だけど英語になるとなんて言うんだろう?というフレーズたちをご紹介している記事を集めました!ぜひ参考にしてみてください♪♪
まとめ
今回は、move・touch・impressの3つに絞ってご紹介しました。
他にも名詞でemotion、heartwarming、breathtakakingなど、様々な英単語があります。
今回は良く使われていて、使いやすいであろう3つの英単語にフォーカスを当ててみました。
英単語は様々あり、さらには英文法に沿って活用形を変化させる必要があります。
しかし、使っていくうちにフレーズとして覚えていきますのでどんどん使って覚えていきましょう!

◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。