「思い込み」に関する英語表現を分かりやすくご紹介!

assumption

皆さんは、思い込みが原因で失敗してしまった経験はありませんか? または、身近に思い込みが激しい人がいて困った思いをしたことはないでしょうか?

「思い込み」とは 「何かを深く信じること」
「固く心に決めること」
をいいます。そして、思い込みが激しくなると、正しい判断ができなくなることも。

例えば、トイレットペーパーが品薄になるというSNSのデマ情報を正しいと思い込み、トイレットペーパーを買いにドラッグストアに駆け込んだという話は、思い込みの怖さを物語っていますね。

さて、英会話を学習している人の中には、外国人の友人、あるいは講師に、思い込みに関するエピソードを話そうとして、うまく伝えられなかった経験がある人がいるかもしれません。

実際に、「思い込み」って英語で何て言うのでしょうか?

今回は、英会話で役立つ「思い込み」に関する便利な英語表現をご紹介していきます。英語学習の参考にしていただければ幸いです。

「思い込み」を英語で言うと?

まず、「思い込み」 「人の性格」を表すもの
「誤解」を表すもの
「固定観念」を表すもの
の3つの種類に分けられます。

英語で表現する場合、相手に伝える内容によって、使える単語やフレーズが異なってくるので、例文で違いをしっかり理解しましょう。

1. 「人の性格」

「思い込み」という言葉を使って人の性格を表す場合、思い込みが激しい人について言う場合がほとんどです。

思い込みが激しい人とは、「事実を確認せずに、自分の考えや記憶が正しいと信じ切っている人」のことです。

つまり、思い込みが激しい人について話をする場合は、内容がネガティブになると考えたほうがいいでしょう。

① She is very opinionated.

(彼女は思い込みが激しい。)

「opinionated」 「自説を曲げない」
「意固地な」
という意味です。他人が何を言っても自分の意見を変えない、頑固なイメージですね。

② My father tends to make a lot of assumptions.

(私の父は思い込みが激しい。)

「assumption」 「思い込むこと」
「決めてかかること」
を意味します。

③ Mark is blinded by his beliefs, so it’s no use telling him anything.

(マークは思い込みが激しいから、何を言ってもムダだよ。)

「blind belief」 「妄信(もうしん/ぼうしん)=むやみやたらに信じること」 を意味しています。

④ Lily’s opinions are so strong that it’s hard to get along with her.

(リリーは思い込みが激しいので、仲良くするのが難しい)

「strong opinion」とは 「ゆるぎない意見」 のこと。自分の意見が正しいと思っている人のことなので、「思い込みが激しい人」という解釈になります。

⑤ Mary really reads too much into things. That was just joking, but she took it seriously and got mad at me.

(メアリーは思い込みが激しすぎる。冗談のつもりで言ったのに、それを本気にして、僕に怒りをぶつけた。)

「read too much into things」とは 「物事を深読みしすぎる」 ということ。この表現でも「思い込みが激しい人」を伝えるニュアンスになります。

2. 「固定観念」

「固定観念」とは、「外からの影響を受けても、容易に変化しない確固とした考え方」という意味合いです。つまり、ある事柄に対して、先入観があるということです。

ちなみに、「固定概念」だと誤りになりますので、使う際は注意しましょう。

① He has a stereotype that all Japanese like Natto.

(彼は、日本人はみんな納豆が好きだと思い込んでいる。)

「stereotype」 「~を定型化する」
「~を固定観念に当てはめる」
という意味になります。

② You shouldn’t speak with prejudice.

(勝手な思い込みで物事を言わないほうがいい。)

「prejudice」 「先入観」
「偏見」
などを意味する単語です。「先入観」とは、「前もって作られた固定観念」という意味、つまり「思い込み」ということになります。

③ My boss’s bias against female staff isn’t appropriate since he was promoted to a sales manager.

(営業部長に昇進してからというもの、上司の女性社員に対する思い込みが適切ではない。)

「bias」も「prejudice」と同様 「先入観」
「偏見」
を意味する単語です。また、偏見による不適切な判断を意味することがあります。

④ Many people have got it into their head that all Americans like hamburgers.

(多くの人がアメリカ人はみんなハンバーガーが好きだと思い込んでいる。)

「get it into one's head that」 「~だと思い込む」
「~だと信じ込む」
という意味になります。「it=that以下の内容を頭に入れている」というイメージです。

⑤ Don’t assume that everything in the media is correct.

(マスコミの情報が全て正しいと思い込まない方がいい。)

この文章は、直訳すると「マスコミの情報が全て正しいとは思い込むな。」となります。

「assume」「assumption」の動詞形で 「~を当然と思う」
「~と思い込む」
という意味になります。

3. 「誤解」

「誤解」を表す「思い込み」は、真偽が定かではない事実を正しいと思い込んでいたり、間違った事実を信じていたことを、反省したり後悔したりする場合に使います。

① I am sorry, that was my misunderstanding.

(申し訳ありません。それは、私の単なる思い込みでした。)

「misunderstanding」とは 「誤解」
「考え違い」
などを意味する単語です。自分の誤りを認める時や、相手の誤りを指摘する時などに使います。

② I underestimated that you had a bad sense of direction.

(あなたを方向音痴だと思い込んでいました。)

「underestimate」とは 「(~の価値や能力などを)過小評価する」
「見くびる」
という意味です。

「~をこういう人だと思い込んでいたけど、実は○○だった。」というように、相手に対して感心を示す時にも使える単語です。

③ My grandmother was convinced that her disease was incurable.

(祖母は、自分が不治の病だと思い込んでいた。)

「be convinced that~」 「~だと確信していた」 という意味です。

that以下のことは、誤解かも知れないのに正しいと思い込んでいることを表すニュアンスになります。

④ My teacher thought I was behind the class, but he just got it wrong.

(先生は、私が授業についていけてないと思っていたが、それは彼の思い込みにすぎなかった。)

「get it wrong」 「間違った思い込みをする」 という意味合いがあります。相手に「それは誤解である」と伝えたい時に使えるフレーズです。

「思い込み」に関連する英語表現をご紹介します!

先ほど、人の性格を表す表現として、「思い込みが激しい人」に関する英語フレーズをいくつかをご紹介しました。

日本語には、他にも、「思い込みって怖い」「思い込みを捨てる」など、思い込みに関連する用語がいくつかあります。

今回は、イメージしやすいように、具体的なケースも設定しました。ぜひ、単語や表現を変えながら使ってみてくださいね。

1.「思い込みって怖い」 ※隣人を不法滞在者だという思い込み

Because my new neighbor looked suspicious, I made the assumption that he was an illegal resident which turned out to be wrong. It's scary how you could be blinded by prejudice.

(新しい隣人の見た目が怪しかったので、彼を不法滞在者だと思っていた。しかし、結局それは間違いだった。偏見による思い込みって怖いなと思う。)

2.「思い込みを捨てる、なくす」 ※母親が子供の手本であるべきだという思い込み

Most mothers believe that they have to be role models for their children. But if they throw away those stereotypes, they can carry out their child-rearing in a relaxed way.

(多くの母親は、子供の手本でならなくてはいけないと思っている。しかし、そんな思い込みを捨てれば、もっと気楽に育児ができるはずだ。)

3.「思い込んだら一直線だ」 ※思い込んだら一直線の人

Mike is an active person, so he makes a headlong rush into anything.

(マイクは行動的だ。だから、思い込んだら何事にも一直線になる。)

4.「無意識の思い込み」 ※サービス残業をしてもいいと無意識の思い込み

Some Japanese workers still accept volunteer overtime work without thinking.

(日本人の会社員の中は、サービス残業をしてもいいという無意識の思い込みがまだある人がいる。)


ここで少し余談!

下記記事では「話が違う!」の英語表現をご紹介しています!買い物などをして、最初と言っていることが違う時などに使ってみて下さい!詳しくは下記記事で♪♪

nativecamp.net


余談! 思い込みが激しい人の心理とは?

あなたの身近に思い込みの激しい人はいませんか? 

思い込みの激しい人は、視野が狭く、コミュニケーション力も決して高くないため、自分の殻に閉じこもってしまう人も少なくありません。

もし、あなたが思い込みの激しいタイプだったら、知らず知らずのうちに周囲の人に迷惑をかけている可能性も。

そもそも、思い込みが激しい人って、具体的にどんな人なのでしょうか?

今回は、思い込みが激しい人の心理的傾向と、タイプごとに該当する英語表現をお伝えします。

タイプ1:被害者意識が高い(=being too paranoid)

思い込みが激しい人は、他人から言われたことに過剰に反応します。

例えば、仕事のミスで上司から指摘を受けただけなのに 「この人は私のことが嫌いなんだ」
「これで仕事の評価が下がった」
などと強く思い込み、そのことでひどく落ち込んで、次の日に会社を休んでしまうことがあります。

タイプ2:ネガティブ思考(=negative way of thinking)

女性が集まれば、あれこれうわさ話が絶えないものですが、思い込みが激しい人は、自分の仕事や恋愛がいかに大変でつらいものかをアピールし、相手から共感を得ようとします。

とにかく自分を不幸だと思い込むので、どんどん精神的に追い込まれていきます。

タイプ3:自意識過剰(=excessively self-conscious)

自分のことを正しいと思い込んでいるので、周囲の意見やアドバイスに聞く耳を持ちません。

その上、友人といる時に根拠のない持論をひたすら話す傾向にあるので、自分の周囲から人が離れていき、最終的に孤独に陥ってしまうのです。

思い込みが激しくなってしまう原因は、さまざまですが、例えば 「大きな挫折を味わったことがない」
「幼少期に大切に育てられてきた」
「とにかく打たれ弱い」
「全て人のせいにしてきた」
などが挙げられます。

いずれにせよ、思い込みが激しい状態でいれば、他者との対立は避けられません。

社会生活を送る中で、お互いを尊重し合うのはとても大切なこと。もし自分に思い込みが激しい要素があったら、まずは、自身の生活態度を見直す必要があるかもしれません。


ここでまた少し余談!

下記記事では「臨機応変」の英語表現をご紹介しています!日本語だとかなり頻繁に使うことがある四字熟語だと思うので、英語表現もしっかり押さえておきましょう!

nativecamp.net


まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、「思い込み」に関するさまざまな英語表現をお届けしました。

「思い込み」とひと言でいっても 「人の性格」
「固定観念」
「誤解」
などを表すことができるので、場面や状況によって、フレーズを適切に使い分ける必要がありましたね。

英会話スクールやオンライン英会話などをやっている人は、ぜひ、今日覚えた表現を会話の中で使ってみてください。

何度か繰り返して使っていくうちに習得できるので、自分の英語表現のストックが増えていくはずです。