英語のネイティブスピーカーと友達になると、どこかに一緒に出掛ける機会も多くなります。
そうなると、絶対にマスターしておきたい英語が「待ち合わせに関する表現」です。
時間や場所を聞き間違えたり伝え間違えたりすれば約束を破ってしまうことになり、相手に迷惑ですし、恥ずかしい思いをすることになりますよね。
今回は、そうならないように英語での待ち合わせ表現を紹介していきます。
時間に関する英語表現を覚えよう
待ち合わせで大切なのは時間です。
時間を表す表現なら中学生の早い段階で習いましたが、実はそれ、とても丁寧な言い方で、待ち合わせをする日常英会話の中では別の表現で言い表されることがあります。
英会話では学校で習わない言い回しをよく使うので注意しましょう。
学校で学習する英語は正確さに重きを置き、会話用に作られてはいないのが残念です。
だからこそ文章を読むことや、受験対策としての英語としては活躍してくれるのですが、日本人が英語を話せない原因の一つかもしれません。それでは、時間を表す表現を学習していきましょう。
中学1年生の時に覚えた時間の表現と言えば、
・9時30分=nine thirty
こんな感じで、何時何分かを数字を使って明確に表示していきましたよね。
リスニングでは頻出される問題で、数字を聞き取れるよう耳を鍛えた人も多いと思います。
けれど、本場ではちょっと違った表現をすることがあります。
同じ意味でも違った言い回しをされることがあるので、そのバリエーションを徐々に増やしていくことをおすすめします。
時間を提案する表現
ではまず、時間を聞く側になったら使うであろう表現を覚えましょう。
当然質問系になるので、頭の中で疑問形を作るよりも覚えてしまった方が早いです。
英会話はアドリブであり、スピード感が重要なので慣れないうちは暗記してしまうのもアリです。
・What time should we meet tomorrow?
「明日何時に会う?」
時間を聞く表現としてポピュラーであり、学校でも出てきそうな文はこちらです。
疑問詞を含む疑問文は中1で習いますし、この文の中に使われている助動詞も中学英語の範囲内です。
これで言いたいことは十分相手に伝わるので、これ1つ覚えておけば柔軟に対処できるでしょう。
What timeの代わりに Whenを使っても良いですね。
・Will seven o’clock suits you?
「7時で大丈夫そう?」
今度は、より具体的に時間を提案する表現を学びましょう。
日本語でも、よく「〇時にどこどこ集合で大丈夫?」というように言いますよね。
それに相当する英語が上記の文です。助動詞を使って疑問形にしていますね。
この時に覚えておきたいのがsuitという単語で、意味は「合う」です。
よく、suit youのようにyouとセットで言うので、熟語とまでは言いませんがまとめて覚えておくことをおすすめします。
上の文章を直訳してみると、「7時はあなたに合っている?」となります。
また、同じような表現としてこんなものもあります。
Will seven o’clock work for you?
「7時で大丈夫?」
上記の文と違うのは、suitがwork forになっているところだけですね。
これも「都合が良い」というような意味を持っているので、待ち合わせ時間を提案するのにぴったりな表現です。
workという単語の意味をきちんと理解しているなら、解説がなくてもニュアンスでわかるでしょう。
時間を表す表現
それでは、英語のネイティブスピーカーがよく使う時間にまつわる表現をいくつか紹介していきましょう。
これは待ち合わせ時間の提案をする時や、時間確認をする時に使える言い方です。
・It’s ten to nine.
「8時50分だよ。」
この英文、あなたは見た時に何時かすぐにわかりましたか?
よく使われる時間表現としておなじみで、9時10分前という意味です。
9時という単語があることからよく勘違いされるので注意しておきましょう。
toは基本的に未来を表す傾向が強いので、それを知っていれば知らない表現だったとしても予想がつきます。
もう少しできっかり切りの良い時間になりそうだと思ったらこの表現を使ってみてください。
引き算の表現を使えるとネイティブにちょっと近づけます。
・It’s half past twelve?
「12時半です。」
こちらは、直訳するなら「12時と、60分の半分が過ぎた時間です。」となります。
30分と明確な数字を言わないので聞き逃してしまいそうですが、これもネイティブスピーカーはよく使うので覚えておきましょう。
相手から言われたときに正しくリスニングができるかどうかは慣れによるところが大きいかもしれません。
halfがきちんと聞き取れるようになると自信が持てるので、待ち合わせ時間を間違えたりはしないでしょう。
さて、ここまでで未来を表すtoと、過去を表すpastを使う表現を覚えましたね。では、これらを使った別の表現を次で見ていきましょう。
・It’s quarter to four.
「3時45分です。」
この表現では、toを使っているので4時より前であることがわかりますよね。
そして、quarterは4分の1を表す単語であることから推測すると、この表現では3時45分であることがわかります。
60分の4分の1ということは15分ですから。イギリスではより好んで使われると言われています。
それでは、4分の1という英語がわかったところで次の表現を見てみましょう。
これはもうわかるようになっているはずです。
・It’s quarter passed two.
「2時15分です。」
先に覚えた4分の1という意味のquarterがあり、かつ過去を表すpassed「過ぎた」という単語があります。
「2時を60分の4分の1だけ過ぎた時間は?」と考えればわかるでしょう。
ただ、これらは文章で見ればわかるものの、やはり英会話で実際に待ち合わせ時間を決める時にはかなりのリスニング力が必要とされます。
ネイティブスピーカーが使う英会話フレーズは話すスピードも速いので、何度も自分で言って練習して対策をしておきましょう。
英会話レッスンをしているなら、時間に関する表現を講師に言ってもらって練習する方法もおすすめです。
これらの学習法は地道ではありますが、リスニング力を高めるコツをつかむまでには時間がかかるものです。
経験値がものを言うのでじっくり取り組みましょう。
ここで少し余談!
下記記事では、「ストレス」に関する英語表現をご紹介してます!ストレスを感じている時にしっかりと相手に伝えることが出来るようにしておきましょう♪♪
場所に関する英語表現を覚えよう
さて、それでは次は場所に関する英語表現について見ていきましょう。
待ち合わせと言えば時間と場所、この2つは必須ですからね。
時間という概念は限られたものですが、場所は世界各国色々なところがあり、その分英語表現も多くなります。
いくつか例文を覚えておいて、実際の待ち合わせをした時にその例文の中の固有名詞を変えて言えればOKです。
ちなみに、時間と場所、英語の文章で同時に表すならどちらが先に来るか知っていますか?
中1でフワッと学ぶのですが、今の英語教育では授業中にそう詳しく教えられるものではないため、知っている人は案外少ないのかもしれません。
正しく言える人は英語慣れしていると言えるでしょう。
時間と場所、同時に1文で表すなら、先に言うべきは場所です。
英語は大切なものから言って行くというシンプルなルールがあるので、それを考えると待ち合わせで大切なのは時間より場所ということになります。
これから紹介する説明はあくまで場所を時間より先に言うことを覚えやすくするための方法なのですが、良ければ参考にしてみてください。
待ち合わせをすると想定した場合、時間より場所がわかっていた方が相手と出会える確率は高くなりませんか?
場所がわかっていればそこでずっと待っていれば相手に会えるでしょう。
しかし、時間がわかっている場合は場所がわからないので毎日場所を変えて待つ必要があります。
よって、時間と場所、大事なのは場所の方と考えることもできるのです。
さて、文法的な話はここまでにして、実際に使われる英語での場所を表す表現をチェックしていきましょう。
場所を提案する表現
「ここで待ち合わせをしようか」と場所を提案したいなら、簡単なフレーズを1つ覚えていくだけで色々な場面で使えます。
・How about the Central Park?
「セントラルパークでどうだろう。」
How aboutは「~はどう?」という表現で、時間を聞く時の例文としても使いました。
これはかなり柔軟に使えるフレーズなのでとても便利です。
相手に何かを提案したくなったら、時間や場所以外でも使えるので覚えておきましょう。
・Shall we meet at the ABC Station?
「ABC駅の前で会おうか?」
Shall we~?も中学で習う英語表現で、助動詞ではよく使われるものです。
「(私たちが)~しましょうか?」という意味で、相手と一緒に何かをしたい時に使えます。Shall we dance? という表現に聞き覚えがある人も多いのではないでしょうか。
場所を表す表現
それでは、時間と同じように場所を表す英語表現についても学習していきましょう。
知っておくと便利な熟語はたくさんありますし、日常英会話では頻出なのでぜひ使えるように練習してみてください。
・I'll be waiting in front of the cinema.
「映画館の前で待ってるね。」
待ち合わせで場所を表したいなら、in front of~「正面、~の前」は知っておくべきでしょう。
これも中学校で習うので、知らないのであれば忘れているだけです。
もう一度覚え直しておきましょう。
場所を表せるatやinといった前置詞だけでなく、こういった熟語も使って行くと表現の幅が一気に広がります。
atやinは既に建物の中に入った状態として使われるため、待ち合わせをするなら少し使いにくいものになります。
「自分と落ち合う前にもう映画館の中に入っちゃってるの?」そんな風に受け取られたりするかもしれないので注意しましょう。
大きな建物の中では、具体的にその建物のどこにいるのか言わないといけなくなることもあります。
では、もし相手がアバウトな場所を提案してきた場合には英語でどう切り返せば良いのでしょうか。
・Where about in the store?
「お店の中のどの辺り?」
Where aboutは、場所についてより詳しく聞きたい時に使える英語表現です。このフレーズも知っておけばスムーズなやり取りができます。
先ほども何度か紹介したHow aboutで気付いた人もいるかもしれませんが、このように疑問詞とaboutがセットで使われることがわかりますね。
ただ、全ての疑問詞とaboutがくっつくわけではないのでまずはこのHowとWhereの2パターンを覚えておきましょう。
ここでまた少し余談!
下記記事では、相談するときに使える英語表現をご紹介しています!海外で困った時に使える表現なので、ぜひ覚えておきましょう♪♪
まとめ
日常英会話で頻繁に話される待ち合わせフレーズ、使えるものはありましたか?時間と場所に関する例文を今一度見て使ってみてくださいね。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。