梅雨は英語でplum rain seasonでいいの?

rainy season

日本の6月はじめじめした梅雨の季節です。

雨の日が多いので、外に出ると服は濡れるし髪はまとまらないし、身体はべたつくから苦手という人は多いと思います。

梅雨のない国に住んでいる人にはわからないことだと思います。

だからこそ英会話で梅雨の話ができればとても楽しいと思います。

今回は梅雨のことを英語で話すために、知っていると便利な言葉やフレーズを紹介します。

1.梅雨を英語で何という?

梅雨は英語で “rainy season”
または
“wet season” と言います。Wetには「濡れた」以外にも、「雨の、雨の多い」という意味もあるのです。

え?“rainy season”(雨季)でいいの?“plum rain season”じゃないの?と思う人がいたかも知れませんね。

日本語では「梅」でも、英語ではrainy seasonやwet seasonという方がイメージしてもらいやすいのです。

ところでなぜ「梅雨」というのか、読み方は「つゆ」なのか、漢字を知っている外国人に聞かれるかもしれませんね。

そういう質問をされると、英会話がより深く楽しくなりそうです。その時のために、なぜ「梅」なのかを知っておくと役に立ちます。

なぜ「梅」なのか

梅雨の語源にはいくつかあって、

◆梅の実が熟す頃に降る雨だから

◆「黴雨(ばいう)」=黴(かび)が生えやすい時期の雨から梅の季節なので「黴」を「梅」に置き換えたなどいくつかの説があります。

なぜ「つゆ」と読むのか

読み方にもいくつかの説があります。

◆ 「梅雨」は「露」(つゆ)の当て字にしたもの

◆ 熟した梅の美が潰れる時期から読みを「潰ゆ」(つゆ)と関連づけた「潰ゆ」という言葉も、読み方が「つゆ」であることも知りませんでしたが、「露」は梅雨の季節だと容易にイメージできますね。

梅雨の語源を英語で説明してみよう

梅雨を単にrainy seasonで終わらせても良いのですが、梅雨がなぜ「梅」という漢字を使うのかについて英語で簡単に説明することができると、会話が広がります。

先ほど紹介した語源から、梅雨がどうして「梅」なのかを英語で説明する例文を紹介します。

We express the rainy season to “plum rain” in Chinese characters because the rainy season starts when plums are ripening.

(梅が熟し始める時期から雨季が始まるので、漢字で「梅雨」と表現します。)

日本の梅雨を海外の人に英語で説明する際に使える英文フレーズ

外国人と英語で梅雨の話をするときに使える、梅雨に関する英文フレーズを紹介します。

いつも同じ単語ばかりを使っている人は、1つでも使えそうだと思ったフレーズをぜひ実際の会話で使ってみてください。

気候や天気に関するフレーズ

■ ぐずついた天気:damp weather

■ 梅雨前線:seasonal rain front

■ 寒冷前線:cold front

■ 温暖前線:warm front

■ 停滞前線:stationary front

■ 小雨:light rain / sprinkle

■ 大雨:heavy rain

■ 暴風雨:rainstorm

■ 雨が降ったりやんだり:rain on and off

湿度を表すフレーズ

■ ジメジメした:wet

■ 蒸し蒸しした:muggy

■ 湿気が高い:humid / high humidity

■ 湿気:humidity

■ 空気中の水分量が多い:high moisture in the air

気分や身体の状態など

■ 不快:discomfort

■ イライラする:irritating

■ うっとうしい:annoying

■ やる気がなくなる:discouraging

■ だるい:feel tired

■ 肌/髪の状態:skin / hair condition

■ 肌のテカり:facial shine

■ 髪がひろがる:get frizzy hair

■ 髪がぺちゃんこになる:get flat hair

その他

■ カビ:mold

■ カビが生える:get covered by mold

■ 食中毒:food poisoning

梅雨を英語で説明してみよう~基本編~

実際にこれらのフレーズを会話にどのように使えるか、例文を示しながら紹介していきます。

梅雨入りを英語で伝える

天気予報で、梅雨に入ったことを知ったときには、英語でこのように表現することができます。

According to the weather forecast, the rainy season has started.

(天気予報によると、梅雨入りしたそうだ。)

雨が降る様子を英語で伝える

梅雨の季節は一日中雨が降ったりやんだりすることが多いですね。

It’s been raining on and off all day long.

(一日中、雨が降ったりやんだりしています。)

It’s starting to rain again.

(また雨が降り始めました。)

It's going to be a heavy rain in the afternoon.

(午後から大雨になります。)

次のように大雨を、pour(注ぐ)を使って表現することもできます。

It will be pouring in the afternoon.

どんよりとした空で、今にも雨が降りそうなときにはこのように表現することができます。

It is going to rain soon.

(今にも雨が降りそうです。)

毎日雨ばかり、1週間も続いているときには、

It's been raining for a week in a row.

(連続1週間雨が降っています。)

と言うことができます。

湿度について英語で伝える

梅雨は湿度が高く、じめじめしていて嫌いな人が多いですね。じめじめするから嫌いだと言いたいときには、次のように言うことができます。

I hate the rainy season because it’s really damp out.

(梅雨はじめじめしているので嫌いです。)

「damp out」は「湿っぽい」という意味です。

食中毒やカビのことを英語で伝える

梅雨時期に気を付けなくてはならないことは、食中毒やカビですね。その事についても触れておきましょう。

Be careful of food poisoning in the rainy season.

(梅雨時は食中毒に注意してね。)

You should keep food in the refrigerator to avoid growing mold on it.

(カビの繁殖を防ぐために、食品は冷蔵庫に保管してください。)

梅雨明けを英語で伝える

長い梅雨も終わりを迎えると、本格的な夏ですね。

梅雨明けを英語で伝えるには、

Rainy season is finally over.

(やっと梅雨が明けました。)


ここで少し余談!

イケメン好きの方必見です!下記記事で「イケメン」の英語表現をご紹介しています♪♪「イケメン」って英語でなんと言うのでしょうか?

nativecamp.net

もっと梅雨のことを英語で語ろう~応用編~

日本の梅雨のことを、もっと詳しく話したいと思う時もあるでしょう。そんな時、どんな風に英語で表現できるか見てみましょう。

できそう!と思ったら、ぜひ英会話で使ってみてください。

梅雨について英語で説明する

We have the period of having a lot of rainy days called Tsuyu from June to the middle of July in Japan. Once the rainy season is over, summer is in full swing.

(日本では6月から7月中旬まで、梅雨という雨の日が多い時期があります。 梅雨が明けると夏が本格化します。)

During the rainy season, it always feels muggy and wet and it's uncomfortable.

(梅雨の時期はいつも蒸し暑くて不快です。)

It rains frequently, so I have to carry an umbrella with me whenever I go out.

(頻繁に雨が降るので、外出するときはいつも傘を持っていかなければなりません。)

It’s troublesome going out when it's raining. It discourages me. I hope the rainy season ends soon.

(雨が降っていると、外出するのが面倒。がっかりだわ。早く梅雨が終わりますように。)

梅雨時に困ることについて英語で説明する

In the rainy season, it's easy for mold to grow actively because of high humidity and temperature.

(梅雨の時期は湿度が高く気温も高いため、カビが生えやすくなります。)

We have to be careful about food poison in the rainy season. The environment suits bacteria and mold, so food is easily rotten and moldy.

(梅雨時の食中毒に気をつけなければなりません。バクテリアやカビが増えるのに適した環境なため、食べ物は腐りやすくカビやすいです。)

I don't like my body to become sticky in the rainy season. During the season, there are a lot of muggy days and discomfort to breathe.

(梅雨時期は身体がべたつくのが嫌いです。梅雨の間は蒸し暑い日が多く、息苦しいです。)

梅雨にまつわる言葉を英語で

梅雨は雨の日が多く、じめじめした不快なだけの季節ではありません。

草木にとっては天からの恵みである雨の季節に、植物が大きく育つときでもあります。6月はアジサイがきれいです。

そしてアジサイといえばカタツムリですね。

また、子どもは外遊びを待ちわびて、窓にテルテル坊主をつるす光景もよく見られます。

梅雨の季節ならではの光景なども英語で表現できるよう、テルテル坊主やアジサイの英語も紹介します。

アジサイとカタツムリを英語で何という?

アジサイは英語でhydrangeaといい、読み方は/ hɑɪdréɪndʒə /です。見慣れない単語ですね。

そしてアジサイといえば、葉っぱにちょこんと乗っているのを見かけるカタツムリ。カタツムリは英語でsnailです。

6月になるとアジサイとカタツムリのイラストをよく目にしますが、近頃は昔のようにカタツムリを見かけなくなったとも聞くようになり、少しさみしいです。

Hydrangea is beautiful in June. In the rain, children like looking for snails crawling on the leaves of the hydrangea.

(6月はアジサイがきれいです。雨の中、子どもたちはアジサイの葉っぱの上を歩くカタツムリを探すのが好きです。)

雨でも子どもたちは元気ですね。レインコートに長靴姿で、水溜りで遊んだりするのも好きですね。

Children like to play in the puddle wearing raincoats and rainboots.

(子どもたちはレインコートや長靴姿で、水たまりで遊ぶのが好きです。)

テルテル坊主は英語でどう説明する?

テルテル坊主は中国から伝わったという説があるようで、英語圏にはない風習といえるため、テルテル坊主という英語の言葉はありません。

テルテル坊主のことを話題にするときには、テルテル坊主とは何か、から説明する必要があります。

異文化の人と英語で会話をするときに、楽しいと思うのはこういう時だと思うのですが、皆さんはどう思われますか?

梅雨時期に、英会話でぜひテルテル坊主のことも話題にしてみてください。きっと盛り上がると思います。

Teruteru Boze is a doll made of white paper or cloth. Traditionally Japanese children make a Teruteru Bozu on a rainy day and hang it up wishing for good weather.

(テルテル坊主とは、白い紙や布で作る人形のことです。伝統的に日本の子どもたちは、雨の日に良い天気を願ってテルテル坊主を作って吊るします。)


ここでまた少し余談!

外国人から何かに誘われたときに正しく断る方法を知っていますか??気づかぬうちに失礼な断り方をしてしまっているかもしれません!下記記事で丁寧な断り方をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみて下さい♪♪

nativecamp.net


梅雨の良さを発見できるかも

梅雨の言葉の由来からテルテル坊主まで、英語圏にはない言葉や風習について話題にできるユニークなテーマでした。

日本の梅雨について楽しく英語で会話を繰り広げるために、知っていると役立つ単語やフレーズをたくさん紹介しました。

雨に関しても、小雨や大雨が降ったりやんだりなど、様々な表現ができることもわかりました。

今まで梅雨が苦手だった人も、外国の人と梅雨について話すことで何か発見があり、梅雨の見方が変わるかもしれません。

そういう発見もまた、英会話の楽しみの一つでもありますね。