「ボケとツッコミ」英語では〇〇という!?海外のお笑い事情

Comedy

何年かに一度お笑いブームが起きる日本ですが、最近だと「お笑い第7世代」と呼ばれる芸人さんたちが人気で、ブームが再来しているようにも思えます。

お笑いの形や、笑いのツボなどは国によって様々です。

言語や文化の違いから、面白いと感じるネタやヒューモア、ジョークなども異なります。

日本のお笑いの一番大きな特徴として、「ボケ」と「ツッコミ」というはっきりとした役割があることです。

これら2つの掛け合いにより、日本特有のおもしろさが生まれます。

しかし、このことを外国人に英語で説明するのは簡単なことではありません。

日本独自のものなので、ぴったり当てはまる言葉がなかなかないのが理由です。

そこで今回は、「ボケとツッコミ」に関する英語表現や、その他お笑いに関する表現なども紹介したいと思います!

「ボケとツッコミ」に関する英語表現

ここではまず、おかしなことを言って笑いを誘う役割の「ボケ」と、そのボケをさらに引き立てる「ツッコミ」を、どのように英語で表現できるかを見ていきましょう。

「ボケ」って英語でなんて言う?

もし英語でボケ担当の人を表すとすれば、

funny man

となります。

「funny」は「おもしろい」という意味なので、ものすごくストレートな表現です。

英語の辞書にも大抵「professinal comedian」と説明があります。

しかし、ボケ以外の担当の人たちもプロのお笑い芸人なので、もしかするとボケの本当の意味が伝わらないかもしれません。

例えば、

the silly one who constantly says jokes, makes errors, or acts stupid

常にジョークや間違い、愚かな振る舞いをするバカなほう

silly バカな

constantly 絶え間なく

などと説明しても良いでしょう。

Glossary of owarai terms(お笑い用語集)」では、ボケを以下のように説明しているので、上級者の方は参考にしてみてください。

"The boke is the "simple-minded" member of an owarai kombi ("tsukkomi and boke", or vice versa) that receives most of the verbal and physical abuse from the "smart" tsukkomi because of the boke's misunderstandings and slip-ups."

ボケはお笑いのバカなメンバーで、勘違いやヘマを理由に、ツッコミから言葉や体で攻撃を受ける。

(「Glossary of owarai terms」より英文引用)

simple-minded 愚かな、頭の弱い

vice versa その逆もまた同様

verbal 言葉の

abuse 乱用する、酷使する

misunderstanding 誤解、勘違い

slip-up 間違い

「ツッコミ」って英語でなんて言う?

もし英語でツッコミ担当の人を表すとすれば、

straight man

です。

「staright man」は、オックスフォード辞書で以下のように説明されています。

"the person in a comedy duo who speaks lines which give a comedian the opportunity to make jokes."

コンビの中で、コメディアンがジョークを言う機会を与えるセリフを言う人

(オックスフォード辞書より英文引用)

確かに日本のツッコミ芸人は以下の役割もしますが、どちらかと言うと、ボケに対してリアクションしたり訂正する突っ込みのほうが主な仕事にも思えます。

そのため、

the smart one who reacts to or correct the boke's jokes and errors

ボケのジョークや間違いにリアクションしたり訂正したりする賢いほう

と説明しても良いでしょう。


ここで少し余談!

「あいつまたバックレかよー。」、よく使いますよね?ところで「バックレる」って英語でなんて言うんでしょうか?下記記事でご紹介しています。

nativecamp.net


お笑いに関する英語表現

日本のお笑いを説明するには、一般的に使われているお笑い用語を使わないと難しいと思います。

しかし、そこをなんとか近い意味で相手に伝えるための英語表現をいくつかご紹介します。

double act comedy / comedy duo(漫才)

漫才は基本的に2人の掛け合いで成り立つ芸なので、「double」という言葉を使って表現できます。

また、漫才コンビを「二人組」という意味の「duo」という単語を使って、「comedy duo」と表すこともあります。

Manzai」というWikipediaページには、以下のような説明があります。

"Manzai usually involves two performers (manzaishi)—a straight man (tsukkomi) and a funny man (boke)—trading jokes at great speed. Most of the jokes revolve around mutual misunderstandings, double-talk, puns and other verbal gags."

漫才は通常、ツッコミとボケの2人の演者が、速いスピードでジョークを掛け合います。ほとんどのジョークは、両者の誤解やでたらめな話、ダジャレやギャグが中心になります。

(「Manzai」より英文引用)

involve 巻き込む、伴う、関連させる

trade 取引する、交換する

double-talk でたらめな言葉で話された話

pun ダジャレ

漫才がどういうものかを説明したい時にぜひ参考してください。

bomb (スベる)

「bomb」は「爆弾」や「爆撃する」という意味の単語で知られていますが、「失敗する」という意味もあります。

例えば、

His joke bombed.

彼のジョークはスベった。

のように表現することができます。

Glossary of owarai terms(お笑い用語集)」では、以下のように説明されています。

すべる (suberu). Suberu literally means "to slip", which in comedy refers to when a comedian fails to generate laughter, bombs their act and/or created awkwardness.

スベるは文字通り滑るという意味で、コメディでは笑いを生むのに失敗したり、気まずい雰囲気を作り出してしまうことを意味します。

(「Glossary of owarai terms」より英文引用)

literally 文字通り

refer to 〜 〜に当てはまる、〜に言及する

generate 発生させる

laughter 笑い

awkwardness 気まずさ、ぎこちなさ

上記の説明文にも「bomb」という単語が使われており、スベるという意味で表現できることがわかります。

funny(ウケる)

お笑いで言う「ウケる」とは、ボケが面白くて共演者や観客、視聴者が笑うことです。つまり「funny」ということです。

「funny」は形容詞なので、例えば、

His joke was funny.

彼のジョークが面白かった。

と言えば、「ウケた」という意味になります。

もし、「超ウケる」というニュアンスで言いたい時は、

hilarious

発音: ヒラリアス

という形容詞も使えます。よく使われる単語なので覚えておきましょう。

sketch / skit / bit(コント)

ボケとツッコミの手法は、漫才だけでなく、コントでも使われています。

コントは英語で、

sketch

skit

bit

などと表現できます。

ちなみに、「コント」はフランス語の「conte」から来ています。

punchline(オチ)

お笑い用語では、話の最後にある笑いの要素を「オチ」と言いますが、英語だと、

punchline

と言います。

ケンブリッジ辞書には以下のように説明があります。

"the last part of a story or a joke that explains the meaning of what has happened previously or makes it funny"

起きていたことや、面白くさせるものの意味を説明する、話やジョークの最後の部分

(ケンブリッジ辞書より英文引用)

上記からわかるように、まさにお笑いで言うオチを意味して使うこともできますし、お笑い以外の話のオチとしても使うことができる単語です。

joke material / script(ネタ)

お笑いは即興でやることもありますが、大抵は何かしらのネタがあって、それを披露するスタイルが伝統的です。

そんなネタは英語だと、

joke material

script

と表現できます。

impressionist(モノマネ芸人)

モノマネをする芸人さんのことを英語で、

impressionist

と表現します。

「impression」という単語は「印象」という意味でよく使われますが、

do impressions

で「モノマネする」という意味にもなります。

もし「〜のモノマネをする」と言いたい時は、例えば、

He does impressions of actors.

彼は俳優のモノマネをします。

She does an impression of Mariah Carey.

彼女はマライアキャリーのモノマネをします。

のように表現できます。

また、「そっくりさん」の意味の

look-alike

もモノマネの意味で使える単語なので一緒に覚えておきましょう。


ここでまた少し余談!

「トレンド」って英語でなんて言うか知っていますか??下記記事でご紹介しています!ぜひ英会話の参考にして下さい♪♪

nativecamp.net


まとめ

では今回の記事のまとめです!

・漫才は英語で「double act comedy」「comedy duo」

・ボケは英語で「funny man」

・ツッコミは英語で「straight man」

いかがでしたでしょうか?お笑いに関する英語表現が学べたと思います。

今回の記事では紹介しきれませんでしたが、お笑い用語はまだまだたくさんあります。

特にお笑い好きの方は、他の用語の英語表現を調べてみると、より楽しく外国人とお笑いの話ができるようになりますよ!