「kind of」ってどんな意味?ネイティブがよく使う便利な表現を解説!

「kind of」の使い方、「kind of」の意味、ネイティブキャンプ

海外ドラマや映画を見ていると「kind of」という表現をよく耳にします。

気づいたことがない人は、ちょっと「kind of」を意識して、ドラマや映画を見てみましょう。

日常会話が主体になったドラマや映画なら、高い頻度で使われていることもあるでしょう。

英語を勉強している時にはそれほど気づかないかもしれませんが、この「kind of」という表現、ネイティブは日常会話でよく使うんです。

そこで今回は、「kind of」の意味と使い方について、英語フレーズを使いながらご紹介していきます。ぜひこの記事を参考にして、英会話で「kind of」を使ってみてくださいね。

「kind」が持つ2種類の意味とは?

まずは「kind(カインド)」単体だとどんな意味なのか、簡単におさらいしておきましょう。

1.「種類」「タイプ」といった名詞

名詞としての「kind」には、種類やタイプを表す意味があります。

そして、この「kind」の意味が、今回ご紹介する「kind of」といった表現にも関係しています。

なぜなら、「種類」「タイプ」という意味で「kind」を使う場合、a kind ofまたはwhat kind ofといったように、かなりの頻度で「kind of」とすることになるからです。

「kind of」の意味についての詳しい解説は、後述します。

2.「優しい」「親切」という形容詞

もう一つ、kindの意味でぜひ抑えたいのが形容詞の「優しい」「親切」です。日常会話の範囲で、「kind」を単体で使うなら、多くの場合形容詞の「優しい」「親切」といった意味になることが大半です。このように、人の性格を表したり行動したことに対してそれが親切だと言いたいときに使われます。使い方は中学英語で習う主語+be動詞+kindのパターンですね。

たとえば・・・

You are very kind.(あなたはとても優しい。)

といった感じですね。これがカインドの一つの意味「優しい」の典型的な使い方のパターン。

また、suchを入れて以下のように表現することもできます。

You’re such a kind person.(あなたってとても優しい人だね。)

ただし、「優しい」という意味の「kind」も、「kind of」として使うことがあります。

たとえば・・・

That’s very kind of you!(とても親切ですね。)

です。

そのまま和訳するとちょっと不自然ではありますが、「Thank you very much.」などのお礼のフレーズとともに、お礼フレーズの一部としてよく使われるので、このまま覚えてしまうといいでしょう。

ただしこの表現は、今回ご紹介したい意味・使い方の「kind of」とは違うため、一旦この表現は忘れてください。

「kind of」の便利な使い方4選を例文フレーズでご紹介!

「kind」という単語の意味がわかったところで、この記事の本題「kind of」の使い方に進んでいきましょう。

「kind of」という表現が日常会話の中でどのように使われているのかを、4つの意味にわけてそれぞれ解説していきます!

1.種類やタイプを表す

まずは「kindの意味とは?」でも触れた、種類を表す「kind of」の使い方をみていきましょう。例えば、青の色には水色も紺色も含まれますが、kind of blueとすることで青という色の種類であることを表せます。頻出ですので使えるようにすることをおすすめします。

(1)There are many kinds of vegetables.

(たくさんの種類の野菜があります。=野菜にはたくさんの種類があります。)

(2)What kind of food do you like?

(どんな種類/タイプの食べ物が好きですか?)

このように、kindを種類・タイプの意味で使う場合、何の種類なのかを明確にする必要があるため、「~の」という意味を持つ前置詞「of」をくっつけることが大半です。

ただし、必ずしも「kind of」としなければならないわけではなく、文中ですでに、何の種類・タイプについて話しているのかが明確になっていれば、単体でも使えます。

こちらは会話例文で見てみましょう。

A: What kind of food do you like?

A: どんな(種類の)食べ物が好きですか?

B: Many kinds.

B: たくさんの種類。(=色んな種類)

ただ、これは「Many kinds」のあとにいるはずの「of food」を略した言い方でもあるので、短文で答えるのではなく、文章で答える場合は「of food」をつけた方が自然でしょう。つまりこういうことです。前置詞ofの意味は英語学習の初心者でも理解しているものなので覚えやすいのではないでしょうか?

What kind of (foods)は”どんな食べ物(の種類)”の意味であり、とても便利なフレーズ。食べ物をいろいろな物に置き換えて、相手の好みを聞くことができるのでぜひ抑えましょう。

B: I like many kinds of food.(色んな食べ物が好きだよ。)

ちなみに会話の中で「Many kinds.」とだけ答える場合、そのあとにまだ続きがある感じがします。

もしも、答えがこれだけだったら、ちょっと冷たい感じで会話がしたくないように思わせてしまうかもしれないので、この例を真似して使うときには注意しましょう。

合わせて、someとanyを使うパターンも紹介します。例えば、some/any kind of beerを否定形でみてみましょう。

He doesn’t like some kind of beer.だと「彼はいくつかの種類のビールが好きじゃないんだ」、He doesn’t like any kind of beer.なら「彼はどんな種類のビールも好きじゃないよ」となります。

Someやanyをkind ofと組み合わせる言い方もスラッとでるようになると良いでしょう。

2.「好きなタイプ」など好みを表す

「kind of」を使って、好みを表すこともできます。こちらもまずは例文を見てみましょう。

my kind ofとすれば「私の好みの」になります。

(1)He is my kind of person.

(彼は私の好みのタイプだ。)※「person」としている場合、必ずしも恋愛的な好みを意味しません

(2)Indian food is not my kind of food.

(インド料理は私の好みではありません。)

(3)I don’t think it’s his kind of thing.

(彼がそれを好むとは思いません。)

(4)Basket ball is definitely her kind of sport!

(彼女は絶対バスケが好きだよ。/彼女は絶対バスケが得意だよ。)

和訳すると、ちょっと捉えづらいかもしれませんが、ニュアンス的には「種類」「タイプ」の意味を表す「kind」とほぼ同じです。

それに、kindの直前に所有格が入ることで、好みや嗜好、または得意なことを表せるんですね。

3.「ちょっと」「なんか」など曖昧さを表す

ここからは、ここまでご紹介した「kind of」の意味とはちょっと異なりますよ。

まず例文から見てみましょう。

(1)I kind of like her.

(ちょっと彼女のこと好きかも。)

(2)It’s kind of strange that everyone is gone.

(みんないなくなったなんて、なんだか変だな。)

(3)She is kind of stupid.

(彼女はちょっと馬鹿だ。)

といった感じでしょうか。

すべて「ちょっと」「なんか」といった、はっきりしないような、はっきり言うのは避けたいようなニュアンスの時に、「kind of」をつけることができるのです。

これをやる場合、多くの場合は曖昧な表現となるのですが、会話中では婉曲表現としてkindが「かなり」という意味で使われることもあります。

たとえば、(1)の「I kind of like her.」はシチュエーションや、話者の言い方によっては「かなり好き」だったりするのですが、「かなり好き」を「I really like her.」とは言わず、曖昧な感じで言うために「kind of」を使うわけです。kind ofの使い方のなかでも面白いと思ったらぜひ使ってみてくださいね。

4.「まあね」「そんな感じ」など曖昧な返事

上記の曖昧な表現に似た意味を持つ表現ですが、返事として「kind of」を使うこともあります。

YesまたはNOだけで返事できる事ばかりではないですから、このkind ofはとても便利でネイティブがよく使います。

こちらは会話例文でみてみましょう。

A: Did you enjoy the party?

A: パーティーは楽しかった?

B: Kind of. It wasn’t bad.

B: まあね。悪くなかったよ。

C: Have you finished the homework?

C: 宿題は終わった?

D: Kind of. I have to double check, though.

D: 大体ね。ダブルチェックをしないといけないんだけど。

なんとなく、感じ取れたでしょうか。

この表現はとても便利で、返事をごまかしたい時や、詳しく話したくない時にも使えます。

口語の会話で「kind of…」、すぐに使えそうではないでしょうか?


ここで少し余談!

下記記事では「in case」の使い方をご紹介しています!これまた便利な言葉です!ぜひ覚えていって下さい♪♪

nativecamp.net


「kind of」を使った表現・豆知識

最後にいくつか「kind of」の表現について、豆知識的な情報をお伝えします。

・「kind of」はしばしば英会話のスラングとして「kinda(カインダ)」と省略して発音される。

友達との文字のやり取りなら、「kinda」と書かれることもありますが、これは「kind of」と同じ意味です。

・あまり「Kind of」を多用しすぎるのは良くない。

口癖のようにあまりに「kind of」を多用しすぎると、はっきりしない人だと思われたり、面倒くさそうに感じさせたりするので、使いどころと使い方には要注意です。

・慣れないうちは、曖昧さを表現する「kind of」はビジネスの場では使わない方が良い。

・「sort of」という「kind of」ととても似た表現がある。

こちらはこちらで、またニュアンスや意味、使い方があるのですが、とりあえずは「kind of」と同じような意味と捉えてください。


ここでまた少し余談!

英語力を少しでも上げたい方いらっしゃいますか??そしたらこの記事を読みましょう。

nativecamp.net


「kind of」まとめ

今回は「kind of」を使った表現をご紹介しましたが、英会話で使えそうでしょうか。

kind of loveの意味を考えてみれば、恋人との愛だけでなく、親の子に対する愛情を言い表すことができます。このように、kind ofを使えるようになれば英会話力がアップします。

kind ofの使い方に不安がある場合は、ネイティブキャンプの講師相手にまずは使ってみてくださいね!

もしも間違った使い方をしていたり、あまりにも使いすぎていたら、講師が訂正してくれますよ。

最初に「kind of」の練習をしたいことを伝えると、さらにチェックが厳しくなるはずです。

とても便利な表現ですから、たくさん使って、使いこなせるようになりましょう!