人間なら誰しも、重要な局面を迎えたり、重大な決断を迫られたりといった経験をするものです。
また、バンジージャンプやスカイダイビングのような、足がすくむような状況を体験したことがある方もいるでしょう。
そのようなときに、実行することで起こりうる未来を恐れている様や、恐怖感が勝って逃げ出してしまうことを、日本語で「チキる」と言うことがあります。
恐らく、多くの日本人がこの言葉の意味を知っているでしょうし、実際に使ったことがある方が多いのではないでしょうか。
恐怖心はどこの国の人でも同じように持っているので、英会話においても「チキる」という表現を使う場面は多々あります。
そのため、英語学習者の方であれば、英語でも言えるようにしておくべきでしょう。
そこで今回は、「チキる」の英語表現や、例文、語源などを紹介したいと思います!
「チキる」を英語で言うと?
chicken out
「チキる」は「チキン」が動詞化されたものですが、英語でも「chicken」という単語が使われます。
「chicken」は「鶏肉」や「ニワトリ」を意味する単語ですが、他にも
「臆病な」という意味の形容詞
「おじけづく」という意味の動詞
この場合 「chicken(動詞)+ out」 という形にすることで、「チキる」を表現することができます。
ちなみに、「chicken out」の意味は、ケンブリッジ辞書には以下のように説明されています。
"to decide not to do something because you are too frightened"
怖がりすぎて、やらないと決めること
(ケンブリッジ辞書より英文引用)
「恐怖で逃げ出してしまう」こと、つまり「チキる」と同じ意味として使えるということがわかります。
参考までに、「chicken」は数えられる名詞で「ニワトリ」、数えられない名詞で「鶏肉」となります。
たくさん鶏肉を食べたからといって「I ate a lot of chickens.」と言うと、たくさんニワトリを食べたことになってしまうので気をつけましょう。
get cold feet
「get cold feet」は「おじけづく」や「腰が引ける」のような意味があるため、「チキる」という意味でも使える表現です。
「feet」は「foot(足)」の複数形です。両足が冷たくなって、歩を進めることができないイメージで覚えておくと忘れにくいでしょう。
get scared
「get scared」は「恐れる」という意味なので、場合によっては「チキる」としても使えます。
なお、「scare」は使い方を間違えやすい単語なので注意が必要です。
まず、「scare」は「怖がらせる」という意味なので、怖がらせるものを主語にします。
例えば、「He always scares me.(彼は私をいつも怖がらせる)」という文章が作れます。
もし、「私は彼を恐れています」という文章にしたい場合は、「I'm scared of him.」と、「of」の後に怖がっている対象を置きます。
「be scared of 〜(〜を恐れている)」と覚えておきましょう。
また、「scary」は「怖い」という形容詞です。例えば、「彼は怖いです」と言いたい場合は「He is scary.」となります。
よく、「私は怖がっています」を「I'm scary.」と間違えて使っている方を見ますが、それだと「私は怖い人です」という意味になってしまうので気をつけましょう。
ここで少し余談!
英語で「ボケる」って英語でなんて言うんだろう?下記記事でご紹介しています。記事の中で面白いボケが見れるかも!?
「チキる」の英語例文
I went bungee jumping with my friends the other day. When I looked down, I thought I couldn't, so I canceled it at the last minute. I chickened out.
先日友達とバンジージャンプをしに行きました。下を見下ろした時に出来ないと思ったので、最後の最後でやめました。チキりました。
My teacher gave me an offer to give a presentation in front of everyone in my school. But, I was totally getting cold feet. So I decided to decline the offer.
先生は私に学校のみんなの前でプレゼンテーションをする機会を与えてくれました。でも、私は腰がすっかり引けてきていました。なので私は申し出を断ることに決めました。
My girlfriend and I went to a haunted house this last weekend. When we were going forward, a monster looking character suddenly showed up in front of us. I literally freaked out. I got so scared.
彼女と私は先週末にお化け屋敷に行きました。先に進むと、モンスターのようなキャラクターが突然目の前に現れました。すごくビビってしまいました。私はとてもチキってしまいました。
I tried to start my own company before. When I told my friends about that, they all didn't agree with the idea of what I wanted to do. So I started losing my confidence. So I decided not to do that. I chickened out.
以前自分の会社を始めようとしました。 私がそれを友達に言ったとき、彼らは皆私の考えに賛成しませんでした。私は自信を失い始めました。なのでやらないことにしました。チキりました。
「チキる」の語源
ここまでで、日本語で使う「チキる」は英語の「chicken」から来ていることがわかったと思います。
「Chicken」はもともと「にわとり」という意味ですが、スラングとして「臆病者」という意味も持ち合わせています。
ちなみに、臆病者という意味の「coward」という単語もあるので覚えておきましょう。
では、なぜ「にわとり」が臆病者という意味を持つようになったのでしょうか?
語源をインターネットで調べてみたところ、色々な説があるようですが、一番有名なのは「常にキョロキョロしている様が、臆病に見える」という説です。
念のため、英語でも「Why does chicken mean coward?」で検索してみたところ、以下のページが見つかったので、興味がある方は読んでみてください。
Why does chicken mean coward?
https://www.quora.com/Why-does-chicken-mean-coward
ここでまた少し余談!
下記記事で「テンパる」の英語表現をご紹介しています!海外の友達との会話で役立つかも!?
まとめ
では今回の記事のまとめです!
「チキる」を英語で表現すると、
・Chicken out
・Get cold feet
・Get sacred
いかがでしたでしょうか?
今回は「チキる」に関してでしたが、普段なんとなく使っている日本語表現の中にはまだまだたくさん英語から来ているものがあります。
気になるものがあればぜひインターネットで調べてみてくださいね!
◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!