「テンパる」って英語が由来の言葉?「テンパる」の例文や語源も紹介!

「テンパる」を英語で、「テンパる」の語源とは、ネイティブキャンプ

突然ですが、皆さんは「テンパる」という言葉を聞いて何を思い浮かべますでしょうか?

恐らく多くの方は「焦っている」様を想像するのではないかと思います。

「テンパる」という表現は、私たち日本人の多くが当たり前に知っていたり、日常的に使う動詞です。

英語には「テンパる」に当てはまる表現がいくつかあり、ネイティブの日常会話の中でも頻繁に飛び交います。

そのため、英語を学習されている方はそれらを知っておくと便利ですし、実際に使うことでより自然な会話ができるようになるでしょう。

そこで今回は、「テンパる」の英語表現や英語例文、語源などを紹介したいと思います!

「テンパる」の英語表現

日本語でも「焦る」や「パニクる」のように「テンパる」に当てはまる表現がいくつかあるように、英語でもいくつかバリエーションがあります。

ここでは代表的なものを6つ、文法的な側面も含めてご紹介したいと思います。

「テンパる」を英語で言うと?

panic

「panic」は動詞で「パニックになる」という意味の動詞です。

「テンパる」にはパニックになっている様も含まれているため、「panic」という単語を使って表現することができます。

なお、「過去形」と「〜ing形」になると、スペルが「panicked」や「panicking」のように「k」が追加されるので注意しましょう。

ちなみに、新型コロナウイルスのパンデミックによって食料品などを爆買いすることを「panic buying」と言います。

このことからも、テンパっている状態を「panic」で表すことができることがわかります。

in panic

「in panic」は、「I'm in panic.」のようにbe動詞に続けることで、「パニックである」という状態を表すことができます。

つまり、「テンパっている」と言いたいときもこの表現が使えます。

panicky

「panicky」は「パニック状態の」という意味の形容詞です。

例えば、「get panicky」とすることで「パニックになる」と言うことができるので、「テンパる」と言いたい時も同じように表現できます。

freak out

「freak」という単語には、名詞で「変種」、動詞で「怖気づく」という意味があります。

「out」を付けて句動詞にすることで、「パニックになる」や「パニックにさせる」という意味になり、テンパっている様を表すことができます。

「テンパらされる」のように受動態で使いたい場合は、文法ルールに則って「be freaked out」「get freaked out」とすることができます。

また、例えば「He freaked me out.」のように、「freak」と「out」の間に人を挟むことで、「人をテンパらせる」というように表現することもできます。

lose one's cool

「lose one's cool」の意味は読んで字の如く、「冷静さを失う」です。

もちろんテンパっているような状況を表現することもできます。

「Don't lose your cool.(冷静になりましょう。)」というフレーズもあります。

パニックになってる人や、怒って興奮している人に使えるので、ついでに覚えておきましょう。

in a sweat

「in a sweat」の意味は、
「THE FREE DICTIONARY」という辞書サイトで以下のように説明されています。

"In a state of fear, anxiety, or worry; feeling very nervous or frightened."
恐怖、不安、または心配している状態; とても緊張したり、恐怖を感じている状態

(「THE FREE DICTIONARY」より英文引用)

要するに、汗をかいてしまうような不安定な状態にいるという表現になります。

そのため、「I'm in a sweat.」と言えば、状況によって「(汗をかくくらい)テンパっています」と表現することができます。

「テンパる」に関する英語例文

ここでは、「テンパる」の英語表現がイメージしやすいように、状況を想像しやすい英語例文をいくつか紹介したいと思います。

I got lost on the way to the hotel. I had no idea where I was. It was already dark outside. Google Maps didn't work at all for some reason. I was totally panicking at that time.
ホテルに行く途中で道に迷いました。 私はどこにいるか見当もつきませんでした。外はもう真っ暗でした。 なぜかGoogleマップがまったく機能しませんでした。 その時、私はすっかりテンパっていました。

We drank a lot last night. He missed the last train, so he stayed at my apartment overnight. When I woke up this morning, he was so panicking, because he was obviously late for work. I hope he didn't get yelled by his boss.
昨夜はたくさん飲みました。 彼は終電に乗り遅れたので、私のアパートに一晩泊まりました。私が今朝目を覚ましたとき、彼は明らかに仕事に遅れていたので、とてもテンパっていました。 彼が上司に怒られていなければいいのですが。

I lost my wallet yesterday. I don't know if I dropped it or it got stolen. I noticed that when I got off the train. I was in panic and almost crying. Then I had to call some customer service centers to cancel my credit cards. It was such a bad day.
昨日財布をなくしました。 落としたのか、盗まれたのかはわかりません。電車を降りたときに気付きました。 私はパニックになり、泣きそうでした。 その後、顧客サービスセンターに電話してクレジットカードを無効にしました。 とてもついていない日でした。

When I was at the park, I saw something coming out of the forest. It was around 7 or 8 pm, so it was already dark outside. I thought it was a reptile or something at first, but turned out that it was an old woman with a suitcase. I freaked out and screamed like a little kid. She was slowly walking towards me, so I immediately ran away. That was probably the scariest moment I've ever had in my life.
公園にいたとき、森から何かが出てくるのを見ました。 午後7時か8時くらいだったので、もう外は真っ暗でした。 最初は爬虫類か何かだと思っていましたが、スーツケースを持ったおばあさんであることがわかりました。 私はテンパって、子供のように叫びました。 彼女はゆっくりと私に向かって歩いてきたので、すぐに逃げました。 それはおそらく、私が今までに経験した中で最も恐ろしい瞬間でした。

He hadn't studied for the test at all until last night, so he decided to study all night without sleeping. But as he was studying, he gradually got tired and sleepy. He thought he should take a little bit of nap. As you can imagine, he couldn't wake up by the starting time of the test. When he woke up and looked at the clock, he started panicking. He should've started working on it earlier.
彼はテストのための勉強を昨夜までまったくしていなかったので、彼は寝ずに一晩勉強することにしました。 でも勉強をしてたら、だんだんと疲れてきて眠くなっていきました。 彼は少し仮眠を取ったほうが良いと思いました。ご想像の通り、彼はテストの開始時間までには目覚めませんでした。彼が目を覚まして時計を見たとき、彼はテンパりはじめました。彼はもっと前から取り組むべきでした。

「テンパる」の語源

「テンパる」は、1980年代には既に若者言葉として紹介されていたようですが、広く使われるようになったのは2000年頃だと言われています。

そんな「テンパる」という言葉の語源については、以下の2つの説が挙げられます。あくまでも説なので、参考程度としておきましょう。

聴牌(テンパイ)

「聴牌」とは麻雀用語の1つです。あと1つ必要な牌が来れば揃って上がれる状態を意味する言葉です。

そこから派生し、「用意が整っている」という、どちらかというとポジティブな意味で使われていました。

しかし、狙っている牌が来るか来ないかの緊張感やストレスから、「心に余裕のない様」を意味するようになり、徐々に現在のような「パニック状態」の意味で使われるようになったと言われています。

temper(テンパー)

「temper」は「怒り」「短気」のような意味のある単語です。

「lose one's temper」で「怒る/キレる」といった表現をすることもできます。

落ち着いて判断できず、すぐにカッとなってしまう心の余裕のなさを表すことから、「る」を付けて動詞化し、日本語でも使われるようになったと言われています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回の記事の中でご紹介したように、「テンパる」の英語表現は何パターンかあるので、色々使いながらバリエーションを楽しんでいくうちに、自然と使えるようになっていきますよ!