突然ですが、私たちが覚えられることには限界があります。
ノートを使うというのは脳の機能を拡張する1つの方法です。
現代では、アプリやソフトをノート代わりにしているデジタル派の方も多いかもしれませんね。
便利なノート、英語学習にも使っていますか?
今回は英会話とノートがテーマの記事になっています!
ノートを作るメリット
復習に大活躍
レッスンで学んだことの復習をするのは、とても大切です。
復習に使うからというのがノートを作る最大の理由です。
書いておくことはたくさんあります。
例えば
・レッスンで新しく学んだ単語や表現、文法事項
・「slenderっていうべきところでsmartって言っちゃった」みたいなミス
・思い出せなかった、動詞の現在-過去-過去分詞の活用
・意味は通じるけど不自然だった表現とそれを直してもらったもの
・語法に自信が持てなかったor間違えた動詞
英会話に間違いはつきものですよね。
私も「3時から6時の間に電話するよ」というつもりでI’ll call you from 3 pm to 6 pmと言って「3時間もするの!?」と驚かれたことがあります。
正しくはbetween 3 pm and 6 pmです。
予習してレッスン時間をもっと有効に
フリートークで話したいことが決まっているなら、1人でちょっと喋ってみて必要そうな単語や表現を先に調べておくとか、ディスカッションの意見を考えてメモしておくとかに使えます。
レッスン中に考える時間を減らして、話す時間を増やせます。
ちゃんとした英文でなくても、箇条書きでフレーズとかキーワード程度でOKです。
また、思いついたアクティビティーやフリートークのトピックもメモしておくと良いですね!
発音の改善に
・発音がよくなくて1回で通じなかった単語
・頭では発音の仕方がわかっているけど口や舌がうまくいかない単語
・苦手なリンキングサウンド
・間違った発音で覚えていた単語
・日本人が余計な母音をつけがちな単語
・発音ルール、例えば複数形sがs・zどっちの発音になるかとか
・先生からの発音アドバイス
こういったことを書き留めておけば、レッスンの合間や1日のスキマ時間に練習・復習することで発音の改善につながります。
発音レッスンなどで先生に改善すべき点と正しい発音とその方法を教えてもらい、あとはノートのメモを見ながら自分で練習して後日チェックしてもらうこともできますね。
疑問が風化しない
英語に限らず、疑問をもつことは学習の大事なプロセスです。
すぐ解決できないものは、また質問したり調べたりできるようにメモしておきましょう。
言語の世界は広くて、なかなか疑問が尽きないですよね。
・あれって英語でなんて言うの?
・あれって英語?和製英語?
・同義語間の違い
・発音についての質問
・この2単語、音が似てるけどちゃんと言い分けれるかな、聞き分けれるかな
・この表現使えるかな?自然かな?
ちなみに、最後の「この表現使えるかな?自然かな?」に関してはグーグルの完全一致検索やワイルドカード検索、あるいはそれらを組み合わせた検索をすることである程度解決できます!
学習の記録になる、成長がわかる
例えば
・“Could you rate my pronunciation on a scale of one to ten?”
「発音を10段階で評価してくれますか?」
という質問で最初は6って言われたけど、1年後には7、2年後には8って言ってもらえた
・「速くしゃべられるとあんまり意味が入ってこない」って書いてたけど、今は大丈夫
という風に自分の成長がわかります。
自分の努力の成果に気付くのは、嬉しい瞬間ですよね。
自分の気づきを学びに
講師は全てのミスに気付くとは限りません。
また、厳しくチェックするように頼まれていない限り、生徒がなるべく楽しんでたくさん話せるように、些細なミスは指摘しないということも多いです。
どういうタイミングかはわかりませんが、ふと自分の英語や英語学習について何か気付くことがあるかと思います。
ぜひ書き留めておきましょう。
例えば
・canをいつも強形で発音してたな
・日本語に引っ張られてthough(~けど)をほぼいつも文頭にしてる
・ディスカッションのとき、意見を真剣に考えすぎてるな
・自分の自己紹介しょぼいかも、量も中身も
・形容詞を並べる時って順番あったはずだけどうろ覚えだな
・クレー射撃のクレーってclay(粘土)だ
最後の例なんてかなり些細なことですが、こういう気付きでその単語がより身近なものになります。
デメリットは?
・面倒かも
・忙しい人には大変かも
こうしたデメリットを挙げましたが、その日の日付を書いて、あとは箇条書きで書いていくだけで十分なので、ぜひ気軽に始めてほしいです。
ノートを作る目的・必要性
目的は、ご紹介した6つのメリットを得ることです。
レッスンの価値と学習の効率をアップするためとも言えます。
「ノートは絶対必要です!」とは言えませんが、こんなにメリットのある勉強方法は他にないんじゃないでしょうか。
また何の勉強であっても、それなりに長期的に勉強するときはいつもノートを使うように思います。
ノートをとるというのは、間違いなく実績のある勉強法です!
ここで少し余談!みなさん「オンライン英会話」に最適な時間帯をご存知ですか?時間も意識するとさらに英語力が向上するかもしれません!
ノートを取るときのポイント3つ
ここまで、ノートをとるメリットや目的、必要性をご紹介しました。
英会話力や英語力をアップするには、どんな風にノートをとればよいのでしょうか?
ポイントを3つご紹介します。
メモすべき単語や表現は?
新しい単語や表現を全部書き留めて、語彙を増やすにこしたことはありませんが、それらを長期的な記憶に移し、使える語彙として維持するにはそれなりの勉強時間が必要です。
私たちの時間そして英語学習にあてられる時間には限りがあるので、優先度を考えましょう。
レッスンでは、知らなかった単語や表現との出会い方が3パターンあります。順位をつけて説明します。
[優先度1位]自分が英語で言おうとしたけど、単語や表現が浮かばなかったとき
「○○って英語でなんて言うんだろう」と言葉につまったこと、なんとか言い換えて説明して言いたいことは伝わったこと、あるいは先生が”You mean ○○? ”と助けてくれたこと、きっとありますよね。
こういうときの単語や表現は、自分がいつか再び使う可能性が高いのでぜひ書き留めておきましょう。
[優先度2位]会話で先生が使ったけど、知らなかったもの
基本的には、講師は生徒のレベルに合わせた語彙で喋ります。
その中で知らなかった単語は、たまたま自分が知らないけれど普通に使われるものである可能性が高いのでこれも、書き留めておきましょう。
[優先度3位]教材の中で出てきたもの
教材で出てきたものについては、知らなかった単語や表現を全部書きとめる必要はありません。
マニアックな単語とか会話で使わなそうな表現は必ずしもメモしておかなくてもよいと思います。
単語や表現は他の内容とは色を変えておくと復習のときに見やすいです。
また、例文を書く書かないはお好みですね。
レッスンの日付と講師の名前
ノートは学習の記録になるので、日付を書きましょう。
そうすれば将来そのノートを見ていて
「半年前は3単現sのミス多かったんだ」
「1年前はこの単語がうまく発音できなかったんだ」
という風に、自分の成長がわかるからです。
逆にまだ直せてない弱点や課題がわかることもあります。
講師の名前を書くのは、後で復習する際に記憶を呼び起こすのに役立つからです。
人が何かを覚える際は、その環境や状況もセットで覚えているので、レッスンで学んだ新たな知識をのちにノートを見て復習する際に、名前があればその講師のレッスンのことと一緒に知識を思い起こせます。
また、単に情報が書き留めてあるより
「○○先生に教えてもらった単語だな」
「あの人に何回もこの発音注意されたな」
となる方が頭に残りやすいのでおすすめです。
日記みたいに色々書いてOK
・「瞬間英作文を自分でつくろっかな」とか「自分のゴールは何だろう、今の目標は何だろう」といった、何か思ったこと
・「邦楽の英訳考えてみるの面白かった」とか「リプロダクションって練習難しかったな」
といった感想
・「日本のこと意外と説明できなかったな」とか「最近マンネリ化してるな、モチベーション下がってるな」といった反省
・「もっとこうなりたい」とか「ここを伸ばしたい」といった思い
英語と英語学習に関して自分の思っていることや感じていることを、日記のように書いてしまうのがおすすめです!
英会話力や英語力をアップするには、学習者自身が自分の状況や英語学習法について考えたり工夫したりすることが重要になってくると思います。
記録しておかないと多くは忘れられてしまうので、普段から自分の思いや考えをメモしておくのがおすすめです。
またそういう内容に限らず、本やネットで見かけた印象的な英文などを書き留めておくのもありですね。
ノートそのものについてですが、なんでもいいと思います。
私は罫線付きの大学ノートが好きですが、サイズやページ数やデザインなど、自分の気に入った商品が一番です。
そんなにすぐ消費してしまうものでもないので、外国風のちょっと高級なノートで気分をあげるのもいいかもしれませんね。
ペンについては、新しい単語と表現は青、他の日本語の文章はシャーペンといった具合に、2、3色でいいと思います。
特に人に見せるわけでもないので、殴り書きでも自分がわかれば大丈夫です!
ここでさらに余談!「オンライン英会話」を受けるのに最適な場所ご存知ですか?下記記事でお伝えします♪♪
最後に
私も、ネイティブキャンプを始めたときからノートをつけています。
見返していると、勉強のことだけでなく思い出も含めて色々なことが思い出せるので、書いていてよかったと感じます。
ノートは見返して復習してこそ価値を発揮するので、スキマ時間や週末の時間を活かしてぜひ復習してくださいね。
ちなみに、ネイティブキャンプは7日間の無料体験ができるので、まだ試していない方はぜひやってみてくださいね!
先生とのチャットログ、メモ機能、単語帳など、かなり便利です。
レッスン回数無制限なので、ハイペースで学んでどんどん力をつけることもできます。

高校卒業までは授業科目の1つでしかなかった英語。大学の夏休みにふとネイティブキャンプに出会い、英語が一番の趣味に。その夏休み明けの初TOEICで945点を取得し、半年後に英会話教室の講師になりました。兵庫県出身です。理系です。なんでもチャレンジしたいので、海外に行くときは初めての食べ物やアクティビティにトライします。フィリピンで15メートルの高さから海に飛び込んで、足が底に着いたときは驚きました。