昨今は、 LCC(ローコストキャリア) と呼ばれる格安航空会社の台頭により、多くの人にとって海外旅行が身近なものになりました。場合によっては、国内旅行の交通費よりも安く海外に行ける航空券を手に入れることもできます。
海外旅行に行く際、移動手段の選択肢として 直行便と乗り継ぎ便 があります。
もちろん直行便は日本から現地までそのまま行けるので楽ですが、乗り継ぎ便も工夫して利用することで楽しく旅行をすることができます。
そこで今回は、乗り継ぎ便の利用方法や、乗り継ぎまでの時間の過ごし方について徹底解説していきたいと思います!
乗り継ぎ便のメリットとデメリット
まずは、乗り継ぎ便を利用したことがない方のために、メリットとデメリットをそれぞれご説明します。
メリット
乗り継ぎ便を利用した場合のメリットは以下の3点です。
直行便に比べて航空券代が安い
乗り継ぎ便の航空券は、基本的に直行便に比べてお得です。
航空券は飛行距離で値段が決まるのではなく、需要と供給の関係で値段が決まるからです。
より便利な直行便のほうが需要が高いため、値段は高く設定されます。
一方で、路線によっては空席ができやすい便もあります。
その空席を埋めるために乗り継ぎ便として運行し、利益を取るために安く航空券を販売しています。
例えば、直行便であれば通常片道で10万円ほどかかる航空券が、乗り継ぎ便だと5万円で行けるようなケースも多々あります。
経由地で観光できる
乗り継ぎ便によっては、次の便までの待ち時間が何時間もある場合があります。
そのため、時間に余裕があれば経由地の国の観光に行くこともできます。
例えば、インドネシアまでマレーシアのクアラルンプールを経由して行くとして、次の便まで10時間あるとします。
もちろん空港で時間を潰してもよいのですが、行こうと思えばクアラルンプール市内の観光にも行けます。
空港から市街地まで30分〜1時間で行けるので、余裕を持って次の便の3時間前に空港に戻るとしても、5時間も観光できることになります。
直行便よりも安い上に2カ国も楽しめるのでダブルでお得です。
マイルが貯まる
もらえるマイルの数は、飛行距離によってかなりの差が出ます。もちろん、シートのグレードによっても差が出るため、必ずしも乗り継ぎ便のほうがマイルが多く貯まるとは言えません。
しかし、もし直行便と乗り継ぎ便のシートのグレードが同じだった場合、経由することで飛行距離が伸びる乗り継ぎ便のほうが結果的に多くのマイルをもらえるケースもあります。
デメリット
乗り継ぎ便を利用することのデメリットとして、以下の2点が挙げられます。
時間がかかる
どの乗り継ぎ便も経由地で数時間の待ち時間が発生します。そのため、直行便に比べて目的地に到着するまでのトータル時間は長くなります。
限られた日数で旅行計画を立てている方にとっては、移動時間のぶん旅行時間が短くなってしまうというデメリットがあります。
さらに、何らかの原因で経由地からの便に遅れが出る可能性もあります。
3時間待ちだったはずが10時間待ちになるなんてこともあり得る話です。そうなると、せっかく立てた旅行計画が台無しになってしまう可能性があります。
疲れる
移動時間はどうしても退屈になりがちです。飛行機によっては、機内で映画などを見るディスプレイが設置されていないものもあります。
経由地でも寝れず、飛行機でも眠れない人にとってはかなり辛いものがあります。
さらに、ずっと座っていると体が痛くなってくるという人も多いでしょう。エコノミーシートだと気軽に体も伸ばせないため、疲労が溜まりやすくなります。
そのため、移動時間の長い乗り継ぎ便は、直行便に比べて精神的にも身体的にもより疲れる移動手段であることは否定できません。
乗り継ぎ便の利用方法
ここでは、乗り継ぎ便を利用したことがない方でもイメージが湧きやすいように、乗り継ぎ便の利用方法についてご説明します。
荷物はどうなるの?
乗り継ぎ便は以下の3つのタイプに分けることができ、預け荷物をどうするかは、乗り継ぎ便のタイプによってそれぞれ異なります。
同じ航空会社
出発地から経由地、経由地から目的地まで同じ航空会社の飛行機の乗り継ぎ便です。
例えば、羽田空港からマレーシアのクアラルンプール空港への飛行機もAir Asia、クアラルンプール空港からシンガポールのチャンギ空港までの飛行機もAir Asiaという流れです。
この場合、経由地での荷物受け取りは不要で、目的地の空港でのみ受け取るシステムとなっています。
共同運行便
出発地と経由地までの航空会社と、経由地から目的地までの航空会社が異なるタイプの乗り継ぎ便です。
例えば、東京から香港までは香港航空、香港からタイのチェンマイまでは香港エクスプレスのような共同運行便です。
このタイプの乗り継ぎ便の場合、経由地で荷物を一度受け取り、改めてチェックインカウンターで預けなおす必要があります。
経由地で荷物を受け取る必要があるか否かは運行便によって異なるため、出発前にあらかじめ確認しておく必要があります。
別の航空会社
出発地と経由地までの航空会社と、経由地から目的地までの航空会社が異なり、且つ共同で運行していないタイプです。
それぞれ全く別の運行便のため、経由地で荷物を受け取り、次の便の航空会社のカウンターで荷物を預けなおす必要があります。
経由地での過ごし方
経由地に到着したら、乗り換えまでの時間は空港内のトランジットエリアで過ごすことができます。
トランジットエリアには様々な飲食店やショップ、ラウンジなどがあるため、食事や買い物、仮眠などを取りながら時間を潰すことができます。
また、ほとんどの空港ではフリーwifiを利用できるため、スマートフォンやラップトップで仕事をしたり動画を見ている人たちもよく見かけます。
乗り換えまでの時間に余裕がある場合は、経由地に一度入国して市街地に出ることも可能です。
その場合は、通常通り入国審査を通過することになります。場所によっては、乗り継ぎ便客を対象にした トランジットツアー を提供しているところもあります。
前もって予約が必要なものもあるので、事前に確認すべきでしょう。
ただ、国によっては入国にビザが必要なこともあるので、あらかじめ確認しておく必要があります。
また、予期せぬ事態によって飛行機に乗り遅れないためにも、時間には余裕をもって空港に戻ってくることをおすすめします。
こんな時になるべくスムーズに乗り越えられるように、英語力を上げておきましょう!下記記事をぜひご覧ください♪♪
飛行機の乗り継ぎ便に関する英語表現
最後に、乗り継ぎ便を利用する際に、経由地で実際に使える英語表現や例文をご紹介します。
「乗り継ぎ便」は英語でなんて言う?
「乗り継ぎ便」は英語で、 connecting flight と表現できます。
I have a connecting flight to + 地名.
「〜への乗り継ぎ便に乗る(予定)」
layover/stopover
待ち時間
have a layover / stopover
待ち時間がある
with a layover/stopover
待ち時間を伴って
乗り継ぎ便を利用する際に使える英語例文
英会話で旅行の話になった時や、実際に乗り継ぎ便を利用した時に使える英語例文をいくつかご紹介します。
例文
I'm flying from Tokyo to Jakarta, with a layover/stopover in Kuala Lumpur.
東京からジャカルタまで、クアラルンプールを経由して渡航します。
I missed my connecting flight. What should I do?
乗り継ぎ便に乗り遅れてしまいました。どうしたらいいでしょうか?
I have a connecting flight to Kuala Lumpur. Where should I go?
クアラルンプールへの乗り継ぎ便に乗る予定です。どこに行けばいいですか?
I'm worried about my connecting flight. I think we should go back to the airport now.
乗り継ぎ便が心配です。もう空港に戻ったほうがよさそうです。
We have a stopover in Bangkok on our trip to Hong Kong. We're supposed to wait for 5 hours at the airport, so we should bring some books.
香港に行くのにバンコクで乗り継ぎです。空港で5時間待つことになるので、本を持っていったほうが良さそうです。
My connecting flight is delayed. I don't think I can make it.
乗り継ぎ便が遅れてます。間に合わなさそうです。
I have a connecting flight to Melbourne at 5 PM. How do I get to the gate?
午後5時にメルボルンへの乗り継ぎ便に乗るのですが、搭乗口にはどう行けばいいですか?
I was told to pick up my baggage at this airport, but I can't find it.
この空港で荷物を取るように言われたのですが、見つかりません。
実際、乗り継ぎ便を利用するとしても、案内に従って行動すれば問題なく乗り継ぎができます。
しかし、もし万が一わからないことがあったり不安な点があったら、すぐにインフォメーションセンターや航空会社のカウンターで質問するようにしましょう。
英語力を伸ばしたい方、留学を考えている方も多いと思います!そんな方には「海外でのインターンシップ」もお勧めします♪♪
まとめ
では今回の記事のまとめです!
・乗り継ぎ便のメリットは「安くてお得」「経由地で観光ができる」「マイルが貯まる」
・乗り継ぎ便のデメリットは「時間ながかかる」「疲れる」
・「乗り継ぎ便」は英語で
「connecting flight」
いかがでしたでしょうか?乗り継ぎ便の利用は決してハードルが高いものではなく、長旅が好きな方にはもってこいの移動方法です。
昔では考えられないくらい、今はびっくりするくらい航空券の価格が安いです。さらに 日本のパスポートは、2020年時点でパスポートランキング世界1位、191カ国の国々にビザ無しで入国できます。
それだけ恵まれた私たち日本人だからこそ、行ける人はどんどん海外に行きましょう!

◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!