重曹は英語で?海外でも重曹を使っている?

重曹を英語で、海外の重曹の事情、ネイティブキャンプ

日本で重曹は家庭での料理や掃除で何通りもの使い道がある、便利でとても身近な物です。

では海外ではどうなのでしょう。

日本と同じように手に入りやすいのでしょうか。どこに行けば売っているのでしょう。

そもそも重曹って英語で何というの?重曹についていろいろな疑問が浮かんできますね。

そこで、今回の記事では海外で重曹はどのような扱いをされているのかについて解説します。

重曹は英語で何という?

重曹は英語で何と言うかご存知ですか?

baking sodaです。

お菓子やパン作りによく使われるベーキングパウダーに響きが似ていますね。

ちなみにベーキングパウダーは英語で
baking powderです。

実はこの二つ、似ているようですが、少し違います。ベーキングパウダーはケーキなどふっくらさせたいお料理に使うことが多いですね。重曹もベーキングパウダーと同じ働きがあります。

ではなぜこの二つを区別しているのでしょう。

(1)ベーキングパウダーの成分で重曹との違いがわかる

ベーキングパウダーの中身ですが、主成分が重曹で、熱をかけたときに味に重曹独特の影響が出ないように酒石酸、クエン酸、リン酸カルシウムなどの助剤も加えています。

これが重曹とベーキングパウダーの成分の違いです。ちなみに、重曹はアルカリ性、クエン酸は酸性の性質を持っています。

(2)重曹には掃除用と食用がある

重曹の化学名は炭酸水素ナトリウムと言います。

パッケージの成分のところには、炭酸水素ナトリウムまたは別名の重炭酸ソーダと書いてあります。

また、重曹には掃除用と食用があるので、買う時には間違えないようにしましょう。

掃除用と食用の違いは重曹のグレードです。
つまり食品用の重曹は、食べ物に添加するので不純物が少なく、製造過程でも衛生面・安全面で掃除用の重曹よりも厳しく管理されています。重曹の英語に関して、食用と掃除用のラベルについては後ほど紹介しましょう。

ここまでで、重曹は英語でbaking sodaであることが分かりました。Baking sodaと言えば、日本語では重曹なんですね。

海外で重曹はどこへ行けば買えるの?

アメリカやイギリスなど、海外でも重曹は日本と同じく、もしかするとそれ以上に家庭で使われています。

重曹はお料理や掃除など、幅広く利用ができるからです。

その上掃除では洗剤の代わりになる優れもので、特に油汚れに強いのです。

重曹は無機物なので、市販の洗剤よりも環境に優しいということもあり、ナチュラル掃除が好きな人は重曹を愛用している人が多いです。

そんな重曹ですから、アメリカなど海外でも日本と同じく家庭用の商品が売られています。

日本だとドラッグストアやスーパー、100円ショップ、ホームセンターなどで買うことができます。

海外だとどうでしょうか。

アメリカでは重曹の有名なブランド「ARM & HAMMER」があり、パッケージに重曹という意味の「Pure Baking Soda」と英語名で書かれています。

コストコ(Costco)ウォルマート(Walmart)などのスーパーで買うことができ、また日本と同じように、ホームセンターでも見つけることができると思います。

アメリカだと、大手のTHE HOME DEPOTがあります。

重曹の掃除用・料理用とベーキングパウダーを間違って買わないために

Baking sodaと名前が似ている
baking powderと間違わないように気を付けてください。

名前が似ているので文字を注意深く見て買うことに加え、パッケージに描いている絵をよく見ると間違いを避けることができます。

ベーキングパウダーの英語はbaking powderでしたね。Baking powderは料理にしか使わないので、料理に無関係の絵が描かれていればbaking sodaの可能性があります。

重曹英語のbaking sodaは掃除用のものだとパッケージに「All Purpose Cleaner & Deodorizer」(掃除・脱臭用)と書いてあるので、よく見て間違わないように買いましょう。

どうしても見つからないときには、店員さんに聞いてみましょう。

お店で重曹が見つからないときにどのように店員さんに聞けば良いかを、次に例文を示しながら紹介しますので参考にしてください。

店員さんに重曹の場所を尋ねる時に使える英語表現

お店で重曹がなかなか見つけられない時、焦りますよね。

そんなときは思い切って店員さんに尋ねてみましょう。

店員さんも案内には慣れていると思うので、拙い英語でもきっとわかってくれるはずです!

Excuse me. I'm looking for baking soda.
すみません。ベーキングソーダを探しているのですが。

Do you have baking soda?
ベーキングソーダはありますか?

Is there baking soda in this store?
このお店にベーキングソーダはありますか?

Do you sell baking soda?
ベーキングソーダを売っていますか?

答えがYesの場合、優しい店員さんなら目的の場所まで連れて行ってくれるかもしれませんが、そう上手くは行きませんよね。そこでどこの売り場にあるのかを聞きたいときは、次のように聞くことができます。

Which section can I find it (baking soda) in this store?
このお店のどの売り場に(ベーキングソーダが)ありますか?

または場所を聞き取る自信がないときには、次のように頼んでみると良いでしょう。

Could you take me to the place?
その場所まで連れて行ってもらえませんか?

もしも重曹を置いていないという答えが返ってきた時には、このように聞くと良いでしょう。

Where can I buy it (baking soda)?
それ(重曹)をどこで買えますか?

Where should I go to get it (baking soda)?
それ(重曹)を買うためにはどこへ行けば良いでしょうか?

教えてもらったら、最後にお礼を言いましょう。

Thank you.
ありがとう。

Thanks a lot.
ありがとう。

海外でどうしても見つからないときには、薬局へ行くという手もあります。

英語圏であれば重炭酸ソーダという意味のbicarbonate of sodaまたはsodium bicarbonateと言うか、又は紙に書いて見せると伝わると思います。

万が一英語名が通じない場合でも、薬剤師に化学式NaHCO3を書いて見せると通じます。

ただし薬局で購入する重曹は薬品のグレードで、食品用よりもさらに純度が高く、価格も食用の重曹よりも高くなります。

薬局で買う重炭酸ソーダは最もグレードが高いので、食用にも掃除用にも問題なく使えますが、少々もったいない気もします。


ここで一息!

重曹がスーパーにあるかは分かりませんが…。スーパーで見かける英単語を紹介するブログの記事を載せておきます!気になる方はぜひ読んでみてください。

nativecamp.net


重曹の使い方と英語表現

重曹は家庭で料理や掃除に使えます。

すでに重曹の使い方はご存じかもしれませんが、英語の表現とともに紹介します。

(1)重曹の使い方と英語表現・料理編

重曹はケーキやクッキーなどのふんわり焼き上げるお菓子で使われることが多いですが、レシピによってはベーキングパウダーも使われます。

重曹やベーキングパウダーの役割は、生地を膨らますことですが、レシピにレモン汁や酢などの酸性の材料が含まれている場合には、重曹が使われることが多いです。

重曹はアルカリ性を示す物質ですが、水気がある場合にレモン汁のような酸性物質と混ざると二酸化炭素の泡が発生し、それが生地を膨らますからです。お菓子作りの好きな人には当たり前のことかもしれませんね。

ベーキングパウダーが使われるのは、レモン汁などの酸性の材料が含まれないレシピです。

ベーキングパウダーには酸性物質として、クエン酸が含まれています。

重曹とクエン酸は水気のあるところで反応し、二酸化炭素を放出して生地を膨らませます。

次に料理に重曹を使った英語の例文を紹介します。

If you don’t have baking powder when baking cookies, you can use baking soda instead.
クッキーを焼くときにベーキングパウダーがない場合は、代わりに重曹を使用できます。

In this case, you have to add some lemon juice or vinegar into the dough.
この場合、生地にレモン汁か酢をいくらか加える必要があります。

Bubbles appear when mixing baking soda and acidic substances such as citric acid and lemon juice.
重曹はレモン汁やクエン酸などの酸性物質と混ぜると泡が出ます。

(2)重曹の使い方と英語表現・掃除編

重曹は掃除にとても重宝します。

万能と言われ特に油汚れに強いので、キッチンはもちろん洗濯やドアノブなどについた手垢汚れを落とすのに効果的です。

その他脱臭作用もあり、ゴミ箱や靴箱に粉末のまま置いておくだけで効果があります。

脱臭目的で使った後は、掃除用としても使えるので無駄がありません。

掃除を使う際には、粉末のまま油汚れに振りかけて油を吸わす方法が最も簡単です。

拭き掃除に使う時には、重曹を水で薄めて霧吹きなどで雑巾に吹きかけて使うと良いです。

重曹の化学名は炭酸水素ナトリウム(又は重炭酸ソーダ)で弱アルカリ性を示す物質ですが、熱湯に溶かすと水素が飛んで炭酸ナトリウム(別名・炭酸ソーダ)に変わります。

炭酸ナトリウムは重曹よりもアルカリ性が強く洗浄力もアップしますので、より強力な洗剤となります。ただし、アルカリ性であることから、アルミ、大理石、皮革や天然の繊維には使用できません。これらの素材はアルカリに反応してしまうためです。

そして、強アルカリになるので素手で触ると手荒れします。

使用する際にはゴム手袋を着用してください。

セスキ炭酸ソーダという洗剤を聞いたことがあると思います。

これは重曹と炭酸ナトリウムを1:1で混ぜた物です。

アルカリ度は炭酸ソーダほど高くなく、重曹よりも少し高いので、アルカリ性洗剤として重曹よりも汚れを落とし、炭酸ナトリウム程アルカリ性が強くないので使いやすい洗剤です。

セスキ炭酸ソーダが得意とする汚れは、キッチンの油汚れ、手垢汚れ、血液の汚れなどです。

セスキ炭酸ソーダや炭酸ナトリウムなど、重曹を使って家庭で簡単に洗剤を作れるため、海外では意外と重宝されています。

日本では用途に合わせて様々な種類の洗剤が販売されていますが、重曹の活用で掃除用品をもっとシンプルにできそうですね。

次に掃除で重曹を使う場面での英語の例文を紹介します。

You can clean the kitchen drain using bubbles produced by mixing baking soda and citric acid.
重曹とクエン酸を混合することによって生成された泡を使用して台所の排水口をきれいにすることができます。

Baking soda is good for removing oil stains.
重曹は油汚れをよく落とします。

Baking soda turns to strong alkaline when it is dissolved in hot water, so you have to wear a glove.
重曹は熱湯に溶けると強アルカリになるので、手袋をしなくてはなりません。


最後に、掃除に関連させて…

掃除に関する英語表現を紹介しているブログをご紹介します!気になる方はぜひ読んでみてください。

nativecamp.net


重曹の英語 まとめ

重曹の英語表現はbaking sodaです。

重曹は無機物で環境に優しいため多くの家庭では必需品であり、海外でも掃除にはよく重曹が使われています。農産物を洗うとき、化学残留物や汚れを除くために、重曹と冷水を使用するといいとも言われています。

重曹の洗浄力では物足りないときには、熱湯に溶かすだけで洗浄力がアップするので便利ですね。重曹とクエン酸は家庭に常備しておくと良いかもしれません。