「手渡し」って英語でどう表現するの?

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「手渡し」は日常生活でも職場の中でもよく使われる定番の言葉ですよね。

しかし、英語で何と表現すればいいかよくわからない方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、「手渡し」の様々な英語表現をご紹介していきたいと思います。

英語では、同じ意味でも様々な異なった表現があります。

フレーズを一つだけ覚えるのではなく、様々なフレーズを言えるようになっていきましょう。

日本語で使う「手渡し」の例

生活の中やビジネスシーンで使う頻度が多い「手渡し」という言葉。

まずは、日常でいつどんな風に使っているのか、どんな文があるのかを見ていきましょう。

・直接会って手渡したいものがあります。
・今度これを手渡すね。
・この書類を社員に手渡してもらえますか?
・先生にレポートを手渡す。
・手紙を手渡しする。

いかがですか?
ここからは、これらを英語で表現できるように説明していきます!

「手渡し」を英語で表現すると

「手渡し」は英語で hand

「手渡し」は基本的に英語で、handを使って表します。
このhandは物を人から人に渡す時に使う言葉です。

【例文】
・I handed the map to her.
(私は、彼女に地図を手渡しました。)

・I hand you a pen.
(私は、あなたにペンを手渡す。)

・I will hand him money.
(私は彼にお金を手渡す。)

・He handed the photo back to you.
(彼はあなたに写真を手渡しで返した。)

・I handed the manager the letter.
(私はその手紙を部長に手渡しました。)

主語+hand+目的語+to ~ のフレーズでも手渡しの意味になります。

【例文】
・He handed the product to the customer.
(彼は製品をそのお客に渡した。)

・I handed the laptop to him.
(私はノートパソコンを彼に手渡した。)

また、hand overでも「手渡す、引き渡す」という意味になります。

このoverがつくことにより、自分から離れていくというようなニュアンスになります。
hand overで仕事を引き継ぐという意味にも使えます。

【例文】
・I will hand over the documents to him.
(私は彼に書類を手渡しにいく。)

・I hand over that book to you.
(私はその本をあなたに手渡します。)

・Would you please hand over the camera?
(カメラを手渡してもらえますか?)

・She handed over the keys of the office to the staff.
(彼女はその事務所の鍵をスタッフに手渡した。)

違う表現で、日本ではカタカナ英語となっているhand outも手渡しという意味になります。
カタカナ英語の意味はよく会社で使われていますが、「手持ち資料」という意味などに使われています。

本来は「手持ち資料」という名詞的な意味ではなく、動詞的な意味で使われています。

また、このhand outは、「配る」という意味のdistributeと近い意味合いを持っています。
ただこの2つの意味合いは若干異なります。

具体的に説明しますと、hand outは文字通りhandがある通り、「直接渡す」つまり「手渡しする」という意味で、
distributeは間接的で他の人々、会社、サービス、インターネットなどのいずれかの方法で、「物を配る」ことを意味します。

【例文】
・He is handing out some paper.
(彼はいくつかの紙を手渡しています。)

・I handed out gifts at the party.
(私はパーティーで贈り物を手渡した。)

・Some guys were handing out flyers on the street.
(数人の男が通りでチラシを手渡ししていた。)

・The teacher handed out homework.
(先生は宿題を手渡した。)

hand in、hand…inでも提出(手渡す)、提出するという意味になります。

こちらは動詞として「hand」を使われたイディオムです。

主に、学校などで宿題を提出するときに使われています。
似た動詞でsubmitやturn inなどがあります。

【例文】
・You need to hand in your homework by seven o’clock.
(あなたは7時までに宿題を提出する必要があります。)

・You have to hand in your report to my teacher as soon as possible.
(あなたはできるだけ早くに先生にレポートを提出しなければなりません。)

・You must all hand in your application by the end of next week.
(あなたは来週末までに応募書類を提出しなければいけません。)

hand inとhand outでも少し意味合いが異なっており、
hand in=
書類、応募申請書などの誰かに見てもらう必要があるものを提出、手渡すという意味合いを持っています。

hand out=
複数の人に配布または手渡すという意味合いを持っています。

限られた場面になりますが、hand offという表現でも手渡しの意味になります。

具体的にどの場面で使われるのかというと、スポーツに使われていて、プレイでボールなどを手渡しする場面で使われています。
会社などでも使われるときがあり仕事を誰かに引き継ぐときに使われています。

【例文】
・I handed the ball off to my friend.
(私はボールを友達に手渡した。)

hand以外の手渡しの表現

今までは、handによる様々なフレーズをご紹介していきましたがhand以外で手渡しの表現を表すこともできます。

passは通過する、時間が過ぎる、合格するなどのたくさんの意味がありますが、passもまたhandに変わって手渡しの表現をすることができます。

しかし、handと一つ異なっているところは、
handは渡す相手の人物が最終地点であることを想定していることに対して、
passはその相手の後にもまだ渡す可能性があるところです。

【例文】
・Can you pass this to my brother?
(これを弟に渡してくれる?)

今回の例文を挙げると、自分が買った漫画を弟が読みたいと言っていたので、母に渡すように頼みますがその後、父も読む可能性がるという、そういうイメージです。

貸し借りだけではなく一瞬渡す場合にも使うことが可能です。

・Could you pass me the salt please?
(その塩をとっていただけますか?)

相席などのレストランやカウンターなどで食事中にみんなが使っているもので、自分が塩を使い終わった後に誰かが使う可能性が大きいので、一瞬渡す場面として使うことができます。
また、Can youよりもCould youの方が丁寧な表現なのでこちらの表現も覚えておきましょう。

passによる手渡しの表現の例文まとめ

・I will pass that to him.
(私は彼にそれを手渡す。)

・Pass me over that sauce, please.
(向こうのソースを渡してください。)

・Would you pass me the fork?
(そのフォークを渡してくれますか?)

hand outで配る(手渡し)の意味になると説明しましたが、pass outでも同様な意味になります。

プリントや書類などを配るときにpass outが使われています。

・Please pass the document out to the general manager.
(部長に書類を配ってください。)

・Please pass these handouts to everyone.
(これらのプリントを皆さんに配ってください。)

※この例文中のhandoutは単語で資料、プリントという意味になります。
hand outとはまた異なっていますので注意してください。

・The textbooks were passed out to the students.
(教科書が生徒たちに配られました。)

また、pass outで気を失うという意味にもなります。
お酒を飲みすぎて酔い潰れたときなどに使うフレーズなどに使われています。

・He passed out from drinking too much.
(彼は飲みすぎて気を失った。)

・You were passed out at the party last night.
(あなたは昨夜のパーティーで気を失ってたよ。)

giveによる手渡しの表現

giveでも手渡しの意味で使うことができます。
また、give to in personでも直接会って渡すという表現になるのでこのフレーズも覚えときましょう。

・I want to give something to you in person.
(直接会って渡したい物があります。)

・I have something I want to give you.
(あなたに渡したい物があります。)

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は日常会話でも使える手渡しのフレーズをご紹介してきました。
外国人の方に手渡しはどう伝えるのかが疑問だった方にこの記事を見て理解していただいたら幸いです。

英語はインプットも大事ですが何よりもアウトプットが重要です。
まずは声に出して体に染み付くまで何回も反復しましょう。

アウトプットができる環境があればすぐ英語力は身に付くはずです。

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