フィリピンの語学学校では基本的に全寮制を採用しています。
そのため、留学すると寮で生活しながら英語を学ぶ形となります。
この記事ではフィリピンの寮の基本情報や寮のタイプなどについて解説しています。
また、留学生活を快適に過ごすためのポイントや注意点、寮の設備が充実しているおすすめの語学学校なども取り上げているため、これからフィリピン留学をする予定の方、留学に興味のある方はぜひ参考にしてください。
- フィリピン留学における寮滞在の基本情報
- 部屋タイプ別の特徴と選び方
- 内部寮と外部寮の違いと選択ポイント
- 寮生活での注意点と快適に過ごすためのコツ
- 寮以外の滞在方法:ホームステイやアパート滞在の可能性
- 寮の設備やサービスが充実しているおすすめの語学学校
- まとめ
フィリピン留学における寮滞在の基本情報
フィリピン留学においては、多くの語学学校で全寮制を採用している点が特徴です。
これは、授業を受ける語学学校のキャンパス内もしくは近くの寮に学生全員が入り生活を送るというものです。
留学生にとっては学校からすぐ近くの場所に住むことができ、さらに共に英語を学ぶ人たちと日常的に会話をする機会が得られるなどメリットは少なくありません。
寮生活は学校がサポートしてくれるため、初めての海外生活で不安に感じているといった人でも安心できるでしょう。
英語に集中したい、英語漬けの環境を求めているといった人にとっては理想的な環境だといえます。
なお、フィリピンの語学学校では寮内でも英語しか使用できない「English Only Policy」を取り入れているケースが少なくありません。
このルールを採用することで、寮内に同じ国出身の人がいても母国語でコミュニケーションをとることはできないため、必然的に英語をたくさん話すこととなり、語学力アップにつながるでしょう。
部屋タイプ別の特徴と選び方
フィリピンの語学学校は多くが学生寮を所有していますが、学生寮のタイプは大きく分けて内部寮と外部寮の2種類があります。
内部寮とは、語学学校の敷地内にある寮のことです。
敷地内にあるため、学校へのアクセスが抜群にいい点が特徴だといえます。
朝が苦手という人でも無理なく学校に通えるでしょう。
なお内部寮には1人部屋から6人部屋までさまざまなタイプの部屋が用意されています。
・1人部屋:自分専用の部屋となるため、プライベートを確保しやすい。費用はその分高い
・2人部屋:ほかの学生1名と共同生活を送る。性別は同じだが国籍や年齢、英語力などはランダム
・3人部屋:ほかの学生2名と共同生活を送る。性別は同じだが国籍や年齢、英語力などはランダム
・4人部屋:ほかの学生3名と共同生活を送る。大人数で生活を送るタイプの部屋
・6人部屋:ほかの学生5名と共同生活を送る。室内には横並びや2段などのベッドが用意されている
人数が多くなるほど費用は安くなりますが、ルームメイトの数が多くなるとその分プライベート空間が少なくなるため、ストレスが溜まりやすくなるのも事実です。
向き・不向きがはっきりと分かれるため、自分にはどういったタイプが合っているのか考えておきましょう。
一方の外部寮は、語学学校の敷地外にある寮のことを指します。
内部寮とは異なり学校の管理外となっているケースが一般的です。
外部寮には、コンドミニアムやホテル、ホームステイなどさまざまなタイプがあります。
・コンドミニアム寮:コンドミニアムに滞在しながら通学する。学校によっては送迎バスを用意しているケースもある
・ホテル寮:学校が提携するホテルに滞在しながら通学する。ホテル内のサービスを利用できる点が特徴
・ホームステイ:講師の家に滞在するタイプのホームステイもあるが、数は限られている
外部寮は、学校の管理外となるため、自由度の高さが特徴です。
例えば、コンドミニアムやホテルによってはプールやジムがついているため、それらを自由に使うことができます。
また、ホテルの場合WiFiを利用できるほか、アメニティや清掃サービスなども利用可能です。
海外留学となると、現地の家庭でのホームステイをイメージする人もいるかもしれませんが、フィリピンの場合、受け入れできる家庭の数自体が少ないため、あまり一般的ではありません。
内部寮と外部寮の違いと選択ポイント
内部寮を選ぶのか、外部寮を選ぶのか悩んでしまう人も多いかもしれませんが、選ぶ際のポイントとなるのが、寮に何を求めるかです。
例えば以下のような点を重視している人は内部寮の方が適しているでしょう。
・英語をたくさん話せる環境に身を置きたい
・学校の近くに住んで通学の負担を減らしたい
・友達をたくさん作りたい
・英語学習に集中できる環境を求めている
・費用をできるだけ抑えたい(6人部屋にするなど)
・寮ではプライベートの時間を大切にしたい(1人部屋にする)
など
一方で、以下のような人は外部寮の方が向いています。
・フィリピンの一般社会の様子も見てみたい
・ホテルなどの質の高いサービスを受けたい
先述の通り、寮のタイプはさまざまであるため、自分にはどのようなタイプが向いているのか、自分は何を求めているのかをよく考えてみてください。
寮生活での注意点と快適に過ごすためのコツ
ここではフィリピンでの寮生活における注意点と日常生活を快適に過ごすためのコツを紹介します。
これから留学を控えている人、留学が初めてで不安に感じている人などはぜひ参考にしてください。
ルームメイトとの相性が合わないこともある
内部寮を選択し、なおかつ2人部屋以上の部屋に住むこととなった場合、ルームメイトとの相性が合わない可能性があることを認識しておきましょう。
ルームメイトは文化や価値観が異なるほかの国からやってきた留学生です。
そのため、向こうにとっての常識や当たり前がこちらにとっての非常識になる可能性は十分にあり得ます。
また、その生活スタイルの違いがストレスになることもあるでしょう。
ルームメイトは学校側がランダムで決めるため、自分で選べません。
そのため、相手の生活スタイルを尊重しつつ、どうしても我慢できない時は話し合いの場を設けるなどしてください。
また、語学学校に相談するのも1つの方法です。
貴重品管理に注意する
寮だからといって貴重品管理を怠るようなことはしないでください。
起こってほしくはありませんが、ルームメイトが貴重品を盗まないとは断言できないためです。
そのため、シャワーやトイレに行くとき、部屋を離れるときなどは、部屋の鍵をかけ、また貴重品は鍵のかかる鞄に入れておくなどして入念に管理するようにしてください。
寮のルールを遵守する
各学生寮にはルールが設けられているため、それらを遵守するようにしてください。
ルールの遵守は気持ちよく生活する上で欠かせないものであるのはもちろん、寮によってはルールを破ると即退去となるケースもあるため注意しなければなりません。
具体的なルールとしては、キッチンの使用時間やシャワールームの使用時間、ドライヤーを使っていい時間などがあげられます。
また、喫煙や飲酒に関してもルールを設けているケースが多いため、事前にルールをしっかりと把握しておくことが大切です。
寮以外の滞在方法:ホームステイやアパート滞在の可能性
先ほども説明したように、フィリピンの語学学校では内部寮もしくは外部寮が一般的です。
しかし、フィリピン社会をより詳しく知るためにホームステイやアパートなど、寮以外の滞在方法を検討している人もいるかもしれません。
ただ、残念ながらこれらの滞在方法は現実的ではありません。
ホームステイに関しては先ほども説明したように、フィリピンの一般家庭では留学生を受け入れられる体制が整っていないケースが多いため、どうしてもホームステイ先の数が少なくなってしまいます。
また、ホームステイをビジネスの一環として捉えている人もいるため、コミュニケーションは最小限しかとらないといったケースもあります。
アパート滞在に関しても、語学力がないと部屋探しや入居手続き等のハードルが非常に高いため、語学留学にくる人にとっては現実的ではないといえるでしょう。
そのため、基本的には内部寮もしくは外部寮への滞在を検討してください。
寮の設備やサービスが充実しているおすすめの語学学校
ここではフィリピンの中でも、寮の設備やサービスが充実している語学学校を紹介します。
おすすめの語学学校を以下の表にまとめました。
EV Academy | ・セブ島にある伝統校 ・2017年に新築のキャンパスに移転したため綺麗な校舎で勉強できる ・寮の部屋はドライヤーやシャワーカーテン完備など快適に生活できる環境が整っている |
CPI | ・セブシティから20分ほどの場所にあるエリアにある学校 ・周囲は治安が安定しているとされている ・大きなプールやホテル並みの綺麗な部屋など寮の設備も充実している |
CIA | ・2022年に新しいキャンパスに移っており、施設、設備が充実している ・寮は個人用の電子ロック付きロッカーが用意されているなどセキュリティ面でも安心できる ・全部屋にドライヤーがついているなど寮の環境も整っている |
Seed Tech School | ・アヤラモールというショッピングモールの近くの好立地にある学校 ・コンドミニアムタイプの寮を提供している ・寮は、トイレとシャワーが独立しており、フィリンピンとしては珍しいタイプの部屋となっている |
このように、学校によっては質の高い設備を備えた寮を所有しているケースもあります。
語学を学ぶ上では日常生活をどのような環境で過ごすかも重要であるため、ぜひ語学学校の寮もチェックしてみてください。
まとめ
今回はフィリピンの留学生向けの寮について解説しました。
フィリピンの語学学校では一般的に全寮制を採用しており、留学生は学校が所有する学生寮で生活を送ることとなります。
留学生同士の距離が近くなるため、英語を使う機会が多くなるほか、学校管理の寮のため安心して生活できる点が特徴です。
寮には内部寮と外部寮があり、それぞれ異なる特徴を持っているため、自分が寮に何を求めるのかをよく検討したうえで自分に合ったタイプの寮を選ぶようにしてください。
フィリピンの中には、充実した設備を備えた学生寮を所有している語学学校もあります。
今回の内容を参考に、ぜひフィリピン留学を充実したものにしてください。

◇経歴
・イギリスに半年間留学
・イギリスでサッカーの指導者ライセンスを取得(指導の試験などは全て英語)
◇資格
・特になし
◇留学経験
・イギリス:2013年4月〜9月、The English Studio
・ドイツ:2019年9月〜、大学院留学(英語ではなくドイツ語です)
◇海外渡航経験
イギリスにはサッカーの指導を勉強するために留学しました。半年間現地の日系チームに所属し、指導者として活動しながらイギリスの指導者ライセンス取得に向けてコースにも参加していました。また、平日は語学学校に通い、英語の勉強をしていました。
◇自己紹介
ドイツの大学院に留学中のライターです。イギリスに半年間の留学経験があるほか、ドイツには現在も留学中で6年目を迎えています。現在はドイツ語学習がメインですが、英語も勉強しなおしており、語学力をさらに伸ばすことを目標にしています。