
フィリピン留学の語学学校では、基本的に全寮制を採用しています。 そのため、留学中は寮で生活しながら英語を学ぶことになります。
この記事では、フィリピン留学の寮の基本情報やタイプ、寮の費用目安などについて解説します。
また、留学生活を快適に過ごすためのポイントや注意点、寮の設備が充実しているおすすめの語学学校なども取り上げますので、これからフィリピン留学をする予定の方、留学に興味のある方はぜひ参考にしてください。
- フィリピン留学の寮滞在の基本:全寮制のメリットとEOP
- 【費用・快適さ別】部屋タイプ(内部寮)の特徴と選び方
- 内部寮と外部寮の違いと選択ポイント【費用目安:1か月25〜45万円】
- 寮生活での注意点とセキュリティ対策【安全に過ごすコツ】
- 寮以外の滞在方法の現実:ホームステイやアパート滞在のハードル
- 設備が充実しているおすすめのフィリピン語学学校【清潔・快適重視】
- まとめ:最適な寮を選んでフィリピン留学を成功させよう
フィリピン留学の寮滞在の基本:全寮制のメリットとEOP
フィリピン留学においては、多くの語学学校で全寮制を採用しているのが特徴です。
これは、授業を受ける語学学校のキャンパス内、もしくは近くの寮に学生全員が入り、生活を送るというスタイルです。
英語に集中したい、英語漬けの環境を求めている人にとってはまさに理想的な環境だといえます。
また、フィリピンの語学学校では、寮内でも英語しか使用できない
「English Only Policy(EOP)」を取り入れているケースが少なくありません。
このルールを採用することで、寮内に同じ国出身の人がいても母国語でコミュニケーションをとることはできません。そのため、必然的に英語をたくさん話すこととなり、語学力アップにつながるでしょう。
【費用・快適さ別】部屋タイプ(内部寮)の特徴と選び方
フィリピンの語学学校の多くが学生寮を所有していますが、学生寮のタイプは大きく分けて内部寮と外部寮の2種類があります。
内部寮:学校へのアクセス抜群で英語学習に集中できる環境
まずは、内部寮の特徴と部屋タイプから見ていきましょう。
内部寮とは、語学学校の敷地内にある寮のことです。
敷地内にあるため、学校へのアクセスが抜群に良い点が特徴だといえます。 朝が苦手という人でも無理なく学校に通えるのが魅力です。
なお、内部寮には1人部屋から6人部屋までさまざまなタイプの部屋が用意されています。
・2人部屋:ほかの学生1名と共同生活を送ります。性別は同じですが、国籍や年齢、英語力などはランダムです。(費用とプライベートのバランス重視)
・3人部屋:ほかの学生2名と共同生活を送ります。性別は同じですが、国籍や年齢、英語力などはランダムです。
・4人部屋:ほかの学生3名と共同生活を送る、大人数で生活を送るタイプの部屋です。
・6人部屋:ほかの学生5名と共同生活を送ります。室内には横並びや2段などのベッドが用意されています。(格安留学・交流重視)
人数が多くなるほど寮の費用は安くなりますが、ルームメイトの数が増えるとその分プライベート空間が少なくなるため、ストレスが溜まりやすくなるのも事実です。
向き・不向きがはっきりと分かれるため、自分にはどういったタイプが合っているのか、留学予算も含めて事前に考えておきましょう。
外部寮:設備やサービスが充実した快適な滞在スタイル
一方、外部寮は、語学学校の敷地外にある寮のことを指します。
内部寮とは異なり、学校の管理外となっているケースが一般的です。
外部寮には、コンドミニアム寮やホテル寮、ホームステイなど、さまざまなタイプがあります。
・ホテル寮:学校が提携するホテルに滞在しながら通学します。ホテル内のサービスを利用できる点が特徴です。
・ホームステイ:講師の家に滞在するタイプのホームステイもありますが、数は限られています。
外部寮は、学校の管理外となるため、自由度の高さが特徴です。
例えば、コンドミニアムやホテルによってはプールやジムがついている場合があり、それらを自由に使うことができます。 また、ホテルの場合、WiFiを利用できるほか、アメニティや清掃サービスなども利用可能です。
海外留学と聞くと、現地の家庭でのホームステイをイメージする人もいるかもしれませんが、フィリピンの場合、受け入れできる家庭の数自体が少ないため、あまり一般的ではありません。
内部寮と外部寮の違いと選択ポイント【費用目安:1か月25〜45万円】
内部寮を選ぶべきか、外部寮を選ぶべきか悩んでしまう人も多いかもしれませんが、選択のポイントとなるのが、寮に何を求めるか、そして留学予算です。
フィリピン留学1か月の費用総額は、格安プランであれば約25万円から、快適・安心滞在プランでは約45万円が目安となります(航空券、学費、滞在費、現地費用含む)。寮のタイプによって費用差が出ます。
| 内部寮が向いている人 | 外部寮が向いている人 |
|
・英語学習に集中できる環境を求めている ・学校の近くに住んで通学の負担を減らしたい ・友達をたくさん作りたい(交流重視) ・費用をできるだけ抑えたい(6人部屋にするなど) ・寮ではプライベートの時間を大切にしたい(1人部屋にする) |
・フィリピンの一般社会の様子も見てみたい ・ホテルなどの質の高いサービスを受けたい ・ホテル寮やコンドミニアム寮でプライベートを重視したい ・留学費用が高くなっても清潔さ・快適さを優先したい |
前述の通り、寮のタイプはさまざまです。
自分にはどのようなタイプが向いているのか、自分は何を求めているのかをよく考えてみてください。
寮生活での注意点とセキュリティ対策【安全に過ごすコツ】
ここでは、フィリピンでの寮生活における注意点と、日常生活を快適に過ごすためのコツを紹介します。 これから留学を控えている人や、留学が初めてで不安に感じている人などは、ぜひ参考にしてください。
ルームメイトとの相性が合わない可能性もある
内部寮を選択し、もし2人部屋以上の部屋に住むこととなった場合、ルームメイトとの相性が合わない可能性があることを認識しておきましょう。
ルームメイトは、文化や価値観が異なるほかの国からやってきた留学生です。 そのため、相手にとっての常識や当たり前が、こちらにとっての非常識になる可能性は十分にあり得ます。
また、その生活スタイルの違いがストレスになることもあるはずです。
ルームメイトは学校側がランダムで決めるため、自分で選べません。
そのため、相手の生活スタイルを尊重しつつ、どうしても我慢できない時は話し合いの場を設けるなどして対応しましょう。また、語学学校に相談するのも1つの方法です。
貴重品管理に気を配る:寮のセキュリティを過信しない
寮だからといって貴重品管理を怠るようなことは避けましょう。
起こってほしくはありませんが、ルームメイトが貴重品を盗まないとは断言できません。
そのため、シャワーやトイレに行くときや、部屋を離れるときなどは、部屋の鍵をかけ、また貴重品は鍵のかかる鞄に入れておくなどして入念に管理するようにしましょう。
なお、ほとんどのフィリピンの語学学校では、敷地内および寮に24時間体制の警備員がおり、監視カメラも設置するなど、セキュリティ対策を徹底しています。
多くの学校が治安の良い場所に立地しているため、過度に心配する必要はありませんが、個人での貴重品管理は徹底しましょう。
寮のルールを守る
各学生寮にはルールが設けられているため、それらを必ず守るようにしてください。
ルールを守ることは気持ちよく生活する上で欠かせないものであるのはもちろん、寮によってはルールを破ると即退去となるケースもあるため、特に注意しなければなりません。
具体的なルールとしては、キッチンの使用時間やシャワールームの使用時間、ドライヤーを使っていい時間などがあげられます。 また、喫煙や飲酒に関してもルールを設けているケースが多いため、事前にルールをしっかりと把握しておくことが大切です。
寮以外の滞在方法の現実:ホームステイやアパート滞在のハードル
これまで説明したように、フィリピンの語学学校では内部寮もしくは外部寮が一般的です。
しかし、フィリピン社会をより詳しく知るために、ホームステイやアパートなど、寮以外の滞在方法を検討している人もいるかもしれません。しかし、残念ながらこれらの滞在方法は現実的ではありません。
ホームステイに関しては、すでに説明したように、フィリピンの一般家庭では留学生を受け入れられる体制が整っていないケースが多いため、どうしてもホームステイ先の数が少なくなってしまいます。
また、ホームステイをビジネスの一環として捉えている人もいるため、コミュニケーションは最小限しかとらないといったケースも見られます。
アパート滞在に関しても、語学力がないと部屋探しや入居手続き等のハードルが非常に高いため、語学留学に来る人にとっては現実的ではないといえるでしょう。 そのため、基本的には内部寮もしくは外部寮への滞在を検討してください。
設備が充実しているおすすめのフィリピン語学学校【清潔・快適重視】
ここでは、フィリピンの中でも、寮の設備やサービスが充実している語学学校を紹介します。 おすすめの語学学校を以下の表にまとめました。
| 学校名 | 特徴 |
| EV Academy | ・セブ島にある人気校のひとつ ・2017年に新築のキャンパスに移転したため、清潔な校舎で勉強できます ・寮の部屋はドライヤーや冷蔵庫など、快適に生活できる環境が整っています |
| CPI | ・セブ・シティの街の中心部から車で20分ほどの場所にある学校 ・周囲は治安が安定していると評価されています ・大きなプールやホテル並みの清潔な部屋など、寮の設備も充実しています |
| CIA | ・2022年に新しいキャンパスに移っており、施設、設備が充実しています ・寮は個人用の電子ロック付きロッカーが用意されているなど、セキュリティ面でも安心できます ・全部屋にドライヤーがついているなど、寮の環境も整っています |
| Seed Tech School | ・アヤラセンターセブというショッピングモールの近くの好立地にある学校 ・コンドミニアムタイプの寮を提供しています ・寮は、トイレとシャワーが独立しており、フィリピンとしては珍しいタイプの部屋となっています |
このように、学校によっては質の高い設備を備えた寮を所有しているケースもあります。
語学を学ぶ上では、日常生活をどのような環境で過ごすかも重要であるため、ぜひ語学学校の寮もチェックしてみてください。
まとめ:最適な寮を選んでフィリピン留学を成功させよう
今回は、フィリピン留学の留学生向けの寮について解説しました。
フィリピンの語学学校では一般的に全寮制を採用しており、留学生は学校が所有する学生寮で生活を送ることになります。
留学生同士の距離が近くなるため、英語を使う機会が多くなるほか、学校管理の寮のため安心して生活できる点が特徴です。
寮には内部寮と外部寮があり、それぞれ異なる特徴を持っています。そのため、自分が寮に何を求めるのか、予算はいくらかをよく検討したうえで、自分に合ったタイプの寮を選ぶようにしてください。 フィリピンの中には、充実した設備を備えた学生寮を所有している語学学校もあります。
今回の内容を参考に、ぜひフィリピン留学を充実したものにしてくださいね。
◇経歴
・イギリスに半年間留学
・イギリスでサッカーの指導者ライセンスを取得(指導の試験などは全て英語)
◇資格
・特になし
◇留学経験
・イギリス:2013年4月〜9月、The English Studio
・ドイツ:2019年9月〜、大学院留学(英語ではなくドイツ語です)
◇海外渡航経験
イギリスにはサッカーの指導を勉強するために留学しました。半年間現地の日系チームに所属し、指導者として活動しながらイギリスの指導者ライセンス取得に向けてコースにも参加していました。また、平日は語学学校に通い、英語の勉強をしていました。
◇自己紹介
ドイツの大学院に留学中のライターです。イギリスに半年間の留学経験があるほか、ドイツには現在も留学中で6年目を迎えています。現在はドイツ語学習がメインですが、英語も勉強しなおしており、語学力をさらに伸ばすことを目標にしています。