日本人に人気の旅行先である台湾!
ワーキングホリデーもできることはご存知でしょうか。
ワーホリの渡航先に悩んでいる人や、台湾が好きな人は、台湾へのワーキングホリデーを考えてみてもいいかもしれません。
この記事では台湾のワーキングホリデーの魅力をお伝えしつつ、台湾でのワーキングホリデーについて詳しくご紹介していきます。
英語圏以外のワーホリに興味がある人は、ぜひ参考にしてくださいね。
台湾のワーキングホリデーの魅力
オーストラリアやカナダなどの英語圏へのワーキングホリデーに比べると、台湾へのワーホリはあまり広く知られているとは言えません。
そこでまずは、台湾のワーキングホリデーについて、その魅力をお伝えします。
台湾ワーホリの魅力がわかれば、今まであまり台湾に興味がなかった人も、台湾ワーホリをしたくなるかもしれませんよ。
中国語を学べるー英語を学べる場合も!
台湾で話されている言語は、中国語です。
中国本土の中国語とは字体が異なるものの、ちゃんと意思疎通ができる中国語ですから、台湾だからというデメリットはほぼありません。
現在日本でも、中国語を学んでいる人の人口は増えていますから、語学面でも台湾ワーホリにはメリットがあると言えるでしょう。
さらに台湾では、中国語だけではなく英語が学べるのが魅力的。
台湾では英語が重宝されるため、英語のコースを設けている語学学校もあるのです。
また、中国語の語学学校であっても、中国語がままならない間は生徒同士の雑談は英語が中心になります。
台北のような都市なら、街中で買い物をするときなどにも英語になるでしょう。
そのため、努力次第では台湾ワーホリを通して中国語に加えて英語もレベルアップできるのです。
物価が比較的安価
2025年現在、外国為替市場を見るとまだまだ円安傾向にありますが、円安であることを加味しても、台湾の物価は日本よりも安めです。
そのため、日本で暮らすよりも少しお手軽な価格でワーホリが実現できます。
英語圏のワーホリでは、日本よりも物価が高い国ばかりになるため、費用がかさんでしまうことが悩みになる人もいるでしょう。
しかし台湾ワーホリなら、その心配がありません。
特に費用の大部分を占める滞在費が安いため、その点でぐっと費用を抑えることができます。
また、台湾では外食が日常的なことのため、外食をしてもそれほど高くつかないのも魅力的。
台湾の美味しい料理を比較的安価に、そして日常的に楽しめますよ。
お金を稼ぎながら暮らせる
他の多くのワーホリ協定国同様、台湾のワーホリビザでも仕事をすることが可能です。
アルバイトのような仕事にはなるものの、お金を稼ぎながら現地で暮らせるというのはワーホリビザの大きなメリットですよね。
台湾の最低賃金は日本よりも低く、日本円に換算するとあまり多額のお金が稼げると言うわけではありませんが、フルタイムで働けば現地での生活をカバーできるほどの金額を稼ぐことも可能です。
ワーホリメーカー向きの仕事は主にサービス業にはなりますが、英語が話せればOKという仕事も多いですから、中国語ができなくても英語ができる人なら仕事は見つかるでしょう。
また、台湾は日本人観光客が多いため、日系のお店もとても多いです。
そうしたお店なら、語学力が入門〜初級レベルでも、仕事を見つけられる可能性が高まります。
ただし、仕事をしながら語学力アップも望むなら、日本語だけでどうにかなる仕事はあまりおすすめできません。
逆に中国語や英語も使える仕事が見つかれば、お金を稼ぎながら語学の練習もできるという最高の環境が手に入ります。
日本から近い
台湾ワーホリでとても魅力的なのは、台湾が日本から近いということです。
日本のどこにいるかにもよりますが、渡航するのに3時間程度しか時間がかからず、ワーホリ中に日本へ一時帰国しやすい環境にあります。
また、家族や友達に遊びに来てもらいやすい距離でもありますね。
航空券も安く手に入るため、渡航費用も抑えることができます。
時期や航空会社にもよりますが、安いときだと片道1万円台で渡航が可能なので、日本国内に行く感覚で行き来できるでしょう。
その距離から、時差の心配をしなくて良いため、日本の家族や友達と連絡が取りやすいのも利点です。
時差ボケの心配もないので、台湾に着いたその日から活動的に動けるのも良いですね。
台湾のワーキングホリデー制度
台湾でのワーキングホリデーの魅力を知り、行ってみたい気持ちが高まって来た人もいるのではないでしょうか。
ですが、台湾のワーキングホリデー制度は、具体的にどういう内容になっているのでしょう。
ここからは台湾のワーキングホリデー制度についてご説明していきます。
基本情報
・滞在日数:最長360日
・発給数:年間10,000人
・対象年齢:18~30歳
台湾のワーキングホリデーの期間は、少々特殊で、ビザ発行時には180日となっています。
その後、延長を希望する場合には、滞在期限の15日前から延長手続きが可能です。
この手続きを行わず、180日を超えて台湾に滞在すると、違法滞在になってしまうので注意しましょう。
発給数に制限はありますが、10,000人と多いことを考えると、それほど心配はいりません。
ちなみに、この発給数は定員超えを理由に、過去2回拡大されています。
申請条件
台湾ワーキングホリデーの申請条件は以下のとおりです。
・日本在住の日本国籍者であること
・過去に台湾のワーホリビザを取得したことがないこと
・申請時に18歳以上30歳以下であること(渡航時ではない)
・申請時に20万円以上の資金があること
・1年以上有効な海外旅行保険に加入すること
申請条件は他のワーホリ協定国と似通っており、特別厳しい条件はありません。
残高証明が20万円以上であることを考えると、費用面でもハードルの低い協定国と言って良いでしょう。
必要書類
台湾のワーホリビザ申請時の必要書類は下記のとおりです。
・パスポート(申請時の残存期間が1年以上のもの)
・ワーホリビザ申請書
・証明写真2枚
・履歴書と台湾での活動計画
・海外旅行保険の加入証明書原本及びコピー
・往復航空券(30万円以上の残高証明があれば不要)
・銀行の残高証明書の原本(3ヶ月以内に発行されたもので、残高が20万円以上のもの)
・住民票
こちらも多くのワーホリ協定国と共通しているものが多いですが、履歴書や活動計画を提出しなければならない点が異なります。
台湾のワーホリは申請費用は無料ですが、特急申請の場合のみ7,700円の手数料が発生します。
申請後は通常約1週間でビザが発給されるため、すぐにワーホリに行きたい!という時にも、それが叶う国となっています。
申請手順
上記の必要書類を揃えたら、まずはビザ申請のための予約を予約用ウェブサイトから行います。
月〜木は予約なしで申請可能ですが、金曜は予約必須なので注意しましょう。
申請は窓口手続きのみとなっており、管轄の弁事処で申請可能です。
弁事処は日本各地に散らばっているため、それほど遠くに行く必要はありません。
また、申請は必ず本人が行う必要があります。
就学&就労条件
就学は、原則3ヶ月までと定められています。
語学学校に通うなら、3ヶ月までということを覚えておきましょう。
就労については期間や内容の定めはなく、ほぼ自由に働くことができます。
台湾のワーキングホリデーにかかる費用
台湾のワーキングホリデーは、比較的安価というのは前述のとおりです。
ですが、具体的にどのくらいの費用が必要なのか気になるところですよね。
ワーホリの費用は人によって大きく異なるため、一概には言えませんが、ここでは参考までに大体の費用をご紹介します。
渡航前の費用
片道航空券 | 約2万円 |
海外保険料(1年) | 約20万円 |
残高証明分 | 30万円以上 |
語学学校(1ヶ月) | 約5万円 |
合計(語学学校を除く) | 約52万円以上 |
合計(語学学校を含む) | 約57万円以上 |
台湾のワーキングホリデーの初期費用として必要なのは、50万円強となっています。
残高証明を提出する際に必要な30万円(片道航空券の場合)は、現地での当面の生活費として使えるため、とりあえず50万円ちょっとの貯金があれば、台湾のワーキングホリデーは実現可能です。
ただし、資金は多ければ多いほど安心ですから、貯められる人はもっと貯めておくと良いでしょう。
語学学校は学校やコースによって費用がかなり異なりますが、ここでは5万円として試算しています。
これより安い場合も高い場合もありますが、語学学校に行く人はその分の資金も用意しておくようにしましょう。
現地での生活費(1ヶ月分)
滞在費 | 約5万円 |
食費 | 約3万円 |
その他費用 (交通費や娯楽費用など) | 約2万円 |
合計 | 約10万円 |
台湾の物価は比較的安いため、ここでは少し余裕を持った試算をしていますが、それほど贅沢をしなければ、1ヶ月に10万円あれば生活はできるでしょう。
もし台湾内を旅行したりするのであれば、その分追加で費用が必要です。
台湾で最低賃金の約600円で週20時間働いたとすると、週12,000円、月50,000円程度の収入を得ることができます。
ちょっと少ないと思うかもしれませんが、十分足しにはなりますよね。
もちろん、フルタイムで働けばそれだけ収入が多くなります。
台湾で英語を学ぶ方法
台湾のワーホリで学ぶ言語は、主に中国語になります。
しかし、台湾でも英語が学べない・習得できないわけではありません。
台湾で英語を学ぶためには、以下の点を意識してみましょう。
・他の国からきた留学生・ワーホリメーカーと交流する(共通言語が英語になる)
・英語力が求められる仕事を探す
・英語のみで授業が行われている英語コースを探す
特に現地の英語コースや英語レッスンなら、台湾人と交流できる可能性もあります。
台湾でも英語は重要視されているため、英語を学べる環境ではありますから、工夫しながら中国語も英語もレベルアップさせてみましょう。
まとめ
台湾はワーホリビザの申請がしやすく、各条件も厳しくなく、物価が安めで、さらに日本に近くて渡航しやすいという、たくさんの魅力を兼ね揃えたワーホリ渡航先の穴場です。
英語力アップを目指してワーホリを考えている人も、少しでも中国語や台湾に興味があるなら、台湾ワーホリを検討しても良いのではないでしょうか。

◇経歴
・英日翻訳および翻訳校正
・Webライター(ジャンル:英語・留学・旅行など)
・英会話講師
・カスタマーサポート/コールセンター(イギリスおよび日本・英語使用)
・カフェ店員(イギリス)
◇資格
TOEIC935点
英検準1級
ケンブリッジ英検FCE合格
◇留学経験
・イギリス:約10ヶ月(ロンドン内語学学校)
・グアテマラ:約3ヶ月(アンティグア内語学学校)
◇海外渡航経験
・イギリス:合計5年弱(内1年10ヶ月ワーホリ)
・グアテマラ:合計9ヶ月
合計50カ国に渡航歴あり
◇自己紹介
国内外で翻訳者兼Webライターとしてフリーランスをしています。これまで手がけた記事は1万記事以上。翻訳経験は通算7年位になります。
21歳の頃語学留学で渡英し、その後ワーホリビザ等を取得し、数年ロンドンで働いていました。
グアテマラへのスペイン語留学経験もあります。