フランス留学を検討しているものの、費用面で不安を感じている方は少なくないでしょう。実際、ヨーロッパの留学は費用が高いことで知られています。
本記事では、留学先として人気なフランスの留学費用について詳しく解説します。
☑️フランス基本情報
☑️フランス留学の費用について
☑️目的別でみるフランス留学の学費
☑️フランス政府奨学金制度
☑️フランス留学を安くする方法ってあるの？
留学生活を安心して快適に送るためには、費用を項目別に把握し、節約できる部分を見つけることが重要です。フランス留学の費用について細かく理解して、快適な留学生活を送るために、ぜひ最後までご覧ください。
フランス基本情報
フランスと言えばどんな印象がありますか？
オシャレの最先端、美術や小説などの芸術、世界的に知られる美食国家の1つ、など華やかイメージをお持ちかもしれません。
フランスは、美しい美術館や景色、美食など、多くの魅力的な要素を持つ国であり、留学先として人気があります。
フランス留学を成功させるためには、渡航前にフランスに関する基礎情報を把握しておくことが重要です。
留学への不安を解消し、確信を持って留学準備を進めましょう。
フランスとは
フランスへの留学を計画されている方は、外務省のページで、最新情報をご確認ください。ここでは簡単にフランスの基本情報をご紹介しまう。
| 項目 | 情報 |
| 面積 | 54万9,134平方キロメートル |
| 人口 | 約6,837万人 |
| 首都 | パリ |
| 言語 | フランス語 |
| 通貨 | ユーロ |
フランス留学の費用について
留学にかかる費用は、国や地域、留学期間、滞在方法、生活スタイルなどによって大きく異なります。
そこで、今回は、フランスにおける1ヶ月の短期留学と1年の長期留学を例に、それぞれの費用内訳を詳しく紹介します。
短期留学の費用一覧(1ヶ月の場合)
フランスへの短期留学の場合、1ヶ月あたり約30〜90万円が目安です。費用には、授業料、滞在費、生活費、渡航費などが含まれます。
具体的な内訳としては、以下になります。
• 滞在費（1ヶ月）: 約10～15万円
• 生活費（1ヶ月）: 約5～20万円
• 渡航費（往復）: 約7～20万円
• 海外旅行保険代（1ヶ月）: 約1～5万円
• その他（交通費など）: 約1～8万円
特にパリなどの都市部に滞在する場合は、滞在費が高くなる傾向があります。また、語学学校の費用は、学校やコースによって異なるため注意が必要です。
短期留学の場合、ビザは90日以内の滞在であれば不要。
長期留学の費用一覧(1年間の場合)
フランスへの長期留学の場合、1年間で約280〜430万円が目安となります。長期留学の場合、留学期間が長くなるほど費用は高くなりますが、学費の割引や生活費の節約によって費用を抑えられます。
具体的な内訳としては、以下になります。
• ホームステイ代（1年間）: 約100～140万円
• 渡航費（往復）: 約10～20万円
• 海外旅行保険代（1年間）: 約20～24万円
• 生活費等（1年間）: 約50～90万円
• ビザ申請関連: 約1～8万円
長期留学の場合、学生ビザの申請が必要です。申請には費用がかかり、フランスのビザの申請料は1万円未満です（2025年2月時点。情報は変更される場合があるため、正確な情報は公式の情報を参考にしてください）。
また3ヶ月以上滞在の場合は、留学保険としてフランスの保険制度である「セキュリティ・ソシアル」への加入が義務付けられています。
目的別でみるフランス留学の学費
フランス留学の学費は、留学の目的によって大きく異なります。ここでは、高校留学、大学・大学院留学、グランゼコール留学の学費について解説します。
高校留学(1年間)
フランスの高校留学の費用は、年間で約230〜300万円が目安です。留学費用には、授業料だけでなく、ホームステイ費や食費も含まれています。
高校留学の場合、現地の高校に通うため、ホームステイをすることが一般的です。ホームステイの費用は、地域や家庭によって異なりますが、比較的リヨンやナント、ニースなどが安く抑えられます。
特にナントはフランスで最も過ごしやすい都市と言われており、初めてのフランス留学にはぴったりの滞在先です。
大学・大学院留学(1年間)／国公立
フランスの国公立大学・大学院の学費は、年間で約35〜50万円が目安です。ヨーロッパでは、大学や大学院の授業料を国が負担する国も多く、フランスもその一つです。
そのため、日本と比較すると学費の負担を減らして学べます。
ただし、2019年以降、ヨーロッパ以外の留学生は一定の学費を支払うことが義務付けられています。詳細については、各大学のウェブサイトで確認してください。
グランゼコール(1年間)
グランゼコールとは、フランスの高等教育機関の中でも特に優秀な人材を育成するための専門学校のような機関です。グランゼコールの学費は、年間で0〜100万円と幅があります。
公立・私立によって費用が異なり、また、専攻する分野によっても学費は変動します。
グランゼコールは、フランスの産業界と密接な関係を持っているため、実践的なスキルを身につけられます。ファッション、料理、ビジネスなど、専門分野を深く学びたい方におすすめです。
フランス政府奨学金制度
フランスには、留学生を支援するための奨学金制度が充実しています。ここでは、フランス政府が提供する奨学金制度について解説します。
フランス政府奨学金制度について
「フランス政府奨学金」は、フランスの高等教育機関で修士課程または博士課程に在籍する留学生を支援する制度です。
フランス政府は、日仏協力の重点分野における優秀な教育プログラムを奨励するため、毎年フランス政府奨学金留学生の募集を行っています。
英語で授業が行われるコースを志望する場合には、フランス語が初心者でも応募が可能です。
エッフェル奨学金
「エッフェル奨学金」は、フランス外務省によって設立された奨学金制度です。エッフェル奨学金プログラムは、フランス外務省が提供する、フランスの高等教育機関で修士号または博士号を取得する優秀な外国人学生を支援するプログラムです。
エッフェル奨学金は、優先研究分野における将来の外国人意思決定者を育成することを目的としており、修士課程では27歳以下、博士課程では32歳以下の外国人学生を対象としています。
フランス留学を安くする方法ってあるの？
フランス留学の費用は、留学期間や都市、滞在方法によって大きく異なりますが、費用を抑えるための方法もいくつかあります。ここでは、フランス留学を安くするための3つの方法について解説します。
留学都市の選択
フランス留学で最も人気のある都市はパリですが、パリは物価が高く、滞在費も高額になる傾向があります。そこで、パリ以外の都市に留学することを検討してみましょう。
例えば、リヨンはパリに次ぐフランス第二の都市であり、物価が安く、滞在費も抑えられます。また、ニースやマルセイユなどもパリに比べて生活費が安い魅力的な都市です。
留学する都市を選ぶ際は、学費だけでなく、生活費や滞在費も考慮して検討しましょう。
学校の選択
フランスには多くの語学学校がありますが、中には格安校と呼ばれる学費の安い学校があります。格安校の講師の質は、必ずしも低いわけではありません。
格安校は、費用を抑えるための工夫を凝らすことで、安価な学費を実現しています。
ただし、小規模校の場合、レベル分けが少なかったり、選択科目が少ないなどのデメリットもあります。大規模校では、長期留学になると学費が割引される制度もありますので、長期留学を考えている場合は、長期割引の存在も忘れずに検討するようにしましょう。
滞在方法の選択
留学中の滞在方法は、ホームステイ、学生寮、シェアハウスなどがあります。一般的にホームステイが最も人気のある滞在方法ですが、費用を抑えたい場合は、学生寮やシェアハウスも検討してみましょう。
学生寮は、学校から近いことが多く、交通費を抑えられます。また、自炊ができるキッチンが付いていることが多いため、食費を節約することも可能です。
シェアハウスは、ホームステイや学生寮よりもさらに費用を抑えられますが、滞在期間が短い場合は、見つけにくい可能性があります。
フランス留学の費用は、工夫次第で安く抑えられます。上記の方法を参考に、自分に合った留学プランを立ててみましょう。
まとめ
この記事では、フランス留学の費用について解説しました。
フランス留学は、短期留学で約30〜90万円、長期留学で約280〜430万円です。フランス留学の費用は、留学期間などさまざまな要素によって大きく左右されます。生活費の内訳と費用を具体的に把握することで、フランスでの生活を具体的に想像できるようになったのではないでしょうか。
フランス留学の費用は、留学の目的や期間によって大きく異なり、特に高校留学、大学・大学院留学、グランゼコール留学では、費用内訳や金額が大きく異なります。
フランス留学を支援する奨学金制度は主に2つあります。1つ目は、フランス政府奨学金です。日仏協力の優先分野における優秀な教育プログラムの促進を目的としております。2つ目は、エッフェル奨学金です。将来の外国人意思決定者育成を目的としております。
フランス留学費用を抑えるには、学費の安い学校を選び、地方都市に滞在し、シェアハウスを利用するなどが有効です。
フランス留学を成功させるためには、事前に綿密な計画を立て、費用を節約する方法を検討することが大切です。
