イギリスファッションの魅力を徹底解説!代表的なブランドや日本のファッションとの違いも紹介

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イギリスを語る上で、外せないのがファッション。実は。私たちが当たり前だと思っているファッションの多くは、イギリスの歴史に大きく関わっています。

ウェディングドレスの色として白が定番となったのは、イギリスのヴィクトリア女王が自身の結婚式で白いドレスを着用したのがきっかけ。さらにトレンチコートは、第一次世界大戦でイギリス軍のために開発された防水コートが始まりです。

本記事では、現代のファッションにも大きな影響を与えているイギリスのファッションの特徴や魅力について徹底解説!イギリスを代表するファッションブランドはもちろん、人気のファストファッションや、日本のファッション文化との違いも紹介します

実用性と機能性を重視するイギリスのファッション

イギリスのファッションは実用性と機能性を重視したものがとても多いです。例えば、ブレザーやトレンチコートなどはまさにその代表例。一日で春夏秋冬の四季をすべて経験する、とも言われるほどに変化しやすいイギリスの気候に耐えうる、かつおしゃれに見せるのがイギリスファッションです。

例えば、イギリスでは雨が頻繁に雨が降りますが、イギリス人の多くは土砂降り以外は傘を差しません。イギリスの服には、フードが付いているものがとても多いです。

日本ではフード付きの服というとパーカーやジャケット、あるいは雨がっぱ的なものを想像するかもしれませんが、カーディガンやTシャツなど、意外なアイテムにもフードがついています。そして、デザインもおしゃれ!

他にも、雨で服が濡れることが多いからか、固くずれしにくい硬めの素材だったり、中にパットが入っていたりする服も多いです。

以上のように、気候環境に合わせて実用的かつ機能的でありながらも、おしゃれさを忘れない。それがイギリスファッションのポイントです。

イギリスを代表するファッションブランド

イギリスには、安定しづらい天候がきっかけで生まれた、長年愛され続けるファッションブランドが豊富にあります。

以下では、イギリスを代表するファッションブランドを紹介します。

Burberry(バーバリー)

イギリスを代表するブランドといえば、1856年に創立されたバーバリー英国王室御用達(ロイヤルワラント)を何代にもわたって授けられているほどのブランドです。多様なアイテムの中でも特に人気が高いのが、バーバリーのトレンチコートです。

19世紀後半、農民が服に汚れがはねるのを防ぐための上着から着想を得たギャバジンという素材を発明し、特許を取得したことで話題になりました。また、19世紀末のボーア戦争では、トレンチコートの前身となるタイロッケンコートを製造。第一次世界大戦時にはトレンチコートを開発し、英国陸海軍に採用されました。高級ブランドという優雅なイメージとは異なり、人気になったきっかけは実用性と耐久性を追求した洋服づくりです。

バーバリーと聞いてイメージするのはチェック柄。誰もが一度は憧れたことのある特徴的な柄ですが、もともとはコートの裏地でした。1924年ごろにチェック柄も注目されるようになったことから、一躍大ブームに。近年は高級路線を強化する一方で、フレグランスやコスメにも力を入れるなど、イギリス内外の多くの人に愛され続けています。

Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)

イギリス・ロンドンのパンクファッションの火付け役となったのが、ヴィヴィアン・ウエストウッド。デザイナーの名前を冠したヴィヴィアン・ウエストウッドは、地球と王冠を組み合わせたロゴで知られています。

ヴィヴィアンはイギリスの伝説的ロックバンドであるセックス・ピストルズのマネジャーもしていたので、日本ではロック音楽好きの方にもなじみがあるかもしれません。

1971年創業のブティックから始まったヴィヴィアンのファッションの特徴は、パンクな組み合わせとタータンチェックです。服だけではなくバッグや小物、アクセサリーに時計や香水など、幅広いアイテムが展開されています。

Paul Smith(ポール・スミス)

男性にも人気が高いのが、ポール・スミス。ポール・スミスも、デザイナーの名前を冠したブランド名になっており、1970年にセレクトショップとして創業されました。

開業後、徐々にポール・スミス自身がデザインした商品を世に出していき、1976年のパリコレへの参加で一躍有名となりました。

ちなみに、メンズファッションのイメージが強いポール・スミスですが、ウィメンズや子供向けの展開もあります。イギリス首相の就任式のスーツに選ばれたり、エリザベス女王からナイトの称号を受勲したりするなど、ブランドの実力と知名度は折り紙付きです。

ポール・スミスの特徴は、無地にワンポイントとしてあしらわれたカラフルなストライプ。他のブランドと同様に、アパレルアイテムだけでなく財布やかばんなど小物も多数展開しています。

HUNTER(ハンター)

スコットランドで創業された、ゴム製ブーツで知られるハンター。丈夫かつ品質の高さから、世界大戦でも使用されていました。

レインブーツは色のラインナップが充実しており、雨の日も足元から明るい気持ちでおしゃれを楽しめます。アンジェリーナ・ジョリーやケイト・モスなど世界的なセレブリティも愛用しています。

現在はゴム製ブーツの他にもリュックサックやバッグなど、小物類も扱っています。

HARRIS TWEED(ハリスツイード)

ハリスツイードもイギリスを代表するブランドのひとつです。ハリス島の厳しい寒さの中で育まれた強い羊毛をハリス島にて手織りしたもののみが、ハリスツイードとして認められています。

保温性と撥水性はもちろん、耐久性の高さもハリスツイードの特徴です。上品なデザインが魅力ですが、色合いによってはカジュアルな着こなしも楽しめますよ!

イギリスの人気ファストファッション・カジュアルウエア

イギリスには先ほど紹介したようなハイブランドだけではなく、ファストファッションも豊富にあります。以下では、イギリスで人気のファストファッションやカジュアルウェアを紹介します。

Primark(プライマーク)

プライマークは、イギリスでよく見かけるファストファッションのひとつです。イギリスでは多くの人に馴染みのあるブランドですが、実はアイルランド発のファストファッションブランドです。

日本でいうところのGUやしまむらのような位置づけのメーカーで、一般的にも浸透しているのですが、現地の人でも呼び方がバラバラなのが興味深いところ。「プライマーク」が正しい発音のようですが、「プリマーク」「プラマーク」「プリマルク」など、それぞれ好きな呼び方をします。イギリスでそれっぽい店の名前が出てきたら、プライマークだと思うと良いでしょう。

プライマークの特徴は、とにかく安価なこと。質は値段なりですが、店舗数が多く、とっさに服が必要になった際に役立ちます。また、ハリー・ポッターのような人気のキャラクターやメーカーとコラボすることも多いです。お手頃価格でキャラクターグッズを購入できることから、人気を博しています。

Top Shop(トップショップ)

イギリスを代表するファストファッションブランドといえば、トップショップです。残念ながら日本では店舗が完全撤退してしまっていますが、地元のイギリスでは現在も人気店として君臨しています。ファストファッションでありながらも、テイラー・スウィフトをはじめとしたセレブにも人気のあるブランドです。系列店にはメンズ用のTop Manもあります。

1964年に北アイルランドから始まったトップショップ。手ごろな価格にもかかわらず、おしゃれな商品がそろっていることで知られています。キャサリン皇太子妃も公務で着用し、話題となりました。イギリスのトップモデルであるケイト・モスがプロデュースしたラインなども人気で、定番のファストファッションブランドとしてイギリスで強い支持を得ています。

Marks&Spencer(マークス&スペンサー)

アパレルだけでなく食品店としても広く知られているのが、マークス&スペンサーです。品質の良さから創業以来長年イギリスで愛されてきました。自社のプライベートブランドを複数展開しており、レディース・メンズ・キッズ、それぞれ豊富なラインナップを誇ります。

日常的な必需アイテムからフォーマル用まで、充実のバラエティとなっています。

Superdry(スーパードライ)

「極度乾燥しなさい」という謎の日本語が書かれたファッションアイテムで知られているのが、スーパードライです。カジュアルブランドではあるものの値段は決して安くないため、ファストファッションと言うのは難しいかもしれません。最近は人気も下火になっているようですが、日本人としては気になってしまうメーカーです。

日本のビール「アサヒスーパードライ」から着想を得たという決まり文句ですが、商標の関係で日本での店舗販売や公式な輸入はされていません。公式通販でのみ、購入可能です。

スーパードライの特徴は、不自然な日本語ロゴ。服だけでなく帽子やかばんなどのアイテムも充実しています。

イギリスと日本のファッション文化の違い

以下では、日本とイギリスのファッション文化の違いについて紹介します。

TPOに合わせたメリハリのある服装を重視する

イギリスのファッション文化では、TPOに合わせたメリハリのある服装が重視されています。

平均的に、イギリス人は日本人ほどファッションにお金をかけません。新品の服を買うよりも、古着屋で服を購入することもよくあります。古着屋でいかにお気に入りの服を見つけることができるか、がイギリス人にとってのファッションセンスのバロメーターになっています。イギリス人はレトロな洋服を着こなすイメージがあるとすれば、古着屋を活用する文化からかもしれませんね。

また、TPOに合わせてファッションにメリハリをつけるのも、イギリスのファッション文化の特徴です。例えば、イギリスでは大学に行くためだけにかわいいスカートやヒールを履いたりはあまりしません。大学は学問のために行く場所という意識が強いからか、シンプルな服装の人が多いです。シャツにジーンズと上着のようなスタイルが、大学ファッションの鉄板です。

一方で、ミュージカルを観劇しに行くときにはしっかりとドレスアップします。女性はヒールのある靴、男性であればジャケットは最低限必須という空気。

以上のように、イギリスでは、カジュアルさやシンプルさが求められる場と、洗練さが求められる場が明確に分かれています。TPOに合わせたメリハリのある服装がイギリスでは求められます。

一人ひとりが好きなファッションを楽しむ

イギリスでは人からどう見られるかを気にするよりも、自分が好きなファッションを楽しむ傾向が強いです。そのため、自分に似合っているかどうかよりも自分が好きかどうかで服を選ぶ人が多いと言えるでしょう。

自分たちの思い思いのファッションに身を包んで人々が闊歩する様は、見ていてなかなかに気持ちのよい光景です。

まとめ

イギリスは歴史と文化がとても深い国なので、ファッションひとつとっても非常に奥深く、語りつくすことが難しいほどです。 イギリス発のブランドも多岐にわたって数多くありますし、日本と違って自由な服装を楽しむ人がとても多いです。

気候やTPOに合わせたファッションを心がけながら、ぜひ自分の好きなイギリスのファッションを追求してみてください。

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