今回は「原点」という言葉を、どう英語で表現するのかをご紹介します!
英語学習では、語彙力をどれだけ伸ばすかが1つのキーポイントになります。なぜなら、語彙力を伸ばすことで英会話力・英語表現力の幅が広がるからです。
そのためには、さまざまな英単語・英語表現を意味を含めてしっかりと覚えておくことが大切・・・なのですが、語学学習の難しいところは、覚えるものの多さと活用する機会の少なさにあると筆者は思っています。
しかし、語彙力の向上は冒頭でも記述した通り英会話力と英語表現力に繋がる大切なステップですので、諦めず少しずつ語彙力を増やしていきましょう!
今回ご紹介する「原点」という言葉ですが、普段の日本語での会話ではあまり登場しないかもしれませんね。一方で、新聞やネット記事などに「○○の原点は〜」等の文章をみる機会があると思います。
ならば、会話ではあまり使う必要が無さそうだから今覚えなくてもいいのでは・・?と思いましたか?
ちょっとまって!「原点」という言葉は別の言い方に言い換えることもできませんか?
いくつかの言い換えができる言葉は、1つメインの言葉を覚えておくと派生して覚えることができるので、後回しにするのではなくついでに覚えてしまう!という考えで取り組んでみましょう!
今回は、「原点」だけではなく言い換えた言葉も一緒に紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね!
- 原点とは
- 原点 英語表現
- 原点:Origin・Starting point
- 原点を表す英語表現:Origin
- 原点を表す英語表現:Starting point
- 初心 英語表現
- 振り返る 英語表現
- まとめ
原点とは
まずは、今回のメインである「原点」という言葉からご紹介します。英単語を覚えるには、まず日本語の意味を理解することから始めるのがコツです!ということで、「原点」という言葉を改めて日本語で見てみましょう。
長さを測定する場合に基準となる点。
物事を考えるときの出発点。「—に帰って考えなおす」「戦後思想の—」
《origin》数学で、座標の基準になる点。平面・空間では座標軸の交点、数直線上では0点
マージャンで、勝ち負けをはかる基準となる点数。
引用:https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%8E%9F%E7%82%B9/
辞書を引いてみると4つの意味がでてきました。基本的な使い方や意味の理解度で言えば、1と2の意味ですよね。
このコラムの冒頭で、「原点」という言葉自体をあまり会話では使わないと記述しました。
しかし、原点回帰という言葉は割と会話で出てきたりしませんか?原点回帰は日本語で言う慣用句ですが、TV番組のテロップやニュースなどでもよく聞くでしょうし、会話でも時々出てきたりしませんか?
ひとつひとつの言葉について改めて考えてみると、あまり会話に出ないな?実はよく聞いているな?など気付きが見つかるはずです。
こういった気付きは、語学学習にとっては母国語との相違・類似に気付く勉強法の1つになりますので、語彙力を増やす時には、まず母国語である日本語の意味・使い方を理解してから英語の意味を調べて覚えることを意識してみてください。
原点 英語表現
さて、本題の「原点」について英語表現を学んでいきましょう!「原点」を表す英語は大きく2つありますので、まず和英辞書を見てみましょう。
原点:Origin・Starting point
2つの英語表現がでてきました。実は、この2つの意味のニュアンスは少々異なります。その違いはこの後それぞれご紹介していくとして、まずはこの2つが今回の「原点」を表す英語表現と覚えておきましょう。
原点を表す英語表現:Origin
1つ目のoriginという英語表現についてご紹介します。この言葉は1度は聞いたことがある人も多いかと思います。まずは日本語の意味を見てみましょう。
Origin:起源、発端、源泉、源、原因、生まれ、素姓「原点」という言葉を言い換えてみようと考えた時、originの意味の起源・発端という言葉を使うことができます。originが持つニュアンスは“なにかの始まり”というニュアンスが強い言葉です。
このoriginが英語圏では「原点」という意味でよく使われている英語表現なので、とてもポピュラーな英単語となります。
originのもつ始まりの意味合いと「原点」が持つ始まりはニュアンスが同じなため、何かの技術の発祥・文化の発祥を伝えたいときに、このoriginを使います。
遺跡の起源は1700年代にまで遡ると言われている。
原点を表す英語表現:Starting point
次に紹介するのは、starting pointです。この言葉も、「原点」を表す英語表現の1つなので覚えておきましょう。
Starting point:出発点、起点starting pointの場合は、意味は二つだけですので覚えやすいですね。starting pointには開始位置(スタート地点)・発端というニュアンスが含まれていて、物理的な開始位置やプロジェクトのスタートといったような意味合いを含んでいます。
originとの使い分けに注意してみてくださいね。
レースのスタート地点はどこですか?
初心 英語表現
今回の「原点」という言葉は、慣用句に原点回帰という言葉がありますと冒頭に記述しました。原点回帰とは“初心に返る(戻る)”という意味です。なので、今回はこの「初心」という英語表現もご紹介しちゃいます!
「初心 英語」という言葉をネットで検索してみると、「初心」という英単語が無いことに気付く方もいるかもしれません。実は、「初心」という言葉がこれだ!という英単語はありません。しかし、英語表現はあります。
どういう意味?と混乱した方もいるかもしれませんが、何が言いたいかというと、英語にはズバリ当てはまる英単語があるときと、言葉のニュアンスを説明するような英語表現をする必要があるときの2パターンが存在します。
後者はどういう事かというと、バチっと当てはまる英単語が無い時にイディオムを使う、または、伝えたい言葉のニュアンスを説明する必要があるのです。
今回の「初心」という言葉も日本語特有の意味を持つため、ネイティブスピーカーにはニュアンスがなかなか伝わりにくいのです。なので、何を伝えたいのかをしっかり英語表現で伝える必要があります。
「初心にかえる」という意味を伝えたければ、
Back-to-basics
この表現が一番分かりやすくて、使いやすく伝わる英語表現ではないかと筆者は思います。あとは、「初心」を使ったことわざで最もよく聞くのが、
初心忘るべからず
2.Never forget your first resolution.
3.Don’t forget the beginner’s humility.
4.Back to a beginner's spirit.
このことわざで4つほど英語表現を出してみました。このどれかでも意味は伝わります。
1は、resolutionに「決議・覚悟」という意味があるので、最初の覚悟を忘れないことというニュアンスが含まれています。1と2は冒頭の言葉が変わっただけですが、2の方が少々強めな口調かもしれません。
3は、humilityに「謙虚さ・謙虚であること」という意味があるので、初めの謙虚さを忘れないでというニュアンスです。
4は、spiritに「魂・心意気・根性・精神」という意味があるので、初めの心意気や初めての気持ちに戻ろうというニュアンスです。
何をするにしても、基本に立ち返る(初心に戻る)ことが大切だ。
仕事に慣れてきたときこそ、初心に戻って業務を見直す必要がある。
初心にかえるという言葉自体を使わないかもと思うかもしれませんが、意外な場面で喋る・書く機会が出てくることもあるので、ぜひ覚えてみてください。
振り返る 英語表現
最後にもう1つご紹介するのは、「振り返る」という英語表現です。「原点」という言葉を使う時には、やはり「戻る」という言葉を使うことが多いと思います。
その「原点に戻る」という意味は、今回ご紹介する「振り返る」という言葉に言い換えることもできますよね。ということで、「振り返る」もご紹介しちゃいます!
「振り返る」でいえば、大きく4つほどの表現があります。
2.reflect on
3.reminisce
4.review
1は、「振り返る」の英語訳で一番使われている英語表現です。過去の思い出や経験・出来事を思い出すというニュアンスがあります。
学生時代は楽しかったし、よく振り返っている。
2は、自分の決断や判断、行動について深く熟考するというニュアンスc_purpleが含まれています。会社内での会話やビジネスシーン、大事な決断・行動をする際などに使います。
私は出席した会議についてのプレゼンテーションを振り返った。
3は、楽しい思い出や出来事について振り返るときに使う表現です。友人・家族、学生時代の友人と過ごした時間などを表現する際に使います。
高校の時の友人とよく高校時代のことを思い出す。
4は、日本語でもある「レビュー」です。お馴染みですね。このレビューも「振り返る」という意味合いを持つ表現です。何かを再評価する時などに使います。
彼は自分の行動を見直し、ミスの原因を探った。
以上のように、「振り返る」という表現は4つほどあるので、参考にしながらニュアンスと一緒に表現を覚えてみてくださいね。
まとめ
今回は「原点」という言葉とともに、「原点」という言葉に近しい「初心」「振り返る」もご紹介してきました。今回紹介した中で、自分が一番覚えやすい・使いそう・よく使うニュアンスが含まれているものを選んで、とりあえずそれから覚えるというのも良いと思います。
大事なのは覚えようとする意識なので、その意識を持っている間に頭に入れていきましょう!一度にたくさん覚えるのではなく、少しずつ語彙力を増やしていけば必ず英語スキルは向上していきますので、自分のペースを見つけて学習していってくださいね!

◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.