「今日はフレックスで早めに帰るつもりだ。」
「フレックス勤務を活用すれば、通勤ラッシュを避けて快適に通えるね!」
「フレックスを取り入れている会社で働きたいな~」
日本で使われている「フレックス」は、社員が仕事をする時間を柔軟に調整できる勤務制度のことです。自分の予定や仕事状況などに合わせて、始業時間・終業時間を調整できることが魅力です。
ただ、この「フレックス “flex”」は、日本と海外では意味合いに少し違いがあります。本記事では、フレックスの英語表現と使い方について詳しく紹介します。関連表現である“flexible”、“flexibility”、“flextime”などの表現についてもまとめました。ぜひ毎日の英語学習にお役立てください!
フレックスは英語? 意味と使い方
日本で一般的に使われている「フレックス」は、英語の“flex”が由来の言葉です。ただし、日本語で使われる「フレックス」は省略された形で、正確には「フレックスタイム制 “flextime”」のことを指しています。省略形の「フレックス」という表現は、日本で独自に広まった和製英語的な用法です。
フレックスタイム制は、従業員が出勤・退勤時間を自由に選べる勤務制度で、企業が定めた一定の労働時間を満たせば、自分のライフスタイルや仕事の進捗に応じて働く時間を調整できます。ヨーロッパや北欧ではワークライフバランスが重視されているため、この制度が広く普及しています。日本でも、フレックス制度を採用する企業が増加していますよね。
なお、英語圏では日本語の「フレックス」にあたる表現として、“flexible hours”や“flextime”が使われます。
Flexの意味
"flex" にはいくつかの意味があり、文脈によって解釈が異なります。“flex”の意味をまとめると以下の通りです。
He flexed his arms to show his strength.
彼は自分の腕を曲げて力を見せた。
The company’s flex in work hours is appreciated by employees.
会社の勤務時間の柔軟性は従業員に感謝されている。
また、“flex”には「自慢する」「見せびらかす」といったスラング的な意味もあります。たとえば、“She showed off her flex with a new car.”で、「彼女は新しい車を見せびらかして自慢した。」といった使い方もできます。
Flexの関連表現
続いて、“flex”の関連表現を4つ紹介します。
・Flexibility
・Flextime
・在宅勤務
それぞれ例文とともに解説していきます。
Flexible
“flexible”は、主に「柔軟な」「適応性のある」「融通のきく」といった意味を持つ形容詞です。何かが物理的に柔らかく曲げやすい状態であることや、スケジュールや考え方が変化に応じて柔軟に調整できることを示します。
たとえば、“She has a flexible body.”(彼女は柔軟な体を持っている。)という文では、身体が柔軟であることを表現しています。また、“Our work hours are flexible.”(私たちの勤務時間は柔軟です。)というように、仕事の時間が自由に調整できることを伝えることも可能です。
ビジネスシーンでは、「柔軟性のある」の意味でよく使われます。たとえば、“You have a flexible approach to problem-solving.”(あなたは問題解決に対して柔軟なアプローチを持っている。)と言うことで、固定観念にとらわれず、さまざまな方法で問題に取り組む姿勢を表現することが可能です。
“flexible”は、物理的な柔軟性から、状況に応じた適応能力まで、幅広い文脈で使用できます。
その計画は柔軟で、必要に応じて調整できます。
急速に変化する市場では、柔軟性が重要です。
その会社は、従業員に配慮して柔軟な勤務時間を提供しています。
Flexibility
“flexibility”は、「柔軟性」「適応性」という意味の名詞です。“flexibility”は、物理的な柔軟さから精神的な適応性、さらには計画や制度の柔軟性まで、さまざまな場面で使われます。
たとえば、身体的な柔軟性について話す際には、“Yoga improves physical flexibility.”(ヨガは身体の柔軟性を向上させる)と言うことができます。また、ビジネスの文脈では、“Flexibility is key to our business success.”(柔軟性が当社の成功の鍵です。)といった具合で活用することも可能です。
“flexibility”は、物理的な柔軟さだけでなく、会社や個人がさまざまな状況に適応し、より効率的かつ効果的に対応するための重要な能力を示す言葉です。
柔軟性は変化に適応するのに役立ちます。
スケジュールの柔軟性に感謝しています。
ダンサーは良いパフォーマンスをするために柔軟性が必要です。
Flextime
“flextime”は、日本語の「フレックス」にあたる言葉で、柔軟な勤務時間を意味します。始業時刻や終業時刻を柔軟に調整できるため、プライベートや仕事の都合に合わせて働くことが可能です。
“flextime”は、仕事と生活のバランスを改善し、従業員の満足度や生産性を向上させることを目的としており、世界各国で普及しています。現代の働き方において重要な要素となっているので、日常会話やビジネスの場でもよく使われます。
昨日残業したので、今日はフレックスを使って遅くいきます。
フレックス制度を利用すれば、私は早く仕事を始めて午後に終えることができます。
多くの企業が優秀な人材を引き付けるためにフレックス制度を導入しています。
フレックスタイム導入してる?
在宅勤務
日本でも一般的になった「在宅勤務」は、英語で以下のように表現します。
・Work remotely:リモートワーク
・Remote working:リモートワーク
・Telework:テレワーク
「在宅勤務」を意味する最も一般的な英語は"work from home"です。略して“WFH”と表現することも可能です。ほかにも、 "remote work" (リモートワーク)や "telework"(テレワーク) などと表現することもできます。
ただし、"work remotely" や "remote working" は「遠方から働く」という意味のため、自宅での勤務に限りません。カフェや図書館など、さまざまな場所で働く働き方に対しても使える表現です。
私は毎日の通勤を避けるため、在宅勤務を好みます。
パンデミックの間、私は数ヶ月間在宅勤務をしなければなりませんでした。
リモートワークは近年ますます人気が高まっています。
わたしは、より良いワークライフバランスを持つためにテレワークを好みます。
まとめ
この記事では、「フレックス」の意味や英語表現について紹介しました。英語の“flex”は、「柔軟性」や「曲げる」といった複数の意味を持つ単語です。
一方、日本語の「フレックス」は“flex”が由来になっているものの、実際には“flextime”(フレックスタイム)を略した表現です。英語で「フレックス」(フレックスタイム制)のことを伝えたい際には、“flextime”と言うようにしましょう。
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◇経歴
・アメリカLAにてアパレル勤務
・英会話スクールに10年ほど勤務
◇海外渡航経験
留学:アメリカのLAに4年間留学
海外旅行:ドイツ・フランス・スイス・メキシコ・イタリア・グアムなど
◇自己紹介
英語関連の記事を中心に執筆するWebライター。中学生で日本を出ることを決意し、高校卒業後に渡米。アメリカではさまざまな国の学生と、濃い海外生活を送る。現在は関東の田舎でのんびり生活。今後の目標は、娘との親子留学と夫婦でのクルーズ旅行。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.