常夏の楽園、フィリピンへの旅行を計画中ですか?
美しいビーチや活気ある文化に心惹かれる一方で、海外旅行には予期せぬ落とし穴も潜んでいます。
この記事では、せっかくの旅を最高に楽しむために、事前に知っておくべき注意点をまとめました。
出発前にしっかりチェックして、忘れられない思い出を作りましょう!
フィリピン旅行の注意点:治安面
フィリピンは、美しい自然や陽気な人々との触れ合いが魅力ですが、日本と異なる治安状況も理解しておくことが大切です。
ここでは、安全に旅を楽しむために、特に注意しておきたいポイントを5つご紹介します。
1. スリや置き引きに警戒
観光客が多く集まる場所や公共交通機関では、スリや置き引きが頻繁に発生します。
特に、ジプニー(乗り合いバス)やLRT/MRT(高架鉄道/地下鉄)、市場など混雑する場所では注意が必要です。
・対策:
- 貴重品は分散して持ち歩き、常に身につけておく。
- リュックサックは前に抱え、ファスナーやフラップはしっかり閉める。
- ズボンの後ろポケットに財布やスマートフォンを入れない。
- レストランやカフェで席を離れる際は、荷物を置いたままにしない。
- 見知らぬ人に安易に声をかけられても警戒する。
2. 夜間の外出は慎重に
夜間は犯罪に巻き込まれるリスクが高まります。
特に、一人歩きや治安が悪いとされるエリアへの立ち入りは避けるべきです。
対策:
- 夜間の外出はできるだけ控え、必要な場合は複数人で行動する。
- 明るく人通りの多い道を選ぶ。
- タクシーを利用する場合は、流しのタクシーではなく、ホテルや商業施設の配車サービスを利用する。
- Grabなどの配車アプリを利用するのも有効な手段。
3. 詐欺やぼったくりに注意
観光客を狙った詐欺やぼったくりも報告されています。
親切そうな人に声をかけられても、安易に信用しないことが重要です。
対策:
- タクシーに乗る前に料金を確認するか、メーター制であることを確認する。
- 高額なツアーや物品を強引に勧誘してくる場合は、きっぱりと断る。
- 両替は空港や信頼できる両替所で行い、レートを事前に確認する。
- 路上で声をかけてくる自称ガイドには注意する。
4. 地域ごとの治安情報を把握する
フィリピンは地域によって治安状況が大きく異なります。
渡航前に外務省の海外安全ホームページなどで、目的地の治安情報を確認しておくことが重要です。
特に、ミンダナオ島の一部地域は危険度が高く、渡航が推奨されていません。
対策:
- 渡航前に最新の治安情報を確認する。
- 危険な地域には近づかない。
- 現地の日本大使館や総領事館の連絡先を控えておく。
フィリピンは比較的安全な国ですが、首都のマニラなど、中には治安面が心配な地域もあります。
これらの注意点を参考に、楽しいフィリピン旅行にしてくださいね。
フィリピン旅行の注意点:食事面
フィリピン料理は、スペインや中華などの影響を受け、独特の甘酸っぱさや塩辛さが特徴です。
多様な味わいを楽しめる一方で、衛生面などいくつか注意すべき点もあります。
ここでは、食事面で注意したいポイントを3つご紹介します。
1. 生水は飲まない
水道水の水質は地域によって異なり、飲用には適さない場合があります。
生水を飲むとお腹を壊す可能性があるので、必ずミネラルウォーターを購入しましょう。
レストランやホテルで提供される水も、念のため確認することをおすすめします。
対策:
- ミネラルウォーターを購入して飲む。
- 氷にも注意し、信頼できる場所で提供されるものか確認する。
- 歯磨きの際もミネラルウォーターを使用する。
2. 生ものは避ける
刺身や加熱されていない貝類などの生ものは、食中毒のリスクが高いため、できるだけ避けるようにしましょう。
特に、衛生管理が行き届いていない可能性のある屋台などでは注意が必要です。
対策:
- 肉や魚介類は十分に加熱されたものを食べる。
- サラダなどの生野菜も、衛生的な環境で作られたか確認する。
- 屋台で食事をする場合は、調理の様子を見て清潔そうなお店を選ぶ。
3. 食材の衛生管理に注意
市場などで食材を購入する際は、新鮮かどうか、衛生的に管理されているかを確認しましょう。
調理する際も、しっかりと火を通すことが大切です。
対策:
- 魚介類は目が澄んでいて、臭みがないか確認する。
- 肉は変色がなく、ドリップが出ていないか確認する。
- 果物は傷みがなく、清潔な場所に置かれているか確認する。
日本とは異なる食文化を楽しめるフィリピン料理は、旅行の大きな楽しみの一つです。
上記の注意点を踏まえて、安全に食事を楽しみましょう。
フィリピン旅行の注意点:服装面
1. 基本は夏服、ただし日差し対策は必須
フィリピンは一年を通して高温多湿な気候です。
そのため、基本的には日本の夏服で過ごすことができます。
通気性の良い綿や麻素材のものがおすすめです。
ただし、日差しは非常に強いため、紫外線対策はしっかりと行いましょう。
対策:
- 半袖、短パンなど涼しい服装を基本とする。
- 薄手の長袖シャツやカーディガンを持参し、日焼け対策や冷房対策に活用する。
- 帽子やサングラスは必須。
- UVカット効果のある日焼け止めをこまめに塗る。
2. 室内や移動中の冷房対策も忘れずに
ホテルや商業施設、公共交通機関などでは、冷房が強く効いている場合があります。
薄手の羽織るものがあると、温度調節がしやすく便利です。
対策:
- 薄手のカーディガンやパーカー、ストールなどを一枚持参する。
3. 靴は歩きやすいものを
観光地を巡る際は、たくさん歩くことが多いです。履き慣れた歩きやすい靴を選びましょう。
ビーチリゾートへ行く場合は、サンダルもあると便利です。
対策:
- スニーカーなど歩きやすい靴を持参する。
- ビーチサンダルや濡れても良いサンダルもあると便利。
4. 雨季の対策も考慮する
フィリピンには雨季があり、突然のスコールに見舞われることがあります。
雨具の準備もしておくと安心です。
対策:
- 折り畳み傘やレインコートを持参する。
- 速乾性のある素材の服を選ぶと、濡れても乾きやすい。
フィリピンの気候や文化に合わせた服装を準備することで、より快適で楽しい旅になるはずです。
これらのポイントを参考に、準備を進めてみてくださいね。
フィリピン旅行の注意点:交通・移動面
フィリピン国内の移動手段は多様ですが、日本とは異なる点も多く、事前に注意しておきたいことがあります。
スムーズで安全な移動のために、以下4つのポイントを押さえておきましょう。
1. 主要な移動手段と特徴を把握する
・ジプニー (Jeepney): カラフルな乗り合いバス。地元の人々の生活に密着した移動手段ですが、ルートや料金が曖昧な場合もあり、初心者にはやや難易度が高いです。
スリなどの犯罪に遭いやすい点にも注意が必要です。
・タクシー (Taxi): 日本に比べて安価ですが、メーターを使わない、不当な料金を請求されるなどのトラブルも報告されています。
・バス (Bus): 長距離移動の主要な手段。エアコン付きと無しがあり、料金や快適さが異なります。
・LRT/MRT (Light Rail Transit/Metro Rail Transit): マニラ首都圏の高架鉄道と地下鉄。
渋滞を避けるのに便利ですが、時間帯によっては非常に混雑します。
・トライシクル (Tricycle): オートバイの横に座席を付けた三輪車。近距離の移動に便利ですが、料金交渉が必要な場合が多いです。
・Grab: 東南アジアで広く利用されている配車アプリ。料金が事前に確定し、クレジットカード決済も可能なため、比較的安心して利用できます。
2. 料金交渉は慎重に
タクシーやトライシクルなど、メーター制でない乗り物を利用する際は、乗車前に料金交渉をしっかり行いましょう。
相場を知っておくことが大切です。
対策:
- 乗車前に目的地までの料金を運転手と確認し、合意してから乗る。
- 不安な場合は、ホテルや観光施設のスタッフに料金の目安を尋ねる。
- 少額の紙幣を用意しておくと、支払い時に便利です。
3. 時間に余裕を持った移動計画を
フィリピンでは、交通渋滞が頻繁に発生します。
特にマニラ首都圏では、通勤時間帯だけでなく、日中でも渋滞することがあります。
移動には時間に余裕を持って計画しましょう。
対策:
- 移動時間を多めに見積もっておく。
- 可能であれば、渋滞しやすい時間帯の移動を避ける。
4. 配車アプリの活用を検討する
Grabなどの配車アプリは、料金が明確で、目的地までスムーズに移動できるため、初めての旅行者や英語に不安がある方におすすめです。
対策:
- 事前にスマートフォンに配車アプリをインストールし、登録しておく。
- Wi-Fi環境下で目的地の設定や配車依頼を行う。
フィリピン旅行でできる安全対策
フィリピンは比較的安全な国ですが、地域によっては治安に不安が残る場合もあるため、しっかり安全対策をしておく必要があります。
ここでは、フィリピン旅行でできる安全対策を3つご紹介します。
①貴重品を適切に管理する
・分散して持ち歩く: 現金やクレジットカード、パスポートなどの貴重品は、一つの場所にまとめて保管せず、複数の場所に分散して持ち歩きましょう。
万が一、一つを紛失したり盗まれたりした場合でも、被害を最小限に抑えることができます。
・肌身離さず持つ: 貴重品は、ウエストポーチやセキュリティポーチなど、常に身につけていられるものに入れ、体の前で持つようにしましょう。
リュックサックの背中側や上着のポケットなどは、盗難に遭いやすいので避けるべきです。
・ダミーの財布を活用する: 少額の現金や期限切れのカードなどを入れたダミーの財布を用意しておくと、もし強盗に遭ってしまった場合に、抵抗せずに差し出すことで、より深刻な被害を避けることができる可能性があります。
②宿泊先でも安全対策を忘れない
・セキュリティの確認: ホテル到着後、ドアや窓の鍵がしっかりとかかっているか、室内にセキュリティボックスがあるかなどを確認しましょう。
・ドアチェーンや覗き穴の利用: ドアを開ける際は、必ずドアチェーンをかけたまま応対するか、覗き穴から相手を確認するようにしましょう。
・貴重品の保管: 外出する際は、貴重品をセキュリティボックスに保管するか、常に身につけて持ち歩きましょう。
③甘い言葉や親切な誘いに警戒する
・安易に信用しない: 見知らぬ人に親切に声をかけられても、すぐに信用しないようにしましょう。
特に、「道案内をします」「格安のツアーを紹介します」といった誘いには注意が必要です。
・個人情報を教えない: ホテル名や部屋番号、行動予定など、個人に関わる情報をむやみに他人に話さないようにしましょう。
SNSなどへの不用意な投稿も控えるべきです。
・高額な買い物や契約は慎重に: その場で即決を迫るような高額な買い物や契約は避け、一旦保留して信頼できる第三者に相談するなど、慎重に対応しましょう。
フィリピン旅行でトラブルに遭った際の緊急連絡先
フィリピン滞在中に予期せぬトラブルに遭遇した場合、迅速な連絡と適切な対応が重要です。
以下に主な緊急連絡先をまとめたので、もしもの時のためにチェックしておきましょう。
緊急通報:
- 警察: 117 (地域によっては異なる場合あり)
- 消防・救急: 117 (地域によっては異なる場合あり)
在フィリピン日本国大使館/総領事館:
- 在フィリピン日本国大使館 (マニラ): +63 (02) 8551-5710
- 在セブ日本国総領事館: +63 (032) 231-7321
- 在ダバオ日本国総領事館: +63 (082) 221-3100
その他:
- ツーリストポリス (Tourist Police): 主な観光地に配置されています。
事件・事故の被害に遭った場合や、トラブルに巻き込まれた際に相談できます。
連絡先は地域によって異なるため、現地の観光案内所などで確認しておくと良いでしょう。
万が一の時に備え、緊急連絡先はメモしておくか、すぐにアクセスできる状態にしておくと安心です。
まとめ
今回はフィリピン旅行の注意点について詳しく見てきましたが、いかがでしたか?
フィリピンは日本と比べて多少治安面で不安は残るものの、比較的安価で南国の気分を味わうことができる、非常に魅力的な国です。
今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ旅行準備に役立ててくださいね。

◇経歴
国際系学部出身
◇資格
英検1級、TOEIC900点以上
◇留学経験
アメリカ・ワシントン大学に半年間留学経験あり
◇海外渡航経験
旅行と留学のみ。アメリカ、オーストラリア、シンガポール、カナダに渡航経験あり
◇自己紹介
「暗記」よりも「理解」を意識した記事作成を心がけております。海外経験がなくても、オンライン英会話を活用すれば英語は話せるようになります。私自身もそうでした。一緒に楽しみながら英語を学んでいきましょう!