フィリピン大学院の特徴は?留学するメリットやおすすめの学校をご紹介!

欧米の大学院留学にも憧れがあるけれど、生活環境や文化の違いの大きさや円高の影響も受けて気になる物価上昇であきらめようかな…。

そんな風に考えている方にこそ、
フィリピン留学をおすすめします!

日本と同じアジア圏に位置しながらも、英語で学び生活することができるだけでなく、生活費も比較的抑えながら大学院へ通うことができます。

まだまだ知名度は低いフィリピン大学院への留学ですが、魅力はほかにもたくさん!

今回の記事では、フィリピン大学院の特徴やメリット、入学条件や費用の目安、最後にはおすすめの学校もいくつか紹介します。

フィリピンの大学院の特徴

まずはフィリピンの大学院の特徴を4点紹介します。

①英語での授業・論文執筆

フィリピンの公用語は、タガログ語・英語ですが、大学院の授業は英語で開講されます。

日本の大学院では英語での論文執筆が認められているところもありますが、授業まで英語で受けられる大学院はほとんどありません。

そういった意味でもすべての学習環境を「英語」に切り替えることができるため、専門分野の知識だけでなく英語力も高めることができます。

②3学期制の大学院が多数で最短1年半での卒業が可能

日本の大学院では2学期制の学校がほとんどですが、フィリピンでは3学期制を導入しています。

3学期制の分、長期休みは短くなりますが、短期集中で研究・学びを深めることが可能です。

大学院によっては最短1年での修了が可能な場所もあります。

特に「早く就職をしたいけど修士号も取得したい!」という学生や「会社をいったん休職してキャリアアップのために通いたい」という社会人の方にはとても嬉しい制度ですね。

※ただしこれは修士論文執筆なしのコースの場合です。
修士論文を執筆して卒業するコースだと、2年制のカリキュラムを設定している学校がほとんどなので、行きたい学校・コースが決まったら確認を忘れずに!

➂社会人向けのプログラムも豊富

フィリピンの大学院では働きながら大学院に通えるようにパートタイム制、または夜間開講のプログラムを用意している学校も多くあります。

特に、社会人からの需要の高いMBAでは、多くの授業が夕方から開講しています。

また、授業のスケジュールも比較的柔軟に組むことができるので、週1〜2日のみ夕方から講義を受け、それ以外の時間を仕事に割くこともできます。

➃幅広い年代の学生がいる

上記で紹介した柔軟なカリキュラムのため、日本の大学院のように学部からストレートで上がってきた学生に加えて、社会人経験の長い学生ともクラスメイトになることができます。

特に、社会人になってからの留学チャレンジだと「若い学生ばかりだったら浮いてしまうのではないか」と心配する方も多いですが、学び直しやキャリアの再構築に対する理解も深いのがフィリピンの大学院の特徴です。

フィリピンの大学院に留学するメリット・魅力

ここまではフィリピンの大学院の特徴について紹介してきましたが、こちらのセクションでは、そのメリットについて5点紹介します。

①英語での修士号が取れると世界中での就職に便利

英語漬けの環境で修士号を取得したということは「アカデミックのレベルで通用する十分な知識+英語力がある」ということの証明にもなります。

実際に、国際機関(UN、NGOなど)、外資系企業では英語が公用語であり、英語を使ったプレゼンテーションやグループワークの経験があることは就職において有利になります。

特に、大学院留学を経てキャリアアップをしたいという方には魅力的な一面です。

②ASEAN諸国へのキャリアパス

近年国際的にも経済的にも成長を続けている力のある地域がタイ、インドネシア、ベトナム、マレーシア、そしてフィリピンなどを含むASEAN諸国です。

フィリピンの大学院で学ぶことは、単に知識を得るだけでなく、ASEANというリアルな社会・経済・文化の中に身を置いて学べることを意味します。

ASEAN諸国特有の文脈を理解し、現地の教育機関・人脈とのコネクションがあることは、開発プロジェクトや国際機関での就職において評価されるポイントの一つです。

➂世界中とのコネクションを作ることができる

フィリピンの大学院にはアジア圏からだけでなく、中東やアフリカ圏からも多くの学生が通っています。

多国籍の環境に身を置くことで自然とグローバルな視点を身に着けることができますし、何より多様な立場・文化の視点からの考え方を学ぶことができます。

➃社会人経験者が多く、深い議論ができる

先ほどのセクションでも紹介したように、フィリピンの大学院では社会人経験を積んだ学生も多く在籍しています。

そのため、授業のグループワークやディスカッションでは、教授から学ぶ知識だけでなく、社会で経験を積んだ学生の意見や考え方からも得る学びが豊富です。

もしご自身も社会人であればそうした会話や人脈がビジネスにつながったり、就職の相談や今後の人生のプランについても相談できる相手が見つかるかもしれませんよ。

⑤学費・生活費のコストが抑えられる

欧米の大学院と比較すると学費・生活費共に抑えることができるのも大きなメリットです。

抑えられる費用の分、貯金をすることも、現地でしかできない経験にお金を費やすこともできます。

例えば、英語力が不安であれば、大学院進学前に語学留学をし、英語力を万全の状態にして進学することもできます。

また、学校が休みの日にはフィリピン国内や東南アジア内に旅行に行き、知見を広げることもできます。

フィリピンの大学院の入学条件・必要書類など

ここまでで、フィリピンの大学院への興味がわいてきた方に向けて、具体的にどのような条件であれば大学院に入学することができるのかについて説明します。

学士号(関連分野であることが望ましい)

日本の大学院と同じく、フィリピンの大学院に入学する場合、学士号を取得している必要があります。

制限がないコースもありますが、できる限り進学したい専門分野と関連の分野の学士号を持っていると入学に有利です。

英語能力証明(TOEFL / IELTS)

英語力証明に関しては、TOEFL iBT 80点以上、IELTS 6.0以上程度の英語力を求められることが一般的です。

この英語力は欧米の大学院の基準と比較すると少し低めに設定されています。

面接(オンラインまたは対面)

面接があるコースとないコースがありますが、ある場合は「志望動機」「なぜフィリピンを選んだか」など基本的な質問をされることが多いようです。

GPAの基準

学部時の成績に関しては、多くの大学でGPA2.5~3.0以上が求められることが多いです。

GPAに関しては高ければ高いほど選考を通る確率は上がりますので、大学に在学中であれば、なるべく好成績をとれるように努力しておきましょう。

もし、すでに卒業後の場合であまりGPAに自信がない場合は、ほかの要件(英語や出願書類)でしっかりとアピールをすれば大丈夫です。

その他出願書類

このほかには一般的にほかの海外大学院に出願する際に求められるものと同じ書類が必要になります。

・入学願書
・志望動機書
・財政証明書
・健康診断書

フィリピンの大学院にかかる費用目安

物価が日本の3~5分の1といわれているフィリピンでは、大学院に進学するための費用もかなり抑えることができます。

学費

例えば、国立大学であるUniversity of the Philippinesでは2年制コース1学期の学費が37,243.50ペソなので、2年間で卒業する場合では148,974.00ペソ(=約38万円)となります。

日本の国立大学の学費は2年間で約135万円なので、約4分の1以下で大学院に通うことが可能です。

生活費

フィリピンでは生活費もコンパクトに抑えることができます。

[1か月分の生活費の例]

項目 目安
家賃(シェアハウス・寮) 1万5千円~3万円
食費 1~2万円
通信・交通費 3~5千円
雑費・交際費 5千~1万円
合計 6万円~6万5千円

年間で70~80万円に抑えることができるため、卒業までに必要な費用は、2年間大学院に通うとすると合計200万円程度になります。

フィリピンの大学院留学におすすめの学校

最後にフィリピンの大学院留学でおすすめのフィリピンのトップ校をいくつか紹介します。

University of the Philippines (UP) Diliman

フィリピンのトップ校であり、都市計画や公共政策など社会科学系の分野で評価の高い大学です。

国立大学であり、先ほど紹介したように学費をかなり抑えながら高い教育を受けることができます。

特に今後、ASEAN諸国での開発プロジェクトなどに携わりたい方にはお勧めの大学院です。

Ateneo de Manila University

フィリピンの2番手の大学であり、英語や英文学などの分野で知名度を誇ります。

私立の名門大学として知られています。

英語力に磨きをかけたい、という方におすすめしたい大学院です。

University of Santo Tomas

現存するアジアの大学では最古の大学であり、カトリック系の総合大学であり、フィリピンのトップ大学のうちの一つです。

広大なキャンパスの中にある美しい建築の中で学びを深めることができます。

特に医学部、薬学部は質の高い教育を提供していると評判があります。

まとめ

今回は、フィリピンの大学院について、日本の大学院と比較しながら特徴やメリット、学費や入学条件まで紹介しました。

特に、多様な学生との出会い、学費や生活費を共に抑えられることが大きな魅力といえます。

特に社会人で学び直し・キャリアアップをしたい人には、ASEAN諸国内でのキャリアパス、人脈の構築といった意味でもぴったりの大学です。

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