
フィリピンへの旅行や留学を考えている人は、フィリピンのビザ制度がどうなっているのか気になることもあるでしょう。日本人の場合、事前にビザを取らずに入国時に取得する観光ビザで滞在できる国も多いため、フィリピンもビザがいらないと思っている人も多いかもしれませんね。
ですが、実際はどうなのでしょうか?ビザについては、正確な情報を知っておかなければ、うっかり不法滞在してしまう…なんてことにもなりかねません。
この記事ではフィリピンへのビザなし渡航について解説していきます。フィリピンへ旅行や留学を考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
フィリピンへのビザなし渡航:基本情報
結論から言えば、日本国籍の人の場合、フィリピンに渡航する際にビザの取得は必要ありません。ですが、その期間や条件などは少々複雑な部分もあります。
そこでまずは、フィリピンにビザなしで渡航する場合の期間や必要書類について、ご紹介します。
ビザなしで滞在できる期間
フィリピンは、日本をはじめ多くの国々に「30日間無査証短期滞在」というものを認めています。つまり、30日間の短期滞在であれば、ビジネスでも観光でもビザの取得が必要ありません。
留学も同様で、30日以内の留学なら、事前のビザ取得をせずにフィリピンに入国できます。ただし、留学の場合は、日数にかかわらず、別途「就学許可証」というものの取得が必要です。
30日を越えてフィリピンに滞在をする場合は、ビザの申請や現地でのビザ延長手続きが必要になりますから、注意しましょう。ビザ延長に関する詳細は、後述します。
ビザなしで滞在できる条件
ビザなしで滞在できる国でも、パスポートの有効期限が半年以上あるなどといった条件が設けられていることが多いです。
しかし日本人がフィリピンに行く場合、2025年4月現在の情報では、パスポートの有効期限が半年未満になっていてもフィリピンに入国が可能です。ただし、どのくらいパスポートの残存期限が必要なのか明記はされていませんので、なるべく余裕を持っておくようにしましょう。
また、基本的に15歳未満の人が保護者なしでフィリピンに入国する場合、ビザなしでの入国はできません。もし15歳未満の人がフィリピンに単独で入国する場合には、Waiver of Exclusion Ground(WEG)の申請が必要です。
これにはさまざまな書類が必要になりますので、15歳未満の人がフィリピンへ観光や留学で訪れる際には、基本的には保護者と一緒に渡航するのが良いでしょう。
ビザなしで入国する際の必要書類
フィリピンにビザなしで入国する際には、特に書類というものは必要ありませんが、以下を必ず用意しておきましょう。
・有効な往復航空券、または第三国へ出国するための航空券
意外な盲点かもしれませんが、フィリピンに入国する際には往復航空券か他の国に行くための航空券が必要となります。忘れずに用意しておきましょう。
また、パスポートもできれば滞在予定日数+半年の有効期限があった方が無難です。とは言え、日本人に対しては半年以上というルールは設けられていませんから、多少足りないくらいなら、入国は可能です。
ビザなし滞在における注意点
ここまでご説明したとおり、日本国籍の人なら、事前にビザの取得をすることなくフィリピンに滞在ができます。ですが、ビザなしでフィリピンに滞在する場合、注意しなければならないこともあります。
ここからは、そんな注意点について解説していきます。
入国審査時の挙動には気を付けること
日本人はビザなしで滞在できるからと安心していると、思わぬことから、入国拒否につながることもあるかもしれません。
たとえば入国審査時に何かを隠すようなことを言ったり、不自然な挙動があったりすると、不法滞在を怪しまれ、最悪の場合入国できない事態に陥ることもあります。
入国審査時には、滞在の理由や日数をスムーズに英語で説明できるように、あらかじめ準備しておくと安心です。また、あまりにも汚い格好は避け、誠実な態度で臨むようにしましょう。
持ち込み禁制品を事前にチェック
フィリピンには持ち込んではいけないものがあります。たとえば、麻薬や銃砲刀剣類、わいせつ物などがそれにあたります。
また、動物や生鮮食品などは規制品に指定されており、持ち込める量などが決まっています。ですから、具体的にどんなものが禁止されているのかを事前にチェックしましょう。禁止や規制されていることを知らずに持ち込んでしまうと、没収されてしまいます。
30日を超える滞在はできない
フィリピンのビザなし滞在は30日までと決まっているため、ビザなしの状態で30日を超えて滞在することはできません。もし1日でも超過してしまうと、不法滞在となり、その後のフィリピン渡航に影響が出ることもあります。
あらかじめ30日を超える滞在が決まっている場合は、事前にビザを取得して渡航するか、現地で延長申請をしましょう。
ちなみに、延長申請をする場合でも、フィリピン入国時には30日以内に出国する航空券が必要です。そのため、最初から長期滞在が決まっている場合は、事前にビザを申請しておいた方が金銭的には無駄がありません。
語学学校に行く場合は就学許可証の取得が必要
たとえ30日以内の滞在であっても、語学学校に行く場合は就学許可証(SSP)が必要なことを忘れないようにしましょう。フィリピン留学は、ビザなし滞在(観光ビザ)のみではできません。
取得は難しくはなく、語学学校を通じて申請するものですから心配は不要です。また、入国後に取得するものなので、基本的には語学学校におまかせしてしまいましょう。
パスポートの有効期限の残存日数に注意
2025年4月現在、日本人はパスポートに滞在日数+半年の有効期限が残っていなくても、フィリピンに入国可能とされています。とは言え、一体どのくらい有効期限があればいいのかは明示されておらず、半年に満たない人が入国拒否される事例もあるようです。
そのため、パスポートの有効期限はなるべく半年以上残っているようにしておくのが無難です。
ビザなし入国後の延長手続き
はじめからフィリピンに30日を超えて滞在することが決まっている場合は、滞在目的に適したビザを事前に用意しておいても良いでしょう。これは、ビザなしで入国する場合、30日以内にフィリピンを出国するという証明になる航空券が必要になるからです。
ですが、フィリピン滞在中にやっぱりもっと滞在したくなったり、観光目的で入国して、途中で語学学校に通いたくなったりして、30日以上の滞在を決めることもあるでしょう。
そんな時には、フィリピン国内で観光ビザの延長手続きが可能です。
観光ビザの延長方法
観光ビザの延長手続きは、滞在先近くのフィリピン入国管理局にて行います。語学学校などに通っている人の場合は、学校が手続きを代行してくれることも多いので、まずは学校に問い合わせてみましょう。語学学校にお願いすると、ビザサポートの手数料がかかりますが、自分でやるより簡単ですし、ミスを防げます。
延長申請には、下記の書類が必要です。
・申請フォーム
・写真(2インチx2インチ)
・語学学校の在学証明
・SSP(就学許可証)
・延長申請料金(これまでの延長回数により異なる)
観光ビザを延長すると、滞在可能日数が入国時から数えて30日・59日・89日・119日と増えていきます。30日ごとに申請をすると覚えておくと良いでしょう。延長が決まったら、早めに手続きをすることをおすすめします。
59日以上滞在する場合の注意点
観光ビザの延長を1回だけしかしない場合は、上記の延長手続き以外にすることはありません。ですが、観光ビザを2回以上延長する場合、つまり59日以上フィリピンに滞在する場合は、外国人登録証(ACR-I-CARD)の取得が必要です。
また、半年以上滞在する場合は、出国時にECC(Emigration Clearance Certificate)も必要になります。これはフィリピン滞在中に正規のビザ延長申請をしているか、犯罪を犯していないかなどを証明するための書類となっています。
さらに半年以上滞在する人は、CRTV(一時滞在居住書)の申請も必要です。
どれもフィリピン滞在中に申請をすることになります。フィリピンの長期滞在は、さまざまな書類の申請が必要ですが、語学学校に通っている場合は、学校がサポートしてくれることがほとんどですから、詳しくは語学学校に問い合わせてみましょう。
フィリピン入国前にビザを申請する場合
フィリピンに渡航する前から、30日を超える滞在が決まっている場合は、事前にビザを申請しておくと金銭的には無駄がありません。
ただし、フィリピン国内での延長手続きに比べると、必要書類が複雑というデメリットがあります。また、語学学校におまかせすることができず、自分で手続きを行うことになります。
どちらを取るかは、フィリピン渡航までの時間の猶予や自分で申請できそうかどうかで決めるとよいでしょう。とは言え申請の複雑さから、30日を超えてフィリピンに滞在する人でも、入国後に延長する人がほとんどです。
フィリピン入国前に取得するビザは「非移民ビザ(短期渡航ビザ)」というものになり、申請には以下のものが必要です。
・パスポートサイズの写真
・滞在期間をカバーできる経済力の証明書
(預金通帳+最新の取引明細 or 残高証明書)
・日本での職業証明書
(在学証明、退職者証明、雇用証明書、登記簿謄本など)
・フィリピン国内での滞在先の証明
(ホテルの予約確認書、語学学校の滞在証明など)
全ての書類には英訳が必要です。また、職業や滞在期間などによって、どんな書類が必要なのかが異なりますから、常に最新の公式情報をチェックするようにしてください。
まとめ
文中で解説したとおり、フィリピンはビザなしで渡航できるため、観光でも留学でも事前のビザ申請は必要ありません。ただし、30日を超える滞在の場合は、現地での延長申請、もしくは事前のビザ申請が必要です。
ビザに関するルールは変わることもあるため、常に最新情報をチェックして、確実な準備ができるようにしておきましょう。また、留学でフィリピンに渡航する場合は、語学学校に相談すれば、正しい情報を得ることができるはずです。
◇経歴
・英日翻訳および翻訳校正
・Webライター(ジャンル:英語・留学・旅行など)
・英会話講師
・カスタマーサポート/コールセンター(イギリスおよび日本・英語使用)
・カフェ店員(イギリス)
◇資格
TOEIC935点
英検準1級
ケンブリッジ英検FCE合格
◇留学経験
・イギリス:約10ヶ月(ロンドン内語学学校)
・グアテマラ:約3ヶ月(アンティグア内語学学校)
◇海外渡航経験
・イギリス:合計5年弱(内1年10ヶ月ワーホリ)
・グアテマラ:合計9ヶ月
合計50カ国に渡航歴あり
◇自己紹介
国内外で翻訳者兼Webライターとしてフリーランスをしています。これまで手がけた記事は1万記事以上。翻訳経験は通算7年位になります。
21歳の頃語学留学で渡英し、その後ワーホリビザ等を取得し、数年ロンドンで働いていました。
グアテマラへのスペイン語留学経験もあります。