思わぬ罠!!韓国語学習における間違った常識にあなたは当てはまる?

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韓国語を学んでいる学習者には、韓国語をマスターしてやりたいことや実現したい夢があると思います。

例えば、韓国ドラマを字幕なしで楽しめるようになりたい、推しの言葉を理解できるようになりたい、韓国旅行で韓国語を話したい、などです。

ですが、韓国語の勉強を始めて何年にもなるのに一向に話せるようにならないという悩みを持つ韓国語学習者は本当に多いです。

その理由のひとつが、韓国語学習において、多くの学習者が信じている「間違った常識」が、実際の学習進捗を妨げているためです。

学習者の中には、初級や中級レベルの内容を学習済みであっても、基礎が十分に身についていない人が多いです。

今回の記事では、そのような学習者が陥りがちなよくある誤解や、非効率な学習法に基づいた「間違った常識」について説明します。

1. 「単語をとにかく暗記すれば話せるようになる」

まず、韓国語学習者だけではなく英語など外国語学習者の多くが信じている間違った常識として「単語の数を増やせば会話が上達する」が挙げられます。

多くの韓国語学習者は、ひたすら単語を暗記しようとします。

確かに、単語そのものはもちろん重要です。

なぜなら、文は単語で成り立っているため、単語の意味が分からなければ文の意味を理解できないからです。

ですが、文脈や使い方を理解せずに単語だけを暗記しても、実際の会話ではほとんど役立ちません。

韓国語は特に文法が重要で、単語の語形変化(活用)を理解しないと、正しい表現を作り出すことができません。

例を挙げると、日本語でも「食べる」が「食べた」「食べました」「食べたいです」「食べますか」のように、自分の言いたいことによって語形が変化(活用)しますが、韓国語も同じように活用させて単語を使います。

そのため、辞書や単語集などに出ている元の形(原形)だけをひたすら暗記しても、活用された形を理解できなければ全く文の意味を理解できません。

単語の暗記だけに頼らず、文章の中で単語の使い方を覚え、文の流れやパターンを理解することで、自然な会話力が向上します。

例文の中で単語を覚えると、語彙のニュアンスや実際にどのような状況で使われるかが分かりやすくなります。

2. 「発音は何となくできればいい」

韓国語学習者の多くが、単語や文法を覚えることが中心の学習をしがちです。

そして、発音や音読練習を後回しにしがちですが、これは大きな誤解です。

実際、基本的な発音を正確にできていないことが、会話やリスニングにおいて大きな支障となることがとても多いです。

特に、韓国語には以下のような特徴的な発音があり、これらをしっかりと練習しないと、聞き手に正しく伝わらないことが多くなります。

パッチム(받침): 語尾の発音で、特に「ㄱ」「ㄴ」「ㅂ」「ㅁ」「ㄴ」「ㅇ」などのパッチムを正確に発音できないと、言葉の意味が通じなかったり、違った意味に聞こえることがあります。さらに、連音化や濁音化が起こる場面も多く、最低限相手が理解できる程度の発音ができることが必要です。

連音化(연음화): 韓国語では、単語がつながる場合に音が変わることがよくあります。これを知らないまま個々の単語を発音すると、韓国人には不自然に聞こえるばかりか、意味が通じず会話に支障がでることがあります。

激音(ㅍ, ㅌ, ㅊ, ㅋ)濃音(ㅃ, ㄸ, ㅉ): 日本人には特に区別して発音や聞き分けすることが難しい発音です。特に激音や濃音を正しく発音しないと、意味が大きく変わってしまうケースが多いです。「살다(生きる)」と「쌀(米)」のように、音が違うだけで全く異なる意味を持つ単語もあります。

韓国語の発音は、学習の初期段階からしっかり取り組むべきで、発音を軽視するとリスニングや会話が難しくなる原因になります。

多くの学習者が発音や音読練習を後回しにすることで、基本的な発音ができておらず、結果として「言っていることが通じない」「聞き取れない」といった壁にぶつかります。

とは言え、発音は大人になってから学習を始める場合、韓国人と同じ水準の発音ができるようになることはありません。

そのため、韓国人のようになろうとするのではなく、基本的な発音を身に付け、通じる程度の発音ができるようになることをひとまず目指して取り組むことです。

3. 「文法は勉強しなくても、単語を並べれば通じる」

文法の学習を苦手とする人によくある誤解が、「文法を勉強しなくても、単語を並べればなんとか通じる」というものです。

これは、学校英語で文法を勉強しても英会話ができるようにならなかった経験や、巷の情報で子供が言葉を覚えるように話せるようになる、といったことが影響していると思われます。

ですが、韓国語は日本語と同じく文法が非常に重要な言語で、文法が崩れると意味が全く伝わらない場合が多いです。

例えば、敬語の使い方や助詞の使い方を間違えると、自分が意図していることとは正反対の意味になることもあります。

特に、助詞の使い方、動詞の活用形に注意を払う必要があります。

日本語でも、「彼が友達に本をあげました」で助詞の「が」と「に」がなければ、正確な意味が伝わりません。

韓国語も助詞や文末の表現でニュアンスが大きく変わります。

4. 「文法や単語をすべて完璧に覚えてから会話練習を始めるべき」

完璧主義の学習者がよく陥る罠です。

「単語や文法を完全に覚えてからでないと話せない、通じない」と思い込み、実際に話す練習を避ける傾向があります。

しかし、これは大きな誤解で、会話は、文法や単語が不完全でも実践して間違いながら学ぶものです。

韓国語は、相手とコミュニケーションを取るためのツールであり、間違っても相手に通じれば良く、その経験から学ぶことが多いです。

文法や単語を学ぶことと並行して、学んだことでできることから会話練習を始めることが、言語の習得には不可欠です。

実際に会話の場で文法や単語を確認することで、より効率的に覚えられ、使える知識として定着します。

また、自分では理解している、できると思っていたことでも実際にはそうではないことがあります。

それらには、実践をするからこそ気づくことができます。

5. 「ドラマや映画をたくさん観れば自然に話せるようになる」

韓国のドラマや映画をたくさん観ることが、韓国語の学習に役立つというのは、ある程度事実です。

ドラマや映画が効果的な学習になるのは、主に中級以降の学習者で、観て内容が6割程度理解できる韓国語能力を既に持っている場合です。

理解できないものをいくら観ても効果はありません。

しかし、それだけで自然に話せるようになるわけではありません。

「観ているだけで話せるようになる」という話を信じてしまうのは、学習効果を過剰に期待していたり、巷の耳障りのよい情報を真に受けてしまっています。

外国語習得では、インプットだけではなくアウトプットの練習も同じくらい重要です。

ドラマや映画を観ることはリスニング力の向上や語彙の増加には役立ちますが、その表現を自分で使えるようにするためには、積極的に実践練習をする必要があります。

また、ドラマや映画のセリフは日常会話と異なることが多く、丁寧語やフォーマルな表現を学ぶためには適さない場合もあります。

そのため、それらの使い方の知識などがなく、単にドラマや映画で使われているからといって、やみくもに真似して使うと相手に対し失礼になったり、相手の気分を害すようなことになりかねません。

いずれにせよ、観た内容を元に、自分でも実際に話す練習をしないと、受け身の学習に留まってしまい会話ができるようにはなりません。

6. 「試験に合格すれば実用的な韓国語が身につく」

韓国語能力試験(TOPIK)やハングル検定は、多くの学習者にとって重要な目標ですが、試験勉強だけで実際のコミュニケーションが取れるようになるわけではありません。

試験は主に文法や読解、リスニングに焦点を当てているため、試験対策の勉強だけだと、スピーキングや実際の会話力が疎かになることがあります。

試験で点数を取ることは確かに達成感がありますが、それが即実用的な韓国語のスキルに直結するわけではありません。

特に、試験対策のために覚えたフレーズや表現が、実際の会話で自然に使えるとは限らないため、バランスの取れた学習が必要です。

会話ができるようになることが目的の場合、試験対策と並行して会話や実践的なスキルを磨くことも心がけるべきです。

7. 「わからないことはすぐに調べる」

学習において分からないことを調べて理解することは大事です。

ですが、単語の意味が分からない場合にすぐに辞書を引いて調べると、韓国語の流れや文脈を理解するのが難しくなります。

多くの学習者は、分からない単語があるとすぐに辞書を引きますが、文脈や文章の全体を理解しようとせずに単語単位で学ぶのは効率的ではありません。

辞書に頼りすぎると、語彙は増えても、それを使った自然な文章や会話が身につかないことが多いです。

文章や会話の中での意味を推測したり、全体の流れを理解することで、単語の使い方やニュアンスが分かりやすくなります。

また、辞書だけに頼らず、韓国語で書かれた文章や会話を読み解く訓練をすることで、実際のコミュニケーション能力が向上します。

まとめ

韓国語学習者が陥りがちな「間違った常識」は、学習効率を低下させる要因となります。

これらの誤解に気づき、正しい学習法を取り入れることで、韓国語のスキルは向上します。単語の暗記だけに頼るのではなく、文脈や実際の会話を通じて学習を進めることが大切です。

さらに、初級の段階から発音、文法、単語をバランスよく学び、アウトプットを積極的に行うことで、より実用的な韓国語が身につきます。

韓国語学習は、バランスの取れたアプローチを心がけ、インプットとアウトプットを効果的に組み合わせた学習法が鍵となります。

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