海外留学にいく時の住民票はどうする?詳しく解説します!

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海外留学したい!と思い立ったら、決めていくこと、すべきことがかなりあります。留学先の国や期間はもちろん、パスポートの確認なども必須です。

ところで、日本を留守にする間、住民票をどう扱うかを知っていますか?

この記事では、意外と知らない「住民票」の届出について解説します。海外へ留学することを考えている方、もう決定していて準備を進めている人は、留学中の住民票をどうすべきか、ぜひ本記事をお役立てください。

海外留学で住民票は抜くべき?

海外へ留学となると、準備でいきなり忙しくなります。どこの国で英語を学びたいのか、では学校はどう選ぶのか、そしてビザ取得の有無からパスポートや航空券ゲットまで、様々なto doがあります。渡航前、英語力もアップしておきたいと多くの人が考えるでしょう。ぜひ、すべきことのリストアップを時系列で作ることをおすすめします。

そして海外滞在の間、住民票をどうするかも一つ押さえておくべきです。留学に際し、英語学習のための学校選びは当然検討することになりますが、海外に一定期間住むに従って、このような国内の公的手続き系もおろそかにできません。

まず、住民票そして海外転出届がどういったものなのかを理解していきます。

そもそも住民票とは?

住民票とは、住民の居住関係を公証(公式の証拠)するものです。住民票には、氏名·住所·生年月日·性別·世帯主の氏名と世帯主との続柄、さらに、住民となった年月日、届け出の年月日、以前の住所といった内容が記載されています。

引っ越しをするときに必要な手続きの一つが、住民票の移動です。それまで住んでいた場所から引っ越し先へ、自分の住民票を移す必要があります。住民票の移動には国内から国内へ、国内から海外へという2パターンがあり、この記事をお読みになっている方は後者に当てはまります。

では海外転出届とは?

住民票と密接な関係にあるのが「海外転出届」です。

国内の引っ越しでも、海外へ転出するのでも住んでいる自治体へ「転出届」を提出しなければなりません。海外へ一定期間住むときには「海外転出届」という書類提出をするのです。住所のある自治体で海外転出届けをすることで、その自治体の住民ではなくなります(除票)。海外転出届には転入先として、留学先の住所を書くことになります。流れとしては、海外転出届を提出し、そして住民票を抜く手続きを行なうということになります。

留学で海外へ引っ越し、住民票は抜くべき?

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「学生でも海外留学時に住民票をどうするか知りたい」

海外留学に行く場合、住民票はどうすべきなのでしょうか?

さて、ここからは海外留学と住民票の関係について解説を進めましょう。まず、大きく気になるのが、海外留学で住民票は抜くべきかどうかという点です。住民票を抜いた状態とは、日本における生活で必要な社会保険などの対象外になることを指します。

住民票は抜くべきかどうかの重要ポイント2つ

住民票は抜くかどうかの見極めポイントは【留学する期間】と【年間で103万円の収入の有無】の2点です。

住民票に関しては、あなた自身がこの2つに当てはまるかどうかが見極めのポイントになりますので、この件に関して後ほど解説しましょう。

海外留学で住民票を抜くメリット·デメリット

海外に滞在する間に住民票をどうするかは、上で述べたように、2つのポイントに当てはまるかどうかの確認が必須です。ここではまず抜いた場合のメリット、そしてデメリットを挙げていきます。

住民票を抜いたときのメリット

もし、お住まいの市区町村の役所で住民票を抜いた場合、留学する人にはどのようなメリットがあるのでしょう。

この場合のメリットは、おもに金銭にまつわるものになります。海外転出届を提出→住民票を抜く手続きを済ませると、国民健康保険、国民年金などの資格が失われ、よって保険料を支払う義務がありません。また、当然ですが対象者は住民税の負担もなくなります(住民税は1月1日に日本に住む人が支払い対象)。

したがって、留学期間が長ければ長くなるほど、数十万円というお金が節約できることになります。

留学費用だけでなく、留学には海外保険への加入や現地での生活費や医療費など様々な費用がかかるため、健康保険·年金の支払いにかかる金額が浮くことが住民票を抜くことのメリットと言えます。

扶養に入っている人のケース

未成年の学生などで親の扶養に入っている場合、国民年金や国民健康保険の支払い義務がありません。そのため、海外転出届を出すメリットは少なくなると言えます。

住民票を抜いたときのデメリット

一方、住民票を抜くことのデメリットはいくつかあります。

まず、日本で受けている治療が受けられなくなることでしょう。現地でなるべく医師にかからない方がベターのため、このデメリットは歯医者や健康診断など渡航前になるべくしておくことで回避できる部分があります。

そして、年金を支払わない間の分はカラ期間となり、将来需給できる額が少し減少することもあります。住民票を抜いても国民年金は任意で加入できますので、心配な人は考慮されることをおすすめします。役所などに行ったりと、住民票を抜く手続きに要する時間も多忙な留学前にはデメリットになります。

また、これはあまり多くの人に当てはまらないかもしれませんが、新規で銀行口座やクレジットカードが作れなくなります。現在はRevolutやWiseといった金融アプリもありますので、ぜひチェックしてみましょう。英語圏各国やヨーロッパではかなり利用されています。

海外留学で住民票を抜くべき人

住民票を抜くかどうかについては、上で挙げたメリット・デメリットを考慮してしたいしたくないを決めるというものではありません。しかし、住民票は抜くべき条件に当たる方という前提があります。

1年以上、海外に滞在する人

住民票を抜くかどうかの見極めポイントは【留学する期間】と【年間で103万円の収入の有無】の2点でした。

住民票届出をするかは留学期間で決定します。もし大学や語学学校など、1年以上の長期留学をする人であれば、必ず住民票を抜くことになることをぜひ押さえましょう。

住民票を抜くときの手続き方法

では、ここでは簡単に住民票を抜く方法を紹介します。

届ける場所→ 現在住民登録をしている市区町村役所の窓口です。

届出の期間→ 転出予定日の14日前から受付。

届出の期間→ 本人確認書類·交付を受けている住民基本体調カード·パスポートや運転免許証など

郵送で受け付ける場合もあったり、代理人が届け出できる場合があります。まずは、お住まいの区役所や市役所で確実な情報をご確認ください。

海外留学中に住民票をそのままでもいい人

一方、住民票を抜かず、そのままにしておいてよい人もいます。その場合の条件を紹介しましょう。

海外滞在期間が1年未満の人

海外留学が1週間~3ケ月程度といった1年未満の短期留学の場合、住民票を抜くための手続きの必要がありません。海外転出届も同様で、海外滞在期間が1年未満の場合は提出義務がありません。

しかし、1年未満であっても103万円以上(年間)の収入があるときは国民健康保険料や住民税を支払う対象となりますので、この点を覚えておきましょう。

海外留学前の住民票の手続きの注意点

ここまで、留学中の住民票をどうすべきか解説してきました。最後に、住民票に関する手続きで注意したい点もまとめます。

住民票の届け出時期を見逃さない

海外転出届は出国する日の14日前から当日まで、住んでいる自治体の役所で手続きします。この期間に届出をしない場合、最大5万円の過料を払うことになる可能性があります。この過料については住民基本台帳法にて決められています。

忙しい時期ではありますが、海外へ発つ前1ヶ月間を有効に使い、スムーズな届出ができるよう準備しましょう。

住民票の届け出を忘れてしまったら?

バタバタする時期、うっかり住民票の届け出を忘れてしまった!こんな人もいます。留学後でも届出は可能ですが、その場合、自分が郵送で対応、またはご家族が代理でするケースになることがあるでしょう。手続きに必要な情報を事前に確認し、速やかに手続きを行ないます。

帰国後はすぐ住民票を戻す

充実した留学生活から日本に戻る日がきます。余韻に浸り、そしてさらに英語学習への意欲が湧く時期ですが、帰国後には抜いた住民票を戻す必要があります。帰国日から14日以内に手続きを忘れず行ないましょう。

その他の手続き例

海外転出届をし、住民票を抜くと国民健康保険料を支払う義務がなくなります。とはいえ、健康保険は日本国内でのみ使用でき海外ではそもそも使えません。そこで、海外で使える保険に加入することが必須です。

海外では慣れない環境や普段と違う食べ物になるため、体調管理が大切です。健康であることが学習を継続する基本であり、保険に入っていることが安心感にもつながります。

海外留学に伴ってすべき、国内の他の公的手続きとしては以下が挙げられます。

·健康保険(喪失届を提出)

·国民年金(喪失届を提出)

·税の支払い

·運転免許証更新(留学中に更新時期が重なる場合、特例で更新期間より前に手続きが行なえます)

海外留学で考える住民票 まとめ

待ちに待った海外留学の直前にはすべきことが多く発生します。そのなかで、本記事では「住民票」をどうするのかについて紹介しました。

以下が判断する際のまとめです。

【留学する期間が1年以上の場合は住民票を抜く】

【留学する期間が1年未満の場合は住民票を抜く必要はない】

【年間で103万円の収入の有無を確認】

皆さんの留学期間がどの程度のものなのかによって、住民票を抜く·抜かないが決まってきます。

住民票をどうするか決めることを含め、ぜひ、渡航する前のすべきことを時系列でリストアップ、余裕を持って渡航前の準備をすることをおすすめします。

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