【知ってましたか?】「前提」って英語ではなんていう?

前提、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

何かの物事をすすめていくうえで、基礎・基本となること・考えや条件となることを「前提」と言います。

「この話は○○が前提だよ」「○○を前提にプロジェクトをすすめる」「上手くいくためには○○が前提となる」「前提として○○ということを忘れないようにしてほしい」など、「前提」という言葉は日常生活でもビジネスシーンでもよく使いますよね。

では、みなさんは「前提」を英語でどのように表現するか知っていますか?なかなかすぐにパッと思いつくという方は少ないのではないでしょうか。そこで、今回の記事では、「前提」を意味する英語表現をいくつかご紹介していきたいと思います。

また、あわせて覚えておきたい「原則」「基本的」「同意・賛同」などの英語表現もご紹介します。それぞれ例文とともにわかりやすく解説しますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。

前提 英語表現

さっそく、「前提」を意味する英語表現を見ていきましょう。ここでは「premise」「assumption」「presupposition」の3つの単語をご紹介します。

Premise

「premise」「前提」を表すもっとも一般的な単語です。名詞で「前提・根拠」という意味があり、議論や推論のもととなる事実や原則を指します。論理的な議論の場で使われることが多いです。

また、「premise」は同じスペルで動詞にもなり、「~を前提とする、~を前提として述べる」という意味があります。

例文

We should start our discussion with the premise that all people have different values.

(私たちは、すべての人は異なる価値観を持っているという前提で議論を始めるべきです。)

Let's check the premise stated earlier.

(先に述べた前提を確認しましょう。)

He said that there was the premise that circumstances might change.

(彼は、状況が変わるかもしれないという前提があると言いました。)

What is the main premise of your school’s education?

(あなたの学校の教育の大前提は何ですか?)

We shouldn't forget the basic premise.

(大前提を忘れるべきではありません。)

※「大前提」はmain premise、basic premise、major premise、whole premiseなどで表現できます。

Assumption

「assumption」「仮定・想定・憶説・仮説」といった意味がありますが、「前提」というニュアンスで使われることもあります。「premise」よりももう少しざっくりとした意味での「前提」として使われます。

例文

We made the assumption that she wasn't coming.

(彼女は来ないと想定していました。)

You shouldn't make assumptions without thinking deeply.

(深く考えずに仮定するのはよくないです。)

That's my assumption.

(それが私の仮説です。)

Presupposition

難しい単語ですが、「presupposition」「前提条件・予想」といった意味があります。何かが理解されるために前提としている事実、聞き手がすでに知っている・受け入れていると思われる情報などを指します。

例文

His comments were based on some false presuppositions.

(彼のコメントは、いくつかの誤った前提に基づいていました。)

This is just a presupposition. We should wait to have solid evidence.

(これは前提に過ぎません。私たちは、確かな証拠を得るのを待つべきです。)

原則 英語表現

続いて、「前提」の類語である「原則」を意味する英語をご紹介していきたいと思います。

Principle

「principle」「原則」を意味するもっとも一般的な単語です。物事が成り立つ原理・原則、科学上の法則、何かが動く仕組み、人の主義・根本方針などを指します。

ちなみに、「原則として~」は「in principle」と言います。

ほかに、「on principle(主義として・道徳的見地から)」や「first principles(第一原理)」という表現もあります。

例文

It is based on three fundamental principles.

(それは3つの基本原則に基づいています。)

Some people lack an understanding of scientific principles.

(科学的原理を理解していない人もいます。)

Do you know the principles of the justice system?

(司法制度の原則を知っていますか?)

Okay, I agree to the plan in principle.

(わかったよ、原則的にはそのプランに賛成するよ。)

It is the principle that all employees have the same rights.

(すべての従業員が同じ権利を有することが原則です。)

Fundamental rule

fundamental(基本の・根本の・基礎の)」と「rule(規則・規定・ルール)」を組み合わせて「原則」と言うこともできます。

例文

There are fundamental rules for promoting projects.

(プロジェクトをすすめていくための原則があります。)

基本的 英語表現

つづいて、「基本的」を意味する英語表現をご紹介していきたいと思います。

Basically

「basically」「基本的(に)」を意味する定番の単語です。「実は、本来は、要するに、質素に」のように訳されることもあります。名詞形の「basic(基本)」とあわせて覚えてみてくださいね。

例文

What she eats is basically a vegetarian diet.

(彼女が食べているものは基本的にベジタリアン食です。)

The house is basically okay.

(この家は基本的に問題ありません。)

These two systems are basically the same.

(この2つのシステムは基本的に同じです。)

Fundamentally

「fundamentally」は「基本的に」と訳されることもありますが、特に「根本的に」というニュアンスが強い単語です。

例文

He is a fundamentally reliable person.

(彼は根本的に信頼できる人です。)

We need to take a fundamentally different approach.

(私たちは根本的に異なるアプローチを取る必要があります。)

Essentially

「essentially」は「基本的に」のほかに、「本質的に、本来は、原則的に」といった意味があります。

例文

The new school is essentially quite different from other schools.

(新しい学校は、本質的に他の学校とはまったく違います。)

Essentially, all employees here are equal.

(本来、ここの従業員は全員平等です。)

同意・賛同 英語表現

最後に、同意や賛同を意味する英語表現をご紹介します。日常生活で使えるものから、ビジネスシーンで好まれるものなど、さまざまなものがあります。

Agreement

「agreement」「同意・合意・契約」などの意味を持つ名詞です。ほかの人との意見の一致を表します。

例文

We were unable to reach an agreement.

(私たちは合意に達することができませんでした。)

They kept nodding in agreement.

(彼らは同意してうなずき続けました。)

Do we have wide agreement on this issue?

(この問題に関して、私たちは広く合意しているのでしょうか?)

「consent」も「同意」という意味がありますが、提案などへの「承諾」という意味もあります。

例文

We decided it with her consent.

(私たちは彼女の同意を得てそれを決めました。)

I need to get my boss's consent.

(上司の同意を得る必要があります。)

Assent

「assent」は名詞で「同意」、動詞で「同意する・賛成する」という意味がありますが、上記2つの単語に比べて形式ばったフォーマルなニュアンスを持ちます。

例文

She gave her assent to the proposal.

(彼女はその提案に同意しました。)

前提 英語 まとめ

いかがでしたか?今回の記事では、「前提」に関する英語表現をいくつかご紹介しました。また、あわせて覚えておきたい、「原則」「基本的」「同意・賛同」などの英語表現についてもご紹介しました。

「前提」という言葉はビジネスシーンだけでなく、日常生活でもよく使いますよね。また、類語である「原則」「基本的」といった言葉もさまざまな場面で使われます。今回ご紹介した単語・表現を自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。

また、今回学んだ「前提」に関連する英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーだったらどのように表現するのか聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。

今回ご紹介した「前提」「原則」「基本的」「同意・賛同」を表す英語表現をさらに練習しても良いですし、今まで自分が言った・言われたことのある「前提」にはどのようなものがあったか、「前提」の認識に差異があり、トラブルを経験したことはあるか、日本と講師の母国では「前提」となる文化にどのような違いがあるかといったトピックで講師とディスカッションをしても良いでしょう。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

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