「ここは穴場スポットです」
「有名な観光地には行ったから、次は穴場に行きたいです」
「地元の人しかしらない穴場のレストランに行きました」
など、旅行や観光の話になったとき、「穴場」という言葉を意外とよく使うのではないでしょうか。
では、みなさんはそんな「穴場」を英語でどのように表現するか知っていますか?「穴」は英語で「hole」、「場所」は「place」ですが、直訳では「穴場」という言葉が持つ「あまり知られていない素敵な場所」という正しい意味が通じません。
そこでこの記事では、そんな「穴場」を意味する英語表現をいくつかご紹介します。また、あわせて覚えておきたい観光関連の英語表現についてもご紹介します。それぞれ例文とともにわかりやすく解説していきますので、ぜひ例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
穴場の英語表現
そもそも「穴場」とは、「一般の人にそれほど知られていない良いところ」「普通であれば見過ごしてしまうが実は良い場所・土地」という意味があります。娯楽、観光地、飲食店、釣り場などに対して使われることが多いです。
英語圏にも穴場スポットはありますので、「穴場」に似た表現があります。それではさっそく「穴場」を意味する英語表現を一緒にチェックしていきましょう!ここでは、「hidden gem」「hideaway」「off the beaten path」を例文とともにご紹介します。
Hidden gem
「hidden(発音:ヒドゥン)」は形容詞で「隠された、秘密の、見つけるのが難しい、隠れた、内在する、見えない場所にある、知られていない」といった意味があります。
「gem(発音:ジェム)」は名詞で「(カットして磨かれた)宝石、逸品、宝石のように美しいもの、至宝、珠玉、宝玉、美しくて貴重なもの」といった意味があります。「宝石」を意味する代表的な単語には「jewel」もありますが、こちらはより宝飾品としての意味合いが強く、ダイヤやルビーといった高価な宝石を表す際に使われることが多いです。一方、「gem」はより石としての側面に重点が置かれ、それほど高価でない宝石も含みます。
これらの単語を組み合わせた「hidden gem」。直訳は「隠された宝石」ですが、旅行や観光の話題においては「穴場、よく知られていないけれど素敵な場所」といった意味で使われます。
ここは穴場スポットです。
このカフェはニューヨークの穴場スポットです。
旅行のガイドブックには、それは隠れた名所と書かれています。
この穴場の渓谷は見落とされがちです。
私は夫と地元の人しかしらない穴場に行きました。
Hideaway
「hideaway(発音:ハイダウェイ)」は名詞で「隠れ場所、閑静な場所、巣、隠れ家、アジト、巣窟、潜伏場所」といった意味があります。都会から離れた山間の小屋や、人目につかないところにある場所などを指します。観光・旅行の分野においては、「隠れ家のような素晴らしい場所」という意味で使われることもあります。
有名な観光地には行ったから、次は穴場に行きたいです。
素晴らしい隠れ家のような場所を見つけましょう。
このリゾートは有名なロマンチックな隠れ家です。
このパンフレットには穴場と書かれています。
それはカップルのための穴場スポットです。
Off the beaten path
「hidden gem」などと比べるとやや使用頻度は低いですが、「off the beaten path」という表現もあります。
「off the beaten path」は「人里離れた、草ぶかい、辺ぴな、僻遠の」という意味があります。「beaten path」は「踏み固められた道、踏みならされた道」という意味の決まった表現で、「off the beaten path」はそこから「外れた(off)」場所、つまり「人があまり行かない場所」を指します。なお、「path」の部分は「track」に置き換えることも可能です。
次に休暇を取るときには、どこか人里離れた場所に行きたいです。
このビーチは人があまり行かないところにあります。
私は人里離れたキャンプ場を見つけました。
彼はできるだけ人里離れたところに行きたがっていました。
ロンドンの穴場の観光スポットをどこか知っていますか?
観光関連の英語表現
続いて、観光に関連する英語表現をいくつかご紹介します。
Sightseeing
「sightseeing」は名詞で「観光、見物、遊覧、名所を見て回ること」といった意味があります。海外旅行で入国審査の際に入国の目的を聞かれますが、その際に「sightseeing」と言うことができます。
ニューヨークにいたとき、観光をしました。
明日は観光に行きたいです。
残念ながら、大阪で観光する時間はありません。
今日は午後から観光に行くつもりです。
私たちは東京でたくさん観光しました。
Tourism
観光業などでよく使われる「観光」が「tourism」です。「sightseeing」のような具体的な行動としての「観光」というよりは、ビジネス的な視点・社会的な視点で言う「観光」、産業・事業としての「観光」を指します。
ちなみに、インバウンドで多くの外国人観光客が訪れている日本では、しばしば「オーバーツーリズム」が話題になりますよね。こちらは英語でそのまま「overtourism」と言います。「overtourism」は日本だけでなく海外の観光地でも起きています。実際、私(筆者)はイギリスに住んでいますが、イギリスでも有名な海・ビーチや風光明媚な小さな村などで「overtourism」が起きています。
この国は観光産業で有名ですか?
観光産業で働きたいです。
この地域における観光産業の重要性について説明させてください。
私の娘は大学で観光学を学んでいます。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「穴場」に関する英語表現をいくつかご紹介しました。また、あわせて覚えておきたい観光に関する英語表現などもご紹介しました。
「穴場」という言葉は、旅行・観光のときだけでなく、意外と日常生活でもよく使いますよね。だからこそ、適切な英語表現を覚えておけば、いざというときにすぐに口に出すことができるでしょう。
今回ご紹介した単語・表現を自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
また、今回学んだ「穴場」や「観光」に関連する英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーはどのように普段の会話で使っているのか聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。
今回ご紹介した「穴場」や「観光」を表す英語表現をさらに練習しても良いですし、最近「穴場」スポットに行ったか、どのような「穴場」に行ってみたいか、日本や講師の母国にある「穴場」はどこか、といったトピックで講師とディスカッションをしても良いでしょう。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.