begの意味と使い方を紹介!スラング表現も紹介します!

みなさんは、普段英語を勉強していて、「beg」という単語に出会ったことはありますか?特に海外ドラマや洋画の会話部分で聞いたことがある、という方も多いのではないでしょうか。スペルこそ簡単ではありますが、なかなか正しい意味やニュアンス、使い方を理解するのは難しい単語でもあります。

そこで、今回の記事では、「beg」という単語について意味と使い方を丁寧にご紹介します。また、「beg」を使ったよく聞く表現やスラングなどもあわせてご紹介します。それぞれ例文とともに詳しく解説しますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。

Begの意味と使い方

それではさっそく、「beg」の意味と使い方をチェックしていきましょう。

まず、覚えておきたい「beg」の基本的な情報をいくつかご紹介します。まず、「beg」の品詞は動詞または名詞です。名詞の「beg」は「物乞いや懇願の行為」を指しますが、実際は動詞として使われることの方が多いです。以下では、動詞の「beg」の意味についてご紹介します。

動詞「beg」の活用形は過去形が「begged」、過去分詞形が「begged」となります。

必死に頼む、懇願する

動詞「beg」のコアイメージは「必死に頼む、懇願する」です。「お願いする」という意味を持つ単語にはほかにも「ask」や「request」などがありますが、これらと比べて「beg」はより「非常に強く、緊急な要求をする」「熱心に何かを求めたり、切実なお願いをする」という意味合いが強いです。

以下、「beg」の細かな意味を文型とともにご紹介します。

(お金、食べものなどを)請い求める

beg+somethingという形になります。「(人)から」と言いたいときにはbeg+something+from+somebodyという形をとります。

I begged for food.
私は食べものを請い求めました。
He had to beg for something to drink.
彼はなにか飲むものを請い求めなければなりませんでした。
The woman begged money from people at the train station.
その女性は駅にいる人々からお金を請い求めました。
She begged forgiveness.
彼女は許しを請いました。

(人)に~とせがむ、(人に)~するよう頼む

上記は「(人)から」でしたが、「(人)に」と言いたいときにはbeg somebody to do somethingという形になります。「to do」の部分にしてほしいこと・せがんでいること・頼んでいることを置きます。

My daughter begged me to buy the doll.
私の娘は私にその人形を買ってくれるようにとせがみました。
The man begged his friends to stay.
その男性は彼の友人にとどまるようにとお願いしました。
One of my friends begged her husband to stop drinking many times.
私の友人の一人は、夫に何度も酒をやめるようお願いしました。

(人)に~を請う、懇願する

人に何か物を請うと言いたいときには、beg somebody for somethingという形をとります。somethingの部分に請いているものを置きます。

My teenage daughter begged us for a new phone.
私の10代の娘は、私たちに新しい携帯電話がほしいとせがみました。
The kid begged his parents for a kitten.
その子どもは親に子猫がほしいとせがみました。
She begged her dad for an ice cream.
彼女は父親にアイスクリームをせがみました。

Begを使った表現

続いて、会話などでよく使われる「beg」を用いた表現をいくつかご紹介します。これらを覚えておくだけで、みなさんの英会話力がぐっとアップしますよ!

I beg you.

I beg you.は直訳すると「私はあなたに懇願する」ですが、「お願い!」「お願いだから」といったニュアンスで使われます。ネイティブスピーカーも、家族や友人といった親しい間柄の会話でよく使います。逆にビジネスシーンなどのフォーマルな場では使われないので気をつけてくださいね。

I beg you!
お願い!
Please come to her wedding reception! I beg you!
彼女の結婚披露宴に来て!お願い!
※Pleaseと一緒に使われることもあります。

Begging you

「begging you」で「お願いだから」「頼むから」といった意味になります。強いお願いや、相手になかなか自分のお願いを聞き入れてもらえないときに使います。

I'm begging you!
お願いだから!
Please listen to me. I’m begging you!
お願いだから、私の言うことを聞いてください!
Can I borrow the manga? I’m begging you!
頼むから、そのマンガを貸してよ!
I would like to visit Japan. Please take me there. I’m begging you!
日本に行ってみたいから、連れて行ってよ。お願いだから!

I beg your pardon?は注意が必要!

みなさんは、「beg」を使った「I beg your pardon?」という英語表現を聞いたことはありませんか?相手が言ったことが聞き取れなかったときなどに、「すみません、もう一度言っていただけますか?」や「失礼しました」といった意味で使われる表現なのですが、少し注意が必要なんです。

その理由は、「I beg your pardon?」は、相手の言ったことに対して「驚いたり、不快感・怒り・嫌悪感を感じたりしたとき」に使われることが多いからです。たとえば、相手が耳を疑うような発言をしたり、失礼なことを言ったりするときに、「は?なんだって?」「なんですって?」「今なんて言いました?」と聞き返すようなイメージです。この場合、相手が言っていることはきちんと聞き取れていますよね。

こうした意味で使われる場合、特に「beg」の部分が強く発音されます。なお、「すみません、もう一度言っていただけますか?」という意味の場合も、やや古めかしいイメージがある表現のため、それほど多く使われません。

相手が言ったことが聞き取れなかった場合は、代わりに「Sorry?(すみません)」や「Excuse me?(失礼します)」などが使われます。カジュアルな表現ですが、「Come again?(何だって?/何?/もう一度言って)」や「Huh?(何?)」という言い方もできます。

そのほか、「Can/Could you say that again (please)?」「Can you repeat that?」「What was that?」「What did you say?」「Sorry, I didn’t catch that.」「Please say that again.」などの表現も使われます。

A:You need to lose some weight.
B:I beg your pardon?

A:少し体重を減らした方が良いよ。
B:今なんて言った?

Begのスラング

最後に、begのスラング表現をご紹介します。「beg」単体で、犬に「ちんちん(前肢を胸の前に上げて、体を垂直に立てている犬の動作)」を命じるときに使われます。

また、主に若者のあいだで使われる表現ですが、「beg it」で「その場に溶け込もうとしすぎ、クールになろうとしすぎている」という意味にもなります。たとえば、若者言葉を無理やり使ったりする親に対して子どもが言う、といったイメージです。

Beg!
(犬に向かって)ちんちん!
Oh, don’t beg it!
おい、クールになろうとしすぎるなよ!

まとめ

いかがでしたか?今回の記事では、「beg」という単語についてご紹介しました。なんとなく見た・聞いたことがあるけれど、意外と意味や使い方まできちんと理解していなかった、という方も多かったのではないでしょうか。

今回ご紹介したとおり、「beg」は会話でもよく使われる単語です。ネイティブスピーカーがよく使う決まったフレーズも多くありますし、スラングとしても使われます。「Beg」の適切な意味・使い方を覚えておけば、いざというときにすぐに口に出すことができるでしょう。

今回ご紹介した「beg」という英語表現を自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。

また、今回学んだ「beg」という英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーはどのように普段の会話で使っているのか聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。

今回ご紹介した「beg」という英語表現をさらに練習しても良いですし、最近自分が「懇願した・懇願された」ことは何か、といったトピックで講師とディスカッションをしても良いでしょう。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

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