ネイティブスピーカー同士が恋愛話で盛り上がっているとき、会話に同じテンションでついていくのはなかなか難しいですよね。習ったことも聞いたこともない言葉が次々と飛び交い、困ったこともあるのではないでしょうか。
そんなときに話をふられると更に困ってしまいますよね。ですが、ビジネスの会話や勉強の話だけでなく、恋愛の話まで英語でできるようになれば会話がより楽しくなるはずですし、今後の英語学習のモチベーションも上がるはずです。
そこで今回は、恋愛トークで使える英語のスラングを紹介していきます。また、最近よく聞く「蛙化現象」を英語でどのように表現するのかについても解説していきます。今後の日常英会話をより豊かなものにするための参考にしてみてください。
恋愛トークで使える英語のスラング一覧
まずはじめに、恋愛トークで使える英語のスラングをいくつかご紹介します。普段の会話で出てきやすいものを多くご紹介するので、会話をより豊かなものにするために活用してみてください。
Ex
「ex」とは、元恋人を表す表現です。「ex」だけでも伝わりますし、「ex-boyfriend」「ex-girlfriend」といったように「元カレ」「元カノ」という表現をすることもできます。
Babe
「babe」は「baby」と同じくよく使われる愛称のひとつです。「魅力的な人」という意味で、親しみや愛情を込めた呼びかけに使われます。本来は赤ちゃんを表す言葉です。
しかし、恋人も赤ちゃんと同じように「大切にしたい」という感情を呼び起こす対象なため、「babe」が恋人にも使われる表現になりました。やや古い表現なため、今の若い人たちの中では頻繁には使われていません。
Bae
「bae」は「babe」に由来している彼氏や彼女を呼ぶときに使われる表現です。現在は「babe」よりもこちらの方が使われることが多くなっています。
「bae」は、「before anyone else(他の誰よりも先に)」の略語で「babe」同様に愛情や尊さを表現するときに使います。
Player
「player」は「遊び人」「浮気者」を意味する表現です。
一般的には魅力的で面白い人物を指す言葉ですが、スラングでは悪い意味をもちます。文脈やその場のニュアンスで、どういった意味で使われているのかを判断する必要があります。
Wingman / Wingwoman
「wingman / wingwoman」は、好きな人や気になっている人と仲良くするためのサポートをしてくれる友人のことを意味する言葉です。
日本語では「恋のキューピット」と言うことがありますね。その場の雰囲気を和ませたり、会話が続くように補助してくれます。
Dating
「dating」とは、恋人同士や付き合うかどうか決めようとしている関係の二人がデートをすることを意味します。
元々、「date」は日時を決めて誰かと一緒に過ごすという意味がある言葉で、この場合は恋人同士である必要はありません。
しかし、スラングにおける「date」には、単に友人同士で過ごすのとは違う、意図的に一対一の時間を過ごすという意味があります。
Crush
「crush」は、本来「潰す」という意味ですが、恋愛トークにおいては「好きな人」という意味になり、非常によく使われる表現です。
「my crush」で自分の好きな人を表現したり、「I have a crush on him.」で「彼に片思い中」と伝えることもできます。
ここでは、恋愛トークで使えるスラングを7つご紹介しました。もちろん、まだまだ他にもありますし、スラングは流動的なものなので、これから新しく増えたり、今ご紹介したものが徐々に使われなくなったりすることもあります。ネイティブスピーカーとの会話の中でよく出てくるものはないか、注目してみるのもいいでしょう。
「蛙化現象」って英語で何て言う?
続いて、「蛙化現象」を英語で表現する方法をご紹介します。2023年上半期のインスタ流行語大賞で1位にもなっている言葉なので、みなさんも聞いたことはある言葉かと思います。しかし、実際の意味はよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
まずは、「蛙化現象」とは何かを解説していきます。「蛙化現象」は、本来はこれまで好きだった男性が自分のことを好きになってくれた途端に、相手のことを気持ち悪いと感じてしまう現象のことを言います。ただ、若者の間では本来の意味とはまた違う、「好きな人や気になっている人の些細な行動で突然気持ちが冷めてしまう現象」という意味で使われることのほうが多くなっています。
どちらの使い方であっても、「好きな人に対する気持ちが冷めてしまう現象」という点では同じですね。「蛙化現象」そのものを英訳した単語はないので、それに近い意味合いの言葉をいくつか探してみました。
ick
「ick」は、本来は何か気味の悪いものを見たときに「うぇ!」と嫌悪感を抱いた様を表す言葉でした。そこから派生して、恋人に対して嫌悪感を抱いたときに使われる言葉となりました。
恋人に対して急に冷めた感情を表す英単語として最適な表現ではないでしょうか。
Falling out of love
「falling out of love」は、「愛情が冷めること」という意味の動詞句です。スラングではありませんが、気持ちが冷めたことを会話の中で話すには適した表現です。
Emotional turnaround
「emotional turnaround」とは、直訳すると「気持ちの逆転現象」といったような表現です。恋愛トークにおいて使えば「好きだった状態から急に冷める現象」を表す言葉として使うことができます。
ここでは、「蛙化現象」が意味する「好きな人や恋人に対する気持ちが急に冷める」という意味をもつ表現を3つご紹介しました。日本でいう「蛙化現象」のようにスラングとなったものは、今のところ無いようです。
スラングを使用する際の注意点
ここまで、恋愛トークにおいて使える英語スラングを多数ご紹介してきました。スラングは若者を中心に日常会話やSNSで使われています。コミュニケーションにおいてスラングを用いることでカジュアルな印象を与えたり、文化的なニュアンスを理解してコミュニティへ参加しやすくなったりするというメリットがあるのです。
ただ、使用する際にはデメリットもあります。適切なタイミングや場面に注意しながら使用しましょう。ここからは、スラングを使用する際の注意点について解説します。
フォーマルな場面での使用は不適切
スラングとは、日常会話や特定のコミュニティでのみ用いられる非公式な英語表現のことをいいます。地域や文化によって異なり、新しい表現がどんどん新しくできていくのです。
その中でも特に、若者文化や大衆文化に強く影響されることが多いとされています。そのため、スラングは友人同士の会話やカジュアルな場面での使用が適切です。フォーマルな場面、つまり上司との会話や公的な場で使うことは不適切なので注意しましょう。
スラングを使うことでミスコミュニケーションが生じてしまうことも
スラングは、文化的背景によって異なる特徴をもちます。つまり、異文化間のコミュニケーションにおいては、文化の違いからスラングの意図を理解できない場合もあるのです。
そのため、相手の理解度や状況に合わせて使用しなければ、相手に誤解を与えたり、ミスコミュニケーションが生じてしまう恐れがあります。異文化間でのミスコミュニケーションを防ぐためにはスラングの使用量を調節したり、一般的な英語表現を使ったりしてください。
場合によっては相手に悪い印象を与えてしまうことも
スラングはカジュアルな表現なので、使う状況や場面によっては相手に悪い印象を与えてしまいます。例えば、ビジネスシーンで使用してしまえば、相手に不真面目な印象を与えて信頼を失ってしまうことがあります。日常会話であっても、年配の方や保守的な方にはスラングが伝わらず、誤解や不快感を与えてしまったりすることもあるので、使用する際には注意が必要です。
また、スラングはその言葉の元々の意味によっては文化的な誤解や偏見を引き起こすことがあります。人によってその表現がもつ文化や社会的背景が違うこともあるため、相手のスラングに対する受け入れ方を見極めて、適切な場面で適切に使用する必要があります。
スラングは、ネイティブスピーカーが何気なく使っているのに憧れて真似したくなるものですが、使い方を間違えてしまうと様々なデメリットが生じます。スラングを効果的に使うためにも、自分自身がまずはそのスラングがもつ意味を理解しましょう。
まとめ
今回は、恋愛トークで使える英語スラングのご紹介と、最近よく聞く表現「蛙化現象」の英語表現、そしてスラングを使う場合の注意点について解説しました。スラングは、使用することによってカジュアルな印象が形成されて、そのコミュニティへの参加感が向上したり、コミュニケーション能力が向上したりといったメリットがあります。
その空間だからこそ通じる表現がお互いに使えると、仲間意識のようなものが芽生えて嬉しいですよね。そのため、今回ご紹介したスラングを覚えて使えるようにしておくことは、ネイティブスピーカーと円滑なコミュニケーションをとりながら関係性を築くために非常に有効です。
ただ、スラングは非公式でカジュアルな表現です。多く使用しすぎたり使用する場面を間違えてしまったりすると、相手に悪い印象を与えてしまうこともあります。そうならないための適切なタイミングや、異文化コミュニケーションにおける注意点を知って理解した上で使用するようにしましょう。これらの注意点に配慮しながら適切にスラングを会話に取り入れることができれば、普段のコミュニケーションがより豊かなものになるはずです。

◇経歴(英語を使用した経歴)
小中学生時代をアメリカ・ニューヨーク州で過ごした後、高校では英語を専門的に学び大学では主に英語教育を学びました。その中で、実際に中学生に対して学校で英語の授業を行ったり塾講師として受験英語の指導を行ったりしていました。
◇資格
・英検準1級
・TOEIC865点
・中学校教諭一種免許状(英語)
・高等学校教諭一種免許状(英語)
◇海外渡航経験
小学校3年生から中学生までの間、アメリカ・ニューヨーク州で生活し、現地の学校に通っていました。
この経験を通じて、異文化の中で生活する楽しさや戸惑いを肌で感じながら、英語や多様な価値観に触れることができました。
まだ幼いうちに新鮮な経験ができたこともあり、クラスメートとの交流や現地の行事への参加を通じて、自然とアメリカの文化に溶け込んでいく貴重な時間を過ごしました。
◇自己紹介
WEBライターのりんと申します。義務教育時代を海外で過ごした経験を活かして主に英語や教育に関する記事を執筆しております。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.