【知ってる?】フィリピン・バギオとは?治安や観光地についても!

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フィリピン留学先と言えば、セブ島や首都のマニラが有名ですよね。特にセブ島は、美しいビーチと青い海が広がるリゾート的な雰囲気の中で留学が出来るエリアとして人気があります。

しかしそういった有名な都市の他にも、「バギオ」というとても魅力的な街があることをご存じでしょうか。実は、バギオはフィリピン留学先としては首都マニラを抑え、セブに次ぐ第2位の人気を誇っています。なぜバギオは語学留学先として、首都マニラを超えるほどの人気があるのでしょうか?

今回は、フィリピン留学を考えている方に向けて、バギオの観光情報や生活情報、治安や名物などについていろいろな観点からご紹介していきます。

フィリピンのバギオ 特徴

フィリピンは7000以上の島々から構成されていますが、その中でもバギオはフィリピン北部のルソン島に位置している都市です。ルソン島は、フィリピンの首都であるマニラがある島でもあります。

バギオの人口は約35万人で、面積は東京都の世田谷区と同じ位です。バギオの地理的な面での大きな特徴として、標高1,500mという高地にある山岳都市であることが挙げられます。

標高が高いため、年間平均最高気温が20℃程度と低く、フィリピンの中では涼しく過ごせる避暑地として知られています。自然も豊かで過ごしやすい気候であることから、富裕層のセレブたちが別荘を持っていたり、避暑地として訪れる人も多く「フィリピンの軽井沢」と呼ばれ、日本の軽井沢町とも姉妹都市提携を結んでいます。

また、フィリピンの夏にあたる3月から5月の間、政府関係者やフィリピン大統領はバギオで過ごします。事実上、夏の間はバギオが首都として機能するため、バギオは「サマーキャピタル」(夏の首都)と呼ばれることもあります。

バギオは「教育の都市」とも呼ばれており、語学学校が多いことも特徴のひとつです。日本人留学生だけではなく、韓国、中国、モンゴルといったアジア圏のほか、中東、アフリカからの留学生も滞在しています。バギオの人口の約半分が学生といわれるくらい多くの教育機関が集まっているため、街には落ち着いた雰囲気が漂っています。

バギオは歴史的に農耕民族から形成される集落があったこともあり、マニラやセブといった他の地域と比べると、真面目で誠実な人が多い傾向があると言われています。

バギオ 治安

バギオはフィリピンの中でも、マニラやセブと比べて治安は良いといわれています。犯罪発生率も低く、2020年時のデータによると東京都の年間犯罪件数が約8万件であるのに対し、バギオでは1,655件に留まっています。

バギオは、街の成り立ちとして、アメリカ軍の避暑地として整備されたという歴史的背景を持っており、また、現在も国内の政治家や有力者といった富裕層の避暑地としての位置づけを担っているため、治安も良好に保たれていると言われています。

ただ、バギオがフィリピン国内においては治安が良い方であるとはいえ、日本と比べるとスリやぼったくりといった軽犯罪に合う確率が依然として高いのは事実です。例えば、以下のようなトラブルに遭う可能性があります。

ぼったくり

空港からホテルへ移動する際など、外国人を呼び込んで法外な料金を要求してくるバスやタクシーが存在します。バギオのタクシーはメーターを回してくれないことや脅されるようなことはあまりないとも言われていますが、可能であればホテルや学校の送迎バスを利用することをおすすめします。

スリ

スリ集団は、ショッピングモールなど人が集まる場所で貴重品を狙っています。人混みを歩く際に荷物に気をつけることはもちろんですが、ふいに話しかけられたり、ぶつかられたりした時の注意が逸れる瞬間を狙ってスリが犯行におよぶケースも多いので、どんなときも貴重品からは意識を離さないように心がけましょう。

脅迫

夜間に、町外れや裏路地など人気のない場所でブランド物の衣類アクセサリーを身に着けている場合、脅迫に合うことがあります。拳銃や刃物で脅され、お財布などの所持品を渡すよう要求されたりします。身につけている貴金属やアクセサリーを強奪されることもありますので、外を出歩くときには華美に装いすぎないことや、余分な現金や高価な財布を持ち歩かないといった工夫をしましょう。

暴行

居酒屋などで、お酒に酔った現地の人や外国人観光客同士でトラブルになり、暴行事件に発展するケースが発生しています。トラブルになりそうな雰囲気の場所や人を見かけたら、距離を置いたり、店を出るなどしてトラブルに巻き込まれないよう注意しましょう。

バギオはフィリピン国内では治安が良い方だと言われていますが、「バギオは治安がいいから大丈夫」と安心せず、日本とは常識が違うので、外国に滞在しているという最低限の自覚を持って行動しましょう。夜間の行動は控える、ホテルや語学学校の送迎バスを利用する、華美な服装で出歩かない、カバンや貴重品は体の前側や、服の内側にしまっておくといった工夫をすることをおすすめします。

バギオ 観光地

バギオには魅力的な観光スポットが数多く存在します。それらの中から、バギオの観光地として外せないいくつかのスポットをご紹介します。

セッションロード

セッションロードバギオのメインストリートで、銀行やおしゃれなカフェ、レストラン、古着屋さんなどの商店が軒を連ねています。東京でいう表参道のような場所で、いつもたくさんの人や車で賑わっており、歩いているだけでも楽しめます。

休日を過ごしたり、カフェで読書、友達とご飯など、バギオでの過ごし方に悩んだ時にはセッションロードへ行けば楽しく過ごせることでしょう。

SMシティ・バギオ

SMシティ・バギオはセッションロード近くに位置する大型のショッピングモールです。ブランド店や両替所、フードコートやスーパーといった多種多様なショップが揃っています。

各国からの留学生はもちろん、観光客や地元の人も多く訪れます。語学学校ではなかなか触れることのできない地元の人の生活ぶりを垣間見れる貴重な場でもあります。

バギオ大聖堂

バギオ大聖堂バギオのシンボル的な建物です。2つの大きな尖塔が特徴で、外観はピンクや水色のパステルカラーを中心に塗られており、フィリピンでもっとも美しい大聖堂として知られています。

建物の内部にある美しいステンドグラスや偶像といった装飾も見どころです。日曜日を中心に行われるミサでは、地元の人々が祈りを捧げています。バギオ大聖堂のミサの収容人数は、最大で850人と言われます。

キリスト教とは縁遠い日本の方でも、バギオ大聖堂では神秘的で圧倒的な祈りの雰囲気を感じることができることでしょう。

ナイトマーケット

ナイトマーケットは、セッションロードからほど近いハリソンロードで開催される夜市です。

ナイトマーケットでは、トウモロコシの串焼きやフライドチキンといったフィリピンのB級グルメ屋台を楽しめるほか、衣類や雑貨などを安く購入することができます。

日本へ帰った際に配るバラマキ用の安価なおみやげを購入するのもおすすめですが、夜間に人込みを歩くことになりますので、スリや盗難といったトラブルには十分注意を払ってくださいね。

ザ・マンション

セッションロードからタクシーで10分ほどの場所に位置するザ・マンションは、20世紀初頭に、フィリピン占領中であったアメリカ軍の避暑地として建てられた白い邸宅です。首都マニラの夏の暑さに耐えられなかったアメリカ人が、涼しい高地であるバギオに、夏の間だけ政府の首都機能を移転するために建てられたと言われています。

ザ・マンションでは、白い邸宅はもちろんのこと、イギリスのロンドンにあるバッキンガム宮殿をイメージして造られたという豪奢な門も見どころのひとつとなっています。

バギオ 行き方

2024年現在、日本からバギオへは直接飛行機で向かうことができません。一旦フィリピン国内の他の空港へ渡航し、そこから国内バスや国内航空線を使ってバギオ市内へ移動することになります。

バギオへ向かうには、バギオと同じルソン島内にある、マニラのニノイ・アキノ国際空港や、クラーク国際空港からバスでバギオ市内へ移動する方法が一般的です。

バギオまでは、マニラの空港からが約250km、クラークの空港からが約160kmとかなり距離があります。時間にすると、マニラからはバスで4~5時間、クラークからは2時間ほどかかります。マニラのニノイ・アキノ国際空港へは日本からの直行便が就航しているため、多くの方がこの空港を利用しています。

なお、バギオの語学学校に留学する場合、BESA(バギオ英語学校協会)加盟校の場合はマニラ空港やクラーク空港での合同ピックアップサービスを受けることが可能です。複数の語学学校が合同で送迎バスを運行することにより、遠い空港から安心してバギオまで移動することができます。

また、2023年にはセブ島のマクタン空港との間に国内線が就航し、セブ島を経由してバギオに入ることができるようにもなりました。セブ島のマクタン空港へは日本からの直行便が就航していますので、飛行機を乗り継いでバギオに向かうこともできます。

バギオ フィリピン まとめ

フィリピンのバギオについて、基本情報から治安、観光地などを色々な側面からご紹介しました。

フィリピンといえば青い海の広がる南国、といったイメージをもたれがちですが、バギオは高地にある比較的涼しい山岳都市になります。治安もよく、教育機関の集まった落ち着いた環境がありますので、英語の留学先としてはぜひ候補に入れたい街のひとつです。

英語学習の手段のひとつとしてフィリピン留学を検討している方は、ぜひバギオについても詳しく調べてみてくださいね。

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