英語の子音の発音を徹底解説!ネイティブに伝わる英語の発音へ

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「英語の発音の違いがわからない」

「発音のコツを知りたい」

英語の発音は、日本語の発音と大きく異なるため、英語学習をするうえで難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。

英語は母音や子音の数が日本語よりもはるかに多く、口の形や舌の使い方も日本語とは違います。

そこで今回は、英語発音における子音について徹底解説します。日本人にとって発音の使い分けが難しい音についても説明しますよ。

ネイティブスピーカーのような英語発音を目指している方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

英語の子音とは?

英語の子音とは、母音(a,i,u,e,o)以外の音であり、声を出す際に舌や唇を使って出す音を指します。英語では、口の形や舌の動きを使い分けて出すことが多く、その点が日本語と異なりますよ。

日本語の「ら」という発音の場合、「r(子音)+a(母音)」つまり母音と子音を自然にペアにして発音します。一方、英語では子音と母音で音が分かれており、「r」だけで決まった音があるのです。

英語には、母音が15個、子音が24個あります。日本語の場合、母音は5個、子音が13個であるため、日本人が知っている音だけではネイティブスピーカーのような発音はできません。

英語を正しく発音するには、発音ルールを学び、英語に慣れることが必要でしょう。

1文字子音

1文字子音とは、名前の通り1文字であらわされる子音です。英語のアルファベット26個のうち、母音が5個であるため、その残りの21個ということになります。

以下が1文字子音の一覧です。

1文字子音 発音記号

b /b/

c /k/

d /d/

f /f/

g /g/

h /h/

j /dʒ/

k /k/

l /l/

m /m/

n /n/

p /p/

q /k/

r /r/

s /ʃ/

t /t/

v /v/

w /w/

x /ks/

y /j/

z /z/

2文字子音

2文字子音とは、1文字子音2つを組み合わせることにより、新しい音となるルールのことです。2文字子音には以下の子音があげられます。

2文字子音 発音記号 例

sh [ʃ] Share, Shampoo

ch [tʃ] Chips, Child

ph [f] Photo, Physical

wh [hw] What, White

th(有声音) [ð] That, Mother

th(無声音) [θ] Thing, Earth

ck [k] Check, Black

ng [ŋ] King, Young

連続子音

連続子音は、2つ、または3つの子音が連続したときに、それぞれがもとの音を残しながら混ざり合った音になるルールのことを指します。発音する際は、1 + 1=2で考えるのではなく、音が混ざり合うため1 + 1=1.5ぐらいのイメージで発音するのがポイントです。

以下は、連続子音となる単語の例です。

s の連続子音となる単語

sm: smoke, smile

sn: snap, snow

sk: skate, skin

sp: spend, spoon

st: stay, stop

sw: sweet, swing

sl: slime, slam

sc: scan, scope

l の連続子音となる単語

bl: black, blow

pl: plant, play

cl: clue, class

gl: glue, globe

fl: flag, fly

sl: slow, sleep

r の連続子音となる単語

fr:fresh, fruit

cr: cry, cream

gr: grip, group

dr: drive, drum

tr: try, tree

br:bread, broom

r の連続子音(3文字連続)となる単語

thr: three, through

spr: spread, spring

str: strong, street

日本人が苦手な子音の発音

ここでは、日本人が苦手とする、似ている発音の使い分け方法について説明していきます。

[b]と[v]

[b]は、上下の唇をしっかりと閉じ、息を吐きだす形で声を出します。[p]の有声音(喉を震わせた音)となり、口の動きは[p]と同じです。

[b]を使う単語:baby, boring, best

[v]は、上の前歯を下唇にあてながら息を吐きだすようにして発音します。[f]の有声音であるため、口の動きは[f]と同じです。

[b]は、日本語の「バ・ビ・ブ・べ・ボ」のような発音であるものの、[v]はまったく異なる音です。たとえば、「very」と言いたい場合に、「ベリー」と発音すると「berry」となってしまうため注意して発音しましょう。

[v]を使う単語:give, venue, vest

[l]と[r]

[l]は、舌の前部分を上の歯の根元につけて発音する音です。

日本語の「ラ・リ・ル・レ・ロ」は[l]と[r]の間の音であると言われているため、日本人にはなじみのない難しい音となります。音の出し方を学び繰り返し発音練習をすることで正しく発音できるようになりますよ。

[l]を使う単語:like, letter, lead

[r]は、舌を持ち上げ奥へ引き、舌が口の中のどこにも触れていない状態で発音します。

[r]の発音のコツは、日本語の「ウ」の口の形から始めることです。たとえば、「read」という単語の場合、「ゥイード」というように、最初に小さい「ゥ」を入れることで上手に発音できます。

[l]と[r]の発音が正確に使い分けられるようになると、ネイティブスピーカーには確実に伝わるため、会話で聞き返されることも少なくなるでしょう。

[r]を使う単語:read,right,carry

[θ]と[s]

[θ]は、舌を上と下の歯で軽くはさみながら、すき間から空気を出して発音する音です。

声は出さずに息で発音することがポイントです。日本語にはない音であるため、ネイティブスピーカーの発音を聞きながら繰り返し練習しましょう。

[θ]を使う単語:thank, thought,through

[s]は、上と下の歯を完全に閉じ、舌先を上の歯に近づけて発音します。

上の歯に近づけるものの、触れさせないまま発音するのがポイントです。日本語の「サ」「シ」「ス」「セ」「ソ」の音に近いものの、[s]は無声音であるため、舌先を震わさずに息で発音するようにしましょう。

[s]を使う単語:see,sight,service

[z]と[ð]

[z]は、[s]と同じ口の動きであるものの、声にして発音する違いがあります。上下の歯ををしっかりとつけて口角を上げたまま、声を強めに出しましょう。発音した際に唇周辺が震えている感覚があれば、うまく発音できていますよ。

[z]を使う単語:zoo, easy, museum

[ð]は、[θ]と同じ口の動きであるものの、声を出して発音するという違いがあります。上下の歯で軽く舌をはさみ、舌先を震えさせながら発音します。日本語の「ザ」「ジ」「ズ」「ゼ」「ゾ」とは異なるため、注意して練習するようにしましょう。

[ð]を使う単語:that, father,cloth

[s]と[ʃ]

[s]は、先ほど説明した通り、上の前歯と下の前歯を合わせ、舌先を上あごの前に近づけながら、息だけを吐き出す音です。無声音であるため、舌先を震わせずに発音するのがポイントですね。

[s]を使う単語:see,sight,service

[ʃ]は、「sh」の発音記号であり、上と下の歯をかみ合わせ、すき間から息だけを勢いをつけて強く出します。日本語の「シュ」と「シ」の間の音とイメージするとわかりやすいかもしれません。

[s]と[ʃ]の発音の大きな違いは、舌の位置です。[s]は舌先を上あごに近づけ、[ʃ]は舌の両端を奥歯につけておくイメージですよ。

[ʃ]を使う単語:she, ship, share

[f]と[h]

[f]は、上の前歯を下唇の内側につけ、口の両端から息を強く出すようにして発音します。日本語の「ハ」「ヒ」「フ」「ヘ」「ホ」と混同されがちなものの、実際に発音するとまったく違う音であるため注意してください。

[f]を使う単語:fun,family,chef

[h]は、上下の歯をつけず、口を開けた状態で強く息を吐いて発音する音です。発音の際、唇の形や舌の位置を気にする必要はなく、口から息をしっかり出すことできれいな音となりますよ。

[h]を使う単語:hour,hand, hall

英語の発音上達におすすめの方法

最後に、英語の発音を上達させるためのおすすめの方法を紹介します。

海外ドラマや洋画

おすすめの方法の一つは、海外ドラマや洋画を観ることです。

海外の作品を観ることで、単語ごとの発音やアクセントなど自然な英語が学べます。さらに、発音だけでなくリスニング力も高められるでしょう。

海外ドラマや洋画で発音練習をするには、「シャドーイング」と呼ばれる、英語音声のすぐ後を追いかけるようにして発音する勉強法がおすすめですよ。発音に加えて、聞いているだけではつかめないリズムやイントネーションも学べます。

ドラマや洋画を選ぶ際は、以下のポイントに気をつけながら作品選びをしてみましょう。

・自分が興味の湧くものを選ぶ

・約20年以内を舞台にしたものを選ぶ

・英語と日本語両方の字幕がある作品を選ぶ

・自分のレベルにあった作品を選ぶ

オンライン英会話を活用する

オンライン英会話を活用すること発音矯正をするうえでは大切です。

オンライン英会話がおすすめな理由は大きく2点あります。

1つ目は、自分の英語発音の現状を把握できるからです。

一人で勉強していたとしても、自分の発音がどのような状態かわかりませんよね。英語の発音を自己流でした場合、変な癖がつき、直りにくい可能性があります。

オンライン英会話を使うことで、間違った発音を指摘してもらい、どのように良くしていくかを先生とともに考えていけます。

2つ目は、実践的な発音が身に付くからです。

多くのオンライン英会話ではマンツーマンでレッスンを行います。そのため、自分の発音に対し、リアルタイムで指摘を受けられます。正しい発音をレッスンで実践していくため、使える発音が身に付くのです。

まとめ

今回は、英語の子音の発音について、わかりやすく解説しました。

子音とひとことで言っても、連続子音のルールであったり、無声音や有声音の違いがあったりなど、子音によってさまざまな発音ルールが存在します。

英語の発音をよりよくしたいと考えている方は、この記事を参考にぜひ練習してみてください。

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