「発音記号って?」「母音?」英語の発音の学習を基礎から!

英語, 発音, 学習, ネイティブキャンプ

「ネイティブスピーカーみたいな英語の発音をしたい...」
「発音にルールってあるの?」

英語学習をする上で、発音の勉強は避けられないもの。発音について、さまざまな悩みや疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか。

英語の発音にはルールがあり、正しい発音方法を身に付ければ、大幅な英語力の向上につながります。

そこで今回は、英語の発音が難しい理由や、発音のルール、発音練習におすすめの参考書など、英語発音に関するすべてを解説します。発音学習に興味がある方や悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

英語の発音を学習する意味とは?

まずは、英語の発音を学習するメリットについて説明します。

コミュニケーション力がアップする

正確な英語の発音を身に付けることで、コミュニケーション力がアップします。正しい発音を学ぶと、自信をもって自分の言いたいことを伝えられるため、相手に聞き返されたり、誤解を招いたりする可能性が減ります。

さらに、話す経験を積んでいくと、会話を楽しみたいという気持ちになるため、自らどんどんコミュニケーションをとるようになるのです。

英語4技能すべての向上につながる

適切な発音を学ぶことは、英語4技能すべての能力を向上させるのに役立ちます。

スピーキング

先ほども伝えたように、発音を学べば正確な音の出し方を理解でき、自信を持って英語を話せます。

発音の違いによっては、同じ単語でも全く別の意味になってしまう場合もあるため、相手に通じないという経験をしたことがある人もいるでしょう。正しい発音を身に付けることで人前で英語を使うのをためらわなくなり、会話量が増え、結果スピーキング力が向上するのです。

リスニング

発音とリスニングは密接に関係しているため、発音を理解できれば英語の音の違いを聞き分けられるようになります。

例えば、多くの日本人は「R」と「L」の発音の違いが分からず、聞き分けるのに苦労します。ですが、発音学習にて正しい音の出し方を理解することで、どちらの音であるか聞き分けられるようになります。

リーディング

発音学習をすることで、英語のリズムやイントネーションが身に付けられます。そして、読む際もリズムに沿って読み進めるため、リーディングのスピードが早くなるのです。発音力が高まることで、新出単語の読み方を推測する力も身に付けられます。

ライティング

つづりとアルファベットの持つ音の関係を理解していれば、ライティングの際につづりを予想しやすくなります。

英語の発音が難しいのはなぜ?

ここでは、英語の発音が難しいと思われる理由について解説します。

母音の種類が多いから

日本語の母語は5つであるのに対し、英語の母語は20種類以上存在します。

たとえば、英単語の“hat”(帽子)と“hut”(小屋)は、日本語では両方「ハット」と言いますが、英語では発音が異なります。似た母音の音同士にはわずかな違いがあり、そのニュアンスの違いを聞き取るのが難しいのです。

スペルと音が一致していない

英語にはスペルと音が一致していない単語が多く、読み方を推測できない難しさがあります。

例えば、“though”(読み:ゾゥ)や“laugh”(読み:ラァフ)などの単語は、スペルと音が全く違います。“gh”の音が無視されているうえ、同じ“gh”でも読み方が異なっていますよね。

このように、スペルと発音の関係が不規則な場合、単語一つひとつを覚えるのに苦労してしまうのです。

単語によって音が変化する

単語によっては、同じアルファベットであるにもかかわらず、違う音を出すものがあります。日本語では、「あ」という文字はどんな単語に含まれていても「あ」ですよね。

一方英語の場合、“address(住所)”と“sea(海)”という単語では、aの読み方がそれぞれ異なります。“Address”のaは「ア」、“sea”のaは発音をしません。単語によって音が変化することが、難しいと思ってしまう原因の一つです。

英語の発音のルール

ここでは、英語の発音のルールについて説明します。

発音記号

発音記号は、正確な音を表すために作られた記号のことです。

ほとんどの英単語帳や辞書では、“apple [ˈæpəɫ]” のように単語の横に発音記号が書かれています。発音記号は、日本語で言う読み仮名のような役割をしており、正しい発音記号を覚えることで、初めて見る単語でも正しく読むことが可能です。

フォニックス

フォニックスは、発音と文字の関係性を学ぶ音声学習法です。日本語で言うひらがな・カタカナの五十音順と似たものと考えて良いでしょう。

フォニックスでアルファベットごとの音の方のパターンを覚えられれば、「スペルから音」と「音からスペル」を推測できるようになります。

リエゾン(音声変化)

リエゾンとは、子音と母音、単語と単語のつながりで音が変化することです。

日本語でも、「携帯(けいたい)」のことを「けーたい」と言いますよね。このように、音がつながったり消えたりする現象を指します。

リンキング(連結)→ 2つの音をつなげて発音すること
「子音」+「母音」
・hand in - /hæn.dɪn/ - ハンディン
・take out - /teɪk.aʊt/ - テイカウト
「母音」+「母音」
・go out - /gəʊ.aʊt/ - ゴゥワウト
・I am - /aɪ.æm/ - アイヤム
「子音」+「子音」
・in usual - /ɪn.juːʒʊəl/ - イニュージュアル
・take you - /teɪk.jʊ/ - ティキュー
アシミレーション(同化)→ 2つの音を合わせて別の音として発音すること
・let you - /let.jʊ/ - レッチュー(t+y)
・miss you - /mɪs.jʊ/ - ミッスユー(s+y)
リダクション(脱落)→あるべき音が発音されなくなること
・good day - /gʊd.deɪ/ - グッデイ(dが消える)
・just kidding - /dʒʌst.kɪdɪŋ/ - ジャスキディング(tが消える)

イントネーション

イントネーションとは、声の上げ下げの調子によって起こる音の変化のことです。

例えば、「You like strawberries.⤵(あなたはイチゴが好き)」と語尾を下げた言い方は、ただ単に事実を述べた肯定文ですが、「You like strawberries.⤴」と語尾を上げれば、疑問文になりますよね。

このように、声に抑揚をつけることによって、文章の伝わり方やニュアンスが変化します。

英語の発音記号の一覧

発音記号とは、単語に使われている各アルファベットの正確な音を表すために作られた記号のことです。ここでは、母音と子音に分けて、英語の発音記号を全てを紹介します。

母音の発音記号

短母音:短く発音する母音
ʌsun、bus、country
ӕcat、apple、hat
epen、bread、tennis
ɪsit、it、ear
ɑhot、box、want
ǝabout、sofa、some
ʊbook、full、could
長母音:長く発音する母音
iːtea、feel、each
ɑːfather、spa、calm
ɔːall、law、August
uːfood、blue、cool
ǝːrearth、bird、turn
ʊbook、pull、could
二重母音:2つの母音を連続して発音する母音
eicake、day、take
ɑiice、find、like
ɑuhow、count、found
ɔiboy、toy、point
ougo、open、coat

子音の発音記号

破裂音:強く息を吐くように発音する子音
ppen、map
bbear、build
ttie、teeth
ddeep、door
kcar、back
gegg、good
摩擦音:空気の摩擦によって音を出す子音
ffan、fence
vvisit、very
θmouth、think
ðthis、mother
sset、sing
zzoo、music
ʃshop、she
ʒcasual、vision
hhe、home
破擦音:破裂音から始まり摩擦音で終わる子音
tʃteacher、change
dʒjet、Japan
鼻音:鼻から抜けるように音を出す子音
mmap、mouse
nnap、nice
ŋyoung、thing
側音:舌を上の歯茎に着けて音を出す子音
llight、glass
半母音:子音と母音の両方の特徴を持つ子音
jyes、year
wweek、what
rfree、red

英語の発音学習におすすめ参考書

最後に、英語の発音を学習するにあたっておすすめの参考書を紹介します。

発音とリスニングを極める「英語耳」

発音だけでなくリスニングも極められる本が「英語耳」です。本書は、発音できない音は聞き取れないとし、発音とリスニングを同時に身に付けられます。

図解で説明されており、一つひとつに発音記号がついているため、理解しやすくなっています。また、ダウンロード可能な音声がついており、本と併用することで音の発し方も学習可能です。
https://www.kadokawa.co.jp/product/322012000562/

発音上級者を目指す方向け「英語喉」

発音の仕組みを理解し、さらにレベルアップしたい人におすすめなのが「英語喉」です。本書は、喉で発音することをテーマにしており、短期間でネイティブスピーカーと同じような英語の発音が身に付けられます。

英語の発音をマスターしたいと考えている方には必見の本です。
https://www.sanshusha.co.jp/np/isbn/9784384054620/

まとめ

今回は、英語の発音に関して、難しさや発音する上でのルール、記号などについて説明しました。

英語の発音には、日本語と異なる様々な特徴があり、その特徴を掴むことで正しい発音が得られます。英語の発音を良くしたいと考えている方は、記事を参考にぜひ学習してみてください。

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