【2024】アメリカの物価は高い?生活費を安く抑えるコツ

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アメリカの物価は日本と比べて高い?

「アメリカの物価は高い」という話をよく聞きますが、実際のところはどうなのでしょうか。

例えば、ロサンゼルス・タイムスの記事の中で激安店として紹介されていた寿司屋の値段を見てみると、かっぱ巻き4ドル(600円)、鯛5ドル(750円)、ウニ10ドル(1500円)とあります。日本人の感覚では、かっぱ巻きが600円を越えることに驚くと思いますが、アメリカではこの価格帯の寿司屋は、手頃な店として存在しています。

近年のインフレによって、ニューヨークやサンフランシスコの物価高騰は激しくなっています。例えば、スーパーで買う卵1ダースは6ドル(900円)ほどです。日本では卵が高くなっていると言っても、10個入りのパックで200円程度なので、比較するとアメリカの方がかなり高いことが分かります。

その他にも、サンドイッチが18ドル(2700円)、タクシー運賃が23%引き上げ、家賃が更新期に500ドル(7万5000円)上がって転居を余儀なくされたりと、アメリカは全ての領域で急激な物価高騰の流れにあります。

国ごとの物価比較を行うための指標に「ビッグマック指数」というものがあります。これは世界中にあるマクドナルドのビッグマックの価格でその国の物価水準を比較するものですが、この指標からも、日本はアメリカやヨーロッパよりも30%から40%ぐらい物価安とされています。

日本では2022年の後半から、食品や日用品、エネルギーなどさまざまな商品やサービスの価格上昇が続いていて大きなニュースになっていますが、アメリカの物価はそれよりも遥かに高いのです。

アメリカの物価上昇率は?

2000年以降、アメリカの物価上昇率は目標である2%を達成しています。経済学的に適度なインフレは良いとされていることなので、賃金上昇率も高く、個人消費も活性化しているアメリカの経済は好調であると言えます。

こうしたアメリカの物価上昇は、米国の金融政策によってもたらされたというよりは、実は主に中国の急激な経済成長に伴って原油の需要が急拡大し、原油価格が高騰することによってもたらされた側面が強いと言われています。

従って、2000年以降特に物価上昇率が上がったものは、ガソリンや電気、食品などといった生活必需品が多く、2000年からそれぞれガソリン価格は最高値の時は2.9倍、電気料金は1.7倍、食料価格は1.5倍にまで上昇しました。

アメリカは給料も高い?

アメリカを含む日本以外の先進国は、労働市場が活性化して物価も賃金水準も上昇し続けています。

日本にいると分かりませんが、経済も成長せず円安が進み、企業も内部留保に走っているので、物価も給与水準も30年以上横ばいを続けている日本が異常と言えます。

日本では、一般的に年収1000万円以上であれば高所得とされていて、これは給与所得者の4.9%しかいません。しかし、他の先進国では経済の伸びと共に物価も高騰していることで、アメリカ人は年収1000万円以上でも経済的不安を抱えており、家計を健全に運営するためには年収12万2000ドル(約1830万円)が必要だと考えているいう調査結果もあります。

2021年の日本人の平均年収は443万円という中、アメリカの平均年収は94,700ドル(約1420万円)と、おおよそ3倍ほどとなっています。

アメリカで働く方法

アメリカ留学する際には、ビザの取得が必要です。申請のためにはさまざまな書類が必要なので、事前にしっかりと準備しましょう。

また、生活していくためには職について収入を得る必要があります。ここではアメリカで働きながら生活していくためのいくつかの方法を解説していきます。

アメリカでワーホリはできない

ワーキングホリデー制度、通称ワーホリは、18歳から30歳(細かな年齢は国によって異なります)までの若年層を対象として、日本と協定を結んでいる国や地域に1〜2年の長期間滞在ができるビザ制度です。

相手国の青少年に対して、自国の文化や一般的な生活様式を理解する機会を提供する目的で、一定期間の休暇を過ごす活動とその間の滞在費を補うための就労を相互に認める制度となっており、利用者も数多くいます。

現在日本と協定を結んでいるのは、オーストラリアやニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツなど26ヶ国の協定国があります。

ワーキングホリデービザは観光、就学、就労ができる自由度の高い特別なビザです。制度の趣旨として仕事を主目的とすることはできませんが、アルバイトが許されているので、語学の勉強をしたいけど予算的な問題で留学を諦めていた人にとっては大変有効なビザです。

しかし、現時点ではアメリカは日本と協定を結んでいないため、残念ながらワーキングホリデー制度を使って「英語学習 + 働く」ということができません。アメリカ留学は、ワーキングホリデー以外の方法で働いて収入を得る必要があるのです。

ワーキングホリデー制度を活用して留学したい場合は、オーストラリアやカナダなど、他の英語圏の国を選びましょう。

J-1ビザを取得する

アメリカで就労する方法の1つとして、米国国務省認定のインターンシップ制度があります。これはJ-1ビザという査証を取得することで、国務省の認可を受けた職種で有給の研修が受けられるようになるものです。

世界中にアメリカで働いてみたいという希望者はたくさんいますが、近年就労ビザを取得するのが非常に難しくなってきています。

J-1ビザは、就労ビザよりも取得条件が緩く、アメリカに滞在できるのも最長で1年半と、ワーキングホリデーと比較してもあまり変わらない期間滞在することができるので、期間限定でインターンをしてみたいという人には人気のビザです。

ワーキングホリデーと似ていますが、ワーキングホリデーが休暇を目的としたものであるのに対して、J-1ビザはインターンシップや仕事が目的です。J-1ビザでは給料をもらうことが出来るので、滞在費を稼ぎながらの勉強や生活が可能です。

J-1ビザを取得するためには、DS-2019という書類を発行する必要があり、これは個人で発行できないため、米国政府に認可された団体に発行依頼をすることになります。

また、ワーキングホリデーと異なり、J-1ビザは就労先が見つからないと取得できず、渡航もできないため、自分でインターンシップの受け入れをしてくれる企業を探す必要があります。

学生ビザでアルバイトをする

アメリカに留学する場合、ほとんどの人が学生ビザを取得すると思います。基本的に、学生ビザは学業が目的なので就労して収入を得るのは違法ですが、週に20時間以内のバイトであれば、学生ビザでもアルバイトができるのです。

これは大学留学をする人にのみ適用され、語学学校に通う人は注意が必要です。ただし、大学によっては一定水準以上の成績を取らないとアルバイトが認められないケースもあるため、必ず事前にチェックしましょう。

ボランティアをする

無償でもアメリカで生活して経験を積みたいという人には、ボランティアプログラムへの参加という方法があります。アメリカでは、ボランティア活動で社会に奉仕する習慣が根付いており、ダウンタウンや教会で食料を配給したり、清掃活動に参加したり、子供たちと遊んだりと、その活動内容はさまざまです。

大学の単位取得の条件になっている場合も多いです。近くの老人ホームで手伝いをしたり、礼拝に参加する人たちのための送迎バスを運転したり、消防団に参加したり、寄付をしたりと、アメリカ人は日々さまざまなボランティア活動に参加しています。

生活費や食費を抑えて滞在するならWorkawayもおすすめ!

Workawayというサービスを聞いたことがありますか?

Workawayというのは、簡単に言うと、ホームステイをして1日4~5時間ホストファミリーの手伝いをする代わりに、宿泊場所と食事が無料で提供されるサービスのことで、宿泊場所を探している人と、働いてくれる人を探しているホストをマッチングするプラットフォームです。

最大のポイントは、お金のやり取りが一切発生しない点で、簡単な手伝いをするだけなので給料は発生しませんし、ホストに宿泊費や食費を払う必要もありません。両者は対等な関係として、友人や家族の一員のように生活を共にします。現地での生活を体験しながら、宿泊費や食事代を抑えて格安に滞在することができるのです。

Workawayは2002年にイギリス人バックパッカーによって設立されたサービスです。日本ではまだまだ認知度が低いですが、世界的にはメジャーなサービスで、アメリカに限らず176カ国以上にホストが存在しています。

このWorkawayの醍醐味は、ボランティアとして平均週5日、1日4~5時間の労働力を提供する代わりにホストが宿泊場所と食事を提供してくれるので、ほぼ移動費だけで世界を周れるというところです。

ホスト側が求めている仕事は多岐に渡り、例えば農作業や庭の清掃、家具の修理、ペットの世話やベッドメイキング、ベビーシッターなど、技術やスキルのいらない簡単に出来る軽作業がメインです。

Workawayを使うと、アメリカ滞在自体にはお金がかからないので、 バックパッカーとして旅をしたい人や、安くアメリカ生活をしたい人におすすめです。色々な国から来たたくさんの旅人と会うこともできるので、興味があればぜひ体験してみてください。

まとめ

世界の経済や教育、研究を常にリードするアメリカには、世界中から様々な夢や希望を持った人々が集まってきます。

日本とは異なる文化や価値観、多様性があり、単に英語を学ぶだけではなく、さまざまな経験や成長ができる国でもあります。留学生活を通じて、色々な人種や宗教、民族背景をもつ人々と交流することで、異文化への理解が深まり、自身の視野も広がります。

また、アメリカには魅力的で人気のある観光都市が数多くあるため、楽しい留学生活を送れることは間違いありません。是非この機会にアメリカへの留学を検討してみましょう。

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