フィリピン人の英語レベルは低い?理由・実態・向き不向きを解説

英語レベル、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

「フィリピン人の英語はレベルが低い」と聞いたことはありませんか?

実は、フィリピンは英語人口が世界第3位で、ビジネス英語力は世界第1位という驚きのデータがあります。

では、フィリピン英語の実際のレベルはどの程度なのでしょうか。

この記事では、英語レベルが低いと言われる背景や発音・特徴を整理しながら、フィリピン英語の実態をわかりやすく解説します。

フィリピン人の英語レベルは本当に低いのか?

フィリピン人の英語はレベルが低いといわれることがありますが、実際はどうなのでしょう?

アメリカのGlobalEnglish社の調査では、フィリピンはビジネス英語指数で世界1位の実績があります。

また、人口の92%以上が英語を話せるため、アメリカやインドに次ぐ英語人口を誇り、公用語にも指定されています。

では、なぜフィリピンは英語力が低いといわれるのでしょう?

その理由は、日本人の考える英語と、フィリピンで使用される英語に差があるためです。

日本人は、英語に正確さや完成度を求めがちですが、フィリピンで使用される英語は伝えることに特化しています。

語彙や言い回しが簡潔で、「表現がシンプル」「アメリカのような洗練された英語ではない」と感じる人がいるようです。

フィリピン人の英語レベルが低いといわれる理由

フィリピン人の英語について、「レベルが低いのでは?」と感じる人がいるのには、いくつか理由があります。

ただし、それは英語力そのものが低いというより、日本人が慣れている英語との違いから生まれる印象であることがほとんどです。

ここでは、日本人がフィリピン人の英語に対して違和感を覚えやすいポイントを整理して紹介します。

英語表現がシンプルで語彙が限定的に感じるから

フィリピン英語は、日常的に使われることを前提とした実用的な英語です。

そのため、難しい単語や抽象的な表現よりも、最も基本的で分かりやすい単語や言い回しが多く使われます。

英語初心者にとっては、シンプルな表現は理解しやすいため、大きなメリットです。

しかし、ネイティブ英語や上級者向けの英語表現に慣れている人は、語彙が少なく表現が単調に感じやすくなります。

フリートークが浅く感じるケースがあるから

フィリピン人はもともと会話を楽しむ文化が強く、ジョークや軽い雑談を交えながら話をする傾向があります。

場を和ませるための冗談やポジティブな相づちが多く、明るい雰囲気のコミュニケーションが大切にされています。

一方で、日本人留学生の中には、フリートークに「テーマの深掘り」「論理的な意見交換」を期待する人も少なくありません。

そのため、会話がジョーク中心で進んだり、話題がテンポよく切り替わったりすると、「内容が浅くて勉強にならない」と感じることがあるようです。

フィリピンでは、相手と打ち解けるためのコミュニケーションに重きが置かれており、そのスタイルに慣れていないと、印象にギャップが生まれやすくなります。

講師や話者による英語力のばらつきが大きいから

フィリピンでは、英語が公用語として使われています。

しかし、すべての人が同じレベルで英語を使えるわけではありません。教育環境や居住地域、英語使用頻度の違いにより、発音や表現力に差があります。

特に、オンライン英会話や留学中は、話し手によるレベル差を感じやすいでしょう。

講師や話者による英語力のばらつきが、フィリピン英語全体の評価を下げてしまう原因です。

発音やイントネーションがネイティブと異なるから

フィリピン英語は、母語タガログ語の影響を受けた発音やイントネーションが見られることがあります。

ネイティブ英語と比べると、アクセントの位置や音の強弱に違いがあり、独特の訛りとして感じられます。

フィリピン独特の訛りが、「英語力が低い」という評価につながっているようです。

フィリピン人で英語を話せる人の割合

フィリピンで英語を話せる人がどれくらいいるかご存じですか?
実は、フィリピンは、英語を日常的に使う人が多い国の一つで、アジア地域においても、英語が広く使われている国のひとつです。

約1億人いるフィリピンの人口のうち、92.58%(約9200万人)が英語を話すとされています。

ちなみに、世界全体で見ると、英語を話す人の割合が最も多いのはアメリカで、約95%の国民が英語を使っています。

インドでは英語を話す人の割合は約12%と比較的低めですが、総人口が多いため英語話者数は世界でも上位です。

実際のフィリピン人の英語レベルはどのくらいなのか

フィリピンでは英語が公用語として定められており、教育や仕事、日常生活の中で広く使われています。 ただし、英語力は一律ではなく、使用場面や教育環境によって差があるのも事実です。

ここでは、英語の使用実態やレベルの違いを具体的に見ていきます。

英語話者の割合と日常使用レベル

フィリピンでは英語が公用語となり、学校教育でも積極的に取り入れられています。

幼稚園や小学校の頃から、授業は基本的に英語で行われるため、多くのフィリピン人は、英語を当たり前のように使いこなしています。

学校だけでなく、テレビ番組や映画、公共の案内表示など、日常生活の中で英語に触れる機会も豊富です。

そのため、簡単な日常会話であれば問題なくこなせる人が多い一方、使われる表現は実用性を重視したものが中心になります。

教育水準によって英語力に差が出る

フィリピンでは英語が広く使われているものの、話者の英語力には個人差があります。

教育環境や居住地域によって、発音の明瞭さや語彙力に違いがあり、学歴が低いほど訛りが強く聞き取りづらい傾向があると言われています。

一般的に、語学学校や英会話スクールの先生たちは、比較的教育環境に恵まれた家庭で育ち、幼いころから英語に親しんでいるため発音がクリアで流暢です。

また、ビジネス英語指数(BEI)2013年版では、フィリピンは世界平均を大きく上回り世界1位と評価されています。

日本は4.29で平均を下回る結果となっていることからも、フィリピンは国際的にも英語力が高く評価されている国であることが分かります。

フィリピン人が英語力を生かして就いている仕事

フィリピンは、優れた英語力を活かして、英語圏の国々から仕事を請け負うアウトソーシングの拠点としても有名になりました。

特に、物価差を活かしたコールセンターの運営が盛んで、世界中の企業がサポート業務をフィリピンに任せています。

英語を話すことができると働き口はさらに広がり、コールセンターだけでなく英語講師や外国人患者を対象とした看護師など、キャリアの選択肢が一気に増えています。

フィリピン人は、「もっといい暮らしがしたい」と考え、英語力を武器に夢をつかもうと日々努力しています。

フィリピンにおける英語の歴史

フィリピン人が英語を話すようになったきっかけは、1898年以降にフィリピンがアメリカの植民地になったことでした。

アメリカ植民地時代(1898年〜1946年)には、アメリカがフィリピン国内に学校を設立し、また、ネイティブスピーカーの英語教師1,000人を派遣して積極的な英語教育を広めました。

これが、現在のフィリピン人の英語力の背景になっていると考えられています。

フィリピンはその後、1946年に独立しましたが、独立後も英語教育が続けられ、1974年に、英語もフィリピンの公用語とする「二言語併用教育政策」が導入されました。

このような歴史的背景のもと、現在でも、英語はフィリピンの公用語の一つとして、学校教育はもとより、政治、経済、ビジネス、司法といった社会のあらゆる場面で広く使用されるようになりました。

フィリピン人が英語を話せる理由

フィリピン人が英語を話せる理由として、アメリカの植民地時代に英語教育が進められたことが大きく関係しています。

ここではそれ以外にどんな要素があるのか、もう少し深掘りしてみましょう。

英語が第二公用語として定着しているから

アメリカ統治時代、アメリカは約1,000人の英語ネイティブ教師をフィリピン全土に派遣し、学校教育を英語で実施する体制を整えました。

これにより、英語が教育の中心となり、その後のフィリピン人の英語力向上に大きな影響を与えました。

独立後もフィリピンはこの方針を継続し、英語を第二公用語として正式に採用。 学校教育の中で英語を体系的に学べる仕組みを確立しました。

このような政府の一貫した教育政策のおかげで、今日では多くのフィリピン人が英語を自在に使いこなせるようになっています。

英語を使った学校教育が浸透しているから

フィリピンでは英語が第二公用語となっていますが、学校教育ではどのように英語を扱っているのでしょうか?

フィリピンでは、国語と歴史以外のすべての授業が英語で実施されています。この環境の中で、子どもたちは自然と英語を身につけていくことができます。

さらに大学まで進学すれば、アカデミックな内容も英語で学ぶため、英語力はさらに高まります。

日本の学校教育では「英語」という科目を学習しますが、フィリピンでは英語が学習の“手段”として日常的に使われており、英語に触れる時間が圧倒的に多いのが特徴です。

学校にいるほとんどの時間を英語で学習することにより、日本人の何倍もの時間、英語を使って考える学習をしているのです。

フィリピンの学校教育は日本と似ているのですが、ほとんどの教科で英語を使用している点が大きな違いです。

ただし、農村部に住む学校に通えない子供たちは、英語を学ぶ機会がないまま過ごすようです。

日常生活の中で英語に触れる機会が多いから

フィリピンでは、テレビ番組や映画、街の看板や案内表示、そして家族間での会話など、様々なシチュエーションで、日常的に英語に触れています。

特にテレビや映画では、全てのコンテンツがフィリピノ語(タガログ語)に翻訳されているわけではなく、英語のみで提供されているものも多く見られます。

そのため、英語で視聴せざるを得ない状況もあり、自然と英語に触れる時間が増える環境になっています。

ただし、バラエティ番組などはフィリピノ語(タガログ語)が中心のことが多く、コマーシャルでは英語混じりというパターンも多いようです。

フィリピンでは、家族間の会話は、フィリピノ語(タガログ語)や現地の言語や母語でコミュニケーションを取ることが多いようですが、中流以上の家庭では、家族同士の会話も英語を使うことが増えているようです。

フィリピン英語の特徴

ここでは、フィリピン英語に見られる独自の特徴について紹介します。 アメリカ英語に近い点や、スラングの少なさ、発音の特徴など、日本人にとって学びやすいポイントが多くあります。

アメリカ英語に近い発音と語彙

フィリピン英語には、地域ごとのクセや独特の言い回しがありますが、アメリカ統治時代にネイティブの教師が広めた歴史があるため、基本的にはアメリカ英語に近い発音と語彙が使われています。

例えば「少し待って」と言いたいとき、アメリカ英語では “for a while”を使いますが、 フィリピンでは“for a second”“just a minute”「数秒〜1分ほど待って」という意味の言葉を使います。

しかし、アメリカ英語と語彙が違うものはほんの僅かなので、意思疎通には大きな支障はありません。

基本的な単語と文法を使用

フィリピン人は、アメリカ人に比べて基本的な単語や文法を使って英語を話す傾向があります。

また、ネイティブスピーカーは流暢に英語を話すため、リエゾン(音の連結)が聞き取りにくいことがありますが、フィリピン人は、言葉を一語一語はっきりと発音するため、日本人にとっては非常に聞き取りやすいと感じられるでしょう。

スラングが少なく初心者に優しい

フィリピン英語は、アメリカやイギリスの英語に比べてスラングや複雑な言い回しがほとんどありません。

教科書で学ぶようなシンプルな表現が多いので、初心者でも「相手に通じた」「聞き取れた」という成功体験を得やすく、英会話の練習にぴったりです。

日本語に近い発音で聞き取りやすい

フィリピン英語は、日本語に近い音を持っているのも特徴です。

例えば、L と R をはっきり区別したり、全体的に母音をはっきり発音する傾向があるため、日本人にとって聞き取りやすく、学習しやすいとされています。

また、オンライン英会話や語学留学においても、聞き取りやすさが学習効果を高める要因となっており、多くの語学学校では発音の明瞭さを講師選定の基準にしています。

タガログ語の影響を受けた「タグリッシュ」

フィリピン英語は、訛りが少ないと言われますが、実は、タガログ語の発音やアクセントの影響を受けた「タグリッシュ」と言われる訛りがあります。

■ 子音が違って聞こえるもの

「f」「p」のように聞こえる
(例:coffee → coppee のように聞こえる)

「z」「s」のように聞こえる
(例:zoo → soo に近い音)

「th」「t」 または「d」 に近く聞こえる
(例:three → tree、this → dis)

■ 語尾に母音を足すクセがある

「~ple」「~ble」「~cle」などの語尾に、軽く「ウ」「オ」の母音が付く

例:apple → “アポル”、table → “テイブル”

■ 「ion」をやや強めに発音するくせがある

例:nation の “-tion” 部分がハッキリ聞こえる

■ アクセントの位置が後ろ寄り

アメリカ英語よりも、単語の語尾側にアクセントがくる傾向がある。

フィリピン英語はどんな人に向いているの

フィリピン英語は、ネイティブらしさよりも、伝わりやすさを重視した英語です。

そのため、学習段階や目的によっては非常に相性が良く、英語力を伸ばすきっかけになります。

ここでは、フィリピン英語が向いている人の特徴を紹介するので、語学留学を検討している人は参考にしてみてください。

英語初心者

英語学習を始めたばかりの人にとって、フィリピン英語は非常に取っ付きやすい英語です。

発音が比較的はっきりしており、使われる表現もシンプルなため、「聞き取れない」「何を言っているか分からない」と感じることは少ないでしょう。

また、アメリカ英語のようなスラングや省略表現が少ないため、学校で学んだ英語と実際の会話のギャップが小さく、「習った英語が通じた」という成功体験を得やすいのも特徴です。

英語への苦手意識を減らし、会話に慣れる段階として適した環境といえるでしょう。

中級者

フィリピン英語は、ある程度英語に慣れてきた中級者にとっても、実践的な会話練習に向いています。

相手の話す英語が聞き取りやすいため、内容に集中でき、会話量を多く確保しやすいからです。

また、フィリピン人は会話を楽しむ文化があり、ジョークを交えながら話すことも多いため、自然なフリートークの練習にも向いています。

正確さよりも会話を続ける力を伸ばしたい人や、アウトプット量を増やしたい英語中級者にとって、実践的なトレーニングの場になるでしょう。

フィリピン英語が合わない人の特徴

フィリピン英語は、聞き取りやすく実践的な英語として多くの人に支持されています。

しかし、英語学習の目的によっては、別の学習環境のほうが適している場合もあります。

ここでは、フィリピン英語が合わないと感じる人の特徴を紹介します。

ネイティブレベルの表現力を求める人

フィリピン英語は、英語の自然な言い回しや、細かなニュアンス、スラングまで身につけたい人にとって、物足りなく感じる可能性があります。

フィリピン英語は、伝わりやすさを重視するため、ネイティブ特有の言い回しや崩した表現はあまり使われません。

映画やドラマのような英語表現を習得したい場合や、ネイティブと同等の表現力を目指す場合は、アメリカ英語やイギリス英語を学ぶのがおすすめです。

専門性の高いビジネス英語が目的の人

高度な専門用語を使うビジネス英語や、業界特化型の交渉・プレゼンテーションを目的とする場合、フィリピン英語だけでは不十分な可能性があります。

専門性が高くなるほど、英語の語彙や表現の幅が求められます。

そのため、外資系企業での高度な業務や専門分野での実務英語習得が目的の場合は、ネイティブ講師との学習や、専門分野に特化した教材を使用するのがおすすめです。

フィリピン英語を効果的に学習へ活かすポイント

フィリピン英語を学習するときに大切なのは、自分のレベルや目的に合った形で取り入れることです。ここでは、フィリピン英語を学習に活かすためのポイントを紹介します。

目的別に期待値を設定する

フィリピン英語を学ぶときは、「どんな目的で学びたいのか」をはっきりさせることが大切です。

たとえば、英語への苦手意識をなくしたい、会話量を増やしたいといった目的であれば、フィリピン英語は非常に相性がいいでしょう。

一方で、ネイティブ特有の表現力や高度な専門英語を求めると、期待とのズレを感じやすくなります。

目的に応じて役割を整理することで、フィリピン英語の強みを最大限に活かすことができます。

ネイティブ英語と段階的に使い分ける

英語学習では、いきなりネイティブレベルを目指すよりも、段階を踏んでレベルを上げていくほうが効率的に学習を進められます。

フィリピン英語は、基礎力や会話の土台を作る段階に最適です。

ある程度フィリピン英語に慣れてきたら、ネイティブ講師のレッスンや英語メディアを取り入れるなど、学習環境を少しずつ切り替えていくと、無理なくレベルアップができるでしょう。

基礎固めに使う

フィリピン英語は、発音が聞き取りやすく、表現もシンプルなため、文法や基本表現を定着させる基礎固めに最適です。

聞き取りやすい英語に触れながら、正しい文構造や言い回しを身につけることで、英語の土台が安定します。

基礎が固まると、その後にネイティブ英語へ進んだときの理解が早くなり、学習効率が高まります。

フィリピン英語を理解して学習に活かそう

フィリピン人の英語はレベルが低い…そんなイメージを持つ方は多いかもしれません。

しかし実際には、フィリピンは公用語として英語を使用しており、その英語力は国際的に高く評価されています。

ビジネス英語指数(BEI 2013)では世界1位、英語人口もアメリカ・インドに次ぐ世界3位(Ethnologue 2024)というデータがそれを裏づけています。

この背景には、アメリカ統治時代に導入された英語中心の教育制度があります。幼稚園から大学まで、国語と歴史を除く授業を英語で行う仕組みが今も続いており、国民の多くが自然と高い英語力を身につけています。

フィリピン英語の発音はアメリカ英語に近く、訛りやスラングが比較的少ないため、日本人を含む英語学習者にとって聞き取りやすい特徴があります。

この点が、フィリピン人英語講師によるオンライン英会話や英語習得のための留学先として人気を集める理由です。

フィリピンの高い英語力は、コールセンターや外国人患者向け看護師、英語講師など幅広いキャリアにも直結し、生活向上を目指すフィリピン人の大きな強みとなっています。

フィリピン英語は、タグリッシュと呼ばれる地域ごとのクセはあるものの、アジアの国々の中でも突出した国際的なビジネスのハブとして、また、英語学習者の拠点としてアジアのみならず世界から注目されています。

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