そろそろ夏休みの計画を立て始めているご家庭も多いのではないでしょうか。
今回は、人気上昇中の 「英語サマーキャンプ」についてご紹介します。英語サマーキャンプとは、 夏休み期間中に子どもたちが英語漬けの環境で、さまざまなアクティビティを体験する短期集中型の英語学習プログラムです。日本国内だけでなく、海外でも各地で開催されているので、選択肢が豊富にあります。
本記事では、そんな 英語サマーキャンプのメリット・デメリット、費用やキャンプを選ぶ上でのポイント、国内外のおすすめキャンプについて紹介していきます。
- そもそも英語サマーキャンプとは?
- 英語サマーキャンプのメリット・デメリット
- 日本国内と海外の英語サマーキャンプの費用比較
- 英語サマーキャンプの選び方
- 日本国内のおすすめサマーキャンプ
- 海外のおすすめサマーキャンプ
- まとめ
そもそも英語サマーキャンプとは?
英語サマーキャンプは、夏休み期間に実施される、英語学習とさまざまなアクティビティを組み合わせた体験型のプログラムで、主に小学生から高校生の子どもたちが、英語漬けの環境の中で楽しくスキルアップを目指すものです。宿泊型または日帰りの通学型があり、ネイティブ講師や英語の専門家がスタッフとして常駐するので、自然体験やスポーツなどのアクティビティを英語で楽しみながら英語力を磨くことができます。
海外に滞在して、世界各国から集まった子どもたちと英語漬けの時間を過ごす、海外留学のトライアルのようなキャンプから、国内で開催される英語初心者向けキャンプまで幅広い選択肢があるので、ご自身の英語レベルや参加する目的に合ったものを選ぶようにしましょう。
英語サマーキャンプのメリット・デメリット
次に、英語サマーキャンプに参加するメリットとデメリットについてまとめました。英語を学ぶ子どもたちにとって魅力の多いサマーキャンプですが、参加を迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
英語サマーキャンプに参加するメリット
・アクティビティを通じて楽しく英語に触れられるため、英語への苦手意識が発生しづらく、モチベーションアップにつながる
・親元を離れることで自立心が養われ、参加者と一緒に生活をすることで協調性やコミュニケーション力を身に付けられる
・多国籍の参加者や外国人講師と交流することで、国際感覚が養われる
・短期間のため気軽に参加しやすく、特に日本国内のキャンプの場合、安全面やサポート体制が充実している
デメリット
・短期間のため英語に慣れることがメインとなり、英語力が大幅に向上するのは難しい
・国内キャンプの場合、日本人の参加者が中心となるので、異文化体験や国際交流の機会が少ない
・海外キャンプの場合、現地サポートの質に差があり、安全面が不安なケースがある
日本国内と海外の英語サマーキャンプの費用比較
国内のキャンプは安全で費用も比較的抑えられますが、海外のキャンプは英語学習や国際交流の観点でメリットが多い一方で費用が高くなりやすいです。それぞれのキャンプにかかる一般的な費用をまとめたので、キャンプ選びの参考にしてください。
日本国内のキャンプにかかる費用
・1〜2週間:万円から40万円程度と幅があり、アクティビティ内容や、滞在型か日帰り型によって変動
・1か月:45万円から50万円程度で、長期間の英語漬け体験を比較的安価に行える
費用に含まれるもの:授業料、宿泊費、食事、教材費、アクティビティ費用、保険料が含まれ、交通費は場合により別途発生。親子参加など割引や特典があることもあります。
海外のキャンプにかかる費用
・2週間:20万円から70万円と幅があり、アメリカ本土などの名門プログラムでは高額になる傾向
・1ヶ月:40万円程度のものから100万円以上のものまであり、著名なアメリカ西海岸のプログラムやカナダ、イギリスのプログラムなどは高額になる傾向
費用に含まれるもの:授業料、宿泊費、食事、アクティビティ、教材費は含まれていて、航空券代、海外旅行保険、空港送迎費は別途必要な場合が多い。為替レートや滞在スタイルによって総費用が大きく変動
英語サマーキャンプの選び方
開催国、期間、プログラムの内容など豊富に選択肢のあるサマーキャンプ。どれに参加しようか悩む方も多いと思いますが、以下の点について事前に確認しておくといいでしょう。
・参加可能年齢
・参加者構成(国籍、年齢層、参加人数など)
・親同伴の有無・送迎範囲
・費用 (宿泊費、航空券など、どこまでカバーされているか要確認)
・参加期間
・宿泊先施設(寮、ホテル、コンドミニアム、ホームステイなど)
・日本語のサポートがどの程度あるか
・予防接種の要件、感染症検査の必要有無
また、海外のサマーキャンプの場合、航空券は自分で手配しなければならないケースもあるので、事前に確認し、必要な場合は余裕を持って準備するようにしましょう。
日本国内のおすすめサマーキャンプ
沖縄English Camp(Lily English Center)
https://lily-ec.jp/summer_camp/
25年の実績を持つ、沖縄県でのサマーキャンプ。自然に囲まれた広大な敷地にあるコテージにて、寮ステイ・外国人宅でのホームステイ・通い参加のコースを選択でき、オールイングリッシュの環境で異文化交流を体験できます。リピーター率が高くキャンセル待ちが出るほど人気のキャンプです。
・期間:泊7日
・滞在先:宿泊の場合は、寮ステイまたはホームステイを選択可能。ホームステイでは沖縄市や読谷村在住の外国人宅に滞在、寮ステイの場合はサマースクールの開催場所である、沖縄県国頭郡金武町の「ネイチャーみらい館」にて、ネイティブ講師と一緒に滞在
・クラス:年齢別ではなく、テスト結果によるレベル分け(1クラス10名前後)
・学習内容:ネイティブ講師からコミュニケーションがいかに大切であるかを英語で学び、キャンプの最終日に1人ずつプレゼンテーションを行って、英語を話す自信につなげる。外国人スタッフやホームステイ先のホストファミリーとのアクティビティを通じて英語に慣れる
キッズエクスプレス 夏休みイングリッシュキャンプ in 白馬
https://www.kids-ex.com/tour/category/1967.html
大自然が魅力の白馬にて開催される、英語レッスンとアウトドアアクティビティがセットになったサマーキャンプ。ネイティブ講師と、英語ゲームやラフティング、SUPなどを体験しながら、楽しく英語を学びます。英語が全く喋れなくても参加OKで、英語を好きになってもらうことがメインテーマのキャンプです。
・期間:4泊5日
・滞在先:白馬・森のロッジ
・クラス:一部のレッスンは英語レベルに基づき2~3グループに分かれる
・学習内容:ネイティブスピーカーによる発話を中心とした授業。レッスンで語彙や表現をきっちり勉強しながら、アクティビティを通して英会話を実践。リスニング、リーディング、ライティング、語彙、文法の総合的な力を身に付ける
海外のおすすめサマーキャンプ
セブ英語キャンプ
https://globaledu.jp/cebu-english-camp/
人気のリゾート地であるフィリピンのセブ島で開催されるセブ英語キャンプは、2014年からスタートし、年間200名以上の子どもたちが参加してきた実績のある英語サマーキャンプ。日系の語学学校主催のため、海外経験のない日本人でも参加しやすいサポート体制が整っています。
・期間:12日間
・滞在先:セブシティにあるリゾートホテル「Montebello Villa Hotel」
・クラス:英語レベルの下限や上限は設定されておらず、マンツーマンレッスンが多いので、各生徒のレベルに合った授業を柔軟に提供可能
・学習内容:平日は約6時間のレッスンのほか、単語テストや自習時間も設けられ、英語をたっぷり学べるスケジュール構成。SDGsや日常課題を絡めたアクティビティの時間も用意され、英語環境に身を置きながらリーダーシップや自律性も育めるようなデザインに
マクタン英語キャンプ
https://globaledu.jp/mactan-english-camp/
マクタン英語キャンプのジュニアキャンプは、今年で43回目を迎え、2003年以来累計8,300名もの子どもたちが参加しています。2025年も7ヵ国から500名相当の子どもたちが参加することが見込まれている、世界中で人気のサマーキャンプです。韓国系スクールのため韓国人の割合が高めで、中国、台湾、ベトナムからの参加者も多く、日本人比率は控えめです。
・期間:3週間
・滞在先:キャンプ会場として使用するのは、フィリピン マクタン島にあるビジネス複合高層ビル「マゼラン・タワー Magellan Tower」で、宿泊は「Belmont Hotel」または「Savoy Hotel」
・クラス:グループクラスでは、英語の超初心者レベルも含む7段階のグループを設け、参加者1人1人にとって最適な学習環境を提供。日本人スタッフも数名常駐
・学習内容:平日は70分×7コマのレッスンが設定され、水曜は短縮授業となり、午後からシーサイドツアーやアイススケートなど、土曜はウォータースポーツ体験などのアクティビティ有り
エプソムサマーキャンプ
https://globaledu.jp/epsom-summer-camp/
約170年の歴史がある英国の格式高いボーディング・スクール、「英国エプソム・カレッジ」のマレーシア校で行われる、人気のサマーキャンプです。英国校のエッセンスを引き継ぐ英語教育とスポーツを中心としたアクティビティを通して、英語力を磨きながら他の参加者との交流を楽しめるキャンプになっています。英国の伝統的な寄宿学校さながらのボーディングスクールライフを体験できるでしょう。
・期間:13日間と19日間の2期間
・滞在先:マレーシア クアラルンプールのキャンパスの学生寮
・クラス:アルファベットや基本的な単語の読み書きができるレベルからネイティブスピーカー相当レベルまで幅広く対応した年代別の20クラスを用意
・学習内容:シンプルな英語レッスンだけでなく、アクティビティに重点が置かれており、合計で13日間のプログラムの場合約77時間、19日間のプログラムは約111時間の英語学習時間が確保されている。英語力向上だけでなく、多様なアクティビティを通じて国際感覚や自主性、リーダーシップを育むことを重視している点が特徴
サマーキャンプ ロンドン - 英語サマーキャンプ- Nacel ESL
https://nacelesl.co.uk/ja/サマーキャンプ/
ロンドンの北に位置する美しいボーディング・スクールのサマーキャンプです。キャンパスは広大で美しい敷地内にあり、ロンドン中心部へのアクセスも良いので、平日は英語をしっかりと学び、週末は仲間と一緒にロンドンの名所を回りながら交流を深めることができます。世界各国から参加者がやって来るので、国際交流を重視したい人におすすめです。
・期間:1週間、2週間、3週間、4週間、5週間のいずれか
・滞在先:質の高いスクールの寄宿施設
・学習内容:平日午前中の週15時間の英語レッスンに加えて、週に1日ロンドンの主な観光名所への訪問や遠足などのアクティビティ有り。それぞれのアクティビティに関連した情報や語彙シートが用意されていて、参加者と一緒に活動しながら英語の理解を深めることができる
まとめ
せっかくの長い夏休み。学生時代の夏の思い出は、一生色褪せることのない特別なものです。英語サマーキャンプは、英語に興味があるお子さまはもちろん、海外の文化に触れてみたい、何か新しいことにチャレンジしてみたいという方にとっても、大切な思い出の1ページとなることでしょう。
お子さまやご家庭にとってベストなキャンプを見つけて、国際人としての第一歩を踏み出しましょう。