日本人にとって人気の観光地である台湾は、日本に好感をもつ人が多い国です。
台湾では日本文化が根付いています。
また、日本でも台湾に対する人気が高まっており、タピオカや台湾カステラをはじめとしたグルメがたくさんあり、夜市などで夜遅くまで楽しむことができる人気の旅行先です。
直行便であれば東京から約3~3時間半程度で、低価格のLCCも数多く就航しています。
台湾料理やスイーツを堪能したり、朝食屋や市場に出かけたりと、グルメも遊びも楽しめる台湾ですが、最近は語学留学先やワーキングホリデー先としても人気が高まっています。
今回はそんな台湾留学の魅力を中心にご紹介します。
台湾と日本の時差
日本と台湾の時差はわずか1時間です。
台湾ではサマータイムは実施していないので、日本との時差は通年を通して同じです。
時差ぼけもなく、着いたその日から快適に旅行を楽しめるところも、人気の理由の1つです。
台湾の気候・気温は?
常夏のイメージがある台湾は、日本より基本的に温かく
一年中高温多湿です。
冬季には北部を中心に乾燥した寒冷な気候になり、まれに霜が降りることもありますが、一般的に雪は非常に少ないです。
また、山地が多くて海も近くにあるため、南北や海岸部と内陸部では気温や降水量に大きな差があります。
熱帯性気候から温帯性気候までの幅広い気候を持つ島国なので、熱帯雨林や渓谷、温泉、海岸線などの美しい景色がある国です。
台湾の治安
台湾は親日的な人が多く旅行者にも優しく、また日本人在住者も多いことから他の国と比べると比較的安全です。
基本的に日中であれば、女性のひとり歩きも大きな問題はありません。
人が多く集まる観光スポットでは、スリや置き引き、ひったくりといった被害に遭うケースがよく見られます。
手荷物はカバンのチャックを閉めて身体の前にかけておくなど、十分に注意することが大切です。
開放感に気持ちが緩むことがあるかもしれませんが、ここは日本とは異なる価値観や習慣を持つ海外であることを、常に意識して行動するようにしましょう。
学生から社会人までおすすめ!台湾語学留学のメリットや特徴
最近では、台湾は語学留学先として、高校生から社会人まで幅広い年代の人に人気です。
街中には漢字が使われている上に、日本語が通じる場面もあるので日常生活がしやすいです。
台湾の暮らしに慣れてくると、より一層留学生活を満喫できるようになります。
さらに、物価が手頃で生活費が抑えられるのも魅力のひとつです!
また、台湾は繁体字中国語の国です。
学校によっては、英語コースや中国語コースを設けている場合もあるので、英語を学ぶだけでなく、中国語の語学留学アップも出来てしまうというメリットがあります。
台湾語学留学の費用
台湾の物価は比較的安く、留学に必要な費用の目安はシーズンにもよりますが、1か月の短期留学で15~40万円、1年間の長期留学で120~300万円ほどです。
語学留学には大学留学がおすすめです。
台湾の大学は授業料が比較的低めに設定されているため、移動費や現地での生活費をうまくやりくりすれば、全体の留学コストを抑えることが可能です。
フライト
日本と台湾を往復する際の航空券の価格は、直行便で約17,000円から80,000円、乗継便では26,000円から最大11万円ほどと、時期によって大きく変動します。
東京からの直行便であればフライト時間は約4時間です。
留学先
台湾に語学留学する際は、大まかに分けて大学直営の語学センターと、民間の語学学校の2種類があります。
台湾の大学は2学期制のところがほとんどで、1学期あたりの授業料はおよそ11万~15万円です。
語学スクールの多くでは、授業数の調整やマンツーマンレッスンのリクエストが可能です。
そのため、自分のライフスタイルや学習スタイルに合わせて無理なく学べるのが特徴です。
また、個人レッスンの場合1コマあたりの授業料がおよそ数千円と安価です。
グループレッスンを選べば、さらに安くなります。
滞在先
台湾留学の場合、滞在先を自分で探してアパートを借りたり、ルームシェアをするスタイルが一般的です。
また、多くの物件には家具が最初から設置されており、バスタブは設置されていないことがほとんどです。
また、学校によっては民間の留学生向け宿泊施設を用意しているところもあります。
物価
台湾の物価は全般的に日本と比べて安く、特に食費は安価で済ませることができます。
例えば、台湾の家庭料理の代表である魯肉飯(ルーローファン)は400円前後ですし、定食も300円前後で食べることができます。
さらに屋台も発達しているので、色々巡ってみるのもおすすめです。
交通費
台湾は地下鉄やバスが市内各地を網羅していてとても便利な上に、公共交通機関の運賃も安いです。
バスを利用する際は、乗るときに手を挙げて合図が必要だったり、支払いのタイミングが路線によって異なることがあります。
一度慣れてしまえばMRTよりもコストを抑えてスムーズに移動できる場合もあります!
また、台湾にも、日本と同様にMRTやバス共通のICカード型の乗車券「悠遊カード(現地では『ヨーヨーカー』『ユーユーカー』と発音)」があるので、1枚もっておくと便利です。
台湾留学の都市情報
台湾は、都市によって懐かしい雰囲気の台湾、にぎやかで活気のある台湾、近代的な台湾など、それぞれの良さや楽しさがあります。
ここでは、台湾留学で人気のある都市をご紹介します!ぜひ参考にしてください。
台北市
台北市は、都市インフラが整備された、台湾の政治と経済の中心です。
台北留学のメリットは、台湾人の親切さや活気の良さです。
フレンドリーな人が多いので、道に迷ってしまったときに助けてくれる人も多く、留学が始まったばかりで慣れないときでも安心して生活できるのです。
もう1つのメリットとしては、主要な観光地に短時間で行くことができることです。
公共のバスや地下鉄が発展していて、高速バスも安価で乗ることができるので、週末を利用して地方都市旅行にでかけるのもおすすめです。
台北留学で、勉強も遊びも充実させてください。
台中市
経済成長中の台中市は、建設中のビルやマンションが多く、中心地に行けばショッピング施設が充実しています。
日本でお馴染みの三越デパートやSOGO百貨店があり、ショッピングも楽しむこともできます。
台中市の人たちも親日で、日本人にとても優しいです。
日本統治の時代があったからこそ、台湾が発展したと考えている人も多く、今でもあちこちに日本の文化が残っています。
高雄市
高雄市は台北から新幹線で1時間半ほどの場所にある台湾第2の都市で、貿易港として有名です。
年中暖かくて過ごしやすく、真冬でも寒くなることはないので、寒さが苦手な方にはピッタリの環境です。
国立大学や教育大学をはじめ多くの大学や教育機関があり、語学留学用のコースを設置しています。
また、語学学校も多く、ほとんどが寮などの滞在先を併設しています。
日本語のできるスタッフも多いので、初めての海外で不安な方でも安心です。
海に近いので海鮮料理が多く、おいしいお店や夜市が有名です。
台湾は親日国って本当?
台湾は親日家が多いといわれています。
実際に台湾の民間団体「台湾民意教育基金会」が発表した調査結果(2018年)によると、日本に良い印象をもっていると回答した台湾人は84.6%にも上りました。
この親日ムードにはどのような理由があるのでしょうか。
統治時代の名残り
1895年から1945年までの日本統治時代、高速道路や鉄道敷設などインフラ整備を積極的に行った結果、台湾では、日本の統治下にあった約50年間でインフラ整備や教育制度の導入が進められ、近代化の土台が築かれたという見方があります。
特に、交通インフラの発展や学校教育の普及、日本語や日本文化の教育が進んだ影響で、当時教育を受けた世代の中には日本語を理解する人も多く、日本統治時代を経験した人は日本に親しみをもつ人が多いといわれています。
哈日族の登場
1990年代には、日本のファッションや音楽、ドラマなどを強く支持する
「哈日族(ハーリーズー)」と呼ばれる若者たちが現れ、日本文化ブームを牽引しました。
哈日族が主に好きなものは、日本のマンガやアニメ、アイドル、歌手などを中心とした日本のサブカルチャーで、現在の台湾では日本語に特化したチャンネルが複数放送されており、特に若者の間では日本のエンタメやカルチャーが日常的に受け入れられ、深く根付いています。
多額の災害寄付金
東日本大震災の時には、政府・自治体・民間を通じ、2014年末までに約253億円もの義援金が台湾から日本に送られました。
日本政府は外交上の事情から、台湾政府に対して正式な謝意を表すことはできませんでした。
その温かな支援に対し、日本では民間から感謝を伝える動きが広がり
感謝の気持ちを伝えるCMや広告が自主的に制作されました。
映像は実際に台湾のテレビで放映され、多くの台湾の人々から温かい反応が寄せられ注目されました。
この義援金を通じたエピソードは、お互いに対する印象をさらに押し上げる要因になりました。
旅行先としても人気
日本政府観光局の統計データによれば、2018年に日本を訪れた台湾人旅行者は約476万人にのぼり、訪日外国人全体の15%以上を占めています。
この数は、なんと台湾から海外に出かける人のおよそ3人に1人が日本を選んだ計算になります!要因の1つとして、LCCの路線拡大や地理的な近さがその背景にあると考えられています。
特に北海道が人気で、台湾では降らない雪景色を楽しんだり、北海道産の食材を楽しんだりしています。
日本語を勉強している人が多い
台湾では日本語を勉強している人が非常に多く、2018年の台湾における日本語能力試験の受験者数は38,981人と、中国や韓国に続く第3位でした。
また、大学でも日本語学科を設置している大学が40校以上と、第二外国語として日本語の学習を希望する学生も多く存在します。
さらに、日本の大学に進学する人や交換留学を希望する学生も多く、台湾における日本語習得の人気が伺えます。
まとめ
治安も良く、食事も美味しい「台湾」。
さらに日本に対しても好意的な人が多い国です。
留学先としては、日本と似ている点もあるため、現地での生活も早く馴染めると思います。
物価も安く、生活費も日本の半分ほどで済みますし、学費も安いので語学留学費用の予算に限りのある方にもピッタリです。
英語だけでなく、中国語も学べてしまう台湾への留学プランを検討してみてはいかがでしょうか。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.