英語学習者の皆さん、こんにちは。今回のテーマは、Can I have 〜?の意味や使い方についての解説です。このフレーズは海外旅行でレストランに行くとき、留学先のカフェで店員にコーヒーを注文したいときなどにとても役に立つ、英語の基本表現の一つです。
しかし、似ている英語フレーズがあったり、「アメリカ英語とイギリス英語は違う」と聞くこともあったりして、少し使い方に迷うときがありそうですよね。でも、大丈夫です!英語初心者でも簡単に使えるようわかりやすく解説していますので、例文を参考にしながら「もし自分がレストランでコーヒーを注文するとしたら…」というようなシチュエーションを想定しながら練習してみて下さい。
Can I have 〜? の意味や使い方
まず、このCan I have 〜?の英文法の使い方ですが、これはcanを使った疑問文です。canという単語を使って「出来るかどうか」を相手に尋ねたり、「許可」を求めたり、「可能性」について尋ねたりすることが出来ます。中学英語レベルで、英文法の難易度ではそれほど難しいものではありませんので、状況に応じて使いこなして下さい。
意味としては、Can I have 〜?から始まる疑問文の形を取り、「私は〜を出来ますか?」という「可能性」について相手に尋ねています。
Can I have 〜?の使い方ですが、例えばレストランの席に座っていて、Can I have 〜?の「〜」の部分に何か(例えばチキンやサラダという単語)を入れることによって、店員に「〜〜をいただけますか?」と尋ねることが出来ます。カジュアルな度合いですが、「もらえますか?」と「いただけますか?」の中間くらいです。
言い方(イントネーション)のコツは、Can I haveまでは一度で言い、最後の〜〜(例えばchickenやcoffeeなど)の語尾を少し上げて、ややエレガントに尋ねるのが一般的です。
ショーケースの中のケーキやメニューの中の一品を指さして、Can I have this one?と尋ねることもできます。意味は「これをいただけますか?」あるいは「これをもらえますか?」という意味になります。
Can I have 〜?はカジュアルな質問の仕方で、さりげなくフレンドリーで気取らず、気軽に行けるようなレストランで注文する時の典型的な英語表現です。
Can I have a coffee?
コーヒーをもらえますか。
Can I have 200 grams of Cobb salad?
コブサラダを200グラムもらえますか。
Can I have 2 cookies and a chocolate muffin?
クッキー2枚とチョコレートマフィンをもらえますか。
Can I have apple juice and pancakes? Oh, and whipped cream, please.
リンゴジュースとパンケーキをもらえますか?あ、ホイップクリームもお願いします。
Can I have the new book for the Callan Method?
カランメソッドの新しい本をもらえますか?
レストランやカフェ
このCan I have 〜?を使えるお店の代表として、レストランやカフェなどが挙げられます。ドレスアップをして立派なワインリストからワインを選ぶような高級な店というよりは、カジュアルな服装で気軽に行けるレストランやカフェを想像してください。そのようなお店で注文するとき、ネイティブスピーカーはCan I have 〜?をよく使います。
テイクアウトが出来るカフェで注文するとき
Staff:Hi, how are you?
Mayumi:Good. Can I have 2 cups of coffee and a chocolate donut?
どうも、調子はどうですか?
いいですよ。コーヒー2つとチョコレートドーナツをもらえますか。
Staff:Anything else?
Mayumi:That's all.
他には?
それで全部です。(十分です。)
Staff:Here or to go?
Mayumi:To go.
ここで食べますか、それとも持ち帰りですか?
持ち帰りで。
Staff:Sure.
かしこまりました。
レストランで注文するとき
Staff:Hi, how are you?
Catherine:Great, thanks.
やあ、ご機嫌いかが?
いいですよ、ありがとう。
Staff:What can I do for you?
Catherine:Um, can I have a Hawaiian pizza and 2 cans of Coke?
ご注文は?
ええっと、ハワイアンピザ1つとコーラを2本もらえますか?
Staff:What else?
Catherine:Well, can you put some jalapenos on the pizza?
他には?
そうですね、ハラペーニョをピザにのせられますか?
Staff:Of course, nice choice!
Catherine:Wonderful.
もちろん!いいチョイスですね!
それは良かったです!
ファストフード
ファストフード店などでは、丁寧な英語表現で注文する人はほとんどいないでしょう。なぜかというと、お店は大抵混んでいて店員は皆とても忙しく、スピード重視で価格帯も安価なものが定番だからです。
そんなところで日本語でいうところの「すみません。大変恐れ入りますが、コーヒーをいただけますでしょうか。もちろんあなたのお手隙の時で構いませんので、どうぞよろしくお願いいたします。」というような丁寧さで注文すると、リズミカルに作業をこなしているスタッフの皆さんを立ち止まらせ、驚かせてしまうでしょう。それらのお店では、短く正確に伝わる英語表現が好まれます。
ファストフード店で注文するとき
Staff:Hi.
Jonh:Hi, can I have a cheeseburger, a large size of french fries, and an apple pie?
こんにちは。
こんにちは。チーズバーガーとフライドポテトのLサイズ、アップルパイをもらえるかな?
Staff:Sure.
Jonh:Thank you.
かしこまりました。
ありがとう。
Can I get 〜?とのニュアンスの違いは?
Can I have 〜?とCan I get 〜?の違いとニュアンスの違いについてですが、これは使い方に迷う方がいらっしゃるかと思います。結論から言いますと、ここにニュアンスの違いはありません。
どちらがどう、というような違いも存在せず、意味も使い方も使う場所も同じです。Can I have 〜?/Can I get 〜?はいずれもcanから始まっている構造上、丁寧さ加減においてもこれらは同等です。アメリカ英語でもイギリス英語でも普通に使われる、あるいはカジュアルに使われるという意味のneutral/casualな英語表現です。
一昔前までは、イギリスではCan I have 〜?がよく使われ、アメリカではCan I get 〜?がよく使われると言われた時代があったかもしれませんが、現在ではイギリスでもアメリカでもそれらの使用の仕方は同じ印象です。
海外では、特にテイクアウトも出来るようなレストランやカフェ、ファストフード店、あるいはスーパーの計り売りのお惣菜コーナー(デリ)などで、外国人がCan I have 〜?あるいはCan I get 〜?を日常的に使っています。
Can I have 〜?とCan I get 〜?は、日本語で直訳をするというよりは、「〜をもらえますか?」あるいは「〜をいただけますか?」と店員に注文しているだけの文章で、二つの文章に特筆すべき違いは特にありませんが、もしこれが店員に何かを注文する場面でなかったとすれば、haveとgetに違いが出てきます。例えば、風邪をひいた友人に、
◯ I hope you get better soon.
早く良くなりますように。
とgetを使いますが、
× I hope you have better soon.
と、このような文章ではhaveは使えません。
より丁寧な表現
少し落ち着いたレストラン(特にテーブルに担当が付き、立派なメニューがあるようなお店)では、より丁寧な表現が好まれることも多くあります。そのような時に重宝する英語フレーズはこちらです。
Mαy I have 〜?
これは丁寧で礼儀正しい質問の仕方です。日本語に訳すと「いただけますか?」という意味なのですが、場合によってはもう少し丁寧な「〜をいただけますでしょうか?」「いただけるかしら?」という感じの、よりエレガントでフォーマルなニュアンスになることもあります。
日本でも同じですが、年代や接してきた文化によって話す言葉に違いがあるように、アメリカやイギリスでもそれらは存在します。特に落ち着いたレストランに出入りされるような人には、それぞれ好みの話し方があります。I would like to 〜.や I will have 〜.のような、「私は〜〜を頂きます。」という疑問形ではない形にして、自分の意思を伝える注文の仕方を好む方も多くいます。
May I have a lamb kebab?
羊のケバブをいただけますか?
レストランで注文をするとき
Staff:Hi, are you ready to order?
Customer:Yes, I am. I'll have the shrimp cocktail for an appetizer.
注文はお決まりですか?
はい。前菜はエビのカクテルにします。
Staff:Anything to drink?
Customer:Just Water, please.
お飲み物はいかがですか?
水をお願いします。
Staff:Anything else?
Customer:Well, may I have an asparagus salad and 200 grams of filet mignon?
他にご注文はありますか?
ええっと、アスパラのサラダとフィレステーキを200グラムいただけますか?
Staff:Sure, I will be right back with your shrimp cocktail.
承知しました。シュリンプカクテルをすぐにお持ちします。
Could I have 〜?
Can I have 〜?に似ている英語表現でCould I have 〜?があります。canとcouldの意味の違いは、couldを使用することによって、「〜出来ますか?」という要求をやや丁寧に伝えることが出来ます。
Could I have a paella, please?
パエリアをいただけますか?
CanとCouldの使い分けは?
canはカジュアルな言い方であり、時にはニュートラルと呼ばれるカジュアルとフォーマルの中間の表現です。それに対して、couldで始まる言い方はcanより丁寧な表現です。
canとcouldの使い分けについては、使う場所とどのような文章にするのかによって変わります。もしそれがifを使った仮定を表す文章だったとすれば、canは「出来る」、couldは「出来ただろうね」という意味になります。
If I study for two hours every day, I can get a good score on the test.
もし毎日2時間勉強したら、テストで良い点が取ることができる。
If you were a bird, you could fly.
もしあなたが鳥だったら、空を飛べただろうね。
Do you have 〜?との違いは?
Can I have 〜?が「自分」のことについて相手に質問しているのに対して、Do you have 〜?は「あなた」についての質問です。
Do you have 〜?においてのさまざまな使い方
Do you have 〜?は幅広い使い方ができる疑問文です。英文法では初級レベルなので、英語初心者の人も簡単に使える疑問文です。簡単であるばかりではなく、この疑問文を使って相手のことを色々と尋ねることができます。ぜひ例文を参考にしながら、いろんな場面を想像して英会話の練習をすることをおすすめします。
Do you have time?
時間はありますか?
Do you have to go home?
あなたは帰らなくてはいけないですか?
Do you have a pet?
あなたはペットを飼っていますか?
Do you have a larger room?
もっと広い部屋はありますか?
Do you have any good ideas?
いいアイデアはありますか?
類似した表現
Could I have 〜?に対して、Could I get 〜?というよく似た表現があります。これらは同じようなシチュエーションで、同じように使える疑問文です。カジュアルでもなく、フォーマルでもない、それらの中間のニュートラルと呼ばれる表現です。
I'll have 〜.
I'll have 〜.は、レストランなどで「〜にします。」と自分の意思を伝える注文の仕方で、これはとても便利な英語表現です。I'll haveまで一気に流れるように言って、コーヒーやマフィンなど欲しいものを伝えます。この言い方で注文する人もとても多いです。
まとめ
今回は、Can I have 〜?のレストランやカフェでの使い方、類似表現など、豊富な例を挙げながら解説しました。
これらはお店での注文時の基本表現なので、ぜひしっかり覚えて場面に応じて使ってください。実際に英会話の練習をしてみたい人は、オンライン英会話でネイティブの講師と一緒に店員とお客の役でロールプレイするなどして、積極的に英会話のレッスンを活用することをおすすめします。
◇留学経験
・イギリス ロンドン
・カナダ トロント
これまで、イギリス・ロンドンのWimbledon School of Englishとカナダ・トロントのiLSC Language Schoolで、文法やアカデミックライティング、国際的な社会問題、ジャーナリズムなどのコースを選択し、2年間にわたり徹底的に学びました。
これらの学びを通じて英語のスキルを高めるとともに、国際的な視野を広げる貴重な機会を得ることができました。特に、アカデミックライティングのコースでは、論理的な構成や明確な主張の展開、信頼できる証拠を基にした議論の方法を学び、映画をテーマに議論するコースでは、さまざまな文化的背景を持つクラスメイトたちと積極的に意見を交わしながら、異なる視点から物事を考える力を養いました。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
これまでに滞在した国や島:イギリス、ドイツ、スペイン、オーストリア、スイス、フランス、イタリア、インドネシア、バリ、タイ、ランカウイ、プーケット、ハワイ、グアム、サイパン、アメリカ、オーストラリア、カナダ、パンコールラウ、香港、マレーシア、シンガポール、メキシコなどです。
◇自己紹介
これまでいろんな国を旅して来て、たくさんの人々と知り合い数多くの得難い思い出があります。世界各地に友人ができ、やはり共通の言語は英語なので、今では日常的に英語を使っています。また、イギリスやカナダに滞在し、家を借りたり銀行口座を開設したり、現地の学校の申し込みをしたりした経験から、正確な英語を使う必要性を感じました。
英語のスキルでは、リスニングが得意です。また、COLLOCATIONと呼ばれる、英語の言葉が何とペアになっているかに関しての専門的なコースを取ったこともあり、皆様に少しでも有益な情報をお届けしたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
◇留学への思い
これまでの留学経験を通じて、さまざまな国の人々と出会い、共通の言語として英語が必要不可欠であることを実感しました。現在では日常的に英語を使い、世界中の友人とコミュニケーションを取っています。
異なる母国語を持つ人々と円滑に意思疎通を図るためには、英語は欠かせないツールです。英語は単なる言語にとどまらず、異文化への理解や国際的な問題に対する深い洞察を得るための重要な鍵であることを強く感じています。
留学では、学業以外の思い出も、留学生活をさらに思い出深いものにしてくれました。ロンドンでは、クラスメイトとフランスやイタリアを訪れ欧州の文化を体験したり、週末にロンドンの地下鉄「チューブ」に乗りピカデリーでミュージカルを楽しんだりと、充実した時間を過ごしました。
トロントでは、ワールドカップ期間中にキャンパスのロビーに設置された大きなテレビの前で、世界中の学生たちと共に相手や自分の国の試合を応援し、にぎやかなひとときを楽しみました。
これからも、みなさんに有益な情報をお届けできるようつとめていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.