英語の学習をしていると、とてもよく似た単語に出会うことがありますよね。「Erect」「elect」もその一つではないでしょうか。綴りも発音も似ているため、「混乱する」「紛らわしい」と感じる人もいるのでは……?実際、両者の発音が正確に区別できず、苦手意識を感じている人もいるかもしれません。
しかし、「erect」と「elect」はまったく異なる意味を持つ単語であり、発音や語源も異なります。そのため、明確に使い分けることが重要です。
そこでこの記事では、「erect」「elect」の意味や発音の違いを詳しく解説します。「Erect」「elect」以外の「L」「R」の1文字違いを持つ英単語もまとめました。この記事を読んで、「erect」「elect」の使い分けや「L」「R」の発音をマスターしましょう!
ElectとErectの違い
まず、「erect」「elect」の違いについて解説します。2つの単語はスペルが似ていますが、意味はまったく違います。
それぞれの意味や使い方について順に説明していきますね。
Electの意味と使い方
「Elect」は、動詞で「選ぶ」の意味を持つ英単語です。過去形、過去分詞形は「elected」です。辞書には次のように紹介されています。
他動詞:〔選挙で人を〕選ぶ、選出する/〔大学でコースなどを〕選ぶ、選択する/〔好んで~することを〕決める、選ぶ/〔救いのために神が人を〕選ぶ
自動詞:〔大学で〕コース[科目]選択をする
引用:https://eow.alc.co.jp/search?q=elect
語源は諸説ありますが、ラテン語の「選ぶ」という意味を持つ「eligere」から派生したと考えられています。
「Elect」は、選挙の候補者や代表者を選出する政治的な文脈でよく使われる単語です。委員会や団体などリーダーを選出する行為も「elect」で表せます。また、「elect」は名詞としても活用できます。例えば「the electorate」は、投票権を持つ人々を指す名詞です。
B: Yeah, I heard. She'll do a great job leading the council.
A: アンが学生会の会長に選ばれたって聞いた?
B: うん、聞いたよ。彼女なら会を率いるのに素晴らしい仕事をするだろうね。
B: Absolutely. I think it's important to participate in the democratic process.
A: 今度の選挙で投票する予定ですか?
B: もちろん!民主的なプロセスに参加することは重要だと思います。
Erectの意味と使い方
「Erect」は、「直立させる」「建てる」「立てる」の意味を持ちます。辞書には次のように書かれています。
他動詞:〔建物を土台から〕建てる、建築する/〔物を〕立てる、垂直にする/〔機械などを使えるように〕組み立てる、設置する/〔組織や理論などを〕設立する、確立する
自動詞:真っすぐに立つ、直立する/〔性器が〕勃起する
形容詞:直立した、垂直の、真っすぐな/勃起した
引用:https://eow.alc.co.jp/search?q=erect
「Erect」は、建物を建設したり標識や旗などを設置したりする際に使われます。ただし、辞書に書いてある通り、「erect」には性的な意味も含まれており、言い間違えると気まずい思いをする可能性があるため注意が必要です。
建設労働者たちは、ダウンタウンに新しいオフィスビルを建設する予定です。
その記念碑は、計画と資金調達の3年後にようやく建てられました。
ElectとErect以外のLとR違いの英単語
「Erect」「elect」以外にも、「L」「R」の一文字違いの単語は意外に多くあります。日本人にとって「L」「R」の発音の使い分けは難しいペアのひとつ。下記の一覧表を使って練習してみてくださいね。
lock / rock ロック・錠 / 岩・石
lace / race レース(透かし模様の布地) / 競争
link / rink つながり・結び付き・(コンピューターの)リンク / (アイススケート場などの)リンク
live / rive 住む・生きる / 割る・裂く
late / rate 遅い / 割合・比率
lime / rime (果実の)ライム / 霜
light / right 光 / 右の・正しい
play / pray 演劇・芝居・遊び / ~を祈る
fly / fry 飛ぶ / 油で揚げる
flight / fright 飛ぶこと・航空便 / 強い恐怖
allow / arrow 許す / 矢・矢印
bleed / breed 血が出る / 産む・繁殖させる
glow / grow 輝く・光る / 成長する
glass / grass ガラス / 草・芝生
日本人が特に練習しておきたいペアは、「lice」「rice」でしょう。「What did you eat?(何食べたの?)」「I ate rice.(ご飯食べたよ。)」は一般的な日常会話例ですが、「R」「L」の発音が正確に使い分けられていない場合は、「I ate lice.(シラミを食べたよ)」と伝わっている可能性も。
前後の文脈から推測してもらえる場合は、コミュニケーションに支障は出ませんが、この機会に正確に伝わるように練習しておきたいですよね。
LとRの発音の違い
最後に、「L」「R」の発音方法の違いや、聞き分けるポイントについて具体的に解説します。「L」「R」は日本語にはない音のため、発音や聞き取りが難しいと感じている人もいるのではないでしょうか。
しかし、この記事でお伝えしている通り、「L」「R」の一文字違いの英単語は多くあり、正確に発音ができなければコミュニケーションに支障をきたしたり、混乱を招いたりする可能性があります。
「L」「R」の発音方法のポイントは、舌の位置や動きにあります。両者の発音のポイントは以下です。
[r] rice
・舌先を丸めて発音
・舌先は口の中のどこにも触れない
[l] lice
舌先を上前歯の後ろにつけて発音
「L」は日本語の「ラリルレロ」の音に似ていますが、「R」は日本語にはない音のため、特に練習が必要です。両者の大きな違いである舌先の動きに注意して、下記の単語や文章で繰り返し練習しましょう。
・lice / rice学校の看護師が1人の生徒の髪の毛にシラミを見つけました。
昨夜、ディナーにお米を炊きました。
ドアの施錠を忘れました。
わたしは川のそばで光る石を見つけました。
わたしは電気を消しました。
次の交差点で右折してください。
わたしはピアノを引くことが好きです。
わたしはあなたの早い回復を祈ります。
わたしはバスを逃し、遅刻しました。
ドルとユーロの為替レートが上がりました。
発音の練習をしたら、正しくできているのかチェックすることが大切です。自分で自分の発音を確認するのは難しいので、オンライン英会話で実際に伝わるか試してみると良いでしょう。発音認識機能のついた英語アプリやSiriなどに話かける方法も役立ちます。
まとめ
この記事では、「erect」「elect」の意味や発音の違いについて詳しく解説しました。両者は全く異なる単語のため、「L」「R」の発音をしっかりと区別して明確に使い分ける必要があります。
「Erect」「elect」以外にも、「L」と「R」が一文字違いの英単語は多くあります。ぜひ、この機会に発音の練習をしてみてくださいね。また、発音の練習をしたら、正しく発音できているのか確認することも大切です。
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◇経歴
・アメリカLAにてアパレル勤務
・英会話スクールに10年ほど勤務
◇留学経験
アメリカのLAのコミュニティカレッジに入学・卒業。
OPT VISAを取得し、LAのアパレル会社に1年間勤務。
次なる目標は、娘との親子留学。
◇海外渡航経験
留学:アメリカのLAに4年間留学
海外旅行:ドイツ・フランス・スイス・メキシコ・イタリア・グアムなど
◇自己紹介
英語関連の記事を中心に執筆するWebライター。中学生で日本を出ることを決意し、高校卒業後に渡米。アメリカではさまざまな国の学生と、濃い海外生活を送る。現在は関東の田舎でのんびり生活。今後の目標は、娘との親子留学と夫婦でのクルーズ旅行。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.