近年注目を集めている「2カ国留学」ってご存じですか?
1つ目の国で英語力を磨き、2つ目の国では英語を使って大学留学やワーキングホリデーを楽しむ・・・という風に、2つの国にまたがって留学生活を送る留学スタイルのひとつです。
今回は「2カ国留学って何?」という方や「2カ国留学に興味があるけど、デメリットが気になる・・・」という方に向けて、2カ国留学のメリットデメリットや費用などについてお伝えしていきます。
2カ国留学とは
2カ国留学とは、「一度の留学中に2つの異なる国で学ぶ」というスタイルの留学です。
2カ国をまたいで移動する際に一時帰国する場合もあれば、1カ国目から2カ国目へ直接移動する場合もありますが、どちらにしても2カ国にわたって留学生活を続ける場合、「2カ国留学」と呼ばれます。
2カ国留学は近年人気がでてきた留学スタイルのひとつですが、その人気の理由として以下のような特徴が挙げられます。
・異なる文化や環境を一度に体験することができる
・色々な人と出会うことで視野が広がる
・コスパがよい
2カ国留学では、1カ国目に物価が安く留学の費用を抑えやすい国を選び、2カ国目にメインで勉強をしたい国を選ぶことが一般的です。2つの国を組み合わせることで、費用を抑えつつ語学の勉強をすすめることができますし、複数の国の文化や人々と交流することもできます。
アジア+欧米の2カ国留学
2カ国留学の中でも特に人気があるのは「アジア+欧米」という国の組み合わせです。
物価も安く距離的にも近いアジアの国にまず留学して、その後にアメリカやカナダ、オーストラリアやイギリスといった欧米諸国に移動して留学を続けるというスタイルの2カ国留学です。
特にフィリピンはアジアで唯一の英語公用語国であり、欧米諸国よりも安い留学費用で英語力を伸ばすことができることで知られています。
「アジア+欧米」の組み合わせの2カ国留学でよく見られるのは以下のようなパターンです。
・フィリピンに語学留学 + 欧米に語学留学
・フィリピンに語学留学 + 欧米でワーキングホリデー
・フィリピンに語学留学 + 欧米含む他国でインターンシップ
ワーキングホリデーやインターンシップは収入を得ながら留学することが可能ですが、先に留学コストの安いフィリピンで英語力を高めておくことによって賃金の高い職を得る可能性も高まりますし、留学期間全体でかかる経済的負担も減らすことができます。
アジア圏と欧米圏という異なる文化を体験できるという点も、魅力のひとつですね。
欧米+欧米の2カ国留学
「アジア+欧米」というスタイルの2カ国留学プランは人気ですが、「欧米+欧米」の組み合わせで2カ国留学する方もいます。
例えば次のようなパターンでスペイン語圏に2カ国留学をする場合です。
南米のスペイン語圏の国(アルゼンチン、チリなど)でスペイン語を学ぶ
↓
スペイン本国へ移動し、スペイン語を磨く
また、カナダ独自の留学システムであるCo-op留学とオーストラリアのワーキングホリデーを組み合わせる「欧米+欧米」の2カ国型もあります。
Co-op留学とはカナダの専門学校やカレッジ(2年制大学)で提供されている、専門分野の学習プログラムを含んだ留学スタイルのことで、「学校での座学授業」と「企業での有給インターン」の両方を経験できるのが特徴です。
Co-op留学を使うには入学基準以上の英語力が必要となるため、まずはオーストラリアのワーキングホリデーで働きながら語学学校に通って英語力を高め、そのあとにカナダでのCo-op留学をするという2カ国留学にすることでコストを抑えながら希望する留学内容が叶えられる、という組み合わせになっています。
2カ国留学のメリット
2カ国留学にはメリットがたくさんありますが、中でも魅力的とされているのは以下のような特徴です。
・留学全体の費用を抑えられる
・2カ国目での可能性が広がる
・より多くの文化に触れることができる
2カ国留学では、1カ国目で費用を抑えながら語学力を伸ばし、2カ国目でメインとなる留学生活を送ることが一般的です。1カ国目を物価の安い国で過ごしたり、ワーキングホリデーなどで収入を得ながら語学力の向上に取り組んだりします。
1カ国目で費用を抑えておくことにより、全体としてのコストパフォーマンスを上げることができるのが2カ国留学のメリットです。
また、1カ国目で語学力を磨くことによって2カ国目での留学が充実するという点も大きなメリットです。
よく聞くエピソードとして、英語初心者の方がオーストラリアにいきなりワーキングホリデー留学をしたけれど、なかなか働く場所が見つからず、結局日本人従業員しかいない日本料理屋さんで日本語を使ってアルバイトをすることになった・・・といった話があります。
英語初心者でオーストラリア留学を考えている方が、ひとまずフィリピン留学をして日常英会話レベルまで英語力を引き上げることができれば、日本料理屋以外にも現地のカフェなどで働ける可能性がでてきます。このように、1カ国目で英語の基礎力を養っておくことで、2カ国目での留学がより実りあるものになる可能性が広がるというわけです。
また当然ながら、複数の国に滞在することで、異なる文化や環境に身を置くことになります。一度の留学でいろいろな体験ができるのは、2カ国留学ならではのメリットといえますね。
フィリピン留学を含む2カ国留学のメリット
フィリピン留学を組み合わせた2カ国留学では、上述したようなメリットに加えて、以下のようなメリットも加わります。
・英語初心者でも挑戦しやすい
・マンツーマンレッスンが多く、短期集中で英語の基礎力を伸ばせる
フィリピン留学は欧米への留学に比べると価格が安く、また授業カリキュラムが充実していることで知られています。
語学学校に学生寮が併設されていることが一般的で、3食付きで勉強に集中できる環境が整っていますし、朝から夕方、場合によっては夜までびっしりと授業をとることもでき、しかもマンツーマンレッスンが充実していることも特徴です。
英語初心者の方はグループレッスンで発言するのが難しいと感じることも多いのですが、マンツーマンレッスンであれば個人のレベルに合わせてきめ細かい対応が可能になるため、最短の期間で英語力を引き上げていくことができます。
メイン留学前にリーズナブルな料金で語学力を高めておけば、ワーキングホリデービザでの入国後に語学学校でより高いレベルで学習を開始したり、ビザの有効期間中により長く働くこともできます。インターンを希望している場合でも、英語力不足で手間取ることなく専門知識の習得や実務に励むことができるでしょう。
2カ国留学のデメリット
2カ国留学はメリットばかりではありません。2カ国留学にデメリットがあるとすれば、以下のような点が挙げられます。
・フィリピンの物価上昇に伴い、金銭的なメリットが薄くなってきている
・航空券代が余計にかかる
・期間が長くなりがちである
まず2カ国留学の大きなメリットとなっているコストパフォーマンスの面ですが、特にフィリピンでは近年物価が上昇しており、「フィリピン留学=安い」という図式が崩れつつあります。
わかりやすい例として、The Economist(https://www.economist.com/big-mac-index)による2024年1月のビッグマック指数(The Big Mac index)を見てみましょう。ビッグマック指数は、”その国のマクドナルドのビッグマックバーガーはいくらか?”と言う観点から世界の物価を分析した指標です。
この指標によると、対象国54ヶ国中、日本は44位(450円)、フィリピンは48位(161 pesos)とわずか4位の差しかありません。レートにもよりますが、日本で450円のビックマックはフィリピンでは430円程度となります。
欧米留学よりもフィリピン留学が費用面でより安価であることに変わりはないのですが、フィリピンでの物価上昇に伴ってコストパフォーマンス面でのメリットが以前よりも小さくなったと感じられることは確かにあるでしょう。
また金銭面でいうと、航空券代が多くかかってしまうということも2カ国留学のデメリットとして挙げられます。
航空券代は留学費用の中でも大きな割合を占めるコストとなっており、2カ国留学の場合は1カ国目から2カ国目、あるいは1カ国目から日本への一時帰国を経て日本から2カ国目へ再出発するときの航空券代が余分にかかってしまいます。
さらに、2カ国目で新たに語学学校に通う場合、その手続きなどでも費用が発生します。場合によっては最初からメイン留学する国へ行って、ひとつの語学学校にずっと滞在している方が安く収まることもあるかもしれません。
期間に関していうと、2カ国留学の場合は語学力を上げるために1カ国目に数ヶ月滞在し、そのあとにメインとなる2カ国目に移動して半年~1年滞在するということが一般的です。
トータルでは最短でも半年程度の期間が必要となりますし、じっくり留学したいという方であれば1年半以上の長期にわたって留学生活を送ることになります。
時間に余裕がある方にとっては特にデメリットになりませんが、限られた時間での留学を考えている方にとっては、留学期間が長くなりがちであることが2カ国留学のデメリットと感じられることもありそうです。
2カ国留学 体験談
2カ国留学の体験談をまとめました。参考にしてみてくださいね。
・英語初心者でも自分のペースで英語力を段階的に伸ばしていけるところがよかった。
・英語がほとんど話せなかったのでマンツーマン授業は非常に助かった。
・フィリピンで英語力を磨いたおかげで次の国でスムーズにコミュニケーションできた。
・フィリピン留学での英語がオーストラリアではなかなか通用しなかった。
・アクセントも違ったし、ネイティブスピーカーの話すスピードが圧倒的に早いと感じた。
・ある程度英語ができる方は、カナダなど英語を第一言語とする国へ行った方がいい。
・フィリピンは空気や水、町並みが不衛生で、体調を崩す人もいた。
・忙しい社会人の方には良い留学スタイルだと思う。
・初めから希望する国に行って、現地の生活を楽しんだり現地のアクセントに慣れた方が、効率的だしモチベーションも上がると思う。
・フィリピン留学で基本的な英会話力を鍛えた後に英語圏に留学をすると、グループレッスンでも積極的に発言する自信がつくのでドバンテージになる。
フィリピン留学を経て欧米の英語圏の国へ留学するのがおすすめだという方、行きたい国に最初から行った方がいいという方など、いろいろな意見が見られますね。
2カ国留学 まとめ
2カ国留学について、メリットやデメリットを中心にお伝えしてきました。
2カ国留学は、英語力に不安があるけれど欧米への留学にチャレンジしたいという方や、限られた期間の留学で最大の効果を出したい方におすすめできる留学のスタイルです。
2カ国留学に興味が湧いたら、今回の記事も参考にしていただきながら、留学エージェントに相談したり、メリットデメリットを検討してみたりしてくださいね!

◇経歴(英語を使用した経歴)
高校時代にイギリスへ短期留学。
大学院進学の傍ら、TOEICスコアアップや海外留学、海外旅行を経験。
社会人生活を経て、現在は英語に関するWEBコラム記事を執筆中。
◇資格
TOEIC900
◇留学経験
・ロンドン:2週間 Harrow School
・ハワイ島:2週間 Universal English Academy
・バレンシア:3週間 don Quijote Valencia
◇海外渡航経験
留学:イギリス、ハワイ、スペイン
旅行:イタリア、チェコ、アメリカ、メキシコ、韓国、モロッコ、フランス、デンマーク、フィンランド、スイス、ハンガリー、ベルギー、オーストリア
◇自己紹介
ラジオ基礎英語をきっかけに英語の世界へ。理系専攻ながら英語を磨き、留学や旅行で色々な国を訪れた。結婚を機にWEBライティングを始め、現在は二児と共に英語ライフを楽しんでいる。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.