海外旅行の楽しみのひとつであるショッピング。
これからフィリピンに行く計画をしている人は、免税店でお得にショッピングを楽しんでみませんか?
マニラやセブ島には、ブランド品から地元ならではのお土産まで、豊富な品揃えのある大型免税店がいくつかあります。
空港内だけでなく、市街地のショッピングモールにも店舗がいくつかあるので、観光や食事のついでに誰でも気軽に立ち寄ることができます。
この記事では、主要な免税店の場所や、ブランド品の購入について、そして免税店でのショッピングの際に注意すべきことを詳しく紹介していきます。
- そもそも免税店とは?
- フィリピンで免税店がある場所
- フィリピンの免税店では日本より安くブランド品を買える?
- 免税店での買い物で注意すべきこと:関税
- 免税店での買い物で注意すべきこと:偽物・コピー品
- まとめ
そもそも免税店とは?
免税店は、通常買い物でかかるはずの税金が免除される店舗のことを指します。
免税店というと、空港にあるDuty Free ショップを思い浮かべる方が多いと思いますが、実は免税店にはDuty FreeとTax Freeという2つの種類があり、Tax Free ショップは街中の大型商業施設内などにもあります。
それぞれの特徴は以下の通りです。
Duty Free (空港型免税店)
消費税、関税、タバコ税、酒税などが全て免除されます。
主に空港内にあり、出国時のみ利用可能です。
パスポートや航空券の提示が必要となり、購入した商品は、出国ゲートの先で引き渡されるため、店頭で商品をそのまま受け取れないことがあります。
Tax Free (市中免税店)
消費税のみが免除されます。
主に市街地の百貨店やショッピングモール、観光地の商業施設などにあり、外国人旅行者などの非居住者を対象としています。
商品は店頭で受け取ることができ、店舗レジでパスポート等を提示して税金の還付手続きを行います。
購入した商品は国外へ持ち出すことが条件となります。
このようにDuty FreeとTax Freeで免税の範囲や利用方法が異なるので、状況に応じて使い分けるといいでしょう。
免税店は通常よりも安くお買い物を楽しむことができる魅力的な店舗です。
また、品揃えが豊富で商品に詳しい販売員が常駐している店舗が多く、偽物のブランド品を買ってしまうリスクが低いので、安心してショッピングを楽しむことができます。
ただし、免税限度額を超えると、帰国した時に関税の支払いが必要になるので注意してください。
フィリピンで免税店がある場所
フィリピンの免税店は主にマニラとセブ島に集中しています。
空港内や市街地の大型ショッピングモールに設置されているケースが多く、以下が主なフィリピンの免税店一覧となります。
マニラ
・マニラ空港 (ニノイ・アキノ国際空港) 内のターミナル1、3
特にターミナル3の免税店は規模が大きく、ハイブランドからローカルのお菓子まで幅広い商品が揃う
・Duty Free Fiestamall
マニラ空港近くにある、フィリピンで最大規模の免税店。
ファッション、化粧品、香水など多くのブランドが揃っていて、レストランやフードコートなども併設
・LUXE Duty Free
パサイ市のモールオブアジア内にある3,600平米の免税店。
ハイブランドの店舗も多数ある
セブ島
・マクタン・セブ国際空港内のターミナル1、2
空港の出発前、出発、到着エリアの中にそれぞれあり、ブランド品、タバコ、お酒、お菓子などを購入できる
・SMシティ・セブ
セブ市内の大型ショッピングモールであるSMシティ・セブのNorth Wing 地下1階にあるので、観光や食事のついでに利用できる
・ウォーターフロント・セブシティ・ホテル&カジノ
マクタン・セブ空港から車で30分ほどのカジノが併設されたホテル内にある免税店で、22:30まで営業しているので遅い時間でもショッピングを楽しめる
フィリピンの免税店では日本より安くブランド品を買える?
一般的にフィリピンの免税店は、日本よりもブランド品を安く購入できる傾向にあります。
為替レートの変動や季節ごとの価格変動など、その時々の状況を確認する必要はありますが、以下のような理由で日本よりも安く買える可能性が高いでしょう。
フィリピンのペソは日本円に比べて相対的に安い通貨なので、同じブランド品でも為替レートの影響で安くなることが多いです。
特に円高の場合はこの傾向が顕著になりますが、円安の際は日本の免税店で購入した方が安いものもありますので、しっかりと確認してから購入するようにしましょう。
フィリピンの免税店では、日本人観光客をターゲットにした大規模なセールやキャンペーン、クーポンの配布が頻繁に行われます。
これにより、ブランド品をかなりの割引で手に入れられることがあるので、各免税店のプロモーションの内容や期間を事前にチェックするようにしましょう。
また、多くの免税店では、日本語対応のスタッフやサービスが整っており、日本人観光客に人気のある商品の品揃えが充実しています。
日本では出会えなかったお目当てのブランド品や掘り出し物を購入できるかもしれないので、観光や食事のついでに店舗をのぞいて、ショッピングを楽しみましょう。
免税店での買い物で注意すべきこと:関税
免税店で買い物をする場合、関税については注意が必要です。
安く購入できたと思っていても、結局追加の支払いが発生し、高くついてしまうことがありますので、以下の点に注意してください。
免税範囲を超える場合は関税がかかる
現在日本では、個人が海外から持ち込む商品の免税範囲は1人20万円までとなっています。
合計額が20万円を超える場合、20万円以内におさまる品物が免税となり、その残りの品物には帰国時に税関で関税が課せられます。
1個で20万円を超える品物の場合は、その商品の金額全額について課税されるので注意してください。(例えば、25万円のバッグは25万円の全額について課税されます。)
お菓子や雑貨など、1品あたりの価格が1万円以下のものは、個数や金額に関わらず免税扱いとなるので、免税枠の20万円にカウントしなくてOKです。
また、酒類、タバコ、香水については、この20万円の対象に含まれず、それぞれ個別に免税範囲が設定されています。
免税の範囲は「携帯品あるいは別送品(帰国後6か月以内に輸入するものに限る)」のうち、個人的に使用するものに限り、下記の範囲内で免税となります。
携帯品と別送品、その両方を持ち込む場合は両方を合算します。
・酒類:3本 (1本760mlのもの)
・紙巻タバコ:200本
・加熱式タバコ:個装等10個 (1箱あたりの数量は、紙巻タバコ20本に相当する量)
・葉巻タバコ:50本
・その他のタバコ:250g
・香水:2オンス (1オンスは約28ml、オーデコロン、オードトワレは含まれない)
ちなみに、20歳未満の場合は「酒類」と「タバコ」は免税対象外になります。
また、6歳未満のお子様には、おもちゃなど子どもが使うとわかるもの以外は免税が適用されません。
持ち込み時の申告を忘れずに
20万円を超える商品を持ち込む際は、税関に申告する必要があります。
申告せずに持ち込むと、罰金や商品の没収などのペナルティが科される可能性があるので、忘れずに申告するようにしてください。
また、故意に申告しなかったと判断されれば、罰金や刑事罰が科される可能性もあります。
申告しなければわからないという考えは捨てて、必ず申告するようにしましょう。
また、クレジットカードでお買い物をする際は、クレジットカード会社の為替手数料が2~4%程度かかるので、こちらも考慮に入れた上で、購入を検討するようにしましょう。
免税店での買い物で注意すべきこと:偽物・コピー品
日本への偽造品の持ち込みは禁止されており、没収や罰則の対象となります。
たとえ現地で知らずに買ってしまった場合でも、帰国時に税関や検疫所で没収され、支払った金額は戻って来ません。
それどころか、さらに罰金が科される可能性もあります。
安価な偽ブランド品に魅力を感じて、購入して帰りたいと思ってしまう方もいるかもしれませんが、そのリスクが伴うことを頭に入れておきましょう。
また、偽物やコピー品だと気が付かずに購入してしまうことのないよう、以下のことに注意しましょう。
価格が極端に安すぎる商品を避ける
偽物の多くは、相場より大幅に低価格で販売されています。
価格が安すぎる場合は偽物やコピー品の可能性が高いため警戒しましょう。
事前に正規品の市場価格を調べておくことをおすすめします。
正規のブランドショップや免税店で購入する
本物のブランド品は正規店舗や免税店で購入するのが安心です。
空港以外の場合、セブ島やマニラの大型ショッピングモール内にある正規店がおすすめです。
ブランドロゴや、タグ、包装の有無等も判断材料のひとつとなるでしょう。
道端や小さな露店などで安価に売られているものは偽物の可能性が高いので注意してください。
商品の素材や縫製、付属品をよく確認する
縫い目が粗いものや、パッケージが不自然なものは偽物の可能性が高いです。
フィリピンで流通している偽物のブランド品は、品質が低いものがほとんどで、すぐに壊れたり、使えなくなったりすることが多いです。
商品のシリアル番号や付属の保証書などの証明書類も確認するようにしましょう。
まとめ
本記事では、フィリピンにある免税店の特徴や、ブランド品を購入する際の注意点について紹介しました。
免税店でのショッピングは、海外旅行ならではのお楽しみのひとつです。
為替レートの影響でお得にショッピングができない国もありますが、フィリピンの場合、日本よりも安くブランド品を購入できる可能性が高いので、プロモーションもフル活用して、ぜひお目当ての商品を探してみてください。
食品や、ばらまき用のお土産などは、免税店よりも街中のスーパーマーケットで購入した方がお得な場合がありますので、うまく使い分けて、ショッピングを楽しみましょう。