フィリピン旅行やビジネス出張の際、乗り継ぎや帰国前に立ち寄る機会が多いのがマニラ空港です。
空港内での限られた滞在時間でも、ショッピングやグルメ、空港のラウンジ利用などを楽しみたい方は多いのではないでしょうか。
本記事では、そんなマニラ空港を快適に活用するために、各ターミナルの免税店やラウンジの最新情報をまとめてご紹介します。
マニラ空港の基本情報
フィリピンの首都マニラの空の玄関口であるニノイ・アキノ国際空港(NAIA)は、東南アジア有数のハブ空港として年間3,000万人以上の旅客が利用しています。
日本からは成田、羽田、関西、中部、福岡の各空港から直行便で約4~5時間とアクセス良好です。
特に近年はフィリピン観光人気の高まりや、人気リゾート地セブ島への乗り継ぎで利用されることが多く、日本からの渡航者数が急増しています。
マニラ空港の最大の特徴は、4つのターミナルに分かれている点です。各ターミナルは航空会社ごとに割り当てられており、ターミナル間の移動には24時間無料の空港シャトルバスを利用します。
シャトルバスは20~30分間隔で運行していて、所要時間は約10~20分程度で、ターミナル1 → ターミナル2 → ターミナル4 → ターミナル3の順にターミナルごとに停車します。
乗り換えや待機時間を含めると、ターミナル間の移動には、30分~1時間はかかると思っておいた方がいいでしょう。
空港周辺は道路の混雑も激しく、マニラ空港は都心から約5kmと好立地ですが、鉄道が乗り入れておらず、近辺の道路が慢性的に渋滞しているなど、インフラ面の整備はよくありません。
フライトに間に合わないということがないよう、どこのターミナルから出発するのか事前にチェックしておきましょう。また、免税店やラウンジはターミナルによって大きく違うため、事前の情報収集が重要です。しっかりと準備しましょう。
マニラ空港の免税店はどこにある?
マニラ空港の免税店は、各ターミナルのセキュリティチェック後の出発エリアに設置されています。
営業時間は始発便から最終便までですが、ターミナル3の一部店舗だけは24時間営業していますので、深夜・早朝便を利用する場合に便利です。
免税店で買い物をする予定の方は、搭乗の2~3時間前にはチェックインとセキュリティチェックを済ませて、時間に余裕をもって出発エリアに向かいましょう。
買い物をする際は、パスポートと搭乗券の提示が必要ですので、必ず携帯するようにしましょう。
支払いの際には、VISAやMastercardなど国際ブランドのクレジットカード、また現金の場合、フィリピンペソとUSドルの両方が使える店舗が多いようです。
フィリピンの免税制度には、他国と比較して特筆すべき点がいくつかあります。まず、免税品の購入限度額が1人当たり2,000ドルと比較的高く設定されています。
また、アルコール類やタバコ製品の免税範囲も広く、特に地元産のラム酒はお土産として大人気です。さらに、フィリピン独自の手工芸品や真珠製品など、現地ならではの免税商品が豊富に揃っている点も魅力です。
マニラ空港ターミナルごとの情報
マニラ空港にある4つのターミナル間を移動する場合、徒歩では難しいため、無料で運行されているシャトルバス、もしくはタクシーで移動することになります。
第1ターミナル日本航空やジェットスター航空、ジップエア等の国際線専用ターミナル 第2ターミナル
フィリピン航空専用のターミナルで国際線と国内線 第3ターミナル
全日空、セブパシフィック航空、エア・アジア等の国際線やセブパシフィック航空の国内線が就航 第4ターミナル
フィリピン国内線専用の小型ターミナル
第1ターミナル
第1ターミナルは、1981年に開業し、2015年に大規模リニューアル工事が行われました。
主な利用航空会社は、JAL、中国系航空会社などです。かつては古い施設でしたが、リニューアルしてからは内装も生まれ変わり、清潔感のあるモダンな空間となりました。
1階が到着エリア、2階が出発エリアとなっています。ホテルの送迎や待ち合わせは、1階の到着エリアを抜けて横断歩道を渡り、スロープを下った場所にあります。
高級ブランドの免税店エリアや、化粧品、香水、お土産店、レストラン、カフェなども揃っていますが、正直あまり充実しているとは言えません。
飲食店は他のターミナルと比較すると少ないため、食事はラウンジでとるか、もしくはある程度先に済ませておくのがおすすめです。
第2ターミナル
第2ターミナルは、フィリピン航空専用のターミナルです。
ノースウィングとサウスウィングに分かれていて、ノースウィングにはフィリピン航空の国際線、サウスウィングにはフィリピン航空の国内線のゲートがあります。
2023年4月以降、第2ターミナルをフィリピン航空の国内線専用ターミナルに段階的に移行する動きがあり、国際線は路線ごとに第1ターミナル発着に切り替えられています。
フィリピン航空を利用の際は、間違えないように、チケットに表記されているターミナルを確認するようにしましょう。2018年には全面改装済みで、設備も新しくなり、現在は免税店や化粧品、飲食店も充実しています。
第3ターミナル
第3ターミナルは開業が2008年と、複数の航空会社が利用するマニラ空港の4つのターミナルの中で最も新しいターミナルです。ANAなどの国際線や、セブパシフィック航空などが主に就航しています。
第3ターミナルにはショッピングモールが併設されていて、24時間営業の店舗や、レストラン、フードコート、カフェ、コンビニ、免税店やエレクトロニクス、ドラッグストアなども数多く設置されています。
土産物店で、特に人気のあるお土産は、フィリピンのチョコレート、ドライマンゴーやフィリピンの伝統的な工芸品です。
第3ターミナルでは、出発ロビーは2階、到着ロビーは1階です。マニラで乗り継いで、セブやボラカイなどフィリピンの他の都市へ向かう人も、ここで入国審査を受けて、国内線ターミナルに移動しましょう。
マニラ空港の4つのターミナルの中では、施設が1番充実していて、清潔で近代的です。入り口のセキュリティも厳重ですので、ターミナル内は安全でいつ到着しても快適に過ごすことができます。
また、ターミナル3に到着してから市内に出るのも非常に分かりやすい動線になっているため、初めてマニラに来たという人でも困ることはないはずです。
第4ターミナル
第4ターミナルは小型のターミナルで、セブパシフィックやエアアジアなどの国内線専用の平屋建てのターミナルです。
免税店なども小規模で、ブランド品店や飲食店も少なめです。軽食や飲料などが購入できるQuick Martというミニスーパーや、Sari-Sari Storeという土産店、マッサージチェアエリア、簡易ホテルなどがあります。
第4ターミナルは、建物に入る時点でまず一度セキュリティチェックがありますので、当日の航空券を持っていない人以外は出発ロビーに入れませんので注意しましょう。
マニラ空港有料ラウンジの設備と料金の目安
マニラ空港には、航空会社のステータスを保持している上級会員や、ビジネスクラス以上を利用する乗客のみが使える航空会社のラウンジと、そうでなくても使用できるラウンジがあります。
ここではステータスを所持していなくても利用できる代表的なラウンジを、いくつかご紹介します。
マルハバラウンジ
ターミナル1とターミナル3にあるマルハバラウンジ(Marhaba Lounge)は、中東系のラウンジチェーンの施設です。
「Marhaba(マルハバ)」とは、アラビア語で「ようこそ」という意味です。航空会社のステータスやビジネスクラス以上の利用などがなくても、その場での支払いで利用できるラウンジで、利用料金は3時間で2,800ペソ(約6,500円)です。
マルハバラウンジは、シンプルで機能的なデザインが特徴で、ゆったりとしたソファやリクライニングチェアが配置されたリラクゼーションエリアやビジネスコーナーがあります。
フードコーナーでは、ビュッフェ形式で国際料理やフィリピン料理が提供されていて、パンやサンドイッチ、スパゲティ、ホットミールのおかゆやアルコール飲料が利用できます。
夕方から夜にかけてのピーク時は混雑することが多いため、早めの入場がおすすめです。
パグスラウンジ
ターミナル1とターミナル3にあるパグスラウンジ(PAGSS Lounge)は、プライオリティーパスや特定のクレジットカードを保有していれば利用できます。
国際線出発エリアの制限区域内ですので、チェックインと出国手続きを済ませてから向かいましょう。場所は少しわかりにくいかもしれませんが、「AIRLINE LOUNGES」の標識を目印に進めば大丈夫です。
パグスラウンジは、日本人利用者も多いため、なんと日本語メニューが用意されています。フードコーナーには、おかゆや牛丼などの和食メニューや、他にもシュウマイや肉まん、ビーフシチューなど、日本人にとって馴染みのあるバラエティ豊かなメニューが用意されています。
また、日本のビールに加えて、フィリピン地産のサンミゲルビールを提供するビールサーバーも設置しています。ただし、人気のラウンジですので混雑するため、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。
マブハイラウンジ
第2ターミナルにある、フィリピン航空が運営するラウンジがマブハイラウンジ(Mabuhay Lounge)です。
「Mabuhay(マブハイ)」とは、フィリピンの伝統的な歓迎の言葉で、その名の通り、フィリピンらしい温かいおもてなしと、国際的な快適さを兼ね備えたラウンジです。
リラクゼーションエリアには、広々としたソファやリクライニングチェアが配置され、プライベート感のある空間でゆったりと休むことが可能です。80席ほどあるラウンジの中にはフードコーナー、ドリンクコーナー、座席エリアやシャワールームがあります。
フードコーナーでは伝統的なフィリピン料理や国際的なメニューが楽しめるほか、ヌードルバーでは好みの具材を使ってその場で調理してくれる麺料理が楽しめます。
マブハイラウンジは24時間利用可能ですので、早朝・深夜便の利用者も安心して利用できる上、混雑時でも比較的落ち着いた空間が保たれているため、くつろぎやすいです。
ラウンジ内にはフィリピンらしい装飾やアートが施されていて、フィリピン現地の文化が感じられるラウンジです。
Aラウンジ
Aラウンジ(A Lounge)は、フィリピンの伝統的なホスピタリティを感じられるサービスが特徴です。
スタッフの対応は親切で、英語はもちろん、タガログ語で現地の温かい雰囲気を楽しめます。内装もモダンで洗練されたデザインが特徴で、広々としたスペースにリクライニングチェアやソファが配置されており、ゆったりとくつろげる環境が整っています。
もちろんビジネス利用者向けには、個別の作業スペースや電源コンセント、無料Wi-Fiが完備されています。
Aラウンジの魅力の1つは、充実したフードとドリンクサービスです。アドボやシシグといったフィリピン料理をはじめ、国際的なメニュー、シェフがその場で調理してくれるフードステーションやミキサー常駐のカクテルバーなどもあり、人気となっています。
人気のラウンジだけに、混雑が予想されるため、オンライン事前予約をする方が安心でしょう。
まとめ:マニラ空港を最大限に活用するためのアドバイス
いかがでしょうか?今回はマニラ空港のターミナルや、免税店、ラウンジを満喫するためのポイントをまとめてきました。
マニラ空港は、東南アジアらしい活気と近代的な施設が融合したユニークな空港です。 4つのターミナルに分かれていて、それぞれ違った施設や雰囲気であることがマニラ空港の最大の特徴です。
ターミナル間を移動する場合、無料運行しているシャトルバスでの移動になりますが、移動に時間がかかるため、時間に余裕がない場合はタクシーの方が効率的です。
マニラ空港では移動から諸手続きまで、とにかく時間がかかるため、早めの行動が肝心です。事前にターミナル情報をチェックして、待ち時間を有効に使って計画的に行動するようにしましょう。

◇経歴
英語圏での生活、業務歴10年以上
◇資格
TOEIC900点代後半
◇留学経験
ニュージャージーへ1年間
◇海外渡航経験
シンガポールで2年、台湾で3年、タイで2年仕事してました。
◇自己紹介
英語ができれば世界が広がります!
海外生活経験を活かして、楽しい部分だけではなく、リアルな生活をお届けします!