フィリピンの医療費と医療事情!日本語対応可能な病院も紹介します!

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フィリピンはリゾート地として有名な
セブ島をはじめ、魅力的な観光地として有名です。
日本人にとっては、フィリピンは留学先としても人気です。

そんなフィリピンに渡航中、もし病気や事故で病院に行くことになったらどうしようと考える人もいるのではないでしょうか。

フィリピンの医療費がどれくらいなのか、医療水準は低くないのか、心配になりますよね。

この記事では、フィリピンの医療費と医療事情について解説します。日本語対応可能な病院も紹介するので、ぜひ内容を確認してみてください。

フィリピンの医療費

フィリピンの医療費は、先進国に比べると低い傾向にあります。ただし、専門的な治療や医療サービスは高額になることもあります。

病院や医療施設によって料金は異なり、特に大都市や観光地の私立病院では比較的高めです。公立病院や地方の医療施設は比較的低料金ですが、医療の質が下がる可能性があるので注意しましょう。

具体的な医療費の例は、以下のとおりです。

  フィリピン 日本(3割負担の場合)
救急車 公営は基本的に利用できず、
民営で約8,200円
基本的に無料
初診料 約1,900円~3,500円 850円
風邪
(受診料+薬代)
約5,000円 約2,000円
レントゲン代 約2,500円~10,000円 約3,000円
入院時の部屋代 個室で約8,200円 約6,000~9,000円
(個室利用時の差額ベッド代)

日本は国民皆保険制度があるため、医療費の負担が少ない国として有名です。

フィリピンの医療費は、日本で3割負担の場合の医療費と比べると少し高い傾向にありますが、もし日本で全額負担すると考えると比較的安いと言えます。

フィリピンの医療事情

フィリピンの医療は、地域や病院による医療レベルの差が大きいです。一般的に、地方より都会、国公立病院より私立病院の方が、高いレベルの医療を受けられます。

フィリピンは日本と異なり、地方と都会の経済格差やインフラの整備が顕著です。

そのため、マニラやセブなどの比較的都会で裕福な地域では、最先端の医療を受けられます。これは、海外の大学で医学を学んだ医師が、給料の高い都会の私立病院で働くことが多いからです。

一方、地方の病院や国公立病院は、医療費が安い分、老朽化が目立ったり設備が不十分な場合が多いです。フィリピンは生水や水道水が飲めない国で、医療に限らず衛生面が日本よりも良くありません。地方や国公立病院では、特にそれが顕著に現れています。

フィリピンの「オープンシステム」とは?

フィリピンの医療システムには、「オープンシステム」という特徴があります。これは、医師と病院の関係性に関するシステムで、日本の医療システムと大きく異なるのが特徴です。

「オープンシステム」の当事者は医師と病院ですが、実は患者にも影響があります。メリットやデメリットも一緒に見ていきましょう。

「オープンシステム」とは?

「オープンシステム」とは、医師が特定の病院に所属して働くのではなく、複数の病院で働けるシステムのことです。

日本では1つの病院に雇用されて働く医師がほとんどですが、フィリピンでは多くの医師がフリーランスのような形で働いています。

フィリピンの医師の多くは、日本の開業医のように自分の病院を開くか、病院内の診察室を借りて患者を診察します。もし患者に入院や手術が必要なら、自分が働いている複数の病院の中から1つを選び、そこで治療するのが一般的です。

フィリピンの医師は、病院から設備を借りて自身の診察をしている形になるので、病院に使用料を支払う必要があります。この使用料は、患者の医療費に含まれる場合が多いです。

「オープンシステム」のメリット

「オープンシステム」があることによって、患者は医師の選択肢が増えます。

特定の医師が特定の病院で働く訳ではないので、1つの病院に通ったとしても様々な先生に診察してもらえる機会があります。

特に地方に住んでいる人にとっては、このメリットが大きな役割を持ちます。

例えば、特定の分野の専門医がその地域にいなかったとしても、他の地域から専門医が来てくれ、患者は専門的な治療を受けることが可能です。

「オープンシステム」のデメリット

「オープンシステム」の最大のデメリットは、医療の連携不足によるリスクです。

常に決まった医師が働いている訳ではないので、チーム医療や病院全体での情報共有が難しく、重複検査や投薬ミスの形で患者に影響する場合があります。

日本の医療はチームワークを大切にしているので、1つの病院で患者の情報共有をしながら医師と看護師のチームで仕事をします。

いつも同じ医師と看護師が情報共有しながら診察してくれることは、患者にとって安心でしょう。

フィリピンにある日本語対応可能な病院

フィリピンでは、マニラやセブなどの大都市を中心に日本語対応が可能な病院があります。

特に代表的な病院は、以下の6つです。

・マニラ

・マカティメディカルセンター(Makati Medical Center)
・セントルークス・メディカルセンター(St. Luke's Medical Center)
・マニラ日本人会診療所

・セブ

・セブドクターズ大学病院(Cebu Doctors' University Hospital)
・ユニバーシティ・オブ・セブ・メディカルセンター(University of Cebu Medical Center)
・チョンワホスピタル(Chong Hua Hospital)

それぞれについて、詳細を確認していきましょう。

【マニラ】マカティメディカルセンター(Makati Medical Center)

マカティメディカルセンター(Makati Medical Center)は、フィリピン有数の私立総合病院で、特にマニラ首都圏在住の日本人によく利用されています。院内にジャパニーズヘルプデスクがあり、日本人スタッフによる通訳や予約サポートが受けられます。

医療機関名 マカティメディカルセンター(Makati Medical Center)
住所 #2 Amorsolo St., Legaspi Village, Makati City
電話番号 +63-2-8888-8999
+63-917-716-9007 (日本人スタッフ)
診療科目 総合(歯科も含む)
営業時間 月~土 8:00-17:00/日祝休
ホームページ https://www.makatimed.net.ph/

【マニラ】セントルークス・メディカルセンター(St. Luke's Medical Center)

セントルークス・メディカルセンター(St. Luke's Medical Center)は、マニラにある総合病院で、1900年代から運営されている歴史ある私立病院です。ジャパニーズヘルプデスクはありませんが、日本人スタッフによるサポートに対応しています。

医療機関名 セントルークス・メディカルセンター(St. Luke's Medical Center)
住所 Rizal Drive cor. 32nd St. and 5th Ave., Taguig City
電話番号 +63-2-8789-7700
+63-917-592-5732 (日本人スタッフ)
診療科目 総合(歯科も含む)
営業時間 月~土 8:00-17:00/日祝休
ホームページ https://www.stlukes.com.ph/

【マニラ】マニラ日本人会診療所

マニラ日本人会診療所は、日本人医師が常駐している診療所です。フィリピン在住の日本人向けの診療所なので、旅行でフィリピンを訪れる人は緊急時しか利用できません。

医療機関名 マニラ日本人会診療所
住所 23 Floor, Trident Tower, 312 Gil Puyat Ave., Salcedo Village, Makati City
電話番号 +63-2-8818-0880/+63-2-8819-2762
+315-328-9257(日本人スタッフ)
診療科目 一般診療・産婦人科・小児科
営業時間 一般診療:月~金 8:00-11:30/13:30-16:00
土  8:30-11:30/13:00-14:30
小児科:水・金 13:30~16:00
産婦人科:10:00-11:30
ホームページ https://jami.ph/clinic/

【セブ】セブドクターズ大学病院(Cebu Doctors' University Hospital)

セブドクターズ大学病院(Cebu Doctors' University Hospitalはセブ市にある大学病院で、高度な医療機器も充実しているのが特徴です。ジャパニーズヘルプデスクには専属医師がいるので、セブ島に留学する人は特にチェックしておきましょう。

医療機関名 セブドクターズ大学病院(Cebu Doctors' University Hospital)
住所 Osmena Blvd., Cebu City, Cebu
電話番号 +63-32-255-5555
+63-917-164-7375(ジャパニーズヘルプデスク)
診療科目 総合(歯科も含む)
営業時間 月~土 8:00-17:00
ホームページ https://www.cebudocgroup.com.ph/site/cduh/about

【セブ】ユニバーシティ・オブ・セブ・メディカルセンター(University of Cebu Medical Center)

ユニバーシティ・オブ・セブ・メディカルセンター(University of Cebu Medical Center)は2015年にオープンした総合病院で、ジャパニーズヘルプデスクがあります。セブ島では比較的規模が大きい病院なので、安心して受診できます。

医療機関名 ユニバーシティ・オブ・セブ・メディカルセンター(University of Cebu Medical Center)
住所 Ouano Ave., Subangdaku, Mandaue City, Cebu
電話番号 +63-32-517-0888
+63-917-164-7375(ジャパニーズヘルプデスク)
診療科目 総合(歯科も含む)
営業時間 月~土 8:00-17:00
ホームページ http://ucmed.ph/contact-us/

【セブ】チョンワホスピタル(Chong Hua Hospital)

チョンワホスピタル(Chong Hua Hospital):セブ市にある総合病院で、マニラの病院と同じくらい大きな規模を誇っています。24時間対応の救急センターもあるので、緊急時の強い味方です。

医療機関名 チョンワホスピタル(Chong Hua Hospital)
住所 Mantawi International Drive, Subangdaku, Mandaue City, Cebu
電話番号 +63-32-233-8000
+63-917-164-7375(ジャパニーズヘルプデスク)
診療科目 総合(歯科も含む)
営業時間 月~土 8:00-17:00
ホームページ https://www.chonghua.com.ph/

フィリピンで気をつけたい病気

フィリピンで気をつけたい病気は、以下の3つです。

・食中毒
・デング熱
・狂犬病

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

食中毒

食中毒は、フィリピンに限らず、海外に渡航する際に最も多く見られる病気の1つです。細菌やウイルスに汚染された食べ物や飲み物を口にすることで発症し、腹痛や下痢、嘔吐に加え、ひどい時には熱も出る病気です。

フィリピンでは特に水や魚介類に注意しましょう。フィリピンでは水道水は飲めないので、ミネラルウォーターを購入する必要があります。飲食店でも、極力生の魚介類や飲み物に入っている氷は口にしない方が良いです。

デング熱

デング熱はフィリピンで毎年流行している感染症の1つです。蚊が媒介することで知られており、発症すると高熱や頭痛、発疹などの症状が出ます。

フィリピンは熱帯気候の国で、蚊が多く生息しています。

特に6月~11月の雨季は蚊が多いので、虫よけスプレーを使うなど対策が必要です。

狂犬病

フィリピンでは狂犬病にも注意が必要です。フィリピンには野良犬が多くいるので、野良犬に噛まれて狂犬病を発症しないように注意しましょう。

狂犬病は、発症すると確実に死亡すると言われているほど危険な病気です。

フィリピンは狂犬病の発症率が世界トップクラスなので、もし野良犬に噛まれたり引っかかれたりしたらすぐに医療機関を受診しましょう。

医療保険に加入しておく重要性

フィリピンは日本のように公的医療保険が充実していません。医療費の自己負担額が高くなる場合が多いので、フィリピンへ渡航する際は医療保険に加入しておくことをおすすめします。

短期間のフィリピン渡航には、日本で加入できる海外旅行傷害保険があります。

フィリピンでキャッシュレス診療に対応している病院なら、現地のお金を準備する必要なく治療を受けられます。

長期間フィリピンに滞在する人は、フィリピンの民間医療保険を検討するのも良いでしょう。

日本の公的医療保険のように、月々の保険料を支払うことで治療に対する保障を受けられます。

まとめ

この記事では、フィリピンの医療費と医療事情について解説しました。フィリピンは先進国と比べると医療費が安いですが、日本のように公的医療保険がないので自己負担額が高額になる場合もあります。

また、フィリピンには日本語のサポートデスクがある病院が、特にマニラやセブなどの都市部にあります。

日本語対応が可能な病院は以下のとおりです。

 ・マニラ

・マカティメディカルセンター(Makati Medical Center)
・セントルークス・メディカルセンター(St. Luke's Medical Center)
・マニラ日本人会診療所
・セブ

・セブドクターズ大学病院(Cebu Doctors' University Hospital)
・ユニバーシティ・オブ・セブ・メディカルセンター(University of Cebu Medical Center)
・チョンワホスピタル(Chong Hua Hospital)

渡航前に病院に関する情報を調べたり、医療保険を準備したりして、フィリピンへの渡航を安心できるものにしましょう。

 

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